〇ニ番目の四季〇
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#401 [我輩は匿名である]
>>400の人ちょっと文がわかりにくいかも

⏰:06/06/07 07:05 📱:P901iS 🆔:PLtcPfwM


#402 [我輩は匿名である]
四季と、この小説って同一人物が書いてるっぽい

⏰:06/06/07 07:12 📱:SH902i 🆔:☆☆☆


#403 [ゆり]
あやぽんチャン☆本当いつもありがとッ優しいな(>∀<*)
ぴぃチャン☆共感してもらえて嬉しいですッ好きな人だと小さい事で妬いちャうから困るよね(*´д`*) よかったらまた読んで下さい☆

⏰:06/06/07 07:45 📱:V703SH 🆔:3EvGXM3k


#404 [ゆり]
匿名さん☆同一人物っぽいですか?!やめて〜(●>□<●)笑
違いますけど何か気に触ったならすみません(*´`*)

⏰:06/06/07 07:48 📱:V703SH 🆔:3EvGXM3k


#405 [我輩は匿名である]
失礼
>>300-400

⏰:06/06/07 10:06 📱:D701iWM 🆔:4g3sc4yE


#406 [通りすがリ]
同一ちャうゃろ
ウチの妄想的に...

仲良いから同じ
多分ボーダフォンの
ラブ定額使うてはルンゃろ

⏰:06/06/07 12:45 📱:P902i 🆔:Ze.2q3U6


#407 [ひLI]
隼人サンの【四季】
今、一気に読みました
(*´艸`)
すごLIよかッた

⏰:06/06/07 23:08 📱:N901iC 🆔:tU1fhTQ2


#408 [あやぽん]
あげェ(・3・)ノ
書かないのォ_

⏰:06/06/08 10:14 📱:SH700i 🆔:5nITnLqw


#409 [ゆり]
更新します。
よかったら読んで下さいm(__)m

⏰:06/06/08 21:41 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#410 [ゆり]
家に着き
鍵を開けドアを開ける。


玄関の電気をつけて
「ただいま」
って言ってみた。

いつも通りの静まり返った家。

今日はやけに
寂しく感じた。
 

⏰:06/06/08 21:42 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#411 [ゆり]
リビングに行き
にゃんこの皿にエサを入れる。

「遅くなってごめんね…
寂しかった?」

お皿に顔を沈める頭を撫でながら聞いた。

意味わかんないけど
何故か涙が出た。


寂しいって言葉に出すと
ダメだなやっぱり。


あたしは自分の情けなさに少し笑った。
 

⏰:06/06/08 21:45 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#412 [ゆり]
部屋に入って
隼人に「家着いたよ」ってメールする。

おかえりって返事をくれる。


そんな毎日の日課が
あたしの涙を止めてくれた。
 

⏰:06/06/08 21:47 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#413 [ゆり]
次の日

携帯のアラームより早く目が覚める。
起こしてくれる人がいないから
自然に目が覚める体になったみたい。

「よッしゃ、起きよ」

顔を洗って
歯を磨いて
にゃんこにエサをあげて
夜に干した洗濯物をたたむ。

部屋に戻るとテレビを付けて
化粧をして髪をセットする。

毎日同じ繰り返し。

こんな当たり前の毎日の中に
隼人が現れたんだ。
 

⏰:06/06/08 21:51 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#414 [ゆり]
あたしの存在を願ってくれる人がいる。

あたしの存在を求めてくれる場所がある。


それだけで

あたしは眠れず
自分の体に傷を刻んだ夜を

越える事ができたのかもしれない。
 

⏰:06/06/08 21:53 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#415 [ゆり]
人は所詮孤独だし
ひとりだって思う事はきっと
仕方ない。

それでも誰かを求めて
求めてもらえた時

絶対にどこかが埋まる。

諦めなければ変わる。

綺麗事が嫌いなあたしが
自分で見つけた答え。

傷は酷く痛むけど
意外に浅いかもしれない。
 

⏰:06/06/08 21:55 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#416 [ゆり]
「ゆり〜おはよ〜」

