大切な君へ-彼女は風俗嬢-
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#1 [*愛結*]
 
ほぼ実話です。
最後まで頑張ります。
 
自己満の世界ですが
よろしくお願いします

⏰:08/01/03 18:09 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#2 [*愛結*]
 
-第一章-
 
《出会い》
 
 

ねぇ…

ゆうちゃん
覚えてる?

私達が出会ったのは
こんな雪がちらつく日の夜だったよね…?

⏰:08/01/03 18:10 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#3 [*愛結*]
 
《Yuithi》
 
 
『おはよ〜ございや〜す。』

あぁダルイ出勤。

まだ昼の12時…
あと12時間もあるし。

毎日毎日抜きにくるオヤジに女の子はどうでしたかってまぢタリィ…

それでなくても可愛い娘も居ないしうちの店の何がいんだろ〜なぁ。

まぁ楽だからいいけどさ。

今日の昼飯何にしよッ♪

⏰:08/01/03 18:13 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#4 [*愛結*]
『おい宮本君!!』

『はい?』

『今日涼さんが新人連れてくるみたいだから。話によると現役キャバ嬢らしいよ。まぁデブではなさそうだよな(笑)』

『そおなんすかッ!!へぇ〜どんな娘ッすかね♪』

どうでもいいよ〜
所詮落ちぶれたキャバ嬢だろ?

あゆみなンて可愛いからキャバクラで100万稼ぐしなぁ。
何か無いとソープなんて来ねぇよ。

あぁ怖い怖い(笑)

⏰:08/01/03 18:15 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#5 [*愛結*]
といいつつ俺はちょっぴり面白半分で興味があった。
 
ブスはブスでネタだしデブはデブでネタ。

俺はしっかり笑う準備をしていた。





『休憩ありがとうございます。新人来ました?』

『おう♪とッくに来て今店長と…(笑)』

『あぁ…。まぢッすか。』

そうだッた。
新人は店長とまずは裸と裸のお付きあい

だもんな…。

可愛そうに。

俺は笑う準備も忘れて同情しつつグラスを寝惚けながら洗ってた。



-カチャッ----

⏰:08/01/03 18:17 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#6 [*愛結*]
 
『失礼します…』

----?


『お疲れ様です…』

笑えなかった。

というより声が出なかった。

そこには、長い茶髪で風俗にはめったに居ないくらいのバッチリなメイク、襟元にはファーがついた黒いロングコートにCHANELのバッグまさにキャバ嬢が居た。

何で………?

だって場違いだろ?

それともわけあり?

『お,お疲れ様です。』

どもったし(笑)

『帰るんすか?』

『はい…タィミング悪くて…生理来ちゃったんですぅ。』

『もう今年は来れないので1月に来ますね。すみませン…お疲れ様でした。』

そう会釈をして店を出て行った彼女の背中を見て,何故か俺はもう来るなと祈っていた。

⏰:08/01/03 18:19 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#7 [*愛結*]
 
俺はあれから彼女が頭から離れない。

あれはタィプだ(笑)

いやそれもあるけど,風俗なんてほとんど訳ありか変な奴。

俺はそおゆう偏見を持っている。

だって何故か風俗嬢は日給10万いく人も居るのに身なりは地味だし。
それって何かあるんだろ?

俺だったらまず服買うし〜貯めたらさっさと辞めるしな。

あの娘は何で風俗に来たんだろう…

涼さんの友達って言ってたよな。

聞けばいいんぢゃん!!

気になって気になって仕方なかったんだ。

⏰:08/01/03 18:23 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#8 [*愛結*]
 
『あっ涼さん!!』
 
『おっめずらしいね☆』
 
『あぁまぁ…。』
 
『どうかしたの?』
 
『あの娘生理で帰ったんすか?』
 
涼さんと話すのは慣れてない。
タメなんだけどなぁ。
 
『あぁ美波ちゃん?タイミング悪かったよねぇ。あぁでも逆に良かったのかなぁ。』
 
美波っていうのか。
 
『何でっすか?』
 
『店長のアレでもう参ってたもん↓客なんてもっとキツイでしょ?』
 

⏰:08/01/03 18:31 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#9 [*愛結*]
 
可愛そうに…
 
店長とのアレって…
 
店長の体を裸になりお風呂で洗い、一緒お風呂に入り、ベッドに行き女の子は店長の体を攻める。
 
お返しに店長は女の子の体を愛撫し挿入前までの行為をする。
 
それが風呂屋の講習であり仕事の始まり。
 
想像するだけで俺は、自然に拳を握っていた。
 
本当の名前も知らない彼女を考えるだけで…。

⏰:08/01/03 18:39 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#10 [*愛結*]
 
『ってそれがどうかした?』
 
俺はもう抑えられなかった。
 
『涼さ〜ん♪俺あの娘タイプでした〜。アドとか…駄目っすかね??』
 
『おっけい♪美波ちゃん彼氏居ないし聞いてみてあげるよ♪』
 
『フリー?ラッキィ☆』
 
絶対来ちゃ駄目だ。
 
ここに来ちゃ駄目だ。
 
あの時からかな…
 
こいつを守りたいと思ったのは。

⏰:08/01/03 18:48 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#11 [*愛結*]
 
《Minami》
 
ツイてない…
 
ホントにツイてない…
 
何でこう人って裏切るの。
 
もううんざり。
 
一歩もパクられたし…。
 
大好きだった大好きだった彼氏とも別れるし…。
 
 
 
本当に大好きだった。
 
 
もうキャバクラなんてうんざり。

⏰:08/01/03 19:03 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#12 [*愛結*]
 
あの魔の15日はやってきた。
 
他の店では、キャァキャァ騒ぐ女の子達が騒ぐのが目に浮かぶ。
 
待ちに待つ給料日。
 
 
 
 
あの日の15日は今でも忘れられない。
 

⏰:08/01/03 19:08 📱:P902i 🆔:MM6PXeyE


#13 [*愛結*]
 
『愛華〜。』
 
そう店長に呼ばれて始めに給料を貰ったのは愛華。
 
愛華は19歳で顔も可愛く話せばギャル。
でも愛華が一番頑張っていた。
 
稼ぐ!!
お客さん掴む!!
 
