【愛.金.水商売2】
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#333 [我輩は匿名である]
:07/12/04 23:35
:N701i
:☆☆☆
#334 [主]
>>332続き
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「梓今行くから!」
圭チャンを待つ数分の間気が気じゃなかった。
暖かな風が吹く中
家の前にある小さなタンポポに気がついた。
「可愛い‥」
その隣には小さな真っ白な綿
:07/12/06 18:51
:W51CA
:☆☆☆
#335 [主]
私はその場にしゃがみ、綿をそっと吹いてみる。
真っ白な小さな綿は一粒一粒離れ離れになり空高く姿を消す
その様子をただただ見つめていた。
私は春が好き
暖かな風が好き
タンポポが好き
:07/12/06 18:54
:W51CA
:☆☆☆
#336 [主]
暖かな季節に包まれ、いろんな場所に黄色い可愛らしい花が咲く。
その黄色い花は
寿命がきても
白い綿に変身し
また暖かな風に乗って
新しい命を咲かす
春は必ずやってくる
:07/12/06 18:57
:W51CA
:☆☆☆
#337 [主]
一度枯れても
また新たに目を出す
そんなタンポポに生まれ変わりたい
辛い事があっても
傷つけられても
しょっぱい涙を流しても
また新しい気持ちで生まれ変わりたい
タンポポのよぅに
強くなりたい‥――
:07/12/06 19:01
:W51CA
:☆☆☆
#338 [主]
「あずさ‥」
しゃがみこんでいる後ろから私の名前を呼ぶ声
振り返るのが怖く動けずにいた私の横に何も言わず隣に腰をおろす圭チャン
「梓、タンポポ好きやったよな」
:07/12/06 20:06
:W51CA
:☆☆☆
#339 [主]
目の前のタンポポをプチっと取り、私の頭にちょこんと乗せる圭チャン。
「‥タンポポかわいそうやん」
やっと出た言葉がこれ。
ぎこちなく
何とも言えない顔で私の顔をのぞき込む
:07/12/06 22:07
:W51CA
:☆☆☆
#340 [主]
「タンポポって梓みたいやな」
私の頭を撫でながらよく分からない事を言う。
この手じゃないと思ってた。
私が甘えていい手はこの手じゃないと思ってた。
だけど‥
今は頭を撫でられただけで、触れられただけで涙が出そうで‥
:07/12/06 22:14
:W51CA
:☆☆☆
#341 [主]
二人の手を見比べたって何も結果が出る訳じゃないのに
"私は間違っていない"
と自分で自分の気持ちをごまかし逃げていたのかもしれない
だけど
本当に兄チャンの手は魔法みたいだった。
私を包み込んでくれる魔法の手だった。
:07/12/06 22:17
:W51CA
:☆☆☆
#342 [主]
圭チャンの手は
圭チャンの存在は
春の風のよぅな
暖かな
心暖まる
空気のよぅな
春の手
春がこないと私は成長しない
圭チャンの存在が
知らぬ間に空気になっていた。
私の一部になっていた。
:07/12/06 22:19
:W51CA
:☆☆☆
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