・・・・幸せになれよ・・・・
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#112 [柊]
しばらくするとまた篤の携帯がなった。

「あ、加奈だ」

そう言って篤は電話に出て少し話すとまた切った。

「加奈達着いたって?」

俺が篤に聞いた。

「いや、迷ってるらしいわ。さっきここまでの道教えたんだけどさ、ホラこの辺道複雑じゃん?方向音痴の女二人じゃこれないみたい(笑)」

篤が面白がって言う。

⏰:08/02/22 22:11 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#113 [柊]
そして、丁度酒も切れてたし、買い出しついでに加奈達を迎えに行くことにした。

加奈と美紅が今いるらしい公園で待ち合わせになった。

俺達三人は酔ってたし捕まるのもいやだったから、ブラブラ歩きながら公園へ向かった。

真夜中に大きい声出しながら歩いてかなり近所迷惑だったと思う(笑)

5月の夜はまだ少し肌寒かった。だけど酒で身体が暖まってたから風が涼しくて気持ちよかった。そのせいか酔いも冷めた。

⏰:08/02/22 22:24 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#114 [柊]
“美紅が柊に会いたがってるらしい”


酔いが覚めてくると頭も少しずつ動き出した。


そういや美紅…さっきなんか言いたそうだったな…


そんな風にいろいろ考えていたけど、とりあえずはまた美紅に会えるのがめちゃめちゃ嬉しかった。

⏰:08/02/22 22:40 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#115 [柊]
待ち合わせの公園にはもう加奈と美紅が待ちくたびれたような顔をして待っていた。

「篤〜っ!マジで迷ったしぃ!何回もこの辺グルグルしたしぃ〜」

加奈は篤に駆け寄った。

「…方向オンチ女(笑)」

「は!?柊なんか言ったぁ〜!?」

俺がボソッと言ったのが加奈に聞こえたらしく加奈に睨まれた(笑)。

⏰:08/02/22 23:23 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#116 [柊]
「とりあえず〜!和也んち行こ〜ぜ!」

篤の一言でみんな加奈の車に乗った。
運転は篤、助手席は加奈、後ろに和也、美紅、俺と並んで座った。
車に乗ると俺は酒に酔っているふりをして、隣の美紅に持たれかかった。

俺は最悪だ…自分から美紅を捨てたくせに、こうやって美紅に会ったら自分の気持ちが押さえられなくなる。

「柊〜…?酔ってる?」

美紅が俺の顔を覗き込みながら聞いてきた。

⏰:08/02/22 23:39 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#117 [柊]
俺は何も言わずに美紅の肩にもたれかかって寝たふりをしていた。

付き合ってた頃から美紅がつけていた甘い香水の香りがほのかにして懐かしくなった。

ずっとこのままでいたかった。

和也んちがすげぇ遠かったらいいのになんてバカみたいな事考えてた。

肩から伝わってくる美紅の温もりに涙が出そうになった。

⏰:08/02/23 00:12 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#118 [柊]
俺の願いとは反対に和也んちにはすぐついた。

「柊、着いたよ」

美紅に言われて俺は「ん…」と言って車を降りた。

みんな部屋に入り、篤はまた飲み出した。

「人数多い方がいいな♪てか女の子いるってだけでテンションあがるし〜」

和也はそう言って持ち前の明るさで盛り上げてくれた。

「…あたしも飲も」

俺の隣に座っていた美紅はそう言うと缶ビールを一気に飲み出した。

⏰:08/02/23 00:18 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#119 [柊]
「お前そんな強くないんだからあんまり飲むなよ」

俺は美紅に言った。


まだ付き合ってた頃篤と加奈と美紅と俺の四人で飲んだことがあった。そん時美紅は缶チューハイ半分くらいで真っ赤になって吐いて大変だった。

「美紅〜、飲みすぎんなよぉ〜もぉ俺は世話しねぇぞ(笑)」

篤もその時の事を思い出したのか美紅に言った。

加奈も美紅を少し心配そうに見ている。

でもみんなの心配をよそに美紅は缶ビールを一本飲み干した。

⏰:08/02/23 00:55 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#120 [柊]
案の定美紅は酔っていた。

「なんか超フワフワするぅ〜きもちぃ〜」

とか言い出して、一気に耳まで赤くなってテンションが上がっていた。





…が次の瞬間、





「…気持ち悪い…ッ」

⏰:08/02/23 01:16 📱:W43S 🆔:☆☆☆


#121 [柊]
美紅は具合悪そうに口を押さえた。


「きゃあ〜ッ美紅大丈夫!?吐いちゃいそう!?やばい!?」

加奈がパニくって慌て出した。


「袋〜!洗面器〜ッ!(汗)」

篤と和也もパニくってた。

⏰:08/02/23 01:24 📱:W43S 🆔:☆☆☆


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