とはりきり25日出勤していた。
 
『みなみさぁ〜ん(涙)』
 
(あぁ…またか。)
 

⏰:08/01/04 01:21 📱:P902i 🆔:T1kd36.w


#14 [*愛結*]
 
そううちの店はずるい。
 
頑張った分だけ損をする。
 
1位の差と下の差が激しくお客さんが居ない娘はカラォケ屋並の給料だ。
 
『愛華〜どうしたぁ?』
 
えっ
泣いてる…

⏰:08/01/04 01:23 📱:P902i 🆔:T1kd36.w


#15 [*愛結*]
 
『美波さん…愛華…給料10万でした…愛華ねこんなに日払いしてないよ…?』
 
『美波さん…あたしもだよ…』
 
10万て…時給いくらだよ。
 
あんなに稼いでたあの娘達が…。
 
『美波おいで〜。』
 
アタシはいくらだろ。
 
『-----ッ。おい!!18万て何だよ!!美波指名とってんぢゃん!!いやそれだけじゃねぇ!!愛華は?蛍は?夕夏は?』
 
『…何だよあの給料…』
 
『こんなんじゃ…いらない…』
 
 
---ガンッ
 
 
思いっきり椅子をけっ飛ばし給料も机にたたきつけた。

⏰:08/01/04 01:55 📱:P902i 🆔:T1kd36.w


#16 [*愛結*]
 
『美波待て!!』
 
『これで精一杯なんだ。』 
 
『今のメンツじゃ持たない。悪いがこれで嫌になって奴らはきっと辞めていく。それでいいんだ。』
 
そんなのってないよ…。
 
周りを見ると愛華達は、泣きじゃくり、ボーイが悟っていたのか声を殺して泣いていた。

⏰:08/01/04 02:00 📱:P902i 🆔:T1kd36.w


#17 [*愛結*]
 
『洸君…?』
 
問掛けると、
 
『美波ちゃん…ごめんね…俺…説得したんだよ…?俺給料いらないから女の子達に相応の給料あげてやって下さいって…』
 
『でもね…駄目だった…役不足でごめん…』
 
大の男が女の前で泣いている。
 
一緒に働いていた元彼も泣いていた…。
 
初めてだった。
こんなに泣いてるのは。
 
アタシは女の子達の手を取り店を後にするのが精一杯だった。
 
泣いたってわめいたってお金は降ってこない。

⏰:08/01/04 02:06 📱:P902i 🆔:T1kd36.w


#18 [*愛結*]
 
『美波さんごめんね。お店辞めて愛華風俗いく。ばぃばぃ…』
 
『アタシは居酒屋で働いた方マシ。地元帰ろっかな。』
 
『そっか…』
 
もうそれしか言えなかった。
 
十字路に差し掛かると皆違う方向に飲み屋街を後にし歩いていった。
 
もう朝8時になろうとしていた。

⏰:08/01/04 02:09 📱:P902i 🆔:T1kd36.w


#19 [*愛結*]
 
ピロピロピー〜♪
 
-着信中-
 志田
 
(志田…?)
 
元彼のうちのボーイからの電話だ。
 
『もし〜?どした?』
 
『美波今日出勤する?』
 
『ん〜洋平に報告して相談してから〜行くとしても営業できないよね(笑)』
 
『美波行くなら俺も行くよ?』
 
『ありがと♪ぢゃまた今夜ね。』
 

⏰:08/01/04 02:13 📱:P902i 🆔:T1kd36.w


#20 [ペコ]
面白くなっていきそうですね頑張って下さい

⏰:08/01/19 01:28 📱:SO902i 🆔:eHfYnxB.


#21 [我輩は匿名である]
こーゆーのは実話に基づいたフィクションでしょ。
板違い

⏰:08/01/19 03:28 📱:N904i 🆔:☆☆☆


#22 [*愛結*]
 
20さンありがとぅ
久々に来てみた
 
21さンごめンなさL1
3割ゎ作り話も入るので…
ここまで書L1たので申し訳なL1ですが書かせて下さL1

⏰:08/01/20 17:56 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#23 [*愛結*]
 
その夜集まった女の子はアタシを含め2人しか集まらなかった。
 
もう一人はというと,いつも文句を言いながらも店の事を考え下の子に指導していた先輩だった。
 
先輩とアタシとNO,1の美羽は仕事帰りにホストクラブで朝まで飲む仲だ。
 
というより,古い者同士がただ集まったにすぎないけどね。
 
美羽は何も知らずに今日も欠勤。
 
いつもとは違う店内にアタシと先輩は黒服達目の前にして溜め息をつくだけだった。

⏰:08/01/20 18:07 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#24 [*愛結*]
 
『ねぇどうすんの…?』
 
アタシはそれだけが知りたい。
 
『え?営業するよ☆』
 
『あーまた昔みたく女の子集まらないから理緒さんと2人で営業しろってね。マジふざけないで!今日は週末だよ?』
 
『普通通り客呼んでる身になって!』
 
『大丈夫大丈夫。』
 
昨日あんなに明るい子達が泣き崩れてる光景がまだ目に焼き付いているのに,陽気な店長がアタシは気に入らなかった。
 

⏰:08/01/20 18:13 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#25 [*愛結*]
 
営業15分前。
 
『おはようございまぁす☆』
 
何人かの女の子がどんどん入ってきた。
 
『理緒も美波もよろしくね。今日は一体の女の子頑張って連れてきたからさ☆』
 
 
 
そういう事ね。
 
 
 

⏰:08/01/20 18:16 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#26 [*愛結*]
 
