Love is...
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#101 [
]
11時を過ぎて
朝御飯を食べてない友梨は
空腹の絶頂に!!
『俊道〜ご飯行こうよ!友梨お腹空いた。朝早くて食べてないの・・・』
「まだ早いって。」
何だろう・・・胸が痛む
:07/06/26 07:29
:D902iS
:☆☆☆
#102 [
]
結局粘って粘って
友梨の勝利。
コンビニ行くことに
なったんだけど・・・
「ここで寝とけ。」
え?
『ひゃっ!!!!』
布団をかけられ
謎の発言。
:07/06/26 07:33
:D902iS
:☆☆☆
#103 [
]
留守番ですか?
おいてきぼり?
なにそれ。
理由はやっぱり
「見られたくないから」
らしい。
呆れて言葉もない。
「部屋漁らんといてな。」
『興味ないし。』
好きでもない男の部屋なんか
:07/06/26 07:35
:D902iS
:☆☆☆
#104 [
]
イチゴオレと
おにぎりを頼んで
友梨は俊道の部屋に一人。
布団に潜ったまま
目を閉じた。
俊道の匂いがする。
博とは違う匂い。
あんまり好きじゃないな・・・
このまま逃げようか。
帰りたい・・・
帰りたいよ・・・・
助けて博・・・。
:07/06/26 07:38
:D902iS
:☆☆☆
#105 [
]
博は会う日の朝起きたら
絶対メールくれた。
今家出た とか
着いたよ とか
友梨が心配性だから。
博は友梨のこと
一人にしない。
友梨が寂しがりだから。
何よりも
友梨といることを
恥じたりしなかった。
:07/06/27 05:01
:D902iS
:☆☆☆
#106 [
]
明日は友梨が来るから。
って何時間もかけて
部屋を掃除してくれた。
友梨がタバコが苦手だから
友梨といるときは
絶対吸わなかった。
すぐに「お腹空いた」
って言う友梨の為に
いつもお菓子とジュース
買ってくれてたね。
博が友梨にしてくれた事が
当たり前なんかじゃなく
博のちょっとした
気遣いであり
博の優しさでもあった
事に気づいた。
:07/06/27 05:08
:D902iS
:☆☆☆
#107 [
]
今更気づいても遅いのに。
博は・・・
博は・・・
戻ってこない―――――――。
:07/06/27 05:10
:D902iS
:☆☆☆
#108 [
]
そう思う反面
ある日突然
「やっぱり好きだ」
って友梨のもとに
帰ってきてくれる気がして。
ずっと消せないでいる
保護メールとプリ画。
ほんと未練がましい。
キモイよね。
でもこの気持ち
嘘なんかじゃない。
どうすることも出来ない・・・
:07/06/27 05:14
:D902iS
:☆☆☆
#109 [
]
ブーッブーッ
突然手の中の携帯が鳴り
着信は俊道だった。
現実に引き戻される。
「イチゴオレなかった」
っていう報告。
しょうがなくリプトンにした。
しばらくすると
俊道が息を切らして
帰ってきた。
:07/06/27 05:19
:D902iS
:☆☆☆
#110 [
]
『お帰り』
泣いてたのがバレないように
笑顔で迎えた。
友梨はこの汚い部屋に
一人で待ってたのに・・・
なのに・・・
「部屋漁ってないよな?」
は?
そこかよ。
この男ありえない。
:07/06/28 19:23
:D902iS
:☆☆☆
#111 [
]
リプトンぶっかけて
やりたかった。
帰りたい。
帰りたい。
帰りたい!!!
「あ〜疲れた!」
俊道は布団に
横たわった。
友梨は起き上がり
一人ご飯を食べ始めた。
:07/06/28 19:26
:D902iS
:☆☆☆
#112 [
]
一人黙々と
おにぎりを食べてると
「友梨まじ可愛いな」
って俊道が言った。
『そうか?普通やって』
冷たい反応をする。
「そそるよな〜笑」
でた。変態っ!!
こういうのは
相手にしちゃいけない。
:07/06/28 19:31
:D902iS
:☆☆☆
#113 [
]
ヤれば好きになれる?
