････幸せになれよ････

美紅の運転する車に信号無視の大型ﾄﾗｯｸが突っ込んで、美紅は即死だったそうだ。

俺は夜中に柊に会いに行った。

俺はいまだに考える。

あのとき、美紅の死を柊に伝える必要はもしかしたらなかったんじゃないかって。

｢おう、篤。加奈とｹﾝｶでもしたんかー（笑）｣

柊はいつもの調子でやってきた。

｢ちげーよﾊﾞｰｶ。調子良さそうじゃん。病院どうだった?｣

｢まぁいつもと一緒。｣

｢そっか…｣

しばらくの沈黙…

なぁ柊、きっとお前なんとなく分かってたよな。俺がいつもと違うって。

｢……美紅が…｣

｢え?｣

｢美紅が…死んだって…事故で、昨日の昼間…｣

｢は…?う…そだよな…?｣

｢お前にこんな嘘つくわけねぇだろ…っ!!!｣

そう叫んで、気付いたら俺泣いてたっけな。

美紅の死と…柊の気持ちを考えたらただひたすら悲しかった。

柊は呆然としたまま立ち尽くしていた…

美紅が死んだことで柊は自分を責めていった。

なんで美紅が死ななきゃいけねぇんだ…

美紅を傷つけた俺はまだ生きてるのになんで美紅が先死ななきゃいけねぇんだ…
美紅の人生がこんな短かったなら俺なんかに出会わなきゃよかったんだ。

早く死にたい。

毎日そんなこと言ってた。

そんな時加奈が美紅の日記を持ってきた。

｢見ちゃだめって思ったんだけど…｣

日記には俺たちの知らない美紅の本音が書かれていた。

美紅の日記
ところどころ省略

○月○日
今日あの有名な篤君と柊君と知り合った。加奈は篤君を好きになったって言ってた!

○月○日
篤と柊とカラオケ♪今日は柊とあんまり話せなかったからもっと話したくて連絡先聞いちゃった!柊はほんとはすごい真面目な人なのかも…

○月○日
柊に付き合ってって言われた。今日あたしから言おうと思ってたからびっくりした!!嬉しすぎだぁ