ーA&R-
最新 最初 全 
#1 [なお(・∀・)]
初めて小説書きます
(・∀・)
至らない点が
あると思いますが
よろしくお願い致します
m(_ _)m
荒らし・中傷
ご遠慮下さい。
:08/10/18 15:19
:D705imyu
:uHAdzj6I
#2 [なお(・∀・)]
※最初の注意点
主の[なお(・∀・)]と
小説の[りょう]は
同一人物です。
紛らわしいと
思いますが
気に入ってるHN
だったので
変えたくありませんでした。
ご了承下さい。
:08/10/18 15:25
:D705imyu
:uHAdzj6I
#3 [なお(・∀・)]
◆Prologue
フゥー‥…
これは
決意。
変わる。
変える。
:08/10/18 15:27
:D705imyu
:uHAdzj6I
#4 [なお(・∀・)]
「‥…………ウェ。ゲッホ。ゴッホゴホ。」
蒼い空の下。
学校の建物の上。
太陽が真ん中。
みっともない
咳をしながら
僕,りょうは決めた。
:08/10/18 15:29
:D705imyu
:uHAdzj6I
#5 [なお(・∀・)]
◆T
事の始まり。
それはつい
2日前。
「‥……………ない。」
寒空の下
派手な豹柄のマフラー。
周りには
号泣する者。
歓喜する者。
</Font>
:08/10/18 15:32
:D705imyu
:uHAdzj6I
#6 [なお(・∀・)]
:08/10/18 15:37
:D705imyu
:uHAdzj6I
#7 [なお(・∀・)]
>>5から
そりゃもう
色んな人が
ごった返してて...
でも僕は
独りだった。
一言呟いた僕の言葉は
白い気体となり
すぐに消えた。
:08/10/18 15:38
:D705imyu
:uHAdzj6I
#8 [なお(・∀・)]
「りょう
どうだった?」
そう聞くこいつは
麻実(あさみ)
僕の一番の友達。
:08/10/18 15:43
:D705imyu
:uHAdzj6I
#9 [なお(・∀・)]
「駄目だった。」
「え?」
「ないや。
落ちたっぽい。」
「ぽいって
なんだよ。」
:08/10/18 15:44
:D705imyu
:uHAdzj6I
#10 [なお(・∀・)]
「あさはー?」
「…受かったよ...」
「おめでとう。」
僕は
心の底から
微笑んで
麻実に言ったんだ。
:08/10/18 15:45
:D705imyu
:uHAdzj6I
#11 [なお(・∀・)]
ここは
高校。
そう。
今日は合格発表の日。
同じ位の
偏差値だった
麻実と僕は
同じ高校を受けた。
:08/10/18 15:46
:D705imyu
:uHAdzj6I
#12 [なお(・∀・)]
でも...
僕は落ちて
麻実は受かった。
何度見ても
228番は
目に映らなかった。
分かってた。
予測はしてた。
:08/10/18 15:48
:D705imyu
:uHAdzj6I
#13 [なお(・∀・)]
麻実が受かって
僕が落ちる
麻実が落ちて
僕が受かる
2人とも落ちる
2人とも受かる
:08/10/18 15:49
:D705imyu
:uHAdzj6I
#14 [なお(・∀・)]
その4つしか
答えはないんだ。
その中の
1つになっただけ。
ただそれだけ。
:08/10/18 15:50
:D705imyu
:uHAdzj6I
#15 [なお(・∀・)]
麻実に
卑屈になった
訳じゃない
麻実を
嫌いになった
訳じゃない
僕はそもそも
[お受験]なんて
無関心だった。
:08/10/18 15:52
:D705imyu
:uHAdzj6I
#16 [なお(・∀・)]
麻実と僕は
よく似てる。
がさつで
さばさばしてて
所謂
[女の子っぽさ]なんて
微塵もなかった。
:08/10/18 15:53
:D705imyu
:uHAdzj6I
#17 [なお(・∀・)]
中学校の時
ずっと一緒に
居たのは
そのせいだと思う。
ずっと一緒に
居たって言っても
意味が違う。
クラスは違ったし
帰りなんかも
一緒に帰ったことない。
:08/10/18 15:55
:D705imyu
:uHAdzj6I
#18 [なお(・∀・)]
廊下で会ったら
挨拶して