「う〜わ眠そうだね」

爽やかな気分が
隼人の寝ぼけた顔で笑いに変わる。

駅から学校までの道を二人で歩いていると
後ろから声がした。

「隼人〜!?」

ビクッとする。
振り返ると

忘れもしない

あの金髪ギャルが立っていた。
 

⏰:06/06/08 21:57 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#417 [ゆり]
隼人と付き合う前
二人が一緒に歩いてるのを見た事がある。

あえて聞いてないけど
多分元カノ…かな。



今すぐこの場を去りたい。

でも動けない。


「まい…」

隼人は驚いた声で言った。

絶対に聞きたくなかった。

違う女の子の名前を呼ぶ声。
 

⏰:06/06/08 22:01 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#418 [ゆり]
「まいだよ〜ッ♪めっちゃ久しやない!?
何してんのー!?」

ショートパンツにビーサンで
黒い肌に痛んだ髪を指でいじりながら近付いてくる。

あたしはとりあえず笑顔だったと思う。

「友達?」

隼人を見上げて聞く。

「あ…うん」

隼人は焦った様に答えた。
 

⏰:06/06/08 22:04 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#419 [ゆり]
「あたし先行ってるね」

「え…ちょっと待って」

笑顔でそう言って
隼人の言葉を聞かずに
彼女に軽く頭を下げて
学校に向かって歩き出した。

背筋を伸ばして歩く事が
精一杯。

「もーやだ…」

青い空と白い雲が滲む。
涙を堪える。

隼人の過去が
まだあたしに纏わり付く。
振りほどけない。
 

⏰:06/06/08 22:07 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#420 [ゆり]
あたしは一人で校舎に入った。

涼しさで
少し溜まってた涙が引いた。


「あれ〜先輩今日一人ですか?」


階段を上ろうとしたあたしに
話しかけてきたのは

新歓で話した爽やかボーイだった。
 

⏰:06/06/08 22:09 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#421 [ゆり]
「あぁ…うん」

あたしは少し戸惑いながら答えた。


「彼氏さんと喧嘩ですか〜?」

笑いながら聞く顔が
なんかムカついた。

「喧嘩じゃないよ〜」

ほっといて欲しい時に限って
こーやって話しかけてくる奴っている。
 

⏰:06/06/08 22:33 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#422 [ゆり]
「てかメール下さいよ!」

(そいやメアド教えてくれたっけ。)

「…名前は?」

「今更っ?!笑」

「爽やかボーイとしかインプットしてない」

「けいたです。笑
横井慶太。慶太って呼んでください!」

「そっか〜…」

「何がそっか〜なんですか?笑」

「ん〜…」
 

⏰:06/06/08 22:37 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#423 [ゆり]
正直めちゃくちゃ上の空。

だって隼人が来ない。

まだあの子といるの?
何してるの?


「どうしよ…」

「え?何が?」

そう聞かれて
声に出てたんだって気付いた。
  

⏰:06/06/08 22:39 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#424 [ゆり]
「なんでもないよっ
ほら授業始まるから教室行きな〜」

「先輩は〜?」

「あたしは…あたしも行くから!
じゃーね」

小さく手を振って

入り口が気になりながらも

あたしは慶太に背を向けた。
 

⏰:06/06/08 22:41 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#425 [ゆり]
「先輩!連絡待ってまーす」

笑顔でそう言って歩いて行った。

気付けばやたら周りの生徒に注目されてたから
あたしは気まずくて
早足で階段を上り切った。


振り返っても
隼人はいない。


チャイムが鳴るギリギリまで
教室の外で待ってたけど
隼人は来なかった。
 

⏰:06/06/08 22:42 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#426 [ゆり]
「ゆりちゃん今日稲葉は?」


岩田くんが
一人で席に座るあたしに聞く。


あたし達は毎日一緒だから
二人でいないと変なんだね。


あたしも落ち着かないよ。

どうしよう。

また一人ぼっちになったら。
 

⏰:06/06/08 22:44 📱:V703SH 🆔:PKNwmvDo


#427 [ゆり]
「遅刻じゃないかな〜?」

笑いながら言うと
岩田くんは安心した様な顔で
席に戻って行った。


ブーブー…
メールだ。

あたしは先生に気付かれないように
机の下で静かに携帯を開いた。

隼人からだった。

「ゆりごめん。
今日ちょっと学校行けないかも。
さっきの奴友達なんだけど、いきなり泣き出して話聞く事になって…また詳しく話すから!
心配しないでな、本当こいつとはなんもないから。」
 

⏰:06/06/09 07:44 📱:V703SH 🆔:S4w5v86Y


#428 [ゆり]
あたしはしばらくそのメールを眺めてた。


なんかあたし見事に傷付いてる。


泣き出したって事は
きっと肩とか抱いて
なぐさめてるんだよね?

