・・・・幸せになれよ・・・・
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#81 [
]
続き気になる

頑張って書いて〜
:08/02/20 22:56
:SO903iTV
:☆☆☆
#82 [柊]
書類を出して帰ろうとすると、出入口の方から見覚えのある声が聞こえた。
加奈と…美紅…
きっと二人も書類を出しに来たんだろう…
篤もいて三人で話している。
俺はどうしたらいいんだ…
今まで通り話せばいいのか…
もう知らない人のように避ければいいんだろうか…
:08/02/20 23:23
:W43S
:☆☆☆
#83 [柊]
そんな事を考えていたら加奈に見つかった。
「柊!」
加奈に呼ばれた。
美紅も俺を見る。
思わず美紅から目を反らしてしまった。
加奈も俺に言いたいことがいろいろあっただろうけど、気を使ってくれたのか俺と美紅の事には触れなかった。
:08/02/20 23:26
:W43S
:☆☆☆
#84 [柊]
「柊も書類?」
加奈が話しかけてきた。
「おぅ。お前らも?」
「うん!」
ふと美紅と目が合った。
「…おはよ」
美紅はニコッと笑うと俺に向かって言った。
いつもの美紅だ。
…でもどことなく暗い気もした。
「…おはよ」
俺も挨拶を返す。
:08/02/20 23:29
:W43S
:☆☆☆
#85 [柊]
「…加奈、書類出しに行こ?」
そして美紅は俺を避けるように行ってしまった。
そんな美紅の後ろ姿を見つめながら、“もう俺達は元には戻れないんだ”そんな風に思い知らされたような気がした。
そして1ヶ月後…
:08/02/21 00:16
:W43S
:☆☆☆
#86 [柊]
俺は無事高校を卒業した。
4月からは美容の専門学校へ通う。
篤は地元の工場に就職、加奈は居酒屋でバイト、
そして美紅は、保育の短大に行くというのを加奈づたいに聞いた。美紅は子どもが好きだから、幼稚園の先生になりたいって付き合ってた頃よく言っていた。
4月になりそれぞれ新しい生活も始まれば、俺も少しずつ美紅を忘れられると思った。
:08/02/21 01:52
:W43S
:☆☆☆
#87 [柊]
高校卒業してからも篤とはずっとつるんでた。
篤と加奈は相変わらず付き合ってたから加奈にもたまに会ったりしてた。
でも美紅とは会わなかった。
専門学校は楽しかった。自分がやりたい興味ある事だったから勉強も楽しかった。友達も出来たし、毎日充実してた。
だけどなんか足りなかった。
ふとした時に美紅を思い出した。
学校や街でロングヘアの女を見ると、違うって分かってるのに目で追ってしまう。
:08/02/21 11:44
:W43S
:☆☆☆
#88 [柊]
そんな日々が続き、5月のGWがやってきた。
GW一日目、俺は朝から病院へ定期検査へ行った。
2月に感染が分かってから俺は毎月一回検査をするように医者から言われている。
今のところ発症はせずに落ち着いている。でも風邪を引いて抵抗力が落ちると発症する可能性もあるらしく、体調管理には気を付けていた。
一日朝晩の体温測定で平熱より一度でも高いとすぐに病院に行って検査をしたりの毎日だった。
:08/02/21 16:43
:W43S
:☆☆☆
#89 [柊]
そんなこともあり毎日ストレスの溜まる生活が続いた。
病院での検査が終わると、丁度篤から電話がかかってきた。
「もしもし柊クン〜?今日の夜ヒマ〜?♪」
コイツは常にテンションが高い…(笑)
「夜?ヒマだけど」
「じゃあ和也んちで飲も―ぜ♪」
和也は高校の時俺や篤と同じクラスだった奴で、よくつるんでた仲間の一人。
:08/02/21 16:52
:W43S
:☆☆☆
#90 [柊]
「和也?久々じゃん!東京から帰ってきてんの?」
和也は東京の専門学校へ行っている。
「昨日帰ってきたっぽい!」
「まじかぁ〜じゃあ久しぶりに騒ごうぜ〜篤今日仕事?」
「そだよん♪今昼休み♪今日仕事6時までだから終わったら迎え行くわ!」
「はいよ〜」
和也に会うのは卒業式ぶりだ。久々に会えんのが嬉しかったし俺は飲みをおっけーした。
:08/02/21 17:11
:W43S
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