適当な話をして
また互いのクラスに
戻る。
そんな関係。
:08/10/18 15:56
:D705imyu
:uHAdzj6I
#19 [なお(・∀・)]
部活も一緒で
よく2人で
サボって川に
遊びに行ったり。
家に遊びに
行って
無言の時間の方が
多かったり。
:08/10/18 15:57
:D705imyu
:uHAdzj6I
#20 [なお(・∀・)]
廊下で馬鹿騒ぎして
2人で先生に
説教喰らったり。
選択の授業が
一緒で
落書きしまくって
授業中に爆笑して
怒られたり。
:08/10/18 15:59
:D705imyu
:uHAdzj6I
#21 [なお(・∀・)]
互いに
干渉されるのが嫌いで
互いに
深い所を探らなかった。
故意にじゃなくて
自然に。
無言が息苦しくない。
だから
楽だった。
だから
居心地がよかった。
:08/10/18 16:01
:D705imyu
:uHAdzj6I
#22 [なお(・∀・)]
話を戻そうか。
で,
今
勝者と敗者が
並んでる訳だけど。
「‥…行くかっ。」
先に口を
開いたのは僕。
:08/10/18 16:02
:D705imyu
:uHAdzj6I
#23 [なお(・∀・)]
「え?何処に?」
驚いた
麻実は聞き返す。
「決まってんだろっ!!
飲みにだよっ!!
麻実の合格祝い
いっちょ
やっちゃいますか!!」
:08/10/18 16:03
:D705imyu
:uHAdzj6I
#24 [なお(・∀・)]
麻実は
一瞬驚いた顔したが
すぐに笑顔になり
言った。
「やっちゃいますかっ!!」
「「いぇーいっ!!」」
落ちた奴と
受かった奴が
2人でこんな
盛り上がれんの
僕らしかいねぇな。
:08/10/18 16:04
:D705imyu
:uHAdzj6I
#25 [なお(・∀・)]
「で?何処に?」
「は?だから
さっきも言ったっしょ?
のーみーにっ!!」
「だからー
どーこーにー?」
「‥………………………………………………………………………………………。」
:08/10/18 16:06
:D705imyu
:uHAdzj6I
#26 [なお(・∀・)]
「もっ
もしかして
考えてなかったとか
言うんじゃない
でしょうねぇ?」
「だってさー
麻実が受かって
嬉しくて
盛り上がっちゃったんだもんっ!!」
「はぁ?
呆れた。
そんくらい
考えときなさいよね。
この麻実様が
落ちる訳ないんだから。」
:08/10/18 16:07
:D705imyu
:uHAdzj6I
#27 [なお(・∀・)]
>>26
[続き]が出てしまい
読みにくくて
すいません;;
以後気をつけます。
:08/10/18 16:09
:D705imyu
:uHAdzj6I
#28 [なお(・∀・)]
>>26から
「うっせ。
調子乗んなっ!!
ぎりっぎりまで
B判定で
うちより焦ってたのは
誰だよっ!!」
「るっさいわねー。
わざとよ。
わざとー。」
「はいはい。」
「「ぷっ。はははは。」」
:08/10/18 16:11
:D705imyu
:uHAdzj6I
#29 [なお(・∀・)]
その後は
2人で爆笑。
落ちたのに
何でこんなに
笑えんだ自分。
:08/10/18 16:12
:D705imyu
:uHAdzj6I
#30 [なお(・∀・)]
で,結局。
「此処?」
「此処。」
「本当に?」
「本当に。」
「まじで?」
「‥まじで」
:08/10/18 16:13
:D705imyu
:uHAdzj6I
#31 [なお(・∀・)]
「がち‥「あーもうしつこいなっ!!此処だよ。悪いか。なんか文句あんのか。言ってみろや。こら。」
僕が男並みの
まくし立てをすると
麻実はスゥーと
息を吸い込むと
「寒い。屋根無い。虫いる。」
とでっかい声で
叫んだ。
:08/10/18 16:14
:D705imyu
:uHAdzj6I
#32 [なお(・∀・)]
でも
その後に
「でも此処が
一番いいかもね。
いい場所だよ。
ありがとう。
りょうにしては
やるじゃん。」
って笑顔で言った。
:08/10/18 16:16
:D705imyu
:uHAdzj6I
#33 [なお(・∀・)]
「おうっ!!
