・・・・幸せになれよ・・・・
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#325 [柊]
加奈は“ウン”と頷くと「ありがとう…っ」と言って篤に抱きついた。





久しぶりに篤と加奈の笑顔を見て、心の底から嬉しかった。

この2人の絆は、こんな事で簡単に切れるようなものじゃなかったんだ。
加奈の心の傷もきっと篤が治していけるはず。

俺だって加奈と友達やめる気なんかない。

⏰:08/06/24 23:53 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#326 [柊]
俺と篤、美紅と加奈

久しぶりに4人が同じ空間にいる事が何よりも嬉しかった。








そして2日後、俺は無事退院した。

⏰:08/06/24 23:57 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#327 [翔太]
がんばれ!

⏰:08/06/25 01:46 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#328 []
待ってるシ
更新がんばってなぁ

⏰:08/06/26 01:21 📱:W52CA 🆔:☆☆☆


#329 []
気になるテN

早く書いてほしいxxxxx

⏰:08/06/26 01:22 📱:W52CA 🆔:☆☆☆


#330 [我輩は匿名である]
>>329
主の体の心配もあるし、せかすようなのは控えようね

⏰:08/06/26 11:54 📱:V904T 🆔:☆☆☆


#331 [匿名]
楽しみに待ってます

⏰:08/06/26 19:17 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#332 [柊]
足の骨折はまだ治ってなくて退院は出来ても、しばらくは松葉杖の生活が続く。


退院の日、美紅が病院まで迎えに来てくれた。


俺は“タクシーでも使って帰ればいいか”なんて考えてて美紅に迎えを頼んだわけじゃないのに美紅は迎えに来てくれた。

美紅は「あたしヒマしてたから大丈夫だよ!」なんて言って俺の好きな優しい笑顔で笑った。

⏰:08/06/26 20:20 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#333 [柊]
俺はこの時、美紅の運転する車に初めて乗った。
美紅と同じ空間に2人きりだったせいか、なぜかすげぇ緊張した。



「早く退院出来てよかったね」

沈黙を先に破ったのは美紅だった。

「まーな。でもまぁしばらくは不便な生活が続くわ」

俺は松葉杖を見せながら言った。

⏰:08/06/26 20:28 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#334 [柊]
「あたしいつでも車出すから呼んでね」


美紅の口から思わぬ言葉が出て俺はびっくりした。

「…え…」


「あっごめんね…あたしがそんな事しなくても彼女さんいるよねっ」


あぁ…そういやあの時栞の事を“彼女”って美紅に紹介したんだっけ…

「彼女は…別れた…」

⏰:08/06/26 22:38 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#335 [柊]
「…え…?」

美紅は少しびっくりした顔をした。


むしろ俺の方こそ美紅に聞きたいくらいだった。
“お前こそ俺の事なんかかまってるヒマねぇじゃん。彼氏いるだろ?”

って。

⏰:08/06/26 22:57 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#336 [柊]
だけど聞けない…

恋人同士でなくてもいい。

今の関係だけでもいい。

美紅といる時間が大切だった。

壊したくなかった。

美紅に彼氏がいるならそれでもいい。

美紅にとってもう俺が“友達”になっているなら、俺はそれ以上望まない。

友達としてでも美紅が隣にこうしていてくれるだけで幸せだから。

⏰:08/06/26 23:01 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#337 [柊]
美紅の笑顔がこの先ずっと見ていられるなら、友達のままで十分だ。


美紅にとっての一番でなくても構わない。






次の日は美紅とまた会った。

長谷川との喧嘩で壊れた俺の携帯を買いに行こうと誘ってくれた。

⏰:08/06/26 23:07 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#338 [柊]
丁度日曜日で朝から美紅が車で迎えに来てくれた。