こいつとか言うって事は
それだけ親しいんだよね?


心配するしないの次元なんて

とっくに越えてる。
 

⏰:06/06/09 07:45 📱:V703SH 🆔:S4w5v86Y


#429 [ゆり]
携帯をバックにしまって
あたしは授業に集中しようとした。

ノートが滲みそうになるのを
必死で堪えた。

こんなのばっかり。

隼人はいつも
好きだ好きだって言うけど
結局
あたしの方が好きなんだって
こういう時に思う。

あたしばっかり
こんな事で泣きそうになって
馬鹿みたいじゃん。

どうしたらいいの。
 

⏰:06/06/09 07:46 📱:V703SH 🆔:S4w5v86Y


#430 [ゆり]
やっと1限の講義が終わり
休み時間になった瞬間

あたしは早足で教室を出た。


途中で友達に話しかけられたけど
上手く受け答えられなくて
そのまま学校を出た。 

⏰:06/06/09 07:50 📱:V703SH 🆔:S4w5v86Y


#431 [ゆり]
何かをしようと思ってた訳じゃない。

ただ
隼人がいないから
一人になった気がして
恐くて。


駅までの道を
スピードを落として歩いた。

隼人を見つけたいけど
あの子には会いたくない。
心臓が鳴ってるのが分かった。


でもやっぱり二人の姿はなかった。
 

⏰:06/06/09 07:51 📱:V703SH 🆔:S4w5v86Y


#432 [サキ]
ずっと読んでるョ
頑張って書いてください

⏰:06/06/09 08:10 📱:N701i 🆔:D4FPn5Rk


#433 [我輩は匿名である]
あたしもずッと読んでマス毎日この小説チェックするのが日課になッてます
これからも応援してます

⏰:06/06/10 11:35 📱:P902i 🆔:JMxXjc1o


#434 [我輩は匿名である]
>>100-500

⏰:06/06/10 16:27 📱:D902i 🆔:P0b1hd.M


#435 [ひLI]
げX02´з`)(´ε`

⏰:06/06/10 20:54 📱:N901iC 🆔:4fgX6Wcg


#436 [あやぽん]
がんばあ

⏰:06/06/10 21:15 📱:SH700i 🆔:qhfpIJNs


#437 [ゆり]
サキチャン☆匿名サン☆ひいチャン☆あやぽんチャン☆ありがとうッ(;ω;)
最近いろAあって…遅くなってすみません。少し更新します☆

⏰:06/06/10 23:45 📱:V703SH 🆔:VZSgLcbs


#438 [ゆり]
空は急に曇りだして
あたしは携帯を開いた。

メールが来ていた。

隼人?
そう思って急いで見ると
「ゆりチャ〜ンどこ行ったぁ?
隼人クンと何かあったか〜?」
友達からだった。

心配してくれてありがとーと
大丈夫だよーって返信した。

涙が溢れた。
 

⏰:06/06/10 23:45 📱:V703SH 🆔:VZSgLcbs


#439 [ゆり]
あたし何泣いてんだろ。
涙が溢れた事で
笑えた。

「帰ろ…」

鼻をすすって涙を拭いた。

顔を上げたら
少し息が上がってる

慶太がいた。


「やっぱり先輩だ」

「は…」

慶太はいきなりあたしを抱きしめた。
身長はそんなに高くないけど
胸にすっぽり入った。

⏰:06/06/10 23:48 📱:V703SH 🆔:VZSgLcbs


#440 [ゆり]
ウルトラマリンの香りがした。

出会った夏に
隼人がつけてた香水。

止まった涙がまた出てきた。

もう最悪だ。
こんな姿
絶対誰にも見られたくなかった。

嫉妬深いとか
泣き虫とか弱虫とか
情けなさを越えて
アホだ。

でも涙が勝手に出てくる。
やっぱりめちゃくちゃ辛い。
 

