沢山の出会い２

さやかに手を引かれるまま
着いた場所は
あるゲームセンター。

ここは
ちょっとした
ナンパスポットでもある。

このゲームセンターに
置いてある椅子に
座っていれば
９０%以上の確率で
ナンパされる。

ほら、来た来た。

｢すいませ～ん！
今ひまっすかぁ？｣

ちらりと声のする方を
見る。

おっ！！
イケメン２人組！！

こりゃ～ついてるね！

｢うん、ひま。｣

そう言って
イケメン達に向かって
ニッコリと微笑む。

｢じゃあ、俺らと
遊びに行きません！？｣

そう簡単に着いていく
訳にはいかないんだな。

まずは年齢と職業を
聞かないと。

年下だったら
嫌だもん(^ω^)

｢お２人とも
何歳なんですか？｣

優しい口調で
ニッコリと笑いながら
イケメン２人に
質問してみる。

｢俺ら２人とも
二十歳ですよ～！｣

タメかい！！

タメなのかい！！

たぶん言ってなかったと
思うけど、実は
私はタメの男の子が
苦手です。

タメだけじゃなく
年下も苦手です。

つまり、年上しか
受け付けないのです。

なぜかわからないけど、
タメの男の子と
聞いただけで怖くなる。

昔、タメの男の子に
いじめられたとか
そういう訳でもないのに
なんでだろう｡｡｡

今までタメの子と
２人くらい付き合ったけど
慣れるまではスゴい
怖くてビクビクしてた。

イケメン２人が
タメだと知ったとたん、
パニックに陥り、
無口になってしまった。

｢あれ？急に大人しく
なったけど大丈夫？｣

イケメンが私の
顔を覗き込む。

やめてください！！
緊張でゲロ吐いちゃい
そうです！！

｢だ…大丈夫…で…す。｣

今はこれを言うのが
精一杯。

目すら合わせられない。

なんか変な汗でてきたし。

何だよ、この汁！