一体の女の子がどんどん増え名前すらまともに覚えれず誰がいつの間にか居なくなってるのかも,誰が新しい子なのかもどうでもよくなった。
 
『ねぇ店長何で帰れないの?超意味分かんない!蓮美帰るし!』
 
『前の店ではさぁそんな事無かったんだよねぇ。』
 
こんなのはしょっちゅう。
 
元々違う店の子達が一気に集まれば必ずこうなる。
 
目に見えていた結果だった。

⏰:08/01/20 18:22 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#27 [*愛結*]
 
『ねぇ洋平どう思う?美波そろそろ無理…。こんな環境やだよ。』
 
『俺も無理。毎日毎日昼からスカウトで入れてもこうなるだろ?もう無理だろ』 
『だよねぇ。まぁまた店で話そ?美波さ理緒さんに電話してみる。』
 
『オッケィ☆ぢゃ後でな。』
 
洋平との電話を済ませさっそく,理緒さんに電話した。

⏰:08/01/20 18:27 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#28 [*愛結*]
 
『あっ理緒さんおはよう☆』
 
『美波おはよう。理緒ね辞める事にしたよ。マジごめん。無理だ…。美羽に話して次の店決めたの。美波も辞めよ?』
 
言葉がつまった。
 
どうしよう。
 
1人になんぢゃん。
 
『ごめん。今日話つけたらすぐ帰る。』

⏰:08/01/20 18:32 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#29 [*愛結*]
 
『そうですか…。寂しくなるけど,美波は残りますね。洋平居るし志田も居る。今まで支えてくれた人を置いては逃げれない。ぢゃぁ美波準備するんで今夜。』
 
ガチャッ- ツーッ- ツーッ…
 
そして理緒と美羽は店を去った。

⏰:08/01/20 18:35 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#30 [*愛結*]
 
ついに残ったのはアタシ1人。
 
嫌な話まで聞こえる。
 
今まで逃げた奴から金を取るとか。
 
有り得ない。
 
誰が悪いの?
 
アタシはもう指名もほとんどとれなくなった。
 
ついに限界がきた。

⏰:08/01/20 18:38 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#31 [*愛結*]
 
いつもの洋平の運転での帰り道洋平が切り出した。
 
『なぁ美波。俺限界。美波もそうだろ?俺達頑張ったよ。もういいよな?』
 
『うん美波も一緒。』
 
『逃げよう。俺明日は行かない。飛ぶ時は一緒だぜ?』
 
『…もちろん。』
 
内心迷いがあった。
 
明日からどうしようって。
 
『ぢゃ決まり!絶対電話とか出るなよ!ぢゃお疲れ!たまに遊ぼうな☆』
 
『うん。お疲れ様。』
 
-バタンッ
 
これが洋平と会うのは最後になった。

⏰:08/01/20 18:44 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#32 [*愛結*]
 
ねぇ洋平?
 
元気にしてる?
 
バスケまだやってるかな。
 
一度も応援行けてなかったじゃん。
 
洋平が今笑ってるなら美波はそれでいいんだ。
 
ねぇ今笑ってる…?

⏰:08/01/20 18:47 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#33 [*愛結*]
 
理緒さんと美羽が居なくなってからのあの店のバックルーム。
 
強制指名日だというのに,風俗嬢の涼とこの間夜を始めたばかりの美樹はホストの話でもちきりだった。
 
『涼さぁん誰と知り合いなんですかぁ?☆美樹知ってるかもぉ。』
 
『刹那だよぉ。ぢゃぁ美樹行った事あるんだぁ。今日呼ぼうかなぁ。』
 
『呼んじゃえ!呼んじゃえ☆この前飲みに行ってあげたじゃんってさ。』
 
 
 
完全にアホ? 
 
 
 
頑張るアタシが情けなくさえ感じた。

⏰:08/01/20 22:12 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#34 [*愛結*]
 
そしてそれから涼は掛け持ちをしてたソープランドの話をしてた。
 
アタシは無理!
何でオヤジとヤれるの?
そういう人も居るって事か!
 
って内心思ってた。
 
でも人間っていつどう変わるか分からないね(笑)
 
ていうかアタシ自身がそんなもんだったのかもしれない。

⏰:08/01/20 22:17 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#35 [ゆ-ン//]
がんば

⏰:08/01/20 22:25 📱:SO903i 🆔:FoNbmW9Q


#36 [*愛結*]
 
涼と少し話してみたくなった。
 
自分でも何でそう思ったかも分からないけど。
 
とりあえず電話してみた。
 
『もし〜?美波ちゃん?』
 
『涼ちゃん。ちょっと聞きたい事あるの。いい?』
 
『どしたぁ?』
 
『ソープって何してるの?どうしてやろうと思ったの?嫌じゃないの?』
 
『えっ?もう慣れたよ(笑)何より楽だから。手っ取り早いし☆急にどうしたの?』
 
『ううん。ありがとう。』
 
『美波ちゃん涼が居ない間にバックレたんだって?探されるでしょ?うちにかくまってあげるよ?』
 
『迷惑かかるしそんな事…』
 
『大丈夫大丈夫!彼氏も居ないししばらくゆっくりしなよ。ねっ?』
 
『うん,ありがとう!』
 
アタシはキャリーバッグに必要最低限を入れタクシーで涼の家に向かった。

⏰:08/01/20 22:30 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#37 [*愛結*]
 
涼との生活が始まった。
 
涼はpm4時からam1時まで仕事にも関わらずいつも寝ているアタシに置き手紙を沿えてテーブルにはご飯を置いて行ってた。
 
“おはよう☆
 美波ちゃんオムライス
 好きって言ってたから
 作ったよ☆
 ぢゃぁ行ってくるね。
  FROM 涼 ”
 
 

⏰:08/01/20 22:36 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#38 [*愛結*]
 
