・・・・幸せになれよ・・・・
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#25 [柊]
「あ〜…美紅さぁ、いつもあんな感じでナンパ断ってんの?」
「当たり前じゃん!てゆ―か加奈だっていつもはついていかないんだからね!?今日はあの篤って人だったから…加奈前からあの人に会いたがってたし…」
「…ふ―ん」
…こりゃ篤のやつ加奈とうまくいくんじゃね?
「…アンタさぁ」
「アンタじゃねぇし〜“柊”ですがぁ〜」
今度は俺が美紅にさっきのお返しにイヤミたっぷりに言ってやった。
:08/02/14 15:49
:W51P
:☆☆☆
#26 [柊]
「〜〜っ…あんたホントうざいッッ!!」
「ウザイのお前じゃん!お前もさっき同じ事俺に言ったし(笑)」
「だ〜か〜ら〜!!“美紅”!!お前って言うなぁ!」
さっきまでツンツンして生意気だったくせに、俺がこんなくだらない事でからかっただけで本気で怒る美紅が面白くてなんだかかわいく見えた。
:08/02/14 16:24
:W51P
:☆☆☆
#27 [柊]
そんなんのやりとりをしてるうちに美紅も俺に心を開いてくれたらしく、いろいろ話してくれた。
美紅は俺とタメの高3
俺達の高校の近くの女子高に通っていた。
加奈とは同じクラスで中学からの親友らしい。
他にもいろんな話をした。
「柊ってオモシロイね!」
美紅が笑うたびにサラサラのストレートの髪が優しく揺れた。
:08/02/14 17:14
:W51P
:☆☆☆
#28 [柊]
「柊さぁ、いい加減ナンパとかやめなよね?柊と篤君うちの学校でも有名だよ?」
「かっこいいって〜?笑」
俺はふざけて答えた。
「それもあるけど…遊び人て!いっぱいセフレいるとか、ヤリ捨てされるとか!いい噂聞かないし…」
「んなコトいってもねぇ…遊びたい年頃なんだよね〜」
「そんな馬鹿なコト言ってると絶対いつか後悔するからね!」
美紅がそう言う真剣な目は、なんだかすごく俺の胸に刺さった。
:08/02/14 18:38
:W51P
:☆☆☆
#29 [柊]
しばらくして俺と美紅は篤たちがいる元の部屋にもどった。
俺達が部屋を出てから2時間近くたってたのにまだ2人は盛り上がってた。
それから結局朝までカラオケして、加奈と美紅と別れた。
「俺マジで加奈狙うわ!」
篤と2人になった帰り道、突然篤が言った。
:08/02/14 21:18
:W51P
:☆☆☆
#30 [柊]
「あ〜マジで?うまくいきそうだしいいんじゃね?」
俺は答えた。
「メアドとケー番ばっちり聞いたし♪てかお前は?あのめんどくさい女〜」
「あぁ〜…うん、まぁ…」
俺はなんとなく言葉につまった。
:08/02/14 22:27
:W51P
:☆☆☆
#31 [柊]
「おまえ等2人そろって途中で抜けたもんな〜怪しすぎだろ〜」
篤は完璧オモシロがってる。
「なんもねぇし〜アドすら聞いてないし」
「は!?柊がそんなんてめずらしくね!?出会った女の連絡先は必ずいつも聞くじゃん!」
篤の言うとおり。
俺はナンパした女とは必ずアド交換してきた。
だけど美紅とはしなかった。
:08/02/14 23:21
:W51P
:☆☆☆
#32 [柊]
「それともあんなめんどい女の連絡先なんか聞く必要ないってか?笑」
…そうだ。
篤の言う通りだ…
あんなめんどい女もう会いたくもねぇし…
生意気でウゼぇし…
…違う
:08/02/14 23:45
:W51P
:☆☆☆
#33 [愛]
更新楽しみにしてます

:08/02/15 01:36
:F703i
:☆☆☆
#34 [柊]
続き書きます。
携帯今日修理出してるので代用携帯で書きます。
:08/02/15 19:35
:W43S
:☆☆☆
#35 [柊]
美紅には誤解されたくなかったんだ。
あの場でアド聞いたら、軽く思われるんじゃないかって…
もうすでに十分軽く見られてるのは分かってるけど、簡単に連絡先聞いて今までナンパしてきた女と同じに見てるって思われるのがなんだか嫌だった。
美紅はなんか…俺の中で、今までの女とは違う存在になっていた。
:08/02/15 23:34
:W43S
:☆☆☆
#36 [柊]
それから一週間が経った。
篤は加奈とメールが続いているようだった。
そのせいもあって2年以上も続けていたナンパにも篤は全く行かなくなった。
篤は加奈に本気みたいだった。
俺もナンパはあの日以来しなくなった。篤がしなくなったからってのもあったけど、なんとなくする気にもならなくて俺の中では美紅の存在がいつまでも忘れられなかった。
しばらくしてまた4人で遊ぶことになった。
:08/02/16 14:51
:W43S
:☆☆☆
#37 [柊]
加奈と篤のリクエストでまたカラオケ。
加奈と美紅は学校帰りに来たらしく制服だった。そのせいかわかんねぇけど前に会った時と美紅がなんかまた違ってかわいく見えた。
「柊、久しぶり」
美紅は俺を見るとニコッと笑った。
:08/02/16 15:16
:W43S
:☆☆☆
#38 [柊]
カラオケの途中タバコがなくなった俺は近くのコンビニにタバコを買いに出掛けた。
「柊!」
コンビニに向かって歩いていると後ろから加奈が走ってきた。
「加奈?どした?」
「あたしも一緒に行くよ!」
