Love is...
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#201 [
]
大山へ向かう途中
コンビニに寄った。
怖い兄ちゃん達が居たから
友梨は車で待ってた。
戻ってきた文博が
「はい,友梨のっ」
って差し出したのは
イチゴ・オレ。
さすが文博っ!!
わかってる(笑)
:07/07/12 07:46
:D902iS
:☆☆☆
#202 [
]
『会ってくれるかな?博』
「引っ張り出しやぁ〜(笑)」
『彼女さんに悪いよね?』
「友梨らしくないやん。他人の心配なんて。彼女なんかはったおしたれよ(笑)」
マイナス思考になる友梨を
文博は勇気づけてくれた。
アタシ・・・頑張るよ
:07/07/12 07:51
:D902iS
:☆☆☆
#203 [
]
いつも通った
博の家への坂道。
あの公園。
閑静な住宅街。
その中にある
白い小さな博の家。
『ここ・・・』
「・・・」
少し離れた通りの角に
車を止めた。
:07/07/12 18:47
:D902iS
:☆☆☆
#204 [
]
エンジンを切ると
静まり返った車内は
緊張感に溢れた。
「電話。かけやぁ。」
『やっぱり無理っ!!迷惑やし。これ以上嫌われて傷つくの耐えれん・・・』
泣き出す友梨に
呆れた様に文博は
「ここまで来たのに逃げたらアカン。向き合わな。最後にするって決めたんやったら正面からぶつからな」
って言った。
:07/07/12 18:51
:D902iS
:☆☆☆
#205 [
]
向き合う。
最後にするんだ。
振り向いちゃいけない。
家にいるか確認する為
電話をすると
話し中だった。
いや、拒否られてんのかも。
『繋がらん』
:07/07/12 19:06
:D902iS
:☆☆☆
#206 [
]
すこし時間をおいて
もう一度かけた。
文博が手を握っててくれた・・
強く握られた手から
"頑張れ"が伝わる。
繋がったけど
なかなか出てくれない。
無理かなぁって
思って切ろうとした瞬間
出た。
:07/07/12 19:09
:D902iS
:☆☆☆
#207 [
]
まだ番号登録してて
くれたんだと思う。
「なに?」
って言われた。
嬉しいような
悲しいような・・・
『今家におる?』
文博が心配そうに
のぞき込む
:07/07/14 09:07
:D902iS
:☆☆☆
#208 [
]
「おるけど何?」
超冷たい返事。
それでも友梨は
トーンを上げたまま
必死に喋った。
『今から会いたいの』
「は?」
無理もない。
片道一時間かかる距離。
まさか友梨がここまで
来てるなんて思いもしない。
:07/07/14 09:11
:D902iS
:☆☆☆
#209 [
]
『今近くまで来とるの。会って下さい・・・』
「俺彼女おるし。」
『お願い・・・ちょっとだけ・・』
「・・・」
『・・・』
沈黙が流れる。
電話を切られるんじゃ
ないかって
正直怖かった。
:07/07/14 09:13
:D902iS
:☆☆☆
#210 [
]
沈黙の間
悩んだんだと思う。
はーっ
って大きなため息をつくと
「めんどくせぇ女やなっ!今どこにおるんよ?」
『角んとこ・・・』
会いたい・・・
会いたい・・・
「公園におれよ」
:07/07/14 09:17
:D902iS
:☆☆☆
#211 [
]
『来てくれるの!?』
「気が向いたら。」
何でもよかった。
来てくれるって信じてた。
博に会える・・・
どうしよう・・・
もう泣きそうだよ・・・
電話を切ると
文博を残し一人車を飛び出し
公園へ走った
:07/07/14 09:20
:D902iS
:☆☆☆
#212 [
]
公園に着くと
ベンチに座り博を待った。
3月だっていうのに
冷たい風が頬を撫でる。
空を見上げると
星がたくさん光ってた。
泣かない。
絶対泣かない。
最後は笑顔で・・・
"最期"だから・・・
:07/07/14 09:25
:D902iS
:☆☆☆
#213 [
]
