キャバ嬢、のちヘル嬢。
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#57 [よしか]
「お前何ですぐ俺に電話せんのや!!
お前ケガないんか?!本当にないんか?!
俺が探し出して
そいつら刺したるわ!!!」
お店で初めて会った時の
笑顔や話し方、声までもが
別人みたいだ。
「でも、もう店長が来て話片付いたし、
みんなケガないから
大丈夫だよ〜」
と言いながらも…
あたしは泣いていた。
:07/12/10 23:17
:W47T
:TrCln/Mc
#58 [よしか]
さっきの出来事が
フラッシュバックされて怖かった気持ちと
龍二の男らしさに
涙が出ていた。
泣いていると、
余計に龍二を
心配させてしまった。
「お前もう仕事あがれ!
俺も仕事切り上げるから、
お前の店の近くのファミマにいろ!
今から行くからな!」
そう言われて電話を切った。
この時すでに
あたしの気持ちは
『ただのお客』
から
『特別な人』
になっていたのかもしれない。
:07/12/10 23:17
:W47T
:TrCln/Mc
#59 [よしか]
適当な理由をつけて
仕事をあがらせてもらい、
ファミマに向かって走った。
龍二はまだ来ておらず、
端っこにしゃがみ込んだ。
"早く会いたい…
早く来て…"
一人で龍二の言葉を
思い出していると、
「よしか?」
声の方に顔を向ける。
「大丈夫か?」
といって強く抱き締められた。
:07/12/10 23:18
:W47T
:TrCln/Mc
#60 [よしか]
「さっきは刺すだとか
余計お前を怖がらせる事言ってごめんな。
俺ホンマ心配やねん。
お前に何かあったら…
って考えたらな…
今日みたいな事があったら、
すぐ俺に電話しろよ?
いつでもかけて来いよ。
絶対お前を守ったるで…」
そんな言葉生まれて初めて言われたよ…
「うん…わかった…
ありがとう…」
何でこの人は
こんなあたしに
そんな言葉を言ってくれるの?
人目も気にせず
あたしが泣きやむまで
ずっと抱き締めてくれた。
:07/12/11 00:00
:W47T
:IHSh5.Z6
#61 [よしか]
あたしの気持ちは
龍二に走って行った‐
しばらくして
龍二と別れ、家に帰り
風邪で寝込んでいたアスミに
龍二の事を話した。
「そうなんだぁ。
龍二くんよしかの事
好きなんだね!
だってよしかも
龍二くんといる時
楽しそうだったし
よしかも好きなんでしょ?
『私の事どう思ってるの?』って
聞いてみたら、
告られるよ絶対に〜」
そう言われて
一人浮かれる単純なあたし。
:07/12/11 00:01
:W47T
:IHSh5.Z6
#62 [よしか]
煙草を買いに行くと言って
夜道を歩きながら龍二に電話をかけた。
「お疲れ〜。
もう落ち着いたな。」
「うん。さっきは本当にありがとう…
あのね…」
アスミに言われた様に言ってみた。
「あたしの事どう思ってる?」
「はぁ??いきなり何やねん(笑)
………好きやで?」
:07/12/11 00:02
:W47T
:IHSh5.Z6
#63 [よしか]
「えっ?マジで言ってるの?」
信じてないフリをしてみた。
「ホンマに好きです。
付き合って下さい。」
「………ぁっ、はい。」
龍二の真剣すぎる声に
言葉が詰まるあたし。
「ホンマ?
じゃあ今日から
お前は俺の女やで!」
「はい、宜しくお願いします!」
8月11日‐
あたし18歳。
龍二28歳。
こうして
付き合いが始まった‐
:07/12/11 00:02
:W47T
:IHSh5.Z6
#64 [よしか]
:07/12/11 01:58
:W47T
:IHSh5.Z6
#65 [よしか]
数日後‐
あたしは
アスミの家を出て
お店の寮に引っ越した。
あこがれの一人暮らし。
家からお店まで
車で10分。
自分だけの世界が
出来た気がした。
"これで龍二とも
近くなった〜
毎日会いたいな"
:07/12/11 01:59
:W47T
:IHSh5.Z6
#66 [よしか]
『毎日仕事入る前に
電話しろよ。
仕事終わってからもな。』
付き合いだしてから
そう言われていた。
指名客が増えてくると仕事に入る時間が
遅くなる。
P.M.9:00前‐
電話をかける。
…ッガチャッ!!
「はぁー?何?」
「おはよ。仕事入るね。」
「んー。」
…ガチャッ!!
ツーツーツー……
"はぁ…↓"
自分のお店の
売上が良くないと
相変わらず機嫌が悪い。
:07/12/11 02:04
:W47T
:IHSh5.Z6
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