アンタのこと。
細い腕枕じゃなくて
筋肉質な太い腕が
心地よくなるの?
狭いあの部屋を
好きになった様に
この部屋も
好きになれるのかな?
少しの我慢で
この気持ちが博から離れて
俊道を好きになれるなら
アタシはなんだってする。
:07/06/28 19:36
:D902iS
:☆☆☆
#114 [
]
『やりたいの?』
「え?いいの?」
『別に初めてじゃないし』
「うんっ!!」
男って単純。
なんて生き物なの・・・
友梨は俊道の隣に座った。
:07/06/28 19:39
:D902iS
:☆☆☆
#115 [
]
俊道は友梨を抱いた。
「シャンプーAsieoce?」
『何でわかったの?』
「シャンプー当てるの得意」
どんな特技だか。
笑っちゃうよね。
そのまま布団に倒され
キスされそうになった時
アタシは拒んでしまった・・・
裕くんは大丈夫だったのに
おかしいな・・・
:07/06/28 19:44
:D902iS
:☆☆☆
#116 [
]
『ごめん!やっぱり無理!!』
鳥肌が立ってた
「ここまできて
それはないろ!!」
ですよね・・・

だけど無理なの。
「もう起ったし!! ///」
『ホントにごめん・・・』
ごめんなさい。
あなたを好きになれそうに
ありません・・・
:07/06/28 19:49
:D902iS
:☆☆☆
#117 [
]
「いいじゃん!なんで??」
よほど
卒業したかったんだろう
しつこかった
鬱陶しくて
『そんなにやりたきゃ
一人でやんなよ。』
「恥ずかしいにか!!」
『チキン 笑』
鼻で笑った。
:07/06/28 19:52
:D902iS
:☆☆☆
#118 [
]
「チキンじゃねぇし!!
あぁ〜いいよ!やってやるよ」
?
ムキになるところが
違う気がするけど・・・
好きじゃないし
こんな男どうでもよかった
所詮ただのメル友。
暇つぶしでしかなかった。
:07/06/28 19:55
:D902iS
:☆☆☆
#119 [
]
俊道は布団の中で
脱いでしまったらしく
「脱いだし!チキンじゃねぇ」
そう言うと
隣で自慰行為を始めた。
まさか本気でやるとは
思ってなくてビックリした。
恥ずかしくないの?
惨めじゃないの?
結局は抜きたかった
だけだろう。
:07/06/28 19:58
:D902iS
:☆☆☆
#120 [
]
行為が終わると
「誰にも言うなよ」
って。
誰に話すんだよ。
こんな気持ち悪い話。
逆に友梨が引かれるし。
『言うわけないし』
「よかった。」
ビビってんなら
最初からすんなっつーの!
めっちゃチキンやん。
:07/06/28 20:01
:D902iS
:☆☆☆
#121 [
]
バスの時間が近づき
帰ることにした。
解放されたかった。
早く・・・
早く・・・
タクシーを降りた
所まで来ると
「バスで行こうぜ」
市内を循環してる
100円で乗れるバス。
:07/07/08 09:50
:D902iS
:☆☆☆
#122 [
]
『これ3時半までに駅着く?』
「初めて乗る♪」
却下。
そんな危険な乗り物には
乗りません。
友梨は六時前に
学校まで行かなきゃいけない。
親に嘘付いてきたし・・・
3時半のバスに
乗り遅れるわけには
いかない。
:07/07/08 09:54
:D902iS
:☆☆☆
#123 [
]
なのにコイツは
「確か大丈夫やよ」
って言って
友梨の腕を掴むと
バスに押し入れた。
(ほんとかよ・・・)
これが間違いだった。
やっぱ歩けばよかった。
:07/07/08 09:57
:D902iS
:☆☆☆
#124 [
]
明らかに駅とは逆に進む
バスに不安を抱き
運転手に駅に着く時間を
聞いてもらうと・・・
「3時40分だよ」
「『え"―――――っ!?』」
『俊道おりよっ!!』
「ここから走ってももう無理だよ・・・」
『・・・・・』
:07/07/08 10:00
:D902iS
:☆☆☆
#125 [
]
一気に機嫌が悪くなる。
顔も見たくない。
「ごめん。俺のせいや・・」
『だから乗った事ないのに止めようってゆったやん!!』
「だって・・・」
『言い訳なんか聞とない』
「ごめん・・・」
謝られても
こればっかりは無理。
:07/07/08 10:03
:D902iS
:☆☆☆
#126 [
]
「なんでもするから・・・」
『3時半のバス乗らせて』
「それは・・・」
『なんでも。じゃないじゃん。適当なこと抜かすな』
怒りを通り越し
友梨はバスの中で
泣いてしまった・・・
なんとかしなきゃ。
なんとか・・・
6時までに帰る方法・・・
:07/07/08 10:06
:D902iS
:☆☆☆
#127 [
]
翔くん!!!!!