ガサッ
足音がした方を見ると
誰かが立ってた。
暗くてわからないけど
暗闇に浮かび上がる
あの華奢なシルエット。
大好きな人の影を
間違えるはずがない。
『ひろし・・・』
「・・・」
:07/07/14 09:30
:D902iS
:☆☆☆
#214 [
]
立ち上がり
陰の方へ駆け寄った。
博だ・・・
2ヶ月ぶりに会った博は
もう学生の博じゃなくて
あの無邪気な笑顔もなくて
疲れきった大人の顔をしてた
友梨の知らない
博がそこにはいて・・・
ちょっと寂しかった。
:07/07/14 09:33
:D902iS
:☆☆☆
#215 [
]
『また痩せた?』
高鳴る胸の鼓動を
必死に抑えながら
できるだけ笑顔で・・・
「かもな」
『ちゃんと食べんと・・』
「うるせぇな。要件は何よ」
突き放すような言葉に
胸が締め付けられた。
『・・・』
:07/07/14 09:36
:D902iS
:☆☆☆
#216 [
]
「明日も仕事なんで寝たいんですけど。」
『・・・』
泣かない。泣かない。
頑張るんだよ友梨。
『会いたかったの・・・博が最期とか言うから。死ぬとか言うから!!!』
博に一歩近づいた。
「さわんなっ!!!」
:07/07/14 09:39
:D902iS
:☆☆☆
#217 [
]
『えっ・・・』
「そんだけかよ」
それだけ?
そんな軽いもんじゃない。
友梨がどんな気持ちで
ここまで来たか・・・
博はぜんぜんわかってない
目頭が熱くなる。
:07/07/14 09:41
:D902iS
:☆☆☆
#218 [
]
『もういいよっ!!!!!』
気付けばそう言って
博に背を向けてた。
我慢してた糸が切れて
涙が溢れ止まらなかった。
こんな事言いに
来たんじゃないのに・・・
伝えたい言葉
いっぱいあったのに・・・
素直になれなかった。
:07/07/14 09:44
:D902iS
:☆☆☆
#219 [
]
泣いてんのがバレないように
涙は拭かなかった。
後ろから
博も歩いてくるのがわかった。
振り返って
博の胸に飛び込んで
今でも好きだと泣きつけば
何か変わってただろうか。
でもそんな勇気
友梨になくて
早足で文博の待つ車へと
道を急いだ
:07/07/14 09:47
:D902iS
:☆☆☆
#220 [
]
いつか博が言ってた。
「女の涙だけは弱い」って。
だから涙は見せない。
卑怯だから。
博を苦しめるのは
なんだか自分も苦しいから。
車に乗り込み
文博に抱きついて
大声で子供みたいに泣いた。
「頑張ったやん」
:07/07/14 09:52
:D902iS
:☆☆☆
#221 [
]
「友梨は大人になれるよ。強い女になれる。」
そう元気付けてくれる
文博の言葉にまた涙する。
泣いて泣いて泣いて。
弱虫。意気地なし。
結局伝えたい言葉を
何一つ言えないまま
博の元を後にした。
:07/07/14 09:54
:D902iS
:☆☆☆
#222 [
]
会う度に来てた
ゲームセンターの裏の
駐車場に車を止め
イチゴオレを一気飲み。
博からの連絡はなくて
べつに「ごめん」って言って
欲しい訳じゃないけど
連絡がないのは
ちょっと痛い。
:07/07/14 18:59
:D902iS
:☆☆☆
#223 [
]
彼女が居る人を
いくら思っても仕方ない。
まだ結ばれてない糸を
結ぶのは努力次第で
なんとかなる。
だけど・・・
一度切れた糸を
ましてやもう
他の糸と結ばれているのに
繋ぎ直すことは
容易な事じゃない。
わかってる
:07/07/15 17:44
:D902iS
:☆☆☆
#224 [
]
友梨が博を思うように
彼女さんもきっと
博の事を思ってる。
愛してる。
必要としてるから・・・
友梨はもう
関わっちゃいけない。
:07/07/15 17:47
:D902iS
:☆☆☆
#225 [
]
「泣くなよ・・・」
文博が友梨を
抱きしめた。
「友梨が他の男の為に泣いとんの見とんの結構キツイで?」
それは・・・
どういう意味なの?
