Love is...
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#201 []
大山へ向かう途中
コンビニに寄った。

怖い兄ちゃん達が居たから
友梨は車で待ってた。

戻ってきた文博が

「はい,友梨のっ」

って差し出したのは
イチゴ・オレ。




さすが文博っ!!
わかってる(笑)

⏰:07/07/12 07:46 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#202 []
『会ってくれるかな?博』

「引っ張り出しやぁ〜(笑)」


『彼女さんに悪いよね?』

「友梨らしくないやん。他人の心配なんて。彼女なんかはったおしたれよ(笑)」



マイナス思考になる友梨を
文博は勇気づけてくれた。


アタシ・・・頑張るよ

⏰:07/07/12 07:51 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#203 []
いつも通った
博の家への坂道。

あの公園。


閑静な住宅街。
その中にある
白い小さな博の家。


『ここ・・・』

「・・・」

少し離れた通りの角に
車を止めた。

⏰:07/07/12 18:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#204 []
エンジンを切ると
静まり返った車内は
緊張感に溢れた。


「電話。かけやぁ。」

『やっぱり無理っ!!迷惑やし。これ以上嫌われて傷つくの耐えれん・・・』

泣き出す友梨に
呆れた様に文博は

「ここまで来たのに逃げたらアカン。向き合わな。最後にするって決めたんやったら正面からぶつからな」

って言った。

⏰:07/07/12 18:51 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#205 []
向き合う。

最後にするんだ。

振り向いちゃいけない。





家にいるか確認する為
電話をすると
話し中だった。

いや、拒否られてんのかも。

『繋がらん』

⏰:07/07/12 19:06 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#206 []
すこし時間をおいて
もう一度かけた。

文博が手を握っててくれた・・



強く握られた手から
"頑張れ"が伝わる。



繋がったけど
なかなか出てくれない。

無理かなぁって
思って切ろうとした瞬間
出た。

⏰:07/07/12 19:09 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#207 []
まだ番号登録してて
くれたんだと思う。

「なに?」

って言われた。



嬉しいような
悲しいような・・・


『今家におる?』

文博が心配そうに
のぞき込む

⏰:07/07/14 09:07 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#208 []
「おるけど何?」

超冷たい返事。

それでも友梨は
トーンを上げたまま
必死に喋った。


『今から会いたいの』

「は?」


無理もない。
片道一時間かかる距離。

まさか友梨がここまで
来てるなんて思いもしない。

⏰:07/07/14 09:11 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#209 []
『今近くまで来とるの。会って下さい・・・』

「俺彼女おるし。」

『お願い・・・ちょっとだけ・・』
「・・・」

『・・・』


沈黙が流れる。

電話を切られるんじゃ
ないかって
正直怖かった。

⏰:07/07/14 09:13 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#210 []
沈黙の間
悩んだんだと思う。

はーっ

って大きなため息をつくと

「めんどくせぇ女やなっ!今どこにおるんよ?」

『角んとこ・・・』


会いたい・・・
会いたい・・・



「公園におれよ」

⏰:07/07/14 09:17 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#211 []
『来てくれるの!?』

「気が向いたら。」


何でもよかった。
来てくれるって信じてた。


博に会える・・・

どうしよう・・・
もう泣きそうだよ・・・



電話を切ると
文博を残し一人車を飛び出し
公園へ走った

⏰:07/07/14 09:20 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#212 []
公園に着くと
ベンチに座り博を待った。

3月だっていうのに
冷たい風が頬を撫でる。

空を見上げると
星がたくさん光ってた。




泣かない。
絶対泣かない。

最後は笑顔で・・・

"最期"だから・・・

⏰:07/07/14 09:25 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#213 []
ガサッ


足音がした方を見ると
誰かが立ってた。

暗くてわからないけど
暗闇に浮かび上がる
あの華奢なシルエット。

大好きな人の影を
間違えるはずがない。


『ひろし・・・』

「・・・」

⏰:07/07/14 09:30 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#214 []
立ち上がり
陰の方へ駆け寄った。



博だ・・・
2ヶ月ぶりに会った博は
もう学生の博じゃなくて

あの無邪気な笑顔もなくて
疲れきった大人の顔をしてた



友梨の知らない
博がそこにはいて・・・

ちょっと寂しかった。

⏰:07/07/14 09:33 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#215 []
『また痩せた?』

高鳴る胸の鼓動を
必死に抑えながら
できるだけ笑顔で・・・

「かもな」

『ちゃんと食べんと・・』

「うるせぇな。要件は何よ」



突き放すような言葉に
胸が締め付けられた。

『・・・』

⏰:07/07/14 09:36 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#216 []
「明日も仕事なんで寝たいんですけど。」

『・・・』


泣かない。泣かない。
頑張るんだよ友梨。



『会いたかったの・・・博が最期とか言うから。死ぬとか言うから!!!』

博に一歩近づいた。

「さわんなっ!!!」

⏰:07/07/14 09:39 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#217 []
『えっ・・・』

「そんだけかよ」



それだけ?