携帯を取り出し
翔くんに電話を
かけようとしたら
「俺の電話代使っていいよ」
『・・・』
「それで何とかなるなら」
『ありがと』
プルルルルッ
プルルルルッ――――
「はい?」
:07/07/08 10:09
:D902iS
:☆☆☆
#128 [
]
『久しぶり。友梨やけど・・・』
「あれ?番号かえたんけ?」
『ううん。友達の〜♪』
電話に出たって事は・・・
仕事休みだ!!!
『あのさ〜今日休みやったりする?』
「うん、夜勤明けでさっ!どうした?」
『車出してくださいっっ!!』
:07/07/08 10:12
:D902iS
:☆☆☆
#129 [
]
「ごめん・・・今実家向かっとって・・・家じゃない↓三ッ橋に聞いてみれよ。春休みで帰ってきとるはずやで」
翔くんはダメだったけど
三ッ橋くんなら!!
「ごめん。昨日までならおったんやけどなぁ・・・さっき帰ってきたんや」
チーン(-_-)・・・・・
:07/07/08 10:16
:D902iS
:☆☆☆
#130 [
]
車持ちの知り合いに
片っ端から連絡したけど
平日でみんな仕事。
今日ツイてない。
とりあえず
次のバスに乗り
乗り換えの駅まで
行くことにした。
「気をつけて帰れよ。今日はホントにゴメンな。」
20分後大山バスセンターに
着くと俊が謝ってきた
:07/07/08 10:22
:D902iS
:☆☆☆
#131 [
]
『もぉええよ』
「嫌いになった?」
『嫌いにはなってないけど好感度はゼロに近いな(笑)』
率直な意見。
「じゃあ俺後輩ん家行ってくる。気をつけて帰れよ」
はい?
最低な言動の数々に加え
見送りもしない気らしい。
限りなくゼロに近かった
好感度はマイナスへと
変化した。
:07/07/08 10:35
:D902iS
:☆☆☆
#132 [
]
タクシーで帰ろうか
迷っていると・・・
「あれ?マッキー(牧野)じゃん♪」
『え?』
振り返ると
そこには中学時代
仲が良かったサヤがいた。
「制服で何してんの?」
『実は・・・』
全てを簡潔に話した。
:07/07/08 13:43
:D902iS
:☆☆☆
#133 [
]
「そいつ最低やん(笑)ウチ今親来るから乗ってきなよ♪飛ばしてもらうし!!」
『サヤ・・・ありがとう!』
サヤ(の親)のお陰で
6時前に学校に
着くことができた。
それから
俊道とは疎遠になっていき
今はもう連絡先もしらない。
:07/07/08 13:47
:D902iS
:☆☆☆
#134 [
]
独りの夜は
怖くて眠れない。
自律神経やられてんのかと
思うくらい
涙は勝手に溢れてくる
俊道がチキンじゃなくても
友梨は俊道を好きには
なれなかったんだ。
博以外の他の誰かなんて
愛せないんだから――――。
:07/07/08 13:51
:D902iS
:☆☆☆
#135 [
]
:07/07/08 13:54
:D902iS
:☆☆☆
#136 [
]
【書き込む】
『何やってんだろう・・・』
博と2人で始めた
ホームページ。
別れた後も
毎日欠かさず書き続けてる。
博が読んでるのに
気づいたから・・・
:07/07/08 13:58
:D902iS
:☆☆☆
#137 [
]
メールや電話は
怖くて出来なかったけど
もしかしたら時間が経って
ほとぼりも冷めた時
ふと思い出して
覗いてくれるかもしれない。
そんな日がいつか来て
友梨が変わった事が
伝わったらいいな・・・
そう思ってた。
だから辛くても
書き続けると決めた。
素直な気持ちを。
ありのままに・・・
:07/07/08 14:07
:D902iS
:☆☆☆
#138 [
]
別れて3日ほど経った頃
博の日記が
更新されているのに
気が付いた。
"日記読ませてもらいます"
"辛くても頑張れよ!!"