っつかお前
一言多いっつの。」
「あはは。」
そこは
2人が部活の時
サボってよく来た
河原だった。
:08/10/18 16:17
:D705imyu
:uHAdzj6I
#34 [なお(・∀・)]
―プシュ。
スーパーで買った
缶ビールと缶酎ハイを
開けて
僕が言った。
「じゃあ
あさの奇跡の
合格を祝って...」
「うるせっ。
ってか待って。
それ止めよ。
あたしが言う。」
:08/10/18 16:19
:D705imyu
:uHAdzj6I
#35 [なお(・∀・)]
「?」
麻実が微笑みながら
「あたし1人が
祝われるのって
なんかやだ。
だから...
2人の新たな
スタートを祝って...
乾杯っ!!」
:08/10/18 16:20
:D705imyu
:uHAdzj6I
#36 [なお(・∀・)]
―コツン。
僕の持ってた
缶に麻実の缶が
ぶつかる。
僕は一瞬
驚いたけど
すぐに笑顔になって
「乾杯。」
と麻実の缶に
自分の缶をぶつけた。
:08/10/18 16:21
:D705imyu
:uHAdzj6I
#37 [なお(・∀・)]
それから
飲んで
飲んで
飲んで
寒さなんか忘れて。
2人して酔っ払って。
:08/10/18 16:23
:D705imyu
:uHAdzj6I
#38 [なお(・∀・)]
「あさー。
見て見てー。
じゃーん。」
「何ー?
ってうわっ!!
やっぱお前
気ぃ利くわ。」
「だろ?」
:08/10/18 16:24
:D705imyu
:uHAdzj6I
#39 [なお(・∀・)]
僕が出したのは
花火セット。
夏の余りが
家にあったから
やろうと思って
持ってきてたんだ。
:08/10/18 16:25
:D705imyu
:uHAdzj6I
#40 [なお(・∀・)]
「やろー。やろー。」
「おぅ。」
2人はそう言って
打ち上げ花火に
火を灯した。
:08/10/18 16:26
:D705imyu
:uHAdzj6I
#41 [なお(・∀・)]
―シュッ。ブシュー。
「綺麗。
あたし冬に
花火やるの初めて。」
「うちも。
綺麗だな。」
「まぁあたしの方が
綺麗だけど?」
:08/10/18 16:27
:D705imyu
:uHAdzj6I
#42 [なお(・∀・)]
「うるせー。
調子こく奴には
こうだっ。」
僕は打ち上げ花火を
手に持って
麻実に向けた。
「あっつ。
それはヤバいって。
熱いって。」
:08/10/18 16:28
:D705imyu
:uHAdzj6I
#43 [なお(・∀・)]
2人で
追いかけっこ。
笑った。
笑った。
涙が出る程。
:08/10/18 16:29
:D705imyu
:uHAdzj6I
#44 [なお(・∀・)]
―最後の線香花火
「ねぇ
りょう?」
「んー?」
「線香花火ってさ
なんか蝶々みたくない?」
:08/10/18 16:32
:D705imyu
:uHAdzj6I
#45 [なお(・∀・)]
「えぇ?
どこが?」
「これだから
想像力がない奴は;;」
「うっせ。」
「なんかさ。
パッパッてしてる瞬間。
真ん中の火種に
集まる蝶々みたい。」
:08/10/18 16:34
:D705imyu
:uHAdzj6I
#46 [なお(・∀・)]
「んー
確かに言われて
みるとそうだな。」
「でしょ。
でも線香花火って
いつの間にか
消えちゃうじゃん?
そこも似てる...
蝶々っていつの間にか
居なくなってるから。」
「確かにな。」
「ねー。」
:08/10/18 16:37
:D705imyu
:uHAdzj6I
#47 [なお(・∀・)]
―ポトッ
「あっ。
落っこちちゃった。」
「あさは
下手くそだな。
うちを見よ。」
:08/10/18 16:40
:D705imyu
:uHAdzj6I
#48 [なお(・∀・)]
―フッ
僕の線香花火の火種は
消えないまま
静かに消えた...