そんな軽いもんじゃない。

友梨がどんな気持ちで
ここまで来たか・・・
博はぜんぜんわかってない



目頭が熱くなる。

⏰:07/07/14 09:41 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#218 []
『もういいよっ!!!!!』


気付けばそう言って
博に背を向けてた。


我慢してた糸が切れて
涙が溢れ止まらなかった。



こんな事言いに
来たんじゃないのに・・・

伝えたい言葉
いっぱいあったのに・・・

素直になれなかった。

⏰:07/07/14 09:44 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#219 []
泣いてんのがバレないように
涙は拭かなかった。

後ろから
博も歩いてくるのがわかった。



振り返って
博の胸に飛び込んで
今でも好きだと泣きつけば
何か変わってただろうか。

でもそんな勇気
友梨になくて
早足で文博の待つ車へと
道を急いだ

⏰:07/07/14 09:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#220 []
いつか博が言ってた。

「女の涙だけは弱い」って。

だから涙は見せない。
卑怯だから。

博を苦しめるのは
なんだか自分も苦しいから。





車に乗り込み
文博に抱きついて
大声で子供みたいに泣いた。

「頑張ったやん」

⏰:07/07/14 09:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#221 []
「友梨は大人になれるよ。強い女になれる。」


そう元気付けてくれる
文博の言葉にまた涙する。



泣いて泣いて泣いて。

弱虫。意気地なし。

結局伝えたい言葉を
何一つ言えないまま


博の元を後にした。

⏰:07/07/14 09:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#222 []
会う度に来てた
ゲームセンターの裏の
駐車場に車を止め

イチゴオレを一気飲み。



博からの連絡はなくて

べつに「ごめん」って言って
欲しい訳じゃないけど

連絡がないのは
ちょっと痛い。

⏰:07/07/14 18:59 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#223 []
彼女が居る人を
いくら思っても仕方ない。

まだ結ばれてない糸を
結ぶのは努力次第で
なんとかなる。


だけど・・・
一度切れた糸を

ましてやもう
他の糸と結ばれているのに
繋ぎ直すことは

容易な事じゃない。

わかってる

⏰:07/07/15 17:44 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#224 []
友梨が博を思うように
彼女さんもきっと
博の事を思ってる。

愛してる。




必要としてるから・・・



友梨はもう
関わっちゃいけない。

⏰:07/07/15 17:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#225 []
「泣くなよ・・・」

文博が友梨を
抱きしめた。


「友梨が他の男の為に泣いとんの見とんの結構キツイで?」


それは・・・





どういう意味なの?

⏰:07/07/15 17:49 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#226 []
知りたい気持ちと
知らなくていい気持ち。

知りたい事実と
知りたくない事実。
知らなくていい事実って



きっと
いっぱいありすぎて
今の友梨には

これはこっちで
それはこっち。とか
分ける事が出来ない。

⏰:07/07/15 17:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#227 []
知らなくて良いことまで
知りたがって
傷ついて。

気が付けば
こんなにもボロボロで


だけど
好きな人のことは
傷つくと分かっていても
知りたいと思ってしまう。




恋愛って
単純で。だけど難しい

⏰:07/07/15 17:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#228 []
「友梨・・・」

甘い声を
聞き終わるより先に
文博の体が
友梨の上にのしかかった。



『何しとんの?』



悲しみのあまり
驚くとか
そんな感情はなくて

醒めきった目で
文博を見た。

⏰:07/07/19 19:12 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#229 []
「気付けよ」

その言葉の意味は
分からなくはないけど

今は文博の気持ちには
答えられないし
文博とは終わったんだから。


あの雨上がりの
小さな駅のホームで・・・


アタシは前に進む。
振り返らないと決めた。


気付いてないのは
文博の方だよ・・

⏰:07/07/19 19:16 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#230 []
『ごめんね』


「友梨一生あんな奴思って、苦しい過去背負って生きてくん?」

『別に構わんと思っとる』

「俺がいややわ!」


こんな友梨に
ムキになる文博が
わからなかった。

空回りしてんの
気付いてるんでしょ?