涙が止まらなかった。
博はちゃんと見ててくれた。
:07/07/08 17:34
:D902iS
:☆☆☆
#139 [
]
毎日部活が終わって
家に帰宅するとすぐに
日記を書いた。
訪問すると
カウントされる数字が
プラス1になっているのが
嬉しかった。
ほんの些細なことでも
博と繋がっていられる事が
今の友梨にとっては
とても大きな幸せだった。
:07/07/09 07:28
:D902iS
:☆☆☆
#140 [
]
博の日記が
更新される事は
なかったけど・・・
友梨はまた書いてくれる
んじゃないかって
毎日博の日記も覗いてみた
博がホームページに
来ている事は事実で・・・
だけど
博の今日の出来事を
知る権利は
友梨にはもう無くて・・・
この気持ちは
博にはわかんないよね。
:07/07/09 07:35
:D902iS
:☆☆☆
#141 [
]
更新のない
博の日記を今日も見た。
見てしまった――――。
【……………】
更新されてたんだ・・・
:07/07/09 07:37
:D902iS
:☆☆☆
#142 [
]
ボーリング行ったとか
カラオケ行ったとか
仕事の話。
それから
ちょくちょく
博の日記が更新されるように
なっていった。
でも友梨は
みちゃいけなかったんだ・・・
まだ癒えていない傷を
抱えた友梨には
辛すぎる事実が
淡々と綴られていた。
:07/07/09 07:42
:D902iS
:☆☆☆
#143 [
]

訂正

【×】
ボーリング行ったとか
カラオケ行ったとか
仕事の話。
【○】
ボーリング行ったとか
カラオケ行ったとか
すみませんm(_ _)m
:07/07/09 07:45
:D902iS
:☆☆☆
#144 [
]
別れて1ヶ月だったけど
誕生日は別。
友梨だっておめでとうって
言いたかった。
一週間くらい前から
何て書こうか
ずっと迷って・・・
だって今の自分の立場から
使って良い言葉
控えなきゃいけない言葉って
あると思うから・・・
悩んで悩んで作ったら
誕生日メールは
何かが足りなくて・・・
それが何なのか
わかんなかった。
:07/07/09 07:51
:D902iS
:☆☆☆
#145 [
]
そんな時
他校へ進学した親友(ナナ)から
遊ぼうと誘われ
久々に遊びに出た。
『久しぶり〜』
待ち合わせ場所に行くと
ナナが驚いた顔で
「友梨なんかあったの!?何でそんな痩せたん!?」
『ダイエットやって(笑)』
笑って流した
:07/07/09 07:55
:D902iS
:☆☆☆
#146 [
]
「真剣に聞いとるんよ!?」
少し怒ったようなナナ。
「・・・別れたん?」
『・・・・・』
「話さんとわからんに・・」
『失恋しましたぁ〜(笑)』
「あほ!無理しんのっ!!」
駅のホームで
ナナは友梨を抱きしめた。
人目なんてまるで
気にならなかった。
二人で泣いた・・・
:07/07/09 07:58
:D902iS
:☆☆☆
#147 [
]
それからマックに入って
ナナに話した。
長い間会ってなくて
彼氏が出来た事しか
言ってなかったから
どこから話していいのか
わからなくて
とりあえず
訳わかんない言葉を
ナナにぶつけまくった。
ナナは泣きながら
"頑張ったね""辛かったね"
って何度も言った。
:07/07/09 17:34
:D902iS
:☆☆☆
#148 [
]
一通り話終わると
「友梨の事ね。好きじゃなくても気になっとるんやと思うよ」
好きじゃないのに
気になってる?