アタシは何もする事がなくグダッていた。
 
涼が帰ってきて朝まで語り尽しまた涼は仕事に出て行った。
 
そんなある日,ある人からの電話が鳴った。
 
今思えば最悪な自体を招く電話だったんだ。

⏰:08/01/20 22:41 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#39 [*愛結*]
 
 “着信中”
 -ふぅさん-
 
 
他店ではあるけど同じ系列の店長だった。
 
いつからか,仲良くなり美波と志田が付き合ってた時も知ってて弁護してくれたし暴力男と付き合ってた時は真剣になって美波の話を聞いてくれたいわゆる美波のお世話係☆
 
きっと,今回の事聞いて心配してるのかな…。
 
でも,洋平に出るなって言われたし…。
 
迷いに迷い

⏰:08/01/20 22:47 📱:P902i 🆔:8i6U3H/Y


#40 [*愛結*]
ゆーんさんありがとう
また書きます

⏰:08/01/23 01:46 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#41 [*愛結*]
 
ふうさんからの電話を出た。
 
『…はい。』
 
『美波〜!!何してる!!お前は本当に馬鹿か!!』
 
『え?』
 
『お前洋平と逃げたんだろ?正直に言え!』
 
『………。』
 
『あんなに仲良く2人で居たんだから同じ日に飛んだら誰でも分かるっつーの!』
 
『…うよ…。違うよ!美波洋平は知らない…。本当だよ?』
 
『…それでいい。お前はそれを通せ。お前よりも終われるのは黒服の洋平だ。見付かればどうなるか分かってるな…?』
 
口調が次第に静かになり状況を悟った。
 
『………。』

⏰:08/01/23 01:51 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#42 [*愛結*]
 
『今自分の家には居ないよな?』
 
本当に心配そうにふうさんが言った。
ありがたかったな。
 
『…うん。』
 
『また何か情報があったら連絡する。あまり動くなよ?洋平にも言っとけ!じゃぁな。』
 
『…うん。』
 
何だろ。
変な胸騒ぎがするんだ。
何か起こりそうな………。

⏰:08/01/23 01:55 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#43 [*愛結*]
 
アタシは情報を収集するのに必死になってた。
 
うちの店は何組の何会なんだとか,何かあればどこを呼べばいいのかとか…。
 
あれこれしていて知らない内に涼を付き合わせていた。
 
あの電話から5日経った。

⏰:08/01/23 01:58 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#44 [*愛結*]
 
そんなある日,またふうさんからの電話が来た。
 
『はい。』
 
『なぁ美波やっぱり出てこないか?』
 
『は?何で?無理。』
 
『マネージャーかんかんだよ?お前入店の時覚えてるか?たけさんに見込まれて育ててもらったよな?』
 
たけさんと言うのは社長の事だ。
確にアタシの目を見ただけで気に入りアタシは今のNO,1と同じ目をしていると言いここまで育ててくれた人。
 

⏰:08/01/23 02:02 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#45 [*愛結*]
 
専門1年生の夏-
アタシは妊娠をした。
 
彼氏に告げてもほったらかされた。
 
親にも言えずに自然にたけさんに電話をしていたんだ。
 
『大丈夫か?落ち着けって。大丈夫だから。今病院手配してやるからな。安心しろな。』
 
あの優しい声でそう言ったの。
 
次の日ベンツで家まで迎えに来て病院まで連れてってくれた。
 
電話番号を知ってるのはアタシと初代NO,1の凛花さんだけ。
 
独占できるのはアタシ達だけ。

⏰:08/01/23 02:10 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#46 [*愛結*]
 
そしてある時には…
 
『今家か?』
 
『うん,どうしたの?今何食べたい?』
 
『今?今はお腹いっぱいだからコーラが飲みたいくらいかなぁ。』
 
『ぢゃぁ下に下りておいで。』
 
そう電話で話し下に下りると,マンション前にベンツがあった。
 
片手にはコーラをもったたけさんも。

⏰:08/01/23 02:15 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#47 [*愛結*]
 
いつも何か行き詰まると相談にのってくれる。
うちの家庭もしっている。
アタシが怒ったり泣いていると,どうすればアタシが笑うかもたけさんだけは知っていた。
 

⏰:08/01/23 02:18 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#48 [*愛結*]
 
『マネージャーがたけさんにだけは挨拶しろって。あの人は辞める人間は追わないからな。美波どうだ?』
 
『マネージャーに美波と連絡とったの言ったの?』
 
『それは悪かった。後腐れない方絶対いいって!洋平も!バレるのは時間の問題だ。』
 
『分かったよ!挨拶だけね辞めますお世話になりましたって!本当にそれだけ!いいでしょ?』
 
『それでいい。日にち決まったらまた連絡する。』
 
-ガチャ

⏰:08/01/23 02:27 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#49 [*愛結*]
 
挨拶するだけそう思い何でもないと思っていた。
 
そう夜の世界は甘くない。
 
 
 
 
 
呼び出されたのは2日後だった。
念の為ふうさんには条件をだした。
 
絶対にたけさんと2人だけだと。
そして話の主旨は辞める,それだけだと…。

⏰:08/01/23 02:44 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#50 [*愛結*]
 
呼び出されたのは系列の中でも1番小さく狭い店だった。
 
待ち合わせはpm6:30。
 
まだ人気が薄い飲み屋街をいつも通り冷静に歩いた。
 
店の前に着くと一度深呼吸をし時間を確認してドアを開けた。

⏰:08/01/23 02:48 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#51 [*愛結*]
 
『……!!』
 
信じられない光景だった。
 
目を疑った。
 
足も止まった。
 
言葉も失った。
 
むしろ後退りをしたくらい。
 
 
 
 
 
ハメられた…。
そう思うしかなかった。

⏰:08/01/23 02:50 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#52 [*愛結*]
 
角のソファーにはマネージャー,店長,最近系列一部のオーナーになった元黒服,ふうさんがテーブルを囲みL字に座っていた。
 
カウンターには一人の黒服が開店準備をしていた。
 
ふうさんが近付きアタシの横を通った。
 
『美波ごめん…。』
 
小声で言うと店の鍵を閉めた。
 

⏰:08/01/23 02:54 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#53 [*愛結*]
 
『美波座りな?』
 
店長がアタシに言った。
 
『さぁ始めようか?』
 
マネージャーが真顔で言う。
 
一体このメンバーで何をするっていうの?
もう泣きそう…。
 
『だいたいはふぅから話は聞いたよ。』
 
話って何?
どこからどこまで?