⏰:06/06/10 23:50 📱:V703SH 🆔:VZSgLcbs


#441 [ゆり]
「先輩が出てくの見えたから
講義抜けて来ちゃった」

普通の声でそう答える。
でもあたしの事抱きしめてる。

あんま人も車も通らないけど
そうえばここ道端だよ。

俯きながら慶太の体を両手で押して離す。

「ごめん。
少し鼻水付けた」

「いいよ(笑」
 

⏰:06/06/10 23:53 📱:V703SH 🆔:VZSgLcbs


#442 [ゆり]
慶太の右手は
あたしの左手を握って離さない。

「なんでもないから…ありがと」

あたしはそう言いながらまた鼻をすすった。

「またまたぁ〜
そんな事言っちゃって(笑」

はー
なんなの
朝からいちいち
カンに障る言い方。

笑い事じゃないのに。 

⏰:06/06/10 23:54 📱:V703SH 🆔:VZSgLcbs


#443 [ゆり]
「あたし帰るから慶太も学校戻ってね」

「やだ〜先輩といる」

「…」

あたしは何も言わずに180度方向を変えて
駅に向かった。

「やっぱり彼氏と喧嘩したんでしょ〜笑」

「…」

ほんとムカつく男だな。
お陰で悲しみが怒りに変わったよ
ありがとう。
 

⏰:06/06/10 23:57 📱:V703SH 🆔:VZSgLcbs


#444 [ゆり]
「先輩歩くの早ぇ〜笑」

その笑いを含んだ無神経な言葉に
イラッとして舌打ちした。

「怒った〜♪笑」

「…」

よし。
もう無視しよう。

あたしはさらに歩くスピードを上げた。

その瞬間に
慶太が言った。
 

⏰:06/06/11 00:02 📱:V703SH 🆔:tJhX7XgE


#445 [ゆり]
「センパ〜イ。
先輩の彼氏浮気してましたよ」


「…」


「さっき駅と逆に歩いてたの見た〜
寄り添いながら女と二人で。」


「…」


「先輩がいるのにね〜
まぁ遊んでそうだし」


「…」
 

⏰:06/06/11 00:04 📱:V703SH 🆔:tJhX7XgE


#446 [ゆり]
駅到着。
定期を出して
改札を通る。


頭の中は
さっきの言葉が具体化された映像。

隼人が
他の人と…ね。


まぁ予想はしてたし。
平気だよ
全然。
 

⏰:06/06/11 00:05 📱:V703SH 🆔:tJhX7XgE


#447 [我輩は匿名である]
>>400-500

⏰:06/06/11 01:57 📱:SH902i 🆔:wCn1e0/Y


#448 [ゆり]
「先輩〜どっか行こーよ」

「…まだいたの」

「あれ?もしやショック受けてるんですか?」


「…余裕だよ」

慶太はにこっと笑ってあたしの手を取った。
その行為も
なんかどうでもいい感じだった。
だから慶太に引かれるまま電車に乗った。

 

⏰:06/06/11 22:24 📱:V703SH 🆔:tJhX7XgE


#449 [ゆり]
「雨降りそーだし〜俺ん家行く?」

「…なんでだよ(笑」

「あ、笑った!よかった」

子供みたいに笑う。
くしゃくしゃの茶色い髪と
少し長めのえりあし
ウルトラマリンの香り

結局頭は隼人の事ばっかりだ。
 
今何してるんだろう。 

⏰:06/06/11 22:26 📱:V703SH 🆔:tJhX7XgE


#450 [ゆり]
「どこでもいーよ」

呟く様に言った。

席に座ったのにまだ手は握られていた。

同じ手なのに
隼人とこんなに違うんだ。

大きさも
体温も。
 

⏰:06/06/11 22:28 📱:V703SH 🆔:tJhX7XgE


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