よく意味が分からなかった。
「男ってそんなもんやさっ」
わからないながらに
ナナの言葉を
理解しようと必死だった
:07/07/09 17:38
:D902iS
:☆☆☆
#149 [
]
はっちゃけて
楽しんだ帰りの電車の中。
彼氏とメールしてる
ナナを見て
なんとなく
ホームページを開いた。
またカウントが増えてる・・・
まさか・・・!!!!!
書き込みがあった
:07/07/09 17:41
:D902iS
:☆☆☆
#150 [
]
博は何か
勘違いしてるのか
機嫌が悪かった。
何で怒ってたのか
よく覚えてないけど・・・
帰る間中
不安だったのは覚えてる。
:07/07/09 17:43
:D902iS
:☆☆☆
#151 [
]
乗り換えの待ち時間。
誕生日メールの相談をした。
何かが足りなくて
それが何なのか
わからないと――――。
ナナはあっさりと
「友梨の気持ちやと思う。好きなら好きって言って良いじゃん?素直な気持ちが欠けとるから足りん気がするんじゃない?」
素直な気持ち・・・
友梨好きって言って
いいのかな?
:07/07/09 17:46
:D902iS
:☆☆☆
#152 [下痢たれ]
ラーブイーズォーバー


悲しい

けーれどー

ってか

うははははは

:07/07/09 19:00
:SH902iSL
:☆☆☆
#153 [
]
夜携帯と
にらめっこしながら
何日もかけて・・・
何度も作り直して・・・
言葉を選んで
でも素直な気持ちを
博に届きますように・・・
メールに着メッセを添えて
12時ちょうどに
送信した。
:07/07/09 19:02
:D902iS
:☆☆☆
#154 [
]
18歳おめでとう
ヒロシが生まれて18年
ユリが知っとるヒロシは1/18以下やけど・・・
楽しくて・・・
優しくて・・・
いっつも人気者やおね
そんなヒロシが大好きです
会えてよかった
生まれてきてくれてありがとう
幸多き01年でありますように・・・
:07/07/09 19:07
:D902iS
:☆☆☆
#155 [
]
素直になったよ。
伝わるかわからないけど・・・
本当に会えてよかったって
思ってる。
どん底にいた
どうしようもない友梨に
手を差し伸べてくれた
かけがえのない人。
ずっと忘れないから・・・
博も忘れないで・・・?
:07/07/09 19:10
:D902iS
:☆☆☆
#156 [
]
"ありがとう"
って返事は
当然のように
返ってこなくて
だけど友梨馬鹿だし
1時まで待ってた。
まさか
あんな形で
返事が返ってくるとは
まだ知りもしないで・・・
:07/07/09 19:13
:D902iS
:☆☆☆
#157 [
]
次の日いつものように
ホームページへ行くと
博の日記が更新されていた。
誕生日メールが
沢山きて嬉しかった事。
一番嬉しかったのは
マキからのシンプルな
メールだったと―――――
:07/07/09 19:16
:D902iS
:☆☆☆
#158 [
]
その場に泣き崩れ
その日からまた
ご飯を食べなくなった。
人間って
強いフリして弱いよね。
恋愛には臆病で
些細なことで
こんなにも凹んでさ。
『大嫌い』
そう思えたらいいのに・・・
:07/07/09 19:20
:D902iS
:☆☆☆
#159 [
]
大嫌いになんて
なれるはずない。
だって好きだもん。
こんなにも
胸が締め付けられるほど
苦しくて切なくても
これが恋だから・・・
人を愛するって事だから・・・
:07/07/09 19:23
:D902iS
:☆☆☆
#160 [
]
それから
博の日記は
日記ではなく
友梨へのメッセージとなり
友梨の日記は
博へ打ち明けられない
思いを綴る場所となった。
口にしちゃいけない言葉は
博には教えていない
もう一つのホームページに
密かに綴った。
切ない片思い日記・・・