⏰:08/01/23 02:57 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#54 [*愛結*]
 
『なぁ美波?お前何をしたか分かるな?夜長いもんな?これは立派な店に対する妨害に当たり損害だ。罰則になるのは書いてあったはずだ。』
 
『…。』
 
『そこで,美波には店に100万円払ってもらう事になった。』
 
『………??』
 
頭に?が3つ浮かんだ。
 
店の為にと皆が辞める中アタシは残ってあんなに頑張ったのに?
 
100万?
 
給料もまともに払わない店にアタシが払う?
 
『美波では100万は無理だよな?』
 
ええ無理ですとも。

⏰:08/01/23 03:02 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#55 [*愛結*]
 
『そこでだ。案を考えた。』
 
『なぁ!!テメェふざけんのもいい加減にしろよ?あ゙ぁ゙??』
 
-ガンッッ!!!
 
マネージャーが急に顔色を変えテーブルを蹴った。
 
男3人に囲まれた威圧感,この雰囲気に言葉。
 
殴られる!
と思い身を縮めた。

⏰:08/01/23 03:06 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#56 [*愛結*]
 
『新潟にでもお前売ってやるよ!ソープでしっかり稼いでこいや゙-!!!!』
 
テーブルには紙とペンがある。
 
『サインしようねぇ?』
 
店長がアタシにペンを握らせた。

⏰:08/01/23 03:09 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#57 [*愛結*]
 
♪〜♪〜♪
 
マネージャーの携帯が鳴り周りは静まった。
 
『お疲れ様ですっ!』
 
『はい。今店の方に居ました。はい?あっ分かりました!失礼します!』
 
『おい!鍵あけとけ!たけさんが見えるぞ。』
 
間一髪!!
やっぱりたけさんは美波のヒーローだ☆

⏰:08/01/23 03:12 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#58 [*愛結*]
 
さっきまで偉そうだった3人が急に姿勢を正した。
 
5分もしないうちにたけさんが来た。
 
『お疲れ様ですっ!』
 
3人は立ち上がり頭を下げた。
 
『どうした〜?美波?泣きベソなんてかいて。何があった?俺が聞く。』
 
『なぁなにがあった?ふぅ?』
 
今までの経緯をすべてふぅさんが話した。

⏰:08/01/23 03:15 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#59 [*愛結*]
 
それを聞くとたけさんは顔色が変わった。
 
『お前ら何考えてんだぁ゙?100万?お前ら馬鹿か?何が100万だ。そんなに店に損害があるなら俺が100払おうか?社長の俺がだ。』
 
『いや………。』
 
明らかにマネージャーは困っていた。
 
『なぁ美波?バックレはねぇぜ?お前はお前でケツふかなきゃいけねぇな?』
 
『正当に20万でいいんじゃねぇか?無欠勤罰金だけの。』
 
『お前らどうだ?』
 
『たけさんがそうおっしゃるなら…。』
 
『ただし美波。今の店でとは言わない。系列に残れ。いいな?まぁ払い終わるまでだ。』

⏰:08/01/23 03:21 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#60 [*愛結*]
読んで下さってる方居ますか?
また時間があったら書きます。
寝オチ

⏰:08/01/23 03:25 📱:P902i 🆔:EgrK6Z/s


#61 [*愛結*]
 
『ところで美波。洋平はどこに居る?もちろん分かるよな?お前らが仲が良かった事くらい誰でも分かる。』
 
やっぱりこの話か…
 
『いえ…全く分かりません美波も連絡取れないんです。』
 
『…そうか。分かった。』
 
『美波,もし連絡取れたら言っておいてくれ。戻ってこいと。何か理由があるんだろうから聞くと。』
 
『それから…美波これで外で飯食ってこい。ふぅと一緒でいいから。』
 
たけさんは凄い。
アタシは改めて思ったんだ。

⏰:08/01/24 14:25 📱:P902i 🆔:xq6XS6AM


#62 [*愛結*]
 
たけさんがくれた5千円を握り飲み屋街をふぅさんと歩いた。
 
『…美波ごめんな。』
 
アタシは下を向いたままそのまま歩いた。
 
頭にきてるというより心にぽかりと穴があいた気分だ。
 
喫茶店に着くまでふぅさんは何度かアタシに謝っていた。

⏰:08/01/24 14:28 📱:P902i 🆔:xq6XS6AM


#63 [*愛結*]
 
『知らなかったんだ俺。マネージャーとかが居るなんて。来た時は俺も驚いた。』
 
『あの100万の話あっただろ?あの時ヤバいと思ってたけさんに早く来てくれと電話が来たふりをして外に出て電話したんだ。』
 
『ねぇ…何でこうなるの…?』
 
『もう美波疲れたよ…。』
 
『明日からは俺の店で働くんだ。安心しろ。』
 
もうそれ以上言葉が出なかった。

⏰:08/01/24 14:33 📱:P902i 🆔:xq6XS6AM


#64 [*愛結*]
次の日からふうさんの店で働く事になった。
 
メンバーには顔見知りも居たので,それ程苦痛でもなかった。
 
どうせここも系列なんだし一緒だろうけどな…。
 
『美波〜ちょっといいか?』
 
『なぁに?ふぅさん?今美波化粧してんだけど。』
 
『いいから!』
 
今度は何?
店を出て非常階段まで連れていかれた。
 
『どうしたの?』
 
『美波これは俺から初めて言う頼みだよな?でも最初で最後だ。頼みがある。美波しか頼れねぇんだ。』
 
『だから何?!』
 
『金貸してほしい…。』

⏰:08/01/25 03:05 📱:P902i 🆔:gf.lqDCY


#65 [*愛結*]
 