携帯を一緒に選んで、昼飯を食って、午後は2人で篤の見舞いに行った。
美紅といると付き合ってた頃を思い出した。

こんな風に一緒に街を歩くのはいつぶりだろう…周りから見たら俺らはカップルに見えるんだろうか…

「柊〜パフェ食べてこ〜!」

「は!?さっきアイス食ったじゃん!」

「いいじゃんっ!パフェ食べたい〜っ!」

「太るぞ〜ブタ〜」

「うるさいっ!(泣)」

⏰:08/06/26 23:37 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#339 [柊]
そんな普通の会話が懐かしくて楽しくて幸せだった。


美紅といると時間が過ぎるのが早く感じる。


美紅と別れて1年4ヶ月、俺は改めて美紅が好きなんだと実感した。

⏰:08/06/26 23:42 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#340 [我輩は匿名である]
更新楽しみしてます☆(-´∀`-)☆頑張って下さいi

⏰:08/06/28 08:55 📱:W61S 🆔:☆☆☆


#341 [我輩は匿名である]
この小説大好き!
応援してますっ(*^ω^*)

⏰:08/06/28 09:19 📱:P905i 🆔:☆☆☆


#342 [あやの]
がんばってください∀
また来ます(。・ω・。)ノ

⏰:08/06/29 17:41 📱:F904i 🆔:☆☆☆


#343 [柊]
篤が退院してからは、俺と篤、美紅と加奈の4人で集まることも増えた。

篤と加奈はあの日以来また今まで通り仲のいい2人に戻ったみたいだ。

加奈も最初はやっぱり長谷川たちとの出来事を引きずっていたけど、篤がそんな加奈をしっかりと支えながら付き合っている。


夏休みは4人で海に行った。

俺らの地元から海までは車で3時間。

⏰:08/07/04 00:10 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#344 [柊]
運転は篤、助手席に俺、後ろには美紅と加奈。


海までの3時間は4人で大騒ぎしながら向かった。

昼に到着して、バーベキューの準備。

俺と篤が火をおこしている間、美紅と加奈は海で遊んでいた。


「キャーっ、水冷たいっ」

加奈の声が聞こえる。

「靴脱いじゃおうよ〜!」

美紅は裸足になってはしゃいでいる。

⏰:08/07/04 00:16 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#345 [由香里]
今一気に読んじゃいました
凄く凄く素敵な恋愛だなって
思いました
無理をせず、これからも更新
頑張ってください
楽しみにしています

⏰:08/07/04 02:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#346 [柊]
少し遠くに見えるそんな2人を俺はぼーっと眺めていた。


「美紅さ〜、彼氏と別れたんじゃねぇの?」

篤も横に来て、突然そう言った。

「なんで?」

「だってアイツ最近毎日俺らといるじゃん。彼氏と会ってる様子ないからさ」

「…まーな」


篤の言うとおりだ。

⏰:08/07/06 23:21 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#347 [LAN]
頑張れ応援してるから

⏰:08/07/10 19:30 📱:W61CA 🆔:☆☆☆


#348 [柊]
美紅は俺らの集まりに必ず来る。

彼氏とちゃんと会ってるんだろうか。


「俺遠回しに美紅に聞いてやろっか?彼氏とどうなってんのか」

篤が言った。

「いや…いいわ。もし彼氏と別れたとかだったら俺期待しちまうし…何も聞かずにこのままでいい」

海ではしゃぐ美紅の姿を見ながら俺は胸が痛くなった…

⏰:08/07/10 21:03 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#349 [柊]
俺はいつまで美紅へのこの気持ちを引きずり続けるんだろう。


美紅と別れて1年半、何度美紅をあきらめようと思ったか、何度美紅を忘れようと思ったか…





…病気さえなかったら…

⏰:08/07/10 21:18 📱:W51P 🆔:☆☆☆


#350 [柊]
「柊〜!篤〜!おいでよ〜!」


美紅に呼ばれてふと我に返った。




…今更だよな…

今更そんなこと考えたってどうしようも出来ないんだ。

病気になったのはだれのせいでもない自分のせいなんだから。

⏰:08/07/10 21:20 📱:W51P 🆔:☆☆☆


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