:07/07/15 17:49
:D902iS
:☆☆☆
#226 [
]
知りたい気持ちと
知らなくていい気持ち。
知りたい事実と
知りたくない事実。
知らなくていい事実って
きっと
いっぱいありすぎて
今の友梨には
これはこっちで
それはこっち。とか
分ける事が出来ない。
:07/07/15 17:52
:D902iS
:☆☆☆
#227 [
]
知らなくて良いことまで
知りたがって
傷ついて。
気が付けば
こんなにもボロボロで
だけど
好きな人のことは
傷つくと分かっていても
知りたいと思ってしまう。
恋愛って
単純で。だけど難しい
:07/07/15 17:54
:D902iS
:☆☆☆
#228 [
]
「友梨・・・」
甘い声を
聞き終わるより先に
文博の体が
友梨の上にのしかかった。
『何しとんの?』
悲しみのあまり
驚くとか
そんな感情はなくて
醒めきった目で
文博を見た。
:07/07/19 19:12
:D902iS
:☆☆☆
#229 [
]
「気付けよ」
その言葉の意味は
分からなくはないけど
今は文博の気持ちには
答えられないし
文博とは終わったんだから。
あの雨上がりの
小さな駅のホームで・・・
アタシは前に進む。
振り返らないと決めた。
気付いてないのは
文博の方だよ・・
:07/07/19 19:16
:D902iS
:☆☆☆
#230 [
]
『ごめんね』
「友梨一生あんな奴思って、苦しい過去背負って生きてくん?」
『別に構わんと思っとる』
「俺がいややわ!」
こんな友梨に
ムキになる文博が
わからなかった。
空回りしてんの
気付いてるんでしょ?
:07/07/19 19:21
:D902iS
:☆☆☆
#231 [
]
『・・・』
無理矢理されたキスに
抵抗する気力もなく
窓から夜空を見て
泣いた。
自分が好きな人が
他の人を思ってるのが
痛くて苦しいことを
アタシは知ってる。
十分すぎるほどに
分かっているのに・・・
文博を傷つけてしまう。
:07/07/19 19:27
:D902iS
:☆☆☆
#232 [
]
そんな自分が情けなくて。
いっそ嫌われてしまえば
この微妙な三角形は
消えて無くなる。
この時友梨の中には
文博を選ぶという選択肢は
まったくなくて
嫌われなきゃ
ってばかり考えてた。
:07/07/19 19:31
:D902iS
:☆☆☆
#233 [
]
『なんで?』
『なんで友梨なん?』
「なんでって?」
『文博の事足に使ったんやよ?こんな冷たくしてさ・・・他に女なんていっぱいおるじゃん。やめときなよ、友梨なんか』
「ぶっ!!」
突然吹き出した文博に
驚いていると
:07/07/19 19:37
:D902iS
:☆☆☆
#234 [
]
「自分で言うなよ(笑)」
「なんかな・・・友梨弱っちいしほっとけんねん」
あぁ・・・
守りたくなる女って奴?
確かに寂しがりで
泣き虫で弱虫だけど
友梨そんな
可愛いもんんじゃないんだ。
:07/07/19 19:42
:D902iS
:☆☆☆
#235 [
]
結局マリーちゃんの
毛布にくるまって
車の中で朝を迎えた。
博への思いも貫けず
文博の気持ちにも
答えられない。
:07/07/19 19:47
:D902iS
:☆☆☆
#236 [
]
こんな中途半端な
アタシだけど
幸せになるための
課程であり
本当に大切な人に
気付くための
ほんの小さな出来事に
過ぎなかった。
:07/07/19 19:50
:D902iS
:☆☆☆
#237 [
]
:07/07/19 20:27
:D902iS
:☆☆☆
#238 [
]
ここんとこ
ずっと体調が良くない。
拒食症で
小さくなってしまった胃。
泣きすぎて眠れない夜。
そんな毎日に
弱っちい友梨の体は
悲鳴をあげてた。
:07/07/20 17:13
:D902iS
:☆☆☆
#239 [
]
無性に誰かに会いたくて。
強く強く抱きしめて
欲しかった・・・。
それが誰でも構わない。
そう思ってた。
またサイトで男を
捕まえれば早いんだけど・・
博以外の誰かと
体を重ねるなんて
まだ出来なくて・・・
:07/07/20 17:16
:D902iS
:☆☆☆
#240 [
