・・・・幸せになれよ・・・・
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#146 [柊]
―…
そんなことを考えながら俺も眠りについた。
目が覚めるともう昼だった。
みんなまだ寝ていた。
:08/02/26 23:02
:W51P
:☆☆☆
#147 [柊]
美紅はまだ俺の手を握ったままだ。
俺は静かに美紅の手を離して、みんなを起こさないように毛布から抜け出し部屋を出た。
それから外に出て夕べ美紅と来た土手に行った。
:08/02/26 23:06
:W51P
:☆☆☆
#148 [柊]
夕べは暗くてよく見えなかったからわからなかったけど、明るい時に見るとまた全然風景が違う。
…なんだかすごく寂しい気持ちになる…昨日はそんな風になんか思わなかったのに。
昨日は隣に美紅がいたからだろうか…
「…柊?」
:08/02/26 23:35
:W51P
:☆☆☆
#149 [柊]
いきなり後ろから名前を呼ばれてハッとして振り返ると美紅がいた。
「一人で出てったからどこ行くのかと思った」
美紅はクスッと笑っていった。
「なんだよ、起きてたの?」
「柊が閉めた戸の音で起きた」
:08/02/27 00:19
:W51P
:☆☆☆
#150 [柊]
「篤達起きた?」
「まだ寝てるよ」
そしてまた沈黙が続いた。
「…あたし柊の事もう諦めるから…昨日はいろいろごめんなさい」
また先に口を開いたのは美紅だった。
「うん…」
俺はそう言った。
:08/02/27 08:18
:W51P
:☆☆☆
#151 [柊]
ホントは「うん」なんて言いたくなかった。
「ずっと好きでいろ」
って言いたかった。
俺は自分から美紅を手放したくせに、美紅に嫌われたくなかった。ずっと好きでいてほしかった…
「…これからは友達だよね?加奈と篤と4人で昔みたいにいっぱい遊ぼ?」
そういう美紅の顔が少し辛そうに見えた気がした…
:08/02/28 10:11
:W51P
:☆☆☆
#152 [柊]
それから2人で和也んちに戻った。
その間一言も言葉を交わさなかった。
部屋に戻るとみんな起きていた。
俺と篤、加奈と美紅もそれぞれ帰ることにした。
「じゃあお先に帰るね〜」
加奈が車の窓を開けて言う。
俺と篤はそれを見送った。
:08/02/28 23:58
:W51P
:☆☆☆
#153 [柊]
助手席に乗った美紅はこっちを見ようとしない。
加奈と美紅の乗った車が見えなくなるまで見送りながら、俺はもう二度と美紅には会えないようなそんな気がしていた…
「俺らも行くか〜てかどっかで昼飯でも食って帰る?」
加奈達の車が見えなくなると篤が言った。
:08/02/29 00:05
:W51P
:☆☆☆
#154 [柊]
「篤…ちょい話たいことあるんだけど…」
俺は篤に全部話そうって決めた。
きっと篤は昨日の夜美紅と何があったのか心配してくれてると思う。
でもあえて何も聞いてこないのは、俺のためだと思う…
俺がみんなに言えないような何かを抱えてるって篤はきっと分かってる。
篤は俺から言うのを何も言わずに待っててくれてるんだ。
俺はその篤の気持ちを裏切りたくない。
:08/02/29 10:53
:W51P
:☆☆☆
#155 [柊]
篤はしばらく車を走らせると近くのファミレスに車を止めた。
中に入ってしばらく沈黙…
そして俺は少しずつ全部を話した。
病気のこと
それが理由で美紅と別れたこと
美紅は俺の病気を知らないこと
昨日の夜のこと
今朝のこと…
:08/02/29 10:57
:W51P
:☆☆☆
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