大切な君へ-彼女は風俗嬢-
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#41 [*愛結*]
ふうさんからの電話を出た。
『…はい。』
『美波〜!!何してる!!お前は本当に馬鹿か!!』
『え?』
『お前洋平と逃げたんだろ?正直に言え!』
『………。』
『あんなに仲良く2人で居たんだから同じ日に飛んだら誰でも分かるっつーの!』
『…うよ…。違うよ!美波洋平は知らない…。本当だよ?』
『…それでいい。お前はそれを通せ。お前よりも終われるのは黒服の洋平だ。見付かればどうなるか分かってるな…?』
口調が次第に静かになり状況を悟った。
『………。』
:08/01/23 01:51
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:EgrK6Z/s
#42 [*愛結*]
『今自分の家には居ないよな?』
本当に心配そうにふうさんが言った。
ありがたかったな。
『…うん。』
『また何か情報があったら連絡する。あまり動くなよ?洋平にも言っとけ!じゃぁな。』
『…うん。』
何だろ。
変な胸騒ぎがするんだ。
何か起こりそうな………。
:08/01/23 01:55
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:EgrK6Z/s
#43 [*愛結*]
アタシは情報を収集するのに必死になってた。
うちの店は何組の何会なんだとか,何かあればどこを呼べばいいのかとか…。
あれこれしていて知らない内に涼を付き合わせていた。
あの電話から5日経った。
:08/01/23 01:58
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:EgrK6Z/s
#44 [*愛結*]
そんなある日,またふうさんからの電話が来た。
『はい。』
『なぁ美波やっぱり出てこないか?』
『は?何で?無理。』
『マネージャーかんかんだよ?お前入店の時覚えてるか?たけさんに見込まれて育ててもらったよな?』
たけさんと言うのは社長の事だ。
確にアタシの目を見ただけで気に入りアタシは今のNO,1と同じ目をしていると言いここまで育ててくれた人。
:08/01/23 02:02
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:EgrK6Z/s
#45 [*愛結*]
専門1年生の夏-
アタシは妊娠をした。
彼氏に告げてもほったらかされた。
親にも言えずに自然にたけさんに電話をしていたんだ。
『大丈夫か?落ち着けって。大丈夫だから。今病院手配してやるからな。安心しろな。』
あの優しい声でそう言ったの。
次の日ベンツで家まで迎えに来て病院まで連れてってくれた。
電話番号を知ってるのはアタシと初代NO,1の凛花さんだけ。
独占できるのはアタシ達だけ。
:08/01/23 02:10
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:EgrK6Z/s
#46 [*愛結*]
そしてある時には…
『今家か?』
『うん,どうしたの?今何食べたい?』
『今?今はお腹いっぱいだからコーラが飲みたいくらいかなぁ。』
『ぢゃぁ下に下りておいで。』
そう電話で話し下に下りると,マンション前にベンツがあった。
片手にはコーラをもったたけさんも。
:08/01/23 02:15
:P902i
:EgrK6Z/s
#47 [*愛結*]
いつも何か行き詰まると相談にのってくれる。
うちの家庭もしっている。
アタシが怒ったり泣いていると,どうすればアタシが笑うかもたけさんだけは知っていた。
:08/01/23 02:18
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:EgrK6Z/s
#48 [*愛結*]
『マネージャーがたけさんにだけは挨拶しろって。あの人は辞める人間は追わないからな。美波どうだ?』
『マネージャーに美波と連絡とったの言ったの?』
『それは悪かった。後腐れない方絶対いいって!洋平も!バレるのは時間の問題だ。』
『分かったよ!挨拶だけね辞めますお世話になりましたって!本当にそれだけ!いいでしょ?』
『それでいい。日にち決まったらまた連絡する。』
-ガチャ
:08/01/23 02:27
:P902i
:EgrK6Z/s
#49 [*愛結*]
挨拶するだけそう思い何でもないと思っていた。
そう夜の世界は甘くない。
呼び出されたのは2日後だった。
念の為ふうさんには条件をだした。
絶対にたけさんと2人だけだと。
そして話の主旨は辞める,それだけだと…。
:08/01/23 02:44
:P902i
:EgrK6Z/s
#50 [*愛結*]
呼び出されたのは系列の中でも1番小さく狭い店だった。
待ち合わせはpm6:30。
まだ人気が薄い飲み屋街をいつも通り冷静に歩いた。
店の前に着くと一度深呼吸をし時間を確認してドアを開けた。
:08/01/23 02:48
:P902i
:EgrK6Z/s
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