]
結局連絡をしたのは
裕君だった。
『今日会える?』
アポを取ると
いつもの橋で待ち合わせ
裕君の家へ行った。
部屋の戸を開けると
タバコの匂いがした。
:07/07/20 17:20
:D902iS
:☆☆☆
#241 [
]
裕君は
一緒にいても
キス以上のことは
絶対にしてこない。
「無理やりとか嫌やから」
っていつも言う。
だから裕君の下ネタは
気持ち悪くない。
理性を持ってる
大人な裕君が大好きだし
安心できた。
:07/07/20 17:24
:D902iS
:☆☆☆
#242 [
]
この日も
キス以上のことは
絶対にないと
安心しきってた。
部屋にはいるなり
泣きついてしまった。
華奢な博の胸じゃなきゃ
ダメだと思ってたのに
裕君のたくましい胸の中が
居心地よく感じた。
博と別れてまだ
3ヶ月だっていうのに・・・
:07/07/22 13:29
:D902iS
:☆☆☆
#243 [
]
文博の胸でも泣いたし
優しい言葉も沢山くれた。
だけど何か足りなくて
その足りないモノを
裕君は全て埋めてくれた。
裕君は
友梨の不安とか
モヤモヤを全部
取り除いてくれる人だった。
強く抱きしめて
優しく撫でてくれる・・・
:07/07/22 13:34
:D902iS
:☆☆☆
#244 [
]
ぐぅ―――っ
『・・・///』
友梨のお腹が鳴った。
「また夕飯抜いたの?」
だって食欲ないし・・・
『ちょっとはたべとるで』
ほんとはいい加減
ちゃんとしなきゃいけない
ことくらい分かってる。
:07/07/24 12:17
:D902iS
:☆☆☆
#245 [
]
「お腹すいたんやろ?」
『うん・・・///』
俯き真っ赤な顔を
隠しながら答えた。
「コンビニ行くか」
夜中の2時過ぎ。
仕事で疲れてるのに
車を出してコンビニまで
連れていってくれた。
:07/07/24 12:22
:D902iS
:☆☆☆
#246 [
]
「寒いから乗っとけよ。何がいい?」
そういう小さな気遣い。
『いいの?ありがとう。温かいのがいいな』
裕クンと一緒に居ると
優しい気持ちになれる。
声がすごく穏やかに
なるのが自分でもわかった
不思議な気持ち・・・
:07/07/24 12:27
:D902iS
:☆☆☆
#247 [
]
「はい、温めてもらった」
戻ってきた裕クンの
袋の中には
ピザパンと
ホットレモンが入ってた。
前に寒い日は
ホットレモンを飲むんだ。
って話したっけ・・・
覚えててくれたんだ(笑)
なんか嬉しかった。
:07/07/24 12:30
:D902iS
:☆☆☆
#248 [
]
部屋に戻ると
「温かいうちに食べない」
って言って
ベッドに寝そべって
こっちを見てた。
『うんっ♪』
こんなに食欲が出たのは
久々だった。
『全部食べれるかもっ』
なんて張り切ってた
:07/07/24 12:33
:D902iS
:☆☆☆
#249 [
]
「食べれる時に食べんと,それ以上胸ちっちゃくなったら大変やでな(笑)」
『そぉーなんやっ・・・って失礼な!!!

』
とか楽しく話した。
ヌルくなったピザパンを
食べ終わる頃には
すっかり元気になってた。
『ごちそうさまっ!友梨も寝る〜笑』
言うより早く
裕クンのベッドにダイビング
:07/07/24 12:38
:D902iS
:☆☆☆
#250 [
]
「ちょっとずつでもちゃんと食えよ?」
『わかった・・・』
少し沈黙のあと
裕クンは起き上がると
タバコを吸い始めた。
その横顔を見ながら
分かってんのに
傷つくのが怖くて
気付かない振りをして
このまま優しさに
甘えていたかった
:07/07/24 13:15
:D902iS
:☆☆☆
#251 [
]
裕クンの方に体を向け
布団を抱いたまま
『何でそんな優しいん?』
って聞いた。
ずっと気になってた。
ここまでしてくれるワケ・・
「昔からだよ」
裕クンはこっちをみて
笑いながら言った。
:07/07/24 14:28
:D902iS
:☆☆☆
#252 [
]
『だからモテるんやな(笑)』
笑って返した。
「バーカ。好きじゃなきゃここまでしんよ、普通。」
『そうやよね〜♪好きじゃなきゃここまで・・・・』
え?
