キャバ嬢、のちヘル嬢。
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#35 [よしか]
いつも思う事。
お店の中には、
ムカつく客や、体を触る客だっている。
先輩のお客様だとは知らずに
番号を聞いて
散々怒られた日もあった。
吐くまで呑まされて
記憶がない日だってあった。
でも、あたしは
この仕事が好き。
世間からは
"楽な仕事"だとか
"キャバクラなんて…"
だとか
何かしらの偏見はあるだろう。
それでもいい。
自分を必要とされている気がしたから…
キャバ嬢だって
立派な仕事だ。
:07/12/10 00:37
:W47T
:TrCln/Mc
#36 [よしか]
そうは思っていたが…
家族だけには言えなかった。
「飲み屋のお姉ちゃんになんてならないでね」
お母さんに昔言われた
言葉が引っ掛かっていて、
裏切った気持ちになったから。
お母さんを泣かせたくなかった。
そんな矛盾した気持ちを
心にしまい込み、
あたしは今日も
夜の繁華街に行く‐
そして、
あたしはあの男に出会う‐
:07/12/10 00:37
:W47T
:TrCln/Mc
#37 [よしか]
「二名様来店でーす」
「いらっしゃいませ〜」
騒がしい店内に響く声。
決まって週末の夜は
待ちができるほど
忙しい。
新規二名のお客には
あたしとアスミが
決まって選ばれていた。
「失礼します、よしかです」
「はじめまして、レモンです」
:07/12/10 00:37
:W47T
:TrCln/Mc
#38 [よしか]
この二人組…
見るからに同業者であろう…
ホストには見えず、
かと言って昼職の
サラリーマンではない感じ。
午前3時前後は、
仕事を終えた同業者がよく来る時間帯だ。
他店の幹部だろう…
毎日働いていれば
こんな事がわかってしまう。
"慣れ"ってやつは怖い。
:07/12/10 00:42
:W47T
:TrCln/Mc
#39 [よしか]
「あっどうも。龍二です」
そう、この男に出会ってしまった…
「レモンちゃんってかわいらしいねぇ。おじさん好きだよぉ〜」
30代後半の
磐田さんは
アスミを気に入った様だった。
:07/12/10 00:42
:W47T
:TrCln/Mc
#40 [よしか]
二人は閉店までいてくれた。
指名とシャンパンを
ご馳走になったあたしたちは
あたし⇔龍二
アスミ⇔磐田さん
で番号を交換した。
「ありがとうございました〜」
家に帰る途中、
早速龍二からの電話。
:07/12/10 00:43
:W47T
:TrCln/Mc
#41 [よしか]
「もしもしー?
お疲れ!今日はありがとな!
また行くわー。
俺の店な、お前らの店のすぐそばのキャバやねん。」
「こちらこそありがとう!
すぐ近くなんだぁ!
じゃあ外でも会いそうだね!」
あえて仕事の事は聞かなかったあたしは、
知らないフリと
驚いたフリをしてみた。
:07/12/10 00:43
:W47T
:TrCln/Mc
#42 [よしか]
すぐそばと言われても
飲み屋街にキャバクラなんて
いくらだってある。
ましてや、
メイン通りにあった
あたしのお店の
周りには
数えきれない程の
キャバクラがあった。
お店までは検討がつかない。
今思えば興味がなかったのだろう。
適当に話を合わせ、
しばらくして電話を切った。
その時は、ただの
お客の一人としてしか思ってなかったから‐
:07/12/10 00:44
:W47T
:TrCln/Mc
#43 [よしか]
どなたか見てますか?m
:07/12/10 00:46
:W47T
:TrCln/Mc
#44 [我輩は匿名である]
みてるよ!がんばって
:07/12/10 00:46
:PC
:zACh183w
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