「…行こっか。」
「おう。」
:08/10/18 16:41
:D705imyu
:uHAdzj6I
#49 [なお(・∀・)]
僕らは
ゴミを集め
河原を後にした。
「りょう。
今日はありがとう。」
「こちらこそ。」
そして
互いの家路に着いた。
◆T end...
:08/10/18 16:44
:D705imyu
:uHAdzj6I
#50 [なお(・∀・)]
◇
ねぇ
あさ。
あの頃の僕等は
まだ幼すぎて...
綺麗な物しか
見て無くて...
汚い物のこと
知らなすぎたね。
:08/10/18 16:46
:D705imyu
:uHAdzj6I
#51 [なお(・∀・)]
でも
あさとなら
今が楽しければ
それでいいって
本気で想ってた。
この日
2人で見た
花火みたいに
綺麗な物だけ見て
生きていきたかったの。
◇
:08/10/18 16:47
:D705imyu
:uHAdzj6I
#52 [なお(・∀・)]
Tは
これで終了です。
次回は
高校のことを
書いていこうと
思っています。
駄文すぎて
読みにくいでしょうが
よかったら
お付き合い下さい
m(_ _)m
:08/10/18 16:49
:D705imyu
:uHAdzj6I
#53 [なお(・∀・)]
◆U
とりあえず
麻実と別れて
その日は
疲れてたし
夜遅かったから
すぐに
ベットに倒れ込んだ。
:08/10/18 19:19
:D705imyu
:uHAdzj6I
#54 [なお(・∀・)]
朝。
親父に呼ばれて
下の居間に行く。
そこには
何故か
家族全員の姿。
:08/10/18 19:20
:D705imyu
:uHAdzj6I
#55 [なお(・∀・)]
親父・美智代(母親)
そして
親父のお父さん・お母さん
つまり
お爺ちゃん・お婆ちゃん
:08/10/18 19:22
:D705imyu
:uHAdzj6I
#56 [なお(・∀・)]
僕は
頭の中が
「?」でいっぱいに
なるのを感じた。
昨日
合格発表を見て
すぐ美智代に
[落ちました。]
とメールをうったはずだ。
:08/10/18 19:23
:D705imyu
:uHAdzj6I
#57 [なお(・∀・)]
そして
前に受かっていた
私立の学校に
行くことが
決まっていた。
何故今更?
と頭の中が
混乱している僕を見て
お爺ちゃんは
言った。
:08/10/18 19:25
:D705imyu
:uHAdzj6I
#58 [なお(・∀・)]
「りょう。
ちょっとそこに
座りなさい。」
返事もせず
座った。
僕は昔から
お爺ちゃんが
嫌いだった。
:08/10/18 19:26
:D705imyu
:uHAdzj6I
#59 [なお(・∀・)]
昔ながらの考えで
亭主関白で
自分では
何もできないのに
威張り腐ってる
お爺ちゃんが大嫌いだった。
そのお爺ちゃんが
口を開いた。
:08/10/18 19:27
:D705imyu
:uHAdzj6I
#60 [なお(・∀・)]
「お前
落ちたんだってな。」
分かってることを
今更まざまざと
言われると
こんなに腹が立つのは
何故なんだろう。
「うん。」
:08/10/18 19:28
:D705imyu
:uHAdzj6I
#61 [なお(・∀・)]
それからは
永遠と説教。
お前は
我が家の恥曝しだ。
恥ずかしいと
思わないのか。
お前が
落ちたのは
お前の実力不足だ。
などなど。
:08/10/18 19:29
:D705imyu
:uHAdzj6I
#62 [なお(・∀・)]
中でも1番
嫌だったのは
姉貴の話。
僕には
姉貴がいて
すごく優秀だった。
:08/10/18 19:30
:D705imyu
:uHAdzj6I
#63 [なお(・∀・)]
中学の部活では
いい成績を残し
高校は僕が住んでる所で
2番目にいい高校に
受かった。
因みに
僕が落ちたのは
3番目の高校。
:08/10/18 19:32
:D705imyu
:uHAdzj6I
#64 [なお(・∀・)]
当時は大学に
通っていて
実家には居なかった。
その大学っていうのも
[国立]ってやつ。
でも姉貴を
嫌いな訳じゃなかった。
:08/10/18 19:33
:D705imyu
:uHAdzj6I
#65 [なお(・∀・)]
姉貴は
話上手で
優しくて
頭がよくて
僕によく勉強を
教えてくれた。
姉貴を嫌いな人が
いるのだろうかとも
思った位だ。
:08/10/18 19:34
:D705imyu
:uHAdzj6I
#66 [なお(・∀・)]
つまり
僕とは造りが
違う訳だ。
そして
その姉貴と比べられながら
淡々と時間は過ぎる。
そして
お爺ちゃんの話が
終わり
もう終わりかと
席を外そうとした時。
:08/10/18 19:35
:D705imyu
:uHAdzj6I
#67 [なお(・∀・)]
「りょう。」
美智代に呼び止められた。
振り向いた瞬間...