「買うもんあるなら買ってきてやるけど」
「いいの〜!外の空気吸いたかったから!あの部屋タバコ臭くて〜」
「タバコ臭くて悪かったな〜笑」
:08/02/16 16:02
:W43S
:☆☆☆
#39 [柊]
加奈と買い物を済ませてコンビニの帰り道、加奈が言った。
「実は今日遊ぼうって言い出したの美紅なの。美紅がまた柊に会いたいって言ったんだよね」
正直びっくりした…
美紅は俺になんか興味も持ってないだろうって思ってたから。
「あたしびっくりしたし!美紅ってそういう事今まで言ったことなかったから」
カラオケに戻ってからは加奈にそれを聞いたせいか美紅をすげぇ意識してしまった。
:08/02/16 16:23
:W43S
:☆☆☆
#40 [柊]
そして俺は美紅を好きになって
いる事に気付いた。
カラオケのあとの帰り道、美紅と隣同士になった。
「楽しかったね〜」
美紅が言う。
「篤と加奈のテンション相変わらずついていけないけどな」
「たしかにぃ〜笑」
今日はこれで解散する。
また連絡先が聞けずに別れたくなかった。
今日こそ聞きたかった
:08/02/16 16:36
:W43S
:☆☆☆
#41 [柊]
俺がそんな事を考えていたその時…
「番号聞いてもいい?」
美紅が言った。
そして美紅とアドと番号を交換した。
たぶん俺こん時相当笑顔だったと思う(笑)
:08/02/16 16:40
:W43S
:☆☆☆
#42 [柊]
それから1ヶ月俺は毎日美紅とメールをした。
時々4人で遊んだり、そのうち二人で会うようにもなった。
俺は美紅の事マジで好きになっていった。
そして出会ってから2ヶ月後俺は美紅に告った。
:08/02/16 22:04
:W43S
:☆☆☆
#43 [柊]
「俺と付き合お、美紅」
俺がそう言って抱き締めると美紅は何も言わずにただ優しく笑ってウンと頷いた。
美紅の事心の底から大事にしようと思った。
:08/02/16 22:15
:W43S
:☆☆☆
#44 [柊]
俺は今まで女と抱き合うことで心を満たしていたつもりだった。
だけど
抱き合わなくても
肌と肌が触れ合わなくっても
美紅とは一緒にいるだけで心が満たされた。
:08/02/16 22:17
:W43S
:☆☆☆
#45 [柊]
そして俺達が付き合った一週間後に篤と加奈も付き合うことになった。
学校が終われば毎日篤の家に4人で集まった。
付き合って分かった事は美紅はすっげぇ甘えるって事。二人きりになると「柊〜…」ってくっついてきてめちゃめちゃかわいい。
付き合ってすぐのバレンタインは美紅がクッキーを焼いてくれた。
「変になっちゃったぁ(泣)」
と美紅は言いながら俺に渡した。
クッキーはちょっと硬くて、見た目悪くて、でもそこがかわいかった。
:08/02/16 22:47
:W43S
:☆☆☆
#46 [柊]
素直じゃない俺は「へたくそぉ〜」なんて言ったけどホントはすげぇ旨かったし嬉しかった。
次の日篤に「美紅からクッキーもらった♪」ってノロけたら、篤がそれを加奈に言ったらしく加奈から美紅に「柊が美紅にクッキーもらったってノロけたらしい」って伝わって、恥ずかしかったっけ。
あ、バレンタインの前にクリスマスがあった。
クリスマスは付き合ってすぐだった。
朝から二人で出かけてお揃いのネックレス買った。
美紅はゴールド、俺はシルバー。
美紅の首につけてやった。
美紅の細くて綺麗な白い首にゴールドがよく似合ってた。
:08/02/16 22:55
:W43S
:☆☆☆
#47 [柊]
美紅も俺につけようとしてくれたけど、身長差ありすぎて美紅はなかなかつけられなかったよな(笑)
「柊おっきい〜座れェ〜」
なんて美紅が言ったから、俺は
「ち―び♪」
なんて言って美紅のオデコでこぴんした。
その日の昼は美紅が行きたがってたパスタ屋行った。
デザートに美紅がパフェ頼んだら予想以上にでかくて二人で笑った。
:08/02/16 23:02
:W43S
:☆☆☆
#48 [柊]
それを一生懸命食べる美紅がかわいくて俺はずっと見てた。
「一口ちょ―だい」
って俺が言ったら、
「全部食べたいからだめ〜」
とか言って。
なのに結局全部食べられなくて、
「あげるぅ」
とか言ってパフェ差し出してきてさ(笑)
:08/02/16 23:16
:W43S
:☆☆☆
#49 [柊]
学校が休みの日曜日はだいたい俺んちでのんびりした。
俺がEXILE好きでよく流してて、その影響で美紅もEXILE好きんなったって言ったな。
俺は美紅のサラサラの長い髪をいじるのが好きだった。
鏡の前に美紅を座らせて、いろんな髪型にして二人でよく遊んだ。
変なのにして俺が大爆笑すると
「もぉ―」
って美紅が怒ったっけ。
:08/02/16 23:30
:W43S
:☆☆☆
#50 [柊]
俺んちの帰りはいつも駅まで美紅をチャリで送った。
駅までの長い下り坂、美紅はいつも怖がって「ゆっくりこいで〜!」って言うんだ。
でも俺はわざとスピード出して美紅を怖がらせた(笑)
そうすると美紅が俺にギュッてしがみつくんだ。
美紅が電車に乗って、電車が見えなくなるまで見送った。
:08/02/16 23:35
:W43S
:☆☆☆
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