『貸すなんて言ってないからね!でも一応聞く。いくら?』
 
『10…。頼む!!』
 
『美波明日買い物行くつもりだったし嫌だよ。』
 
今月の給料は先月No1取ってたお陰で余裕はあったのは確か。
 
でも今月がヤバィから悩んだ。
 
『てゆーか何に使うの?いつ返してくれるの?』
 
『サラ金から借りてて今日の夜期限なんだ…。3日後もう1つの仕事の給料出るからその時返せる!』

⏰:08/01/25 03:10 📱:P902i 🆔:gf.lqDCY


#66 [*愛結*]
 
ふうさんはアタシの財布の中に今いくら入ってるかが分かるように金額を提示してきた。
 
10万は手元にあった。
 
『返す期日は確実?』
 
『あぁ絶対だ!同じ店だし何とでもなるだろ?』
 
『絶対だからね!』
 
『ありがとう。これは黙ってて欲しい…頼むな…。』
 
10万を渡し店に入った。

⏰:08/01/25 03:17 📱:P902i 🆔:gf.lqDCY


#67 [さあちゃん]
頑張って!!

てか続き気になります

⏰:08/02/17 14:00 📱:SH903iTV 🆔:XqkvYitI


#68 [*愛結*]
さあちゃンさンありがとお
明日起きたら書きます

⏰:08/02/21 02:10 📱:SH905iTV 🆔:VRMUaRbY


#69 [*愛結*]
 
それにしても,ふぅさんは何故アタシの財布中身ピッタリの額を言ったんだろう…。
 
でも,ふぅさんは昔から信用していたし気にしないでおいた。
もちろん,服も買わずに真っ直ぐ店に来て何事もなくいつも通り働いた。
 
ようやく3日後の期日になり好きなブランドの服を買う事しか頭になかった。

⏰:08/02/23 00:18 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#70 [*愛結*]
 
アタシはふぅさんの顔が見えた途端一目散に走った。
 
『ふぅさん!!今日約束の日だよッ!!』
 
『…………。』
 
何故黙る??
 
『嘘でしょ…??今日確実って言ったじゃん!!どんな形でも10万今から手に入れてきて!!』
 
『美波!!本当に悪い!!今日もう一つの仕事の給料日が遅れるって…。もう少し待ってもらえないか??』
 
『はぁ??じゃぁいつまで待てばいいの??』
 
『あと5日!!待ってもらえないか??』
 
アタシは黙ってその場を立ち去った。

⏰:08/02/23 00:29 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#71 [*愛結*]
 
《YOHEI》
 
俺は洋平。
 
俺が初めて夜の世界に入った時すげぇ気が合った女がいた。
 
美波だ。
 
『ねぇねぇ,芸能人の永井大を小さくした感じって言われない?』
 
これが初めて話し掛けられた時のセリフ。
正直ビックリしたよ。

⏰:08/02/23 00:37 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#72 [*愛結*]
 
今となれば成り行きなんて覚えちゃいねぇけど,毎日つるむようになったんだ。
 
他のコにバレないように,美波を送迎の時最後にしてメシ食いに行ったりUパラ行って焼きにも行ったなぁ。
 
だけど,女として見てねぇ。
彼女にしたら楽そうだけどこんな仲にまでなればそれはねぇわ。
 
ちなみに俺は,仕事は真面目にやる方だ。
ある日,新店舗を出すから店長にならないかとまで話が出た。

⏰:08/02/23 00:44 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#73 [*愛結*]
 
だけど,美波がいつも俺に愚痴る。
それを聞いていたらあんな店の店長なんて無理だ。
 
あの給料日の事を聞けば尚更ね。
好きな女ができた時美波は真剣に話を聞いてくれた。
3時間もね。
 
この店を辞める時は,美波も一緒と決めていた。

⏰:08/02/23 00:51 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#74 [*愛結*]
 
飛ぶ前日の営業終了後,俺達は最後の晩餐と称して飲みに行った。
 
今までの愚痴や今までの笑い話。
 
これからってよりも,今を楽しんだ。
 
『店は変わるけどまた遊ぼうぜ?何かあったら連絡しろよ?』
 
『もち☆洋平もね!!』
 
俺達は,反対方向に歩いた。

⏰:08/02/23 00:56 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#75 [*愛結*]
 
《ISIDA》
 
俺は石田。
 
何で苗字かって?笑
 
俺は名前が大っ嫌いだから。
よく洋平に馬鹿にされる。
ちなみに,俺は仕事は適当。
まっ,できる男だから☆
 
あっというまに今日は俺のキャッチで,店内もいっぱいだから洋平の店にちょこっと飲みに行く事にしたんだ。

⏰:08/02/23 01:05 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#76 [*愛結*]
 
『いらっしゃいませ-。』
 
『おっ,石田あ!!まぁ座れよ☆』
 
『相変わらず暇そうだな!!お前は店内じゃなく外の方いいのにな。』
 
『それよりお前いいのかよ?仕事中だろ?』
 
『15分だけ!!店内は俺のキャッチでいっぱいだよ-☆分かるだろ?』
 
『はいはい。女つけるか?』
 
『洋平スペシャルで☆』

⏰:08/02/23 12:54 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#77 [*愛結*]
 
『隣り失礼しまぁす。』
 
『…ッあぁ。』
 
平静を装ったけど,内心ドキドキしていた。
妙な感じ。
まともに顔見れなかった。
 
今となればあのドキドキはどこに行った?
って感じだけど。
 
これが美波との最初の出会い。

⏰:08/02/23 13:00 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#78 [*愛結*]
 