―バシッ。
:08/10/18 19:36
:D705imyu
:uHAdzj6I
#68 [なお(・∀・)]
一瞬何が起きたか
分からなかった。
暫くして左頬の痛みに
気付いた。
そして思った。
あぁ殴られたんだって。
:08/10/18 19:38
:D705imyu
:uHAdzj6I
#69 [なお(・∀・)]
あの時の
美智代の目
殴られた痛み
そして言葉を
僕は一生忘れない。
:08/10/18 19:39
:D705imyu
:uHAdzj6I
#70 [なお(・∀・)]
美智代は
僕に冷たい目を
向け言った。
「あんな負け犬の
集まりみたいな所
行きやがって。」
:08/10/18 19:40
:D705imyu
:uHAdzj6I
#71 [なお(・∀・)]
その時。
僕の中で
何かが崩れていくのを
感じた。
:08/10/18 19:41
:D705imyu
:uHAdzj6I
#72 [なお(・∀・)]
そして
冒頭に戻る。
フゥー‥…
口から出る
白い煙。
:08/10/18 19:48
:D705imyu
:uHAdzj6I
#73 [なお(・∀・)]
此処は
中学の屋上。
僕の中学は
古いから
合い鍵が簡単に
作れる。
仲のいい先輩から
先輩が卒業する時に
貰ったんだ。
:08/10/18 19:49
:D705imyu
:uHAdzj6I
#74 [なお(・∀・)]
「‥…………ウェ。ゲッホ。ゴッホゴホ。」
むせた...
見事にむせた。
初めての煙草。
不味い以外の
何ものでもなかった。
:08/10/18 19:51
:D705imyu
:uHAdzj6I
#75 [なお(・∀・)]
でも本当に
自己満足だけど
この時
何かが
変わったんだ。
いや
変えたんだ。
この瞬間から...
:08/10/18 19:52
:D705imyu
:uHAdzj6I
#76 [なお(・∀・)]
4月。
別れの季節。
出逢いの季節。
―バサバサ
「いつも
ありがとねー。」
美容師さんが
前掛けを払いながら
言う。
:08/10/18 19:53
:D705imyu
:uHAdzj6I
#77 [なお(・∀・)]
「いえ。」
「どう気に入ってくれた?」
「はい。すごく。」
「それはよかった。」
僕は
行き着けの
美容室に居た。
ある決意の元。
:08/10/18 19:55
:D705imyu
:uHAdzj6I
#78 [なお(・∀・)]
「でも本当によかったの?」
「はい。
いいんです。」
「そう。
入学式頑張ってね。」
何を頑張れば
いいのか
さっぱりだったが
とりあえず
「はい。」とだけ
言っておいた。
:08/10/18 19:56
:D705imyu
:uHAdzj6I
#79 [なお(・∀・)]
そして
式当日。
僕は麻実と
別々の入学式場に居た。
僕は私立の。
麻実は県立の。
:08/10/18 19:57
:D705imyu
:uHAdzj6I
#80 [なお(・∀・)]
制服がパリパリして
なんだか
こそばゆい。
入学式は
中学の友達と
行った。
僕と同じ県立を
受けて落ちた
由希(ゆき)
:08/10/18 19:58
:D705imyu
:uHAdzj6I
#81 [なお(・∀・)]
待ち合わせ場所に
急ぐ。
寝坊。
お決まり。
自分のことながら
なんて緊張感のない奴。
:08/10/18 20:00
:D705imyu
:uHAdzj6I
#82 [なお(・∀・)]
待ち合わせ場所に
着くと
由希はもういた。
「りょうー。
遅いよー。
始まっちゃうよ?