⏰:07/07/19 19:21 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#231 []
『・・・』

無理矢理されたキスに
抵抗する気力もなく

窓から夜空を見て
泣いた。


自分が好きな人が
他の人を思ってるのが
痛くて苦しいことを
アタシは知ってる。

十分すぎるほどに
分かっているのに・・・

文博を傷つけてしまう。

⏰:07/07/19 19:27 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#232 []
そんな自分が情けなくて。



いっそ嫌われてしまえば
この微妙な三角形は
消えて無くなる。




この時友梨の中には
文博を選ぶという選択肢は
まったくなくて

嫌われなきゃ
ってばかり考えてた。

⏰:07/07/19 19:31 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#233 []
『なんで?』

『なんで友梨なん?』

「なんでって?」




『文博の事足に使ったんやよ?こんな冷たくしてさ・・・他に女なんていっぱいおるじゃん。やめときなよ、友梨なんか』

「ぶっ!!」

突然吹き出した文博に
驚いていると

⏰:07/07/19 19:37 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#234 []
「自分で言うなよ(笑)」

「なんかな・・・友梨弱っちいしほっとけんねん」



あぁ・・・
守りたくなる女って奴?


確かに寂しがりで
泣き虫で弱虫だけど

友梨そんな
可愛いもんんじゃないんだ。

⏰:07/07/19 19:42 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#235 []
結局マリーちゃんの
毛布にくるまって

車の中で朝を迎えた。





博への思いも貫けず

文博の気持ちにも
答えられない。

⏰:07/07/19 19:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#236 []
こんな中途半端な
アタシだけど

幸せになるための
課程であり




本当に大切な人に
気付くための





ほんの小さな出来事に
過ぎなかった。

⏰:07/07/19 19:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#237 []
・・・抱きしめて・・・

⏰:07/07/19 20:27 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#238 []
ここんとこ
ずっと体調が良くない。


拒食症で
小さくなってしまった胃。

泣きすぎて眠れない夜。




そんな毎日に
弱っちい友梨の体は
悲鳴をあげてた。

⏰:07/07/20 17:13 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#239 []
無性に誰かに会いたくて。

強く強く抱きしめて
欲しかった・・・。

それが誰でも構わない。
そう思ってた。




またサイトで男を
捕まえれば早いんだけど・・

博以外の誰かと
体を重ねるなんて
まだ出来なくて・・・

⏰:07/07/20 17:16 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#240 []
結局連絡をしたのは
裕君だった。


『今日会える?』


アポを取ると
いつもの橋で待ち合わせ
裕君の家へ行った。




部屋の戸を開けると
タバコの匂いがした。

⏰:07/07/20 17:20 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#241 []
裕君は
一緒にいても
キス以上のことは
絶対にしてこない。

「無理やりとか嫌やから」

っていつも言う。



だから裕君の下ネタは
気持ち悪くない。

理性を持ってる
大人な裕君が大好きだし
安心できた。

⏰:07/07/20 17:24 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#242 []
この日も
キス以上のことは
絶対にないと
安心しきってた。


部屋にはいるなり
泣きついてしまった。


華奢な博の胸じゃなきゃ
ダメだと思ってたのに

裕君のたくましい胸の中が
居心地よく感じた。



博と別れてまだ
3ヶ月だっていうのに・・・

⏰:07/07/22 13:29 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#243 []
文博の胸でも泣いたし
優しい言葉も沢山くれた。

だけど何か足りなくて
その足りないモノを
裕君は全て埋めてくれた。



裕君は
友梨の不安とか
モヤモヤを全部
取り除いてくれる人だった。



強く抱きしめて
優しく撫でてくれる・・・

⏰:07/07/22 13:34 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#244 []
ぐぅ―――っ

『・・・///』

友梨のお腹が鳴った。

「また夕飯抜いたの?」

だって食欲ないし・・・

『ちょっとはたべとるで』

ほんとはいい加減
ちゃんとしなきゃいけない
ことくらい分かってる。

⏰:07/07/24 12:17 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#245 []
「お腹すいたんやろ?」