えっ?
え―――――っ!!?
:07/07/24 14:32
:D902iS
:☆☆☆
#253 [
]
『今・・・好きじゃなきゃ・・へっ!?えっ!?嘘や〜笑』
何言ってんの?
好き?
裕クンが友梨を?
「理解すんの遅っ!笑」
『・・・///』
だってそんなサラッと
普通の顔して言うから
心の準備とかさ!!
:07/07/24 14:37
:D902iS
:☆☆☆
#254 [
]
「友梨可愛いっ!!」
髪をなでながら
優しい目で
友梨を見つめる・・・
そのままキスをした。
唇が触れる程度のキスを
ずっとずっとしてた。
友梨は力を抜き
裕クンを受け入れる様に
抱き返した。
:07/07/24 14:48
:D902iS
:☆☆☆
#255 [
]
何故・・・
裕クンを頼るのか。
何故・・・
裕クンだけを
受け入れる事ができるのか。
友梨自身が
裕クンを求めてたんだ・・・
誰でもいいんじゃなく
裕クンじゃなきゃ
ダメだったワケは・・・
自分が一番分かってた。
:07/07/24 14:50
:D902iS
:☆☆☆
#256 [
]
友梨が本当に
好きだったのは・・・
文博でもなく
博でもなかった。
あなたの事が
大好きです・・・。
:07/07/24 14:52
:D902iS
:☆☆☆
#257 [
]
:07/07/24 15:20
:D902iS
:☆☆☆
#258 [
]
:07/07/24 15:23
:D902iS
:☆☆☆
#259 [
]
『ねぇ美奈?アタシ裕クンの事好きなんかなぁ・・・』
「どうしたの??急に!」
『なんか・・・』
美奈にだけ。
本音を話した。
複雑な気持ち。
博と別れて
辛かったのは事実で
だけど裕クンに惹かれてるのも
事実だから。
:07/07/25 08:41
:D902iS
:☆☆☆
#260 [
]
「う〜ん・・・友梨が裕クンの話する時すごい幸せそう(笑)」
『うそっ!?』
「うん。友梨分かりやすいし」
確かに・・・
メールが来るだけで
テンションハイになるし
会いたくて仕方ない。
:07/07/25 08:45
:D902iS
:☆☆☆
#261 [
]
これを恋以外の
なんだというのか。
気付かない振りをしてたのは
アタシで
年が離れてるとか
タイプの顔じゃないとか
いちゃもんつけて
否定し続けてきた。
:07/07/25 08:47
:D902iS
:☆☆☆
#262 [
]
だけどこの症状・・・
もう言い訳は
出来なかった。
好きだと意識すると
世界が色を変えたように
全てが新鮮で
初々しく感じる。
3ヶ月ペースの
友梨の恋は
新たなスタートを切った。
:07/07/25 08:49
:D902iS
:☆☆☆
#263 [
]
3ヶ月ペースっていうのは
これまでの統計から。
別れて3ヶ月経つ頃には
新しい恋をしている。
もしくは
付き合っている。
っていうなんとも
ふざけた恋愛記録。
本気で恋をしてない
証でもあった。
:07/07/25 08:53
:D902iS
:☆☆☆
#264 [
]
失恋した時のアタシは
半端なく落ちる
不眠症・拒食症による
身体と精神への負担は
並大抵のモノじゃない。
でもそれは
それだけ愛したから。
ではなく
それだけ依存していたから
だと思う。
:07/07/25 08:56
:D902iS
:☆☆☆
#265 [
]
裕クンへの恋が
本物かどうかなんて
まだわかんない。
だけど
裕クンは他の人は
まったく違った。
6歳という年の差は
友梨にとって
とても安心できる
距離だったのかもしれない
:07/07/25 09:04
:D902iS
:☆☆☆
#266 [
]
自分の気持ちを認めたら
メールがくるだけで
ドキドキしてしまう。
声が聞きたくなったり
会いたくなったり・・・
我慢できなくなって
電話をかけた。
心臓の音が
受話器の向こうまで
聞こえてるんじゃないか
ってくらい響いてた。
:07/08/10 18:45
:D902iS
:☆☆☆
#267 [
]
「はいはい?」
裕クンは電話に出るとき
"もしもし"って言わない。
『仕事中やった?』
「うん。今週夜勤↓」
まじか!!!