:07/07/09 19:25
:D902iS
:☆☆☆
#161 [
]
:07/07/09 19:26
:D902iS
:☆☆☆
#162 [
]
何の進展もないまま
月日は流れ
博は高校を卒業し
地元の企業に就職した。
友梨は生徒会役員となり
着々と三年生に
なろうとしていた。
もうすぐ4月になる・・・。
不安で仕方ない。
:07/07/09 19:33
:D902iS
:☆☆☆
#163 [
]
時間は
正確に時を刻み続ける。
一日が終わり
明日になるのが怖かった。
「"4月に死ぬ"」
博の言葉が
日を追うごとに
重く友梨にのしかかる。
:07/07/09 19:38
:D902iS
:☆☆☆
#164 [
]
大切な人が
居なくなるのに
17の友梨には
どうすることも出来なくて
博にとって友梨は
関係のない奴で
ただのお節介かもしれない。
だけど
じっとなんて
していられなくて・・・
文具店に行った。
:07/07/09 19:40
:D902iS
:☆☆☆
#165 [
]
折り紙を買い占め
店を出た。
一日20枚以上のペースで
折り始めたのは
"千羽鶴"
友梨には願うことしか
出来なくて
つくづく人間って
無力なんだと
思い知らされる
:07/07/09 19:55
:D902iS
:☆☆☆
#166 [
]
博には黙ってた。
ウザイとか
言われそうで・・・。
誰の力も借りず
千羽折ってみせる。
なんだってするから。
お願い・・・
博を連れていかないで・・・
:07/07/09 19:57
:D902iS
:☆☆☆
#167 [
]
寿命を分ける事が
できるのなら
友梨の寿命を・・・。
博と入れ替われるなら
友梨の体を・・・
悪夢に魘される日が増えて
ノイローゼになりそうだった。
そんなある日の夜だった
博からメールがきた・・・
:07/07/09 20:01
:D902iS
:☆☆☆
#168 [
]
目を疑った。
嘘だと言って欲しかった。
怒らないから
質の悪い冗談だと
誰か否定してほしかった。
【俺、月末に死ぬわ】
.
:07/07/09 20:03
:D902iS
:☆☆☆
#169 [
]
急いで電話をかけると
すぐに博はでた。
「なに?」
『嘘やよね?てか嘘って言って欲しいんやけど・・・』
「ホントやさ!」
全身が震えだし
涙が止まらなくて
どうにかなってしまいそう・・
:07/07/09 20:06
:D902iS
:☆☆☆
#170 [
]
この人は
どこまで友梨を
苦しめるの?
これ以上不安に
させないで。
別れを受け入れるだけで
精一杯なのに
永遠の別れなんて・・・
友梨には耐えられない。
「仕方ないろ・・・?」
:07/07/10 07:17
:D902iS
:☆☆☆
#171 [
]
『仕方なくない!!』
そうやって
諦めて欲しくない。
「必然は変えれん」
執着してよ。
"生きる"って大切な事。
"明日"がくるって
素晴らしい事なんだよ?
人は全身全霊をかけて
守りたい大切なモノが
出来た時初めて
生きていたいと思う。
:07/07/10 07:22
:D902iS
:☆☆☆
#172 [
]
つまらなかった毎日に
刺激を求め
寂しさを埋めるために
男と寝た。
信じては裏切られ
心に傷を負い
それを隠すために
強がってた。
いつ死んでも
構わないと思ってた。
でも今は違う・・・
:07/07/10 18:31
:D902iS
:☆☆☆
#173 [
]
離れてても良い。
報われなくても良い。
生きていたい。
いつかきっと
友梨も幸せになれるから。
そう信じてた
:07/07/10 18:33
:D902iS
:☆☆☆
#174 [
]
信じてたのに・・・
現実はそんな甘いもんじゃない
「俺・・・今大切な人おるでさ」
.
:07/07/10 18:35
:D902iS
:☆☆☆
#175 [
]
大切な人・・・?
