【愛.金.水商売3】
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#719 [主]
そう言うたかチャンの手には鍵。
寂しそうな横顔を見つめた。
私の仕事は人を笑顔にする事。
だけど私はたかチャンにこんな顔をさせている。
「持ってていいよ」
:08/10/27 15:32
:W62H
:☆☆☆
#720 [主]
前まで言えていた
“返して”
は、なぜかこの時言えなかった。
「よかった‥よかった‥本間によかった‥」
そうこぼし、静かに涙を流すたかチャンに、ハンカチを渡そうとした。
けど、一度鞄から出そうとしたハンカチを私はもう一度鞄になおす。
:08/10/27 15:35
:W62H
:☆☆☆
#721 [主]
たかチャンのこの涙を、拭う権利なんてないと思った。
私には“持ってていいよ”それ以上何も出来ない。
「あっチャン笑って‥」
どうする事も出来ず、ただ立ち尽くす私に、自分で涙を拭きながら温かい声。
:08/10/27 15:39
:W62H
:☆☆☆
#722 [主]
「笑わなあかんのはたかチャンやん」
「淋しそうな目してたから」
「たかチャンがいるから寂しくなんかないよ」
ココナが喋る。
梓じゃなく、ココナが口を開く。
:08/10/27 15:44
:W62H
:☆☆☆
#723 [主]
「あっチャンこれ‥」
「‥何これ」
「開けてみて」
有名ブランドの小さめな箱。
その中には、鍵を付けるキーホルダー。
「ありがとう」
私が目の前で、今たかチャンの手の中にあるものと同じ鍵を付けると、嬉しそうにに笑う。
:08/10/27 15:47
:W62H
:☆☆☆
#724 [主]
ダイヤモンドのネックレス
ブランド物の指輪
金のピアス。
私は物をすぐ無くす。
それがどれだけ高級な物でもすぐにどこかへやってしまう。
大切にしていない証拠だろう。
その中でも、本当に唯一無くさず持っていたのはこの日もらったキーホルダー。
:08/10/27 15:50
:W62H
:☆☆☆
#725 [主]
たかチャンはそれを分かっていたのか、めったな事がない限り無くさないだろう鍵に付けるキーホルダーをくれた。
たかチャンと私を繋ぐものは、心じゃなく鍵だった。
たった一つの物だった。
:08/10/27 15:53
:W62H
:☆☆☆
#726 [主]
>>716サン
リアルタイムにありがとうo(^-^)o
また時間が出来次第更新しますね☆梓
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
:08/10/27 15:54
:W62H
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#727 [主]
>>725続き
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ここ最近、あみサンの客層が変わってきていた。
いつもは必ず一人で来ていたあっ君が、仕事先の人達と週に三回は団体で来る。
必ず一人であみサンの帰りを待つ彼氏が、仕事先の人や友達など団体で来るようになった。
しかも開店すぐの時間に押しかけるのが多かった。
その分ボックスが埋まる。
:08/10/27 17:08
:W62H
:☆☆☆
#728 [主]
私もお客さんを呼ぶ。
個人で来るお客さんはカウンターに座る。
だけど、私は団体客を何組かもっていた。
あみサン担当の団体がいれば、私から自分担当の団体客は呼ばない。
座れないから。
だけど、連絡なしに来た私のお客さんは、ボックスが埋まるお客さんを見れば、帰ってしまう。
回転させたくても、そんな簡単にいかない。
:08/10/27 17:12
:W62H
:☆☆☆
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