じゃあ会えんじゃん・・・
『そっか・・・』
「なんで?」
なななな!!なんで?って・・・
そんなん決まってんじゃん
:07/08/10 18:54
:D902iS
:☆☆☆
#268 [
]
一気に熱くなった顔を
布団で隠しながら
ちっちゃい声で
"会いたいから・・・"
って素直に言った。
「今日は無理やな」
すぐに言ったことを後悔した。
『いつならいいん?』
返事が怖かった。
:07/08/10 18:58
:D902iS
:☆☆☆
#269 [
]
「明後日の夜なら。」
『うんっ!!』
「でも夜勤やで帰り遅いよ??」
え?
いつも9時に
迎えに来てくれる裕くんから
初めて言われた言葉に
友梨は少し戸惑った。
だけどそれよりも
会いたいという思いが
強くて・・・
:07/08/21 13:47
:D902iS
:☆☆☆
#270 [
]
『わかった。』
って言ってしまった。
「部屋で待っとくか?10時以降フラフラしとったら危ないしな」
裕くん・・・泣
信頼されてる感じがして
凄く凄く嬉しかった。
1時までなんて
全然平気なんだから!!
:07/08/21 14:35
:D902iS
:☆☆☆
#271 [
]
5月23日 pm 21:40分
友梨はこっそり家を出て
真っ暗な坂道を歩いた。
怖くて些細な物音にも
過剰に反応してしまう。
たった20分の距離なのに
裕くんの家に着いた時は
疲れきっててヤバかった。
静かにシャッターん開けると
二階の裕くんの部屋の
戸を開けた。
:07/08/21 14:39
:D902iS
:☆☆☆
#272 [
]
裕くんのタバコの匂いが
全身を包み
『やっと着いたー!!』
ってでっかい独り言と同時に
ベッドにダイビングした。
裕くんの香りがする。
アタシはそれだけで
裕くんが側にいる気がして
思わず笑顔になる。
:07/08/21 14:44
:D902iS
:☆☆☆
#273 [
]
裕くんとの約束。
裕くんが帰ってくるまで
電気・コンポ・テレビは
つけちゃいけないって
言われてた。
だから真っ暗な部屋に1人
月明かりに照らされながら
眠りについた。
:07/08/21 14:47
:D902iS
:☆☆☆
#274 [
]
ふと目が覚めて時計をみた。
だいぶ眠てたつもりだったけど
一時間ほどしか経ってなくて
時計の針は11時を指してた。
『あと二時間かぁ・・・』
一生懸命働いてる裕くんを
待ってようと
眠い目をこすり起きてた。
持ってきたカバンから
プリ帳を出し
豆電球をつけた。
:07/08/21 16:56
:D902iS
:☆☆☆
#275 [
]
プリ帳に落書きして
時間を潰してた。
だんだん眠くなってきて
我慢できなくなって
裕くんに手紙を書いた。
―おいちゃんぇ―
お仕事お疲れさまです。
友梨ね,頑張っとったんやけど限界やから寝ます!!笑
1人でこの部屋におるの
すごい寂しいよー
早く帰ってきてね・・・
―友梨様より―
:07/08/21 17:10
:D902iS
:☆☆☆
#276 [
]
一枚破ると
テーブルの上に置き
また布団に戻った。
11時50分だった。
アタシは速攻
眠ってしまったらしく
うるさい物音で目が覚めた。
ガラガラガラッ――――
「友梨っ!!」
誰かが部屋に入ってきた。
友梨の名前を呼んで・・・
:07/08/21 17:14
:D902iS
:☆☆☆
#277 [
]
裕くんだ・・・
『あ・・・お帰り。』
体を起こしながら言う。
「ただいま。爆睡かよ(笑)」
裕くんはあの優しい笑顔を向け
テーブルの上の手紙に
目を通してた。
「おいちゃんって俺かよ!!しかも友梨様ってなんやねん(笑)」
『へへっ(笑)』
:07/08/21 17:19
:D902iS
:☆☆☆
#278 [
]
ベッドから降りると
裕くんが両手を広げて
「おいで」
って言った。
アタシは迷わず