それは友梨じゃない
他の誰かで
それは
友梨との終わりを
意味してて・・・
『彼女・・・できたの・・・?』
わかってんのに
聞いてしまった。
:07/07/10 18:38
:D902iS
:☆☆☆
#176 [
]
聞いてすぐ
後悔したけど
「うん。」
ってあっさり言われちゃった。
所詮友梨は
別れて1ヶ月で
忘れられるような
女なんだと
自分を責めたりもした。
けどそんなの
なんの意味もなくて
:07/07/10 18:41
:D902iS
:☆☆☆
#177 [
]
`
" サイテイ "
そう言い返すのに精一杯。
電話越しに
一人しゃべり続けるのを
博は黙って聞いてた。
:07/07/10 18:44
:D902iS
:☆☆☆
#178 [
]
胸が熱くて
涙が止まらなくて
こんなことなら
連絡なんて
とらなきゃよかったんだ。
そしたらさ
知らなくてよかった事実
だったのに。
あほやん。
友梨めっちゃあほやん・・・
:07/07/10 18:59
:D902iS
:☆☆☆
#179 [
]
電話を切ると
布団を握りしめ
声を殺して泣いた。
悔しかった。
悲しかった。
切なかった。
苦しいよ・・・・・。
これが恋だというなら
友梨はもう
恋なんてしたくない。
傷つきたくないよ・・・
:07/07/10 19:04
:D902iS
:☆☆☆
#180 [
]
ぼーっとしたまま
起きあがると
棚から小さな箱を出した。
静かにふたを開ける。
『こんなもんっ!!!!!』
『博なんか・・・!!博なんか!!』
床には
小さな鶴が散らばった。
:07/07/10 19:08
:D902iS
:☆☆☆
#181 [
]
もうすぐだったのにね・・・
1000羽じゃなきゃ飛べない
この鳥たちに
込めた願いは重すぎて
紙切れなんかで
人の命が左右されるなんて
無理な話だけど
それでも
それでも大切な人へ
何かしてあげたかった
:07/07/10 19:11
:D902iS
:☆☆☆
#182 [
]
" 博なんか "
の次の言葉が
言えなくて・・・
『ごめんね・・・』
泣きながら
一羽ずつ丁寧に
鶴を開いた。
:07/07/10 19:15
:D902iS
:☆☆☆
#183 [
]
852羽の
鶴たちが
折り紙へと戻っていく。
友梨の恋は
飛べなかった千羽鶴と共に
灰になり
空へ舞った・・・・・
:07/07/10 19:46
:D902iS
:☆☆☆
#184 [
]
:07/07/11 04:45
:D902iS
:☆☆☆
#185 [
]
「愛される女になれよ」
"心から愛したいと
思われる人になれ"
そう課せられた課題は
友梨にはとっては
簡単なもんじゃない。
今までもきっと
そうだったんだ・・・
みんな好きだけど
愛してはくれなかった。
愛そうと思え無かったんだね
友梨が悪いんだ・・・
:07/07/11 04:52
:D902iS
:☆☆☆
#186 [
]
「来週の金曜日から彼女に会いに大阪・・・行ってくる」
大阪・・・
彼女に会いに・・・
博の言葉の数々は
今も心に傷を残してる。
いつか癒えると
信じてるけど・・・
:07/07/11 04:55
:D902iS
:☆☆☆
#187 [
]
"彼女は知っとるの?その・・・月末の事とか・・・(未来が)見える事とか"
"言ってない。"
友梨には話したじゃん。
彼女に黙ってんの
よくないよ・・・
でもどこか
嬉しいと思ってしまう
最低な自分
:07/07/11 04:59
:D902iS
:☆☆☆
#188 [
]
博が居なくなれば
友梨のこの気持ちは
諦めが付いて
心の傷も
時間と共に癒えるの?
他の誰かを愛せるの?
無理だ・・・
博のいない世界は
モノクロでしかない
博が最期に会いたいのは
友梨じゃないけど
本当に最期だというなら
もう一度、
あなたに会いたい・・・
:07/07/11 05:03
:D902iS
:☆☆☆
#189 [
]
ブーッブーッ
夜の九時を過ぎた頃
携帯が鳴り
一通のメールを受信した。
登録外ではあったものの
アドレスを見れば
誰だかすぐにわかった。
わかりやすいから(笑)
送信者は文博だった。
:07/07/11 07:06
:D902iS
:☆☆☆
#190 [
]
「起きとる!?」
ってまだ九時だし・・・(笑)
『眠いかなぁ〜笑』
送信するとすぐに
電話がかかってきた。
ビックリして出ると
「まだ寝やんでな??まだ寝やんでな??」
って文博かよ!!!笑
『起きとるって(笑)何〜?』
:07/07/11 07:13
:D902iS
:☆☆☆
#191 [
]
「いやぁ〜友梨ちゃん今フリーやんね?」
今触れて欲しくない話題
ナンバー1!!!!