俺は毎週月曜休みだから毎週月曜は洋平の店に居た。
 
照れ臭かったけど,生まれて初めて指名をした。
 
美波は本当に可愛くて毎回行っては飲ませて飲んで,泥酔しながら楽しんだ。
 
そして次第に美波も敬語は辞め,仲良くなってきた気がして俺は嬉しかった。
 
ある日の月曜。
俺はある異変に気がついた。

⏰:08/02/23 13:15 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#79 [*愛結*]
 
俺はいつも通り,洋平の所というより美波の店に友達と向かった。
 
『あ-石田さん☆暇なんでどおぞどおぞ!!』
 
『知ってるよ!!ワラ』
 
ビルの下で,チャラチャラとしてる志田が居た。
こいつは,洋平と同じ店で問題児。
俺はこいつが何故か嫌いだ。

⏰:08/02/23 13:23 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#80 [*愛結*]
 
美波を好きという噂を聞いた事がある。
 
店に入ると洋平と美波がカウンターで話していた。
 
『よう☆』
 
『いらっしゃい☆今日も飲みますかッ!!』
 
   …………?
 
『あれッ?美波ネック変えた…?GUCCIだっけ?』
 
『…あ,ッうん☆変えたの…。』
 
やっぱり…。
 
『志田もさっきそれの黒だったぜ?言ってくれよぉ☆お前らやっぱデキてんだろ?』
 
『………うん…。』

⏰:08/02/23 13:31 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#81 [*愛結*]
 
俺の小さな恋は終わった。
洋平は下を向いていた。
 
『まッとりあえず飲もうゼ?』
 
美波はいつも通り接してくれて,いつも通り飲んでくれた。
 
『美波?今度洋平と遊びにいかね?』
 
『いいよ-☆どこ行く?あッUパラの日サロ!!』
 
『よし!!決まり☆』

⏰:08/02/23 13:38 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#82 [*愛結*]
 
今となりゃ,俺んチがたまり場。
普通に3人で雑魚寝。
 
美波の色気なんてゼロ。
男ダチみたいな。
 
志田とは別れたらしいけど,今でも好きとか言ってる所は女かなって思う。
俺にとってこの生活は楽しかった。
本当に。
 
 
実は友達と呼べる奴なんて今まで居なかったから。

⏰:08/02/23 13:57 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#83 [*愛結*]
 
俺は,恋とか愛とか関係なく美波が大切だった。
 
あの時,ふぅさんに金貸して返ってこないって聞いた時はキレた。
 
俺が何とかしなきゃってその時決めた。
 
居てもたってもいられず,美波の携帯を奪った。
 
 
 
 
 
なぁ美波。
元気にしてるか?
俺は相変わらずあの町でまだ馬鹿やってるよ。

⏰:08/02/23 14:04 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#84 [*愛結*]
 
《MIMAMI-A-》
 
『ちょっと石田辞めてよ!!今は美波とふぅさんが話してるの!!』
 
『貸せ!!おいッ!!ふぅ!!テメェ美波泣かせたら承知しねぇぞ!!よく聞け。今美波には俺が払う。だからテメェは俺に払え!!美波はお前を信用してたんだ!!俺がこれから毎日請求してやるからな!!』
 
『石田もういいよ…』
 
石田を初めて頼もしいと思えた。
 
涙が出そうだった。
 
ありがとう。
気持ちだけで嬉しいよ。

⏰:08/02/23 17:46 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#85 [*愛結*]
 
『美波わりぃな。こんなカタチになって。』
 
『お金はいいよ。貸したアタシが悪いんだもん。』
 
もう,アタシは店を辞める事を決めていた。
頭の中には,一つ考えがあった。
まだ石田には言えなかった。

⏰:08/02/23 22:21 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#86 [*愛結*]
 
とりあえず,石田の家を出て涼の家に向かった。
 
『美波ちゃぁん!!どこ行ってたのぉ。何日も帰ってこないでぇ。』
 
『石田んトコ行ってたりしてたぁ。いろ2あってさ。ところで,涼ちゃん。アタシソープで働けないかなぁ。もう,キャバは疲れちゃった。』
 
『まぢ?大丈夫?』
 
『一度行ってみたい。』
 
『美波ちゃんがいいなら話してみるよ☆』
 
『お願い。』

⏰:08/02/23 22:35 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#87 [*愛結*]
 
こうして,アタシはソープに足を踏み入れた。
 
店からは遠いしバレにくい。
完全個室で,人との接触はほぼないし安心。
 
あとは,自分次第。
やれる。
お金も欲しい。
 
これがきっかけで待ち受けていた未来が今の結果でもアタシは後悔していないよ?
ゆうちゃん。
あなたに出会えて良かった。

⏰:08/02/23 22:42 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#88 [*愛結*]
 
-第二章-
 
《運命》
 
『美波ぃ!!携帯鳴ってない?』
 
『あッ本当だ!!麻衣チンありがと☆』
 
今日はクリスマスイブ。
彼氏が居ない麻衣チンとアタシは夜の町で飲んでいた。
麻衣は,数ヶ月前に石田の家で洋平も一緒鍋をした時に来たコだった。
 
今では意気投合をしこうして飲んでいる。
しかも,イヴに。
 
『…ん?涼ちゃんからだ。』

⏰:08/02/23 22:51 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#89 [*愛結*]
 
Sub:無題
本文_____________
美波ちゃん!!
紹介したい人が居る
の。
店のボーイなんだけ

アド教えてもィィ
 
 
 
誰だろ?
まぁいいか。
涼にはOKの返事を送った。

⏰:08/02/23 22:56 📱:SH905iTV 🆔:bgMeWUlc


#90 [*愛結*]
 
さっそくメールが返ってきた。
 
Sub:初めまして☆
本文_________________
店でお疲れと交わした
雄一といいまぁす☆
分かる??
よろしくね(^-^)/
 
 
あぁ!!
思い出した!!
あのギャル男かぁ!!
 