裕くんの胸に飛び込むと
「寂しかったやろ?ごめんな」
って言って
ぎゅっと抱きしめてくれた。
『うん。めっちゃ』
裕くんは笑ってた。
:07/08/21 17:43
:D902iS
:☆☆☆
#279 [
]
「友梨ちゅーしていい?」
今まで裕くんと
普通にしてたのに
好きだって意識すると
緊張してしまう。
だけど・・・したい・・・
真っ赤な顔で
うん って言った。
優しい優しいキスを
深くはないけれど
幸せなキスを
何度も何度もした。
:07/08/21 17:50
:D902iS
:☆☆☆
#280 [
]
「いっしょに寝よ」
『うんっ』
いつもと変わりない
二人の会話。
変わったのは
友梨の気持ちで。
だけど・・・
だから・・・
確かめたかった
裕くんの気持ち。
:07/08/21 17:53
:D902iS
:☆☆☆
#281 [
]
『ねーねー。』
「何?」
友梨を抱く腕から
裕くんに伝わっちゃうんじゃないかってくらいに
友梨の心臓は高鳴ってた。
『・・・・・』
聞いていいのかな?
友梨の事どう思ってんのか。
:07/08/21 17:58
:D902iS
:☆☆☆
#282 [
]
思わせぶりな態度。
好きだって言ってくれたし。
裕くんも
友梨と同じ気持ちだって
信じてるよ。
だけど不安だった。
今まで知り合った
男が悪かった。
アイツ等は友梨に
消えない傷を付けたから。
:07/08/21 18:59
:D902iS
:☆☆☆
#283 [
]
もう傷つくのは嫌だった。
もし・・・
もしも裕くんと幸せに
なれたとしても
この先ずっと
一緒とは限らない。
もしもまた傷つくのなら
このままの関係だって
十分に大切にされてる。
これ以上の事を求めれば
傷つく可能性も高くなる
:07/08/21 19:03
:D902iS
:☆☆☆
#284 [
]
失いたくなかった。
こんなにも
友梨を思ってくれる人を。
こんなにも傍に居た
かけがえのない大切な人を
失いたくない。
もう二度と
この傷口は開きたくない。
:07/08/21 19:04
:D902iS
:☆☆☆
#285 [
]
いろんな思いが
頭の中を掻き回してく。
「なんよ(笑)」
『えっ!?あっ・・・』
「なんか今日変じゃね?心臓バクバクやしな(笑)」
『・・・・・ッ///』
バッ・・バレてる―(´Д`)!!!
:07/08/21 19:08
:D902iS
:☆☆☆
#286 [
]
「なんよ〜気になるに(笑)」
『だから・・・』
「・・・・???」
『その・・・』
言葉が出ない。
「言わんとこぉやぞー!!」
『やだやだやだやめてぇー!!』
横腹をくすぐる裕くん。
緊張がほぐれた。
:07/08/21 19:13
:D902iS
:☆☆☆
#287 [
]
『言います言います!!だからやめてーまじギブギブ(笑)』
くすぐったくて涙が出た。
「よし。はい,どうぞ」
そんな改まって言うの
余計言いにくいな・・・
『裕くんさ・・・友梨の事・・・・・どう思ってんの?』
「どうって・・・好きやよ(笑)」
『妹みたいで可愛いから好きなの?』
容赦なく突っ込む。
:07/08/21 19:16
:D902iS
:☆☆☆
#288 [
]
「妹・・・・としてではないよ」
『じゃあ・・・』
「ちゃんと好きやさ」
"ちゃんと好き"
凄く凄く嬉しかった。
胸がキュンと締め付けられて
熱くなった。
:07/08/22 13:31
:D902iS
:☆☆☆
#289 [
]
『友梨ね・・・裕くんが好き』
「まじで?」
『うん・・・』
「すげぇ嬉しいよ」
裕くんは
強く強くアタシを抱いた。
友梨もそれに応えるように
裕くんの背中に腕を回した。
:07/08/22 13:35
:D902iS
:☆☆☆
#290 [
]
『友梨の彼氏になって?』
「・・・・・・」
『だめ?』