『そやけど?』
「友梨ちゃんに会いたいなぁ〜ってw」
『会いたいんじゃなくてヤりたいんやろっ!』
バレバレやって。
相当欲求不満じゃん
:07/07/11 17:10
:D902iS
:☆☆☆
#192 [
]
「なっ


そんな失礼な〜会いたいんやて〜」
はいはい。
動揺してんじゃん。
『悪いけど・・・』
ちょっと待った!
文博が来てくれれば・・・
:07/07/11 17:12
:D902iS
:☆☆☆
#193 [
]
『いいよ。ドライブ行きたいなっ♪』
「友梨の頼みなら何だって聞きますっ!!なんでもおっしゃってくださぁ〜い(笑)」
『なんでも!?』
「うんっ♪」
よし来たっ!!!!!
:07/07/11 17:14
:D902iS
:☆☆☆
#194 [
]
文博には悪いけど
足になってもらう事にした。
博に会いに行くと
決意した。
当然ヤリ目の文博は
明日の夜来るといい
嬉しそうに電話を切った。
もう昔の友梨じゃないのに
文博はきっと期待してた。
最低な事くらいわかってる。
でもこうするしかなかったの
:07/07/11 17:17
:D902iS
:☆☆☆
#195 [
]
その日の日記に一言。
『ごめんね』
と書き加えた。
突然押し掛けてごめん。
未練がましくてごめん。
彼女いるのにごめん。
いろんな思いを込めた・・・
大きくて思い"ごめん"
:07/07/11 17:19
:D902iS
:☆☆☆
#196 [
]

訂正

×・・大きくて思いごめん。
○・・大きくて重いごめん
:07/07/11 18:03
:D902iS
:☆☆☆
#197 [
]
文博と会う約束をした夜。
「着いたよ」
と電話が来て
友梨は家を飛び出した。
最後にあった日・・・
文博は自動車学校に
通ってて
そこまで会いに
行ったっけ(笑)
『久しぶり〜』
とドアを開けて
口まで開いてしまった
:07/07/11 18:07
:D902iS
:☆☆☆
#198 [
]
マリーちゃんで
埋め尽くされた車内。
マリーちゃん付きのファーが
フロントに敷かれ
マリーちゃんのミラーに
カーテン・毛布
キーホルダー。
すべてマリーちゃん・・・
きょろきょろしていると
「かわいいやら〜笑」
って言われた。
『女の子に車借りてきたん?』
:07/07/11 18:13
:D902iS
:☆☆☆
#199 [
]
って聞いたら
自分の車らしい・・・
ピンクのギャルギャルした
この車を
18の男が乗ってるなんて
誰も思わないと思う。
「友梨ちゃんどこ行きたい?」
『えっ・・・・・・っま・・』
「ん?」
『大山っっ!!』
:07/07/11 18:16
:D902iS
:☆☆☆
#200 [
]
『博に会わせて下さい・・・』
「俺は足か!?」
『わかっとる!!最低な事頼んどるって・・・でも・・・』
「もぉ〜そんな目で頼まれたら断れんやら〜友梨ちゃんのお願いなら俺何でも聞いちゃう〜」
文博は笑いながら
大山へ・・・博の元へ
行くことを許してくれた。
:07/07/11 18:36
:D902iS
:☆☆☆
#201 [
]
大山へ向かう途中
コンビニに寄った。
怖い兄ちゃん達が居たから
友梨は車で待ってた。
戻ってきた文博が
「はい,友梨のっ」
って差し出したのは
イチゴ・オレ。
さすが文博っ!!
わかってる(笑)
:07/07/12 07:46
:D902iS
:☆☆☆
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