あなたに出会えた事
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#511 [ナオ]
結局最後は健チャンの我が儘をまた受け入れる。
―友達としている事を―
そしてあたしは彼に抱かれる。
今のあたし達は…
友達以上恋人未満。
これほど辛いものはないんだなって初めて思う。
好きだけどその上はなく好きだけどその下はない
あたしはいったい何がしたいんだろう…
健チャンはいったい何を求めてあたしに会うのだろう…
お金?
体?
あたしの存在?
わかんないや…
:08/05/28 01:48
:D903i
:JxPcjNFg
#512 [ナオ]
その日からあたしは一日も早く健チャンを思う気持ちを断ち切ろうと負けじと紹介やら美容員に行った時にナンパされた美容師とメールを始めた。
もちろん健チャンとも毎日連絡はとっていた。
でも結局は無闇にメールをしたって気持ちが薄れていく事もなく…
ただただまるで操り人形のように男達と連絡を取り合っていた。
でも逆にそれが辛かった。
気が紛れる所か傷口が広がる一方で…
楽しくないし他の男とメールしてても頭から健チャンの存在が離れようとしない
:08/05/28 01:53
:D903i
:JxPcjNFg
#513 [ナオ]
りなさん.
アンカーぁりがとぅ

:08/05/28 01:53
:D903i
:JxPcjNFg
#514 [ナオ]
あたしは日に日に精神的にも肉体的にも弱っていった…
そんな中たまに家族と連絡をとれば
【ナオは強いから大丈夫だよ。早く忘れな】
とか
【健チャンは最低だよ】
とか..
言葉の一つ一つがあたしを更にどん底に追いやっていく。
あたしは強いの?
全然強くなんかない!!
あたしは弱いよ?
あたしは強くなきゃ
だめなの?
何で簡単に
そんな事言うの? もう嫌だよ…
もう疲れたよ…
:08/05/28 01:59
:D903i
:JxPcjNFg
#515 [ナオ]
ス――ッ…。
ポタッ。
ポタッ。
気づけばあたしの左手首から血が流れていた。
10カ所以上…
誰も本当のあたしなんか分かってない。
誰もあたしの気持ちなんか分かってくれない。
誰も…
誰も…
もうこんな苦しい思いするくらいなら楽になりたい…
生きてたっていいことなんてないんだもん…
:08/05/28 02:03
:D903i
:JxPcjNFg
#516 [ナオ]
遠のく意識の中携帯が鳴っているのに気づいた。
右手を必死に伸ばし携帯を握る。
やだ…
やだ…
怖い…
死にたくない…
電話越しに聞こえる声が誰なのか分からないけどただ助けてって叫んでた
プツッ――――――
:08/05/28 02:07
:D903i
:JxPcjNFg
#517 [ナオ]
気づけば病院のベットの上だった。
点滴をされ左手首には包帯が巻かれていた。
あれ?
何で?
周りを見渡すとお姉ちゃんがあたしの手を強く握って泣いていた。
後から聞いた話あの電話はお姉ちゃんからであたしの家から2分の距離に住んでいた姉はただ事ではないと察し家に来たらしい。
普段鍵を閉め忘れる癖がこんなとこで役に立つなんて…
:08/05/28 02:09
:D903i
:JxPcjNFg
#518 [ナオ]
ナ『お姉ちゃん…』
姉『バカ!!何やっとんよ…バカ…』
ナ『ごめん…』
ただひたすら強く握りしめられた手をあたしも必死に握り返した。
生きてて良かった…
本当に心からこのときそう思えた…
あたしのために泣いてくれる人はちゃんといる。
あたしは生きている価値あるよね?
あたし生きてていいんだよね?
あたしはひとりぼっちが怖くて逃げてしまった。
でもあたしは一人じゃないんだね。
:08/05/28 02:13
:D903i
:JxPcjNFg
#519 [ナオ]
傷は思ったょりも浅くあたしはただ軽い貧血も起こしていたらしい。
今になって思えばあの時の自分が一番嫌い…
強くなる努力もせずにただただ逃げるだけしか出来ない弱い人間。
退院もすぐに出来た。
仕事は一日だけ休ませてもらう事にした。
休んだ日は家にお姉ちゃんが来てくれた。
:08/05/28 02:17
:D903i
:JxPcjNFg
#520 [ナオ]
姉『少しは落ち着いた?』
ナ『うん…』
バチッ!!!
あたしの右頬がジンジンと痛む。
突然の出来事で目が丸くなる…
でもお姉ちゃんの目を見て久しぶりに素直に泣けた…
いっぱい泣いて
いっぱい鼻水垂らして
まるで子供みたいに。
お姉ちゃんはただあたしの背中を優しく子供を寝かす時のように叩いてくれてた。
:08/05/28 02:20
:D903i
:JxPcjNFg
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