『うん・・・///』

俯き真っ赤な顔を
隠しながら答えた。


「コンビニ行くか」


夜中の2時過ぎ。

仕事で疲れてるのに
車を出してコンビニまで
連れていってくれた。

⏰:07/07/24 12:22 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#246 []
「寒いから乗っとけよ。何がいい?」


そういう小さな気遣い。


『いいの?ありがとう。温かいのがいいな』


裕クンと一緒に居ると
優しい気持ちになれる。


声がすごく穏やかに
なるのが自分でもわかった

不思議な気持ち・・・

⏰:07/07/24 12:27 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#247 []
「はい、温めてもらった」

戻ってきた裕クンの
袋の中には

ピザパンと
ホットレモンが入ってた。



前に寒い日は
ホットレモンを飲むんだ。

って話したっけ・・・

覚えててくれたんだ(笑)
なんか嬉しかった。

⏰:07/07/24 12:30 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#248 []
部屋に戻ると

「温かいうちに食べない」


って言って
ベッドに寝そべって
こっちを見てた。

『うんっ♪』

こんなに食欲が出たのは
久々だった。

『全部食べれるかもっ』

なんて張り切ってた

⏰:07/07/24 12:33 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#249 []
「食べれる時に食べんと,それ以上胸ちっちゃくなったら大変やでな(笑)」

『そぉーなんやっ・・・って失礼な!!!

とか楽しく話した。


ヌルくなったピザパンを
食べ終わる頃には
すっかり元気になってた。

『ごちそうさまっ!友梨も寝る〜笑』

言うより早く
裕クンのベッドにダイビング

⏰:07/07/24 12:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#250 []
「ちょっとずつでもちゃんと食えよ?」

『わかった・・・』


少し沈黙のあと
裕クンは起き上がると
タバコを吸い始めた。

その横顔を見ながら

分かってんのに
傷つくのが怖くて

気付かない振りをして
このまま優しさに
甘えていたかった

⏰:07/07/24 13:15 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#251 []
裕クンの方に体を向け
布団を抱いたまま

『何でそんな優しいん?』

って聞いた。
ずっと気になってた。


ここまでしてくれるワケ・・


「昔からだよ」

裕クンはこっちをみて
笑いながら言った。

⏰:07/07/24 14:28 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#252 []
『だからモテるんやな(笑)』

笑って返した。

「バーカ。好きじゃなきゃここまでしんよ、普通。」

『そうやよね〜♪好きじゃなきゃここまで・・・・』


え?


えっ?



え―――――っ!!?

⏰:07/07/24 14:32 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#253 []
『今・・・好きじゃなきゃ・・へっ!?えっ!?嘘や〜笑』


何言ってんの?

好き?

裕クンが友梨を?

「理解すんの遅っ!笑」

『・・・///』

だってそんなサラッと
普通の顔して言うから
心の準備とかさ!!

⏰:07/07/24 14:37 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#254 []
「友梨可愛いっ!!」

髪をなでながら
優しい目で
友梨を見つめる・・・


そのままキスをした。


唇が触れる程度のキスを
ずっとずっとしてた。



友梨は力を抜き
裕クンを受け入れる様に
抱き返した。

⏰:07/07/24 14:48 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#255 []
何故・・・
裕クンを頼るのか。

何故・・・
裕クンだけを
受け入れる事ができるのか。



友梨自身が
裕クンを求めてたんだ・・・

誰でもいいんじゃなく
裕クンじゃなきゃ
ダメだったワケは・・・


自分が一番分かってた。

⏰:07/07/24 14:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#256 []
友梨が本当に
好きだったのは・・・

文博でもなく

博でもなかった。






あなたの事が



大好きです・・・。

⏰:07/07/24 14:52 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#257 []
感想板
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/2307/f

していただけると
嬉しいです

⏰:07/07/24 15:20 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#258 []
・・・高い壁・・・

⏰:07/07/24 15:23 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#259 []
『ねぇ美奈?アタシ裕クンの事好きなんかなぁ・・・』

「どうしたの??急に!」

『なんか・・・』

美奈にだけ。
本音を話した。

複雑な気持ち。

博と別れて
辛かったのは事実で

だけど裕クンに惹かれてるのも
事実だから。

⏰:07/07/25 08:41 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#260 []
「う〜ん・・・友梨が裕クンの話する時すごい幸せそう(笑)」

『うそっ!?』

「うん。友梨分かりやすいし」


確かに・・・



メールが来るだけで
テンションハイになるし

会いたくて仕方ない。

⏰:07/07/25 08:45 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#261 []
これを恋以外の
なんだというのか。