「だめじゃねぇけど・・・俺今すげぇ忙しくて・・付き合ってもかまってやれんし」
髪をなでながら
申し訳なさそうに話す。
『我慢するよ』
「俺,友梨の事泣かせたくねぇんやって」
:07/08/22 13:39
:D902iS
:☆☆☆
#291 [
]
『友梨泣かんよ?寂しくないから。』
傍にいれるなら・・・
「お前超寂しがり屋やにか」
なんだってするよ。
『好きなの。頑張るから・・・』
「・・・わかった。でも辛かったら言えよ?我慢すんなよ?」
『うん』
:07/08/23 15:38
:D902iS
:☆☆☆
#292 [
]
この人と
幸せになります。
友梨の全てを受け入れて
それでも傍に居てくれる。
全身全霊をかけて
愛してくれるこの人を
友梨自身も
愛すると・・・。
:07/08/23 15:43
:D902iS
:☆☆☆
#293 [
]
隣で何やら
落ち着かない様子の裕クン。
『どうしたの?』
「いや・・・別に・・・///」
『なんな(笑)』
「ちゅーしたい」
二人の気持ちを確かめる様に
キスを繰り返した。
:07/08/23 15:46
:D902iS
:☆☆☆
#294 [
]
『・・・・っ!!!』
裕クンの舌が
友梨の中に入ってくる。
あまり得意じゃない友梨は
思わず唇を離してしまった。
「だめ・・・?お願い・・」
『ンッ・・・』
再び絡み合う舌。
でもすごく優しくて・・・
気持ちよかった。
:07/08/23 15:51
:D902iS
:☆☆☆
#295 [
]
「触って?」
一年以上一緒に居た。
何度も抱き合った。
キスもした。
何度隣で寝ただろう。
だけど一度も体を
求められた事はなかった。
だから正直驚いた。
:07/08/23 15:55
:D902iS
:☆☆☆
#296 [
]
『したいの?』
「うん・・・だめ?」
友梨は笑った。
きっとずっと
我慢してたんだね。
理性で抑えてたんだね。
待たせてごめん・・・
『いいよ。』
:07/08/23 15:57
:D902iS
:☆☆☆
#297 [
]
優しく友梨を愛撫する。
裕クンの全てが
愛おしくて
たまらない。
汚い女だけど
裕クンに抱かれてる間は
綺麗でいられる気がした。
「痛かったら言えよ?」
:07/08/23 17:19
:D902iS
:☆☆☆
#298 [
]
!!!!???
激痛が走り
裕クンの腕をを掴んだ。
「痛い!?」
『ちょっと・・・ッ』
呼吸が荒くなる。
痛みに堪えようとした。
「大丈夫か?」
心配そうな裕クンをみて
抜いて欲しいと言えなくて
涙目で裕クンに
『平気だよ』って言った。
:07/08/23 17:23
:D902iS
:☆☆☆
#299 [
]
「やっぱりやめよ?」
そう言って抜くと
ゴムを捨て
友梨に服を着せた。
『どうして!?』
「友梨が痛がっとるのに無理矢理なんて俺には出来ん」
『ごめんなさい・・・』
「なくなよ〜そのうち俺のに慣れさせるでさ(笑)」
そう言うと友梨を抱いて
そのまま眠った。
:07/08/23 17:31
:D902iS
:☆☆☆
#300 [
]
夜勤後で
疲れて眠る裕クンに
そっと話しかけた。
『疲れてんのにごめんね』
「いいさ。俺も会いたかったし」
『ほんとに?』
「会いたくない奴とこんな時間作ってまで会わん。」
『そっか・・・ありがとっ!』
:07/08/28 17:18
:D902iS
:☆☆☆
#301 [
]
友梨を抱き寄せると
そっとキスしてくれた。
『ねぇ。いつから好きやったか知っとる?笑』
「いつから?」
『ずっと前。自分でも気付かんくらい前。』
裕クンは笑った。
『裕クンは?いつから好きやったの?』
「う〜ん...」
:07/09/21 22:15
:SO903i
:☆☆☆
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