写メもついてきた。
あんまり顔見てないけどカッコいいじゃん。
 
『麻衣チン見て☆どぉ?』
 
さっそく報告した。

⏰:08/02/24 00:10 📱:SH905iTV 🆔:Uh/hKGao


#91 [*愛結*]
 
『カッコいいぢゃあん☆しかもギャル男〜笑;どうするのぉ?志田君。』
 
忘れるには丁度いいよね。
 
Sub:お初
本文______________
覚えてるよ
急になんて何か用
でもあったの
来月店行くからさぁ,
その時はヨロ
 
すぐ返事が来た。
 
Sub:Re;
本文:______________
突然だけど,明日暇
会えないかなぁ
 
  ----END----
 
会うかぁ。
何でこういう展開になるかなぁ…。
話してみたい気もするし,成り行きに任せた。

⏰:08/02/24 00:19 📱:SH905iTV 🆔:Uh/hKGao


#92 [*愛結*]
 
麻衣とは,その後カラオケに行って1時に別れた。
 
『ただいまぁ。』
 
『美波ちゃぁん!!お帰り☆アイツとどうなった!?』
 
『明日会う事になったよ。涼ちゃんも来てくれない?』
 
『まぁぢ?!アイツ美波ちゃん気にいってたしなぁ☆アタシは別にいいけど。』
 
『尚更緊張するよ!!何話そう…。』

⏰:08/02/24 00:26 📱:SH905iTV 🆔:Uh/hKGao


#93 [*愛結*]
 
次の日,涼の仕事帰り待ち合わせた。
涼がお腹すいたと言うので近くの中華料理店に入る事にした。
 
『今雄一からメールきて仕事終わったらしいから向かうって☆』
 
涼がメニュー表を見ながら言った。
 
向かい合ってる席で彼はどっちに座るんだろうとか,何て挨拶しようとか頭がいっぱいだった。
 
『美波ちゃん何にする?』 
『ぢゃあ同じので☆』

⏰:08/02/25 22:31 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


#94 [*愛結*]
 
『あまり期待しない方がいいよ?』
 
『どうして?』
 
『チャラいから☆見れば分かるよ!!頑張れ☆』
 
『まぁぢ?』
 
『あッ来た来た☆こっちだよ〜!!』
 
『おぅ!!つーか何でココなの?飲み行こうよ〜!!』
 
座りながら少し息が上げて雄一は言った。

⏰:08/02/25 22:35 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


#95 [*愛結*]
 
【訂正】
息が上げて→息を上げて
 
すみませンm(__)m

⏰:08/02/25 22:37 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


#96 [*愛結*]
 
『腹減ったんだも〜ん!!まずお前も頼みな。あッうちらのきたよ☆美波ちゃん☆』
 
『お待たせしました〜。』 
『食べよ食べよ☆』
 
『ぢゃ,わーも食べる!!』 
わー???
 
『あ,わー青森人だからさぁ。俺って言えないんだよね(笑)』
 
『あッそうなんだぁ!!てかお疲れ様☆』
 
『お前何で涼の隣なの?美波ちゃんの隣行けし〜!!』 
何だ普通に喋れたぢゃん。

⏰:08/02/25 22:44 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


#97 [*愛結*]
 
まず第一印象はあまり好みでは無かったかも…(笑)
今となれば,カッコイイけど☆
だって黒すぎなんだもん。
 
『おばちゃ〜ん☆わーチャーシュー麺ね☆』
 
『あいよ〜☆』
 
『これ食べたらさ,居酒屋行かね?』
 
『そうだね☆』
 
アタシ達は雄一の行きつけの居酒屋に行く事にした。

⏰:08/02/25 22:49 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


#98 [*愛結*]
 
外に出ると雪が散らついていた。
だって,もう年も暮れるんだもんね。
 
『さぶいよ〜!!こっから近い?』
 
『近い近い☆つーかすぐそこ!!』
 
『早く入ろうよぉ〜!!』
 
青森出身だけあって雄一だけはしゃんと歩いていた。
 
『ここだよ。入ろ☆』

⏰:08/02/25 22:55 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


#99 [*愛結*]
 
『雄一君いらっしゃい☆久し振りじゃ〜ん!!ゆっくりしてけ!!』
 
『おう☆サンキュ!!』
 
とりあえず3人で梅酒ロックを頼んで乾杯をした。
 
大した話はしなかったけど雄一がよく喋っていた(笑)
 
1時間程が絶ち涼が席を立った。
 
『涼今からホスト行くんだ〜☆だからここで!!仲良くねッ☆』
 
『まぁぢ?分かったぁ〜。気をつけてね☆』
 
2人きりになってしまった。
すかさず雄一は話し始めた。

⏰:08/02/25 23:02 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


#100 [*愛結*]
 
『答えたくなかったらいいんだ。でも聞きたいから聞くね?何故風俗?』
 
『キャバクラに愛想が尽きた☆疲れちゃった。』
 
雄一は黙ってた。
 
『まぁいいじゃん☆短期でやるだけだし☆』
 
『わーさ5年付き合ってたってたというか婚約者居たんだ。』
 
『フラれちゃってね。疲れたよ(笑)』
 
『そうなんだ…。引きずってないの?』
 
『今は全然☆大丈夫だよ。』

⏰:08/02/25 23:11 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


#101 [*愛結*]
 
アタシ達は,お互いの今までの恋愛を2時間位語っていた。
たったの2時間でも,アタシには沢山の彼を知れた気がした。
 
彼は決してチャラくない。
意外と一途なんだなぁと伝わってきた。
 
『帰ろうか?送るよ。』

⏰:08/02/25 23:14 📱:SH905iTV 🆔:.aeyli4A


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