気付かない振りをしてたのは
アタシで


年が離れてるとか

タイプの顔じゃないとか

いちゃもんつけて
否定し続けてきた。

⏰:07/07/25 08:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#262 []
だけどこの症状・・・

もう言い訳は
出来なかった。



好きだと意識すると
世界が色を変えたように
全てが新鮮で
初々しく感じる。



3ヶ月ペースの
友梨の恋は
新たなスタートを切った。

⏰:07/07/25 08:49 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#263 []
3ヶ月ペースっていうのは
これまでの統計から。

別れて3ヶ月経つ頃には
新しい恋をしている。

もしくは
付き合っている。




っていうなんとも
ふざけた恋愛記録。

本気で恋をしてない
証でもあった。

⏰:07/07/25 08:53 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#264 []
失恋した時のアタシは
半端なく落ちる


不眠症・拒食症による
身体と精神への負担は
並大抵のモノじゃない。


でもそれは
それだけ愛したから。

ではなく
それだけ依存していたから

だと思う。

⏰:07/07/25 08:56 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#265 []
裕クンへの恋が
本物かどうかなんて
まだわかんない。

だけど
裕クンは他の人は
まったく違った。

6歳という年の差は

友梨にとって

とても安心できる
距離だったのかもしれない

⏰:07/07/25 09:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#266 []
自分の気持ちを認めたら
メールがくるだけで
ドキドキしてしまう。

声が聞きたくなったり

会いたくなったり・・・



我慢できなくなって
電話をかけた。


心臓の音が
受話器の向こうまで
聞こえてるんじゃないか
ってくらい響いてた。

⏰:07/08/10 18:45 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#267 []
「はいはい?」

裕クンは電話に出るとき
"もしもし"って言わない。

『仕事中やった?』

「うん。今週夜勤↓」


まじか!!!
じゃあ会えんじゃん・・・

『そっか・・・』

「なんで?」

なななな!!なんで?って・・・
そんなん決まってんじゃん

⏰:07/08/10 18:54 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#268 []
一気に熱くなった顔を
布団で隠しながら
ちっちゃい声で

"会いたいから・・・"

って素直に言った。


「今日は無理やな」


すぐに言ったことを後悔した。

『いつならいいん?』

返事が怖かった。

⏰:07/08/10 18:58 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#269 []
「明後日の夜なら。」

『うんっ!!』


「でも夜勤やで帰り遅いよ??」

え?

いつも9時に
迎えに来てくれる裕くんから
初めて言われた言葉に
友梨は少し戸惑った。

だけどそれよりも
会いたいという思いが
強くて・・・

⏰:07/08/21 13:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#270 []
『わかった。』

って言ってしまった。

「部屋で待っとくか?10時以降フラフラしとったら危ないしな」


裕くん・・・泣


信頼されてる感じがして
凄く凄く嬉しかった。

1時までなんて
全然平気なんだから!!

⏰:07/08/21 14:35 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#271 []
5月23日 pm 21:40分


友梨はこっそり家を出て
真っ暗な坂道を歩いた。

怖くて些細な物音にも
過剰に反応してしまう。

たった20分の距離なのに
裕くんの家に着いた時は
疲れきっててヤバかった。



静かにシャッターん開けると
二階の裕くんの部屋の
戸を開けた。

⏰:07/08/21 14:39 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#272 []
裕くんのタバコの匂いが
全身を包み

『やっと着いたー!!』

ってでっかい独り言と同時に
ベッドにダイビングした。



裕くんの香りがする。



アタシはそれだけで
裕くんが側にいる気がして

思わず笑顔になる。

⏰:07/08/21 14:44 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#273 []
裕くんとの約束。



裕くんが帰ってくるまで


電気・コンポ・テレビは
つけちゃいけないって
言われてた。



だから真っ暗な部屋に1人
月明かりに照らされながら
眠りについた。

⏰:07/08/21 14:47 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#274 []
ふと目が覚めて時計をみた。

だいぶ眠てたつもりだったけど
一時間ほどしか経ってなくて
時計の針は11時を指してた。


『あと二時間かぁ・・・』


一生懸命働いてる裕くんを
待ってようと
眠い目をこすり起きてた。

持ってきたカバンから
プリ帳を出し
豆電球をつけた。

⏰:07/08/21 16:56 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#275 []
プリ帳に落書きして
時間を潰してた。

