Love is...

つまらなかった毎日に
刺激を求め

寂しさを埋めるために
男と寝た。

信じては裏切られ
心に傷を負い
それを隠すために
強がってた。

いつ死んでも
構わないと思ってた。

でも今は違う･･･

離れてても良い。

報われなくても良い。

生きていたい。

いつかきっと
友梨も幸せになれるから。

そう信じてた

信じてたのに･･･

現実はそんな甘いもんじゃない

「俺･･･今大切な人おるでさ」

.

大切な人･･･？

それは友梨じゃない
他の誰かで

それは
友梨との終わりを
意味してて･･･

『彼女･･･できたの･･･？』

わかってんのに
聞いてしまった。

聞いてすぐ
後悔したけど

「うん。」

ってあっさり言われちゃった。

所詮友梨は
別れて１ヶ月で
忘れられるような
女なんだと
自分を責めたりもした。

けどそんなの
なんの意味もなくて

`

" サイテイ "

そう言い返すのに精一杯。

電話越しに
一人しゃべり続けるのを
博は黙って聞いてた。

胸が熱くて
涙が止まらなくて

こんなことなら
連絡なんて
とらなきゃよかったんだ。

そしたらさ
知らなくてよかった事実
だったのに。

あほやん。
友梨めっちゃあほやん･･･

電話を切ると
布団を握りしめ
声を殺して泣いた。

悔しかった。

悲しかった。

切なかった。

苦しいよ･････。

これが恋だというなら
友梨はもう
恋なんてしたくない。

傷つきたくないよ･･･

ぼーっとしたまま
起きあがると
棚から小さな箱を出した。

静かにふたを開ける。

『こんなもんっ!!!!!』

『博なんか･･･!!博なんか!!』

床には
小さな鶴が散らばった。

もうすぐだったのにね･･･

1000羽じゃなきゃ飛べない
この鳥たちに
込めた願いは重すぎて

紙切れなんかで
人の命が左右されるなんて
無理な話だけど

それでも

それでも大切な人へ
何かしてあげたかった