キャバ嬢、のちヘル嬢。
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#55 [よしか]
男達が帰った後、
緊張の糸がほどけ
席についていた女の子は
泣いていた。
その中で
一応先輩にあたるあたしは
「もう大丈夫だよ」
なんて平然を装い
頭を撫でた。
一段落つき
あたしは、ビルの階段に座り込み
電話をかけた。
そう。龍二に。

⏰:07/12/10 23:17 📱:W47T 🆔:TrCln/Mc


#56 [よしか]
『さっきこんな事があってね』
って愚痴りたい。
最初はそんな軽い気持ちで電話したのに…
「はい、もしもし」
久しぶりに聞く
龍二の声。
「もしもし?今大丈夫?」
「どないしたん?
今店が暇になったでええよ〜」
なんて喋りながら、
一通り話した。
龍二から
思わぬ言葉が‐

⏰:07/12/10 23:17 📱:W47T 🆔:TrCln/Mc


#57 [よしか]
「お前何ですぐ俺に電話せんのや!!
お前ケガないんか?!本当にないんか?!
俺が探し出して
そいつら刺したるわ!!!」
お店で初めて会った時の
笑顔や話し方、声までもが
別人みたいだ。
「でも、もう店長が来て話片付いたし、
みんなケガないから
大丈夫だよ〜」
と言いながらも…
あたしは泣いていた。

⏰:07/12/10 23:17 📱:W47T 🆔:TrCln/Mc


#58 [よしか]
さっきの出来事が
フラッシュバックされて怖かった気持ちと
龍二の男らしさに
涙が出ていた。

泣いていると、
余計に龍二を
心配させてしまった。
「お前もう仕事あがれ!
俺も仕事切り上げるから、
お前の店の近くのファミマにいろ!
今から行くからな!」
そう言われて電話を切った。
この時すでに
あたしの気持ちは
『ただのお客』
から
『特別な人』
になっていたのかもしれない。

⏰:07/12/10 23:17 📱:W47T 🆔:TrCln/Mc


#59 [よしか]
適当な理由をつけて
仕事をあがらせてもらい、
ファミマに向かって走った。
龍二はまだ来ておらず、
端っこにしゃがみ込んだ。
"早く会いたい…
早く来て…"
一人で龍二の言葉を
思い出していると、
「よしか?」
声の方に顔を向ける。
「大丈夫か?」
といって強く抱き締められた。

⏰:07/12/10 23:18 📱:W47T 🆔:TrCln/Mc


#60 [よしか]
「さっきは刺すだとか
余計お前を怖がらせる事言ってごめんな。
俺ホンマ心配やねん。
お前に何かあったら…
って考えたらな…
今日みたいな事があったら、
すぐ俺に電話しろよ?
いつでもかけて来いよ。
絶対お前を守ったるで…」
そんな言葉生まれて初めて言われたよ…
「うん…わかった…
ありがとう…」
何でこの人は
こんなあたしに
そんな言葉を言ってくれるの?
人目も気にせず
あたしが泣きやむまで
ずっと抱き締めてくれた。

⏰:07/12/11 00:00 📱:W47T 🆔:IHSh5.Z6


#61 [よしか]
あたしの気持ちは
龍二に走って行った‐
しばらくして
龍二と別れ、家に帰り
風邪で寝込んでいたアスミに
龍二の事を話した。
「そうなんだぁ。
龍二くんよしかの事
好きなんだね!
だってよしかも
龍二くんといる時
楽しそうだったし
よしかも好きなんでしょ?
『私の事どう思ってるの?』って
聞いてみたら、
告られるよ絶対に〜」
そう言われて
一人浮かれる単純なあたし。

⏰:07/12/11 00:01 📱:W47T 🆔:IHSh5.Z6


#62 [よしか]
煙草を買いに行くと言って
夜道を歩きながら龍二に電話をかけた。
「お疲れ〜。
もう落ち着いたな。」
「うん。さっきは本当にありがとう…
あのね…」
アスミに言われた様に言ってみた。
「あたしの事どう思ってる?」
「はぁ??いきなり何やねん(笑)


………好きやで?」

⏰:07/12/11 00:02 📱:W47T 🆔:IHSh5.Z6


#63 [よしか]
「えっ?マジで言ってるの?」
信じてないフリをしてみた。
「ホンマに好きです。
付き合って下さい。」
「………ぁっ、はい。」
龍二の真剣すぎる声に
言葉が詰まるあたし。
「ホンマ?
じゃあ今日から
お前は俺の女やで!」
「はい、宜しくお願いします!」

8月11日‐
あたし18歳。
龍二28歳。
こうして
付き合いが始まった‐

⏰:07/12/11 00:02 📱:W47T 🆔:IHSh5.Z6


#64 [よしか]
感想板作りました
カキお願いしますァ
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3113/

⏰:07/12/11 01:58 📱:W47T 🆔:IHSh5.Z6


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