だんだん眠くなってきて
我慢できなくなって
裕くんに手紙を書いた。



―おいちゃんぇ―

お仕事お疲れさまです。
友梨ね,頑張っとったんやけど限界やから寝ます!!笑

1人でこの部屋におるの
すごい寂しいよー
早く帰ってきてね・・・

―友梨様より―

⏰:07/08/21 17:10 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#276 []
一枚破ると
テーブルの上に置き
また布団に戻った。

11時50分だった。

アタシは速攻
眠ってしまったらしく

うるさい物音で目が覚めた。


ガラガラガラッ――――


「友梨っ!!」


誰かが部屋に入ってきた。
友梨の名前を呼んで・・・

⏰:07/08/21 17:14 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#277 []
裕くんだ・・・

『あ・・・お帰り。』

体を起こしながら言う。

「ただいま。爆睡かよ(笑)」

裕くんはあの優しい笑顔を向け
テーブルの上の手紙に
目を通してた。

「おいちゃんって俺かよ!!しかも友梨様ってなんやねん(笑)」

『へへっ(笑)』

⏰:07/08/21 17:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#278 []
ベッドから降りると
裕くんが両手を広げて

「おいで」

って言った。

アタシは迷わず
裕くんの胸に飛び込むと

「寂しかったやろ?ごめんな」
って言って
ぎゅっと抱きしめてくれた。

『うん。めっちゃ』

裕くんは笑ってた。

⏰:07/08/21 17:43 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#279 []
「友梨ちゅーしていい?」

今まで裕くんと
普通にしてたのに

好きだって意識すると
緊張してしまう。


だけど・・・したい・・・


真っ赤な顔で
うん って言った。

優しい優しいキスを

深くはないけれど
幸せなキスを

何度も何度もした。

⏰:07/08/21 17:50 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#280 []
「いっしょに寝よ」

『うんっ』

いつもと変わりない
二人の会話。

変わったのは
友梨の気持ちで。


だけど・・・

だから・・・


確かめたかった
裕くんの気持ち。

⏰:07/08/21 17:53 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#281 []
『ねーねー。』

「何?」


友梨を抱く腕から
裕くんに伝わっちゃうんじゃないかってくらいに

友梨の心臓は高鳴ってた。


『・・・・・』


聞いていいのかな?

友梨の事どう思ってんのか。

⏰:07/08/21 17:58 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#282 []
思わせぶりな態度。

好きだって言ってくれたし。

裕くんも
友梨と同じ気持ちだって
信じてるよ。



だけど不安だった。


今まで知り合った
男が悪かった。

アイツ等は友梨に
消えない傷を付けたから。

⏰:07/08/21 18:59 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#283 []
もう傷つくのは嫌だった。


もし・・・
もしも裕くんと幸せに
なれたとしても

この先ずっと
一緒とは限らない。

もしもまた傷つくのなら
このままの関係だって
十分に大切にされてる。

これ以上の事を求めれば
傷つく可能性も高くなる

⏰:07/08/21 19:03 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#284 []
失いたくなかった。


こんなにも
友梨を思ってくれる人を。


こんなにも傍に居た
かけがえのない大切な人を



失いたくない。



もう二度と
この傷口は開きたくない。

⏰:07/08/21 19:04 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#285 []
いろんな思いが
頭の中を掻き回してく。


「なんよ(笑)」

『えっ!?あっ・・・』

「なんか今日変じゃね?心臓バクバクやしな(笑)」



『・・・・・ッ///』



バッ・・バレてる―(´Д`)!!!

⏰:07/08/21 19:08 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#286 []
「なんよ〜気になるに(笑)」

『だから・・・』

「・・・・???」

『その・・・』

言葉が出ない。

「言わんとこぉやぞー!!」

『やだやだやだやめてぇー!!』

横腹をくすぐる裕くん。
緊張がほぐれた。

⏰:07/08/21 19:13 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#287 []
『言います言います!!だからやめてーまじギブギブ(笑)』

くすぐったくて涙が出た。

「よし。はい,どうぞ」

そんな改まって言うの
余計言いにくいな・・・

『裕くんさ・・・友梨の事・・・・・どう思ってんの?』

「どうって・・・好きやよ(笑)」

『妹みたいで可愛いから好きなの?』

容赦なく突っ込む。

⏰:07/08/21 19:16 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#288 []
「妹・・・・としてではないよ」


