〇ニ番目の四季〇
最新 最初 全
#426 [ゆり]
「ゆりちゃん今日稲葉は?」
岩田くんが
一人で席に座るあたしに聞く。
あたし達は毎日一緒だから
二人でいないと変なんだね。
あたしも落ち着かないよ。
どうしよう。
また一人ぼっちになったら。
:06/06/08 22:44 :V703SH :PKNwmvDo
#427 [ゆり]
「遅刻じゃないかな〜?」
笑いながら言うと
岩田くんは安心した様な顔で
席に戻って行った。
ブーブー…
メールだ。
あたしは先生に気付かれないように
机の下で静かに携帯を開いた。
隼人からだった。
「ゆりごめん。
今日ちょっと学校行けないかも。
さっきの奴友達なんだけど、いきなり泣き出して話聞く事になって…また詳しく話すから!
心配しないでな、本当こいつとはなんもないから。」
:06/06/09 07:44 :V703SH :S4w5v86Y
#428 [ゆり]
あたしはしばらくそのメールを眺めてた。
なんかあたし見事に傷付いてる。
泣き出したって事は
きっと肩とか抱いて
なぐさめてるんだよね?
こいつとか言うって事は
それだけ親しいんだよね?
心配するしないの次元なんて
とっくに越えてる。
:06/06/09 07:45 :V703SH :S4w5v86Y
#429 [ゆり]
携帯をバックにしまって
あたしは授業に集中しようとした。
ノートが滲みそうになるのを
必死で堪えた。
こんなのばっかり。
隼人はいつも
好きだ好きだって言うけど
結局
あたしの方が好きなんだって
こういう時に思う。
あたしばっかり
こんな事で泣きそうになって
馬鹿みたいじゃん。
どうしたらいいの。
:06/06/09 07:46 :V703SH :S4w5v86Y
#430 [ゆり]
やっと1限の講義が終わり
休み時間になった瞬間
あたしは早足で教室を出た。
途中で友達に話しかけられたけど
上手く受け答えられなくて
そのまま学校を出た。
:06/06/09 07:50 :V703SH :S4w5v86Y
#431 [ゆり]
何かをしようと思ってた訳じゃない。
ただ
隼人がいないから
一人になった気がして
恐くて。
駅までの道を
スピードを落として歩いた。
隼人を見つけたいけど
あの子には会いたくない。
心臓が鳴ってるのが分かった。
でもやっぱり二人の姿はなかった。
:06/06/09 07:51 :V703SH :S4w5v86Y
#432 [サキ]
ずっと読んでるョ
頑張って書いてください
:06/06/09 08:10 :N701i :D4FPn5Rk
#433 [我輩は匿名である]
あたしもずッと読んでマス
毎日この小説
チェックするのが日課になッてます
笑
これからも応援してます
:06/06/10 11:35 :P902i :JMxXjc1o
#434 [我輩は匿名である]
:06/06/10 16:27 :D902i :P0b1hd.M
#435 [ひLI]
げX02´з`)(´ε`
:06/06/10 20:54 :N901iC :4fgX6Wcg
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194