『じゃあ・・・』

「ちゃんと好きやさ」



"ちゃんと好き"




凄く凄く嬉しかった。

胸がキュンと締め付けられて
熱くなった。

⏰:07/08/22 13:31 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#289 []
『友梨ね・・・裕くんが好き』


「まじで?」


『うん・・・』


「すげぇ嬉しいよ」


裕くんは
強く強くアタシを抱いた。


友梨もそれに応えるように
裕くんの背中に腕を回した。

⏰:07/08/22 13:35 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#290 []
『友梨の彼氏になって?』

「・・・・・・」

『だめ?』

「だめじゃねぇけど・・・俺今すげぇ忙しくて・・付き合ってもかまってやれんし」



髪をなでながら
申し訳なさそうに話す。


『我慢するよ』

「俺,友梨の事泣かせたくねぇんやって」

⏰:07/08/22 13:39 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#291 []
『友梨泣かんよ?寂しくないから。』

傍にいれるなら・・・

「お前超寂しがり屋やにか」

なんだってするよ。

『好きなの。頑張るから・・・』
「・・・わかった。でも辛かったら言えよ?我慢すんなよ?」

『うん』

⏰:07/08/23 15:38 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#292 []
この人と
幸せになります。



友梨の全てを受け入れて
それでも傍に居てくれる。



全身全霊をかけて
愛してくれるこの人を



友梨自身も
愛すると・・・。

⏰:07/08/23 15:43 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#293 []
隣で何やら
落ち着かない様子の裕クン。

『どうしたの?』

「いや・・・別に・・・///」

『なんな(笑)』

「ちゅーしたい」




二人の気持ちを確かめる様に
キスを繰り返した。

⏰:07/08/23 15:46 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#294 []
『・・・・っ!!!』

裕クンの舌が
友梨の中に入ってくる。

あまり得意じゃない友梨は
思わず唇を離してしまった。


「だめ・・・?お願い・・」


『ンッ・・・』

再び絡み合う舌。

でもすごく優しくて・・・
気持ちよかった。

⏰:07/08/23 15:51 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#295 []
「触って?」



一年以上一緒に居た。

何度も抱き合った。

キスもした。

何度隣で寝ただろう。



だけど一度も体を
求められた事はなかった。

だから正直驚いた。

⏰:07/08/23 15:55 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#296 []
『したいの?』

「うん・・・だめ?」

友梨は笑った。

きっとずっと
我慢してたんだね。

理性で抑えてたんだね。





待たせてごめん・・・

『いいよ。』

⏰:07/08/23 15:57 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#297 []
優しく友梨を愛撫する。


裕クンの全てが
愛おしくて
たまらない。


汚い女だけど


裕クンに抱かれてる間は


綺麗でいられる気がした。


「痛かったら言えよ?」

⏰:07/08/23 17:19 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#298 []
!!!!???

激痛が走り
裕クンの腕をを掴んだ。

「痛い!?」

『ちょっと・・・ッ』

呼吸が荒くなる。
痛みに堪えようとした。

「大丈夫か?」

心配そうな裕クンをみて
抜いて欲しいと言えなくて
涙目で裕クンに
『平気だよ』って言った。

⏰:07/08/23 17:23 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#299 []
「やっぱりやめよ?」

そう言って抜くと
ゴムを捨て
友梨に服を着せた。

『どうして!?』

「友梨が痛がっとるのに無理矢理なんて俺には出来ん」

『ごめんなさい・・・』

「なくなよ〜そのうち俺のに慣れさせるでさ(笑)」

そう言うと友梨を抱いて
そのまま眠った。

⏰:07/08/23 17:31 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#300 []
夜勤後で
疲れて眠る裕クンに
そっと話しかけた。

『疲れてんのにごめんね』

「いいさ。俺も会いたかったし」

『ほんとに?』

「会いたくない奴とこんな時間作ってまで会わん。」

『そっか・・・ありがとっ!』

⏰:07/08/28 17:18 📱:D902iS 🆔:☆☆☆


#301 []
友梨を抱き寄せると
そっとキスしてくれた。

『ねぇ。いつから好きやったか知っとる?笑』

「いつから?」

『ずっと前。自分でも気付かんくらい前。』

裕クンは笑った。

『裕クンは?いつから好きやったの?』

「う〜ん...」

⏰:07/09/21 22:15 📱:SO903i 🆔:☆☆☆


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