ってどうしたのっ!!」
「ごめんごめん。
どうしたのって
これ?」
:08/10/18 20:01
:D705imyu
:uHAdzj6I
#83 [なお(・∀・)]
頭を指すと
由希は大げさすぎる位
首を縦に振った。
「気合い入れ?
なんか
新しくしてみようと思ってさ。」
:08/10/18 20:03
:D705imyu
:uHAdzj6I
#84 [なお(・∀・)]
由希が
驚いたのも
無理はない。
僕はそれまでの
黒いロングヘアーを
ばっさり...
激しいウルフに
していた。
:08/10/18 22:01
:D705imyu
:uHAdzj6I
#85 [なお(・∀・)]
「ふーん。
なんかかっこいいね。」
由希は
笑いながら
言ってくれた。
「ありがとう。
っつか遅れっから
行こうよ。」
「!!
急ごっ!!」
:08/10/18 22:02
:D705imyu
:uHAdzj6I
#86 [なお(・∀・)]
入学式には
なんとか間に合った。
クラス別に分かれる所で
由希とは
別のクラスに
なったことが
分かった。
まぁ
全部で8クラスだったから
8分の1なんて
結構な確率だもんな。
:08/10/18 22:03
:D705imyu
:uHAdzj6I
#87 [なお(・∀・)]
そこで
担任の先生に
初めて会った。
背が小さくて
なんだか
苦手な雰囲気の
先生だった。
:08/10/18 22:05
:D705imyu
:uHAdzj6I
#88 [なお(・∀・)]
入学式が始まると
とりあえず...
眠い。
校長とか
教頭とか
話長い。
僕は
いつの間にか
寝てた。
:08/10/18 22:06
:D705imyu
:uHAdzj6I
#89 [なお(・∀・)]
入学式が
終わって
今日はこれで
下校。
携帯を見ると
麻実から
メールがきてた。
:08/10/18 22:07
:D705imyu
:uHAdzj6I
#90 [なお(・∀・)]
内容は
入学式で
友達が1人も
できなくて
焦ってる
みたいな感じ。
僕は
自分もだ
という事を
送り返した。
それから
毎日麻実から
メールがきた。
:08/10/18 22:08
:D705imyu
:uHAdzj6I
#91 [なお(・∀・)]
今日も友達できなかった
どうしよう
焦る
僕は
麻実のメールを
毎日送り返した。
それから
一週間。
いきなり
麻実からの
メールが途絶えた。
:08/10/18 22:09
:D705imyu
:uHAdzj6I
#92 [なお(・∀・)]
僕は
寂しかったけど
嬉しかった。
麻実に
友達が出来たのだと
本当に安心していた。
僕の方も
ちらほらと
友達が出来始めていた。
:08/10/18 22:10
:D705imyu
:uHAdzj6I
#93 [なお(・∀・)]
でも...
こんな見た目だから
寄ってくる人達は
柄が悪い人ばっかりだった。
悪いことは
みんなその人達に
教えてもらった。
化粧
ピアス
煙草
お酒
パチンコ
でもただ1つ
薬だけは
やらなかった。
僕には
目標があったから。
:08/10/18 22:11
:D705imyu
:uHAdzj6I
#94 [なお(・∀・)]
>93
また続き出ちゃいましたね;;
本当にすいません;;
:08/10/18 22:12
:D705imyu
:uHAdzj6I
#95 [なお(・∀・)]
>>93から
そんな頃
三者面談が
あった。
美智代が来た。
僕は学校では
真面目にしてたから
指導されることは
ないと思ってた。
:08/10/18 22:14
:D705imyu
:uHAdzj6I
#96 [なお(・∀・)]
でも
担任の口から
出てきたのは
驚くべきものだった。
「その髪型がですね。
その〜。
派手というか
目立つというか
ですから
少し親御さんの方で
ご指導頂けると
有り難いのですが。」
:08/10/18 22:15
:D705imyu
:uHAdzj6I
#97 [なお(・∀・)]
美智代は
隣で頭を下げる
ばかりだった。
僕は
最後まで
頭を下げる気は
なかった。
:08/10/18 22:16
:D705imyu
:uHAdzj6I
#98 [なお(・∀・)]
月に一度
行われる頭髪検査で
僕はいつも
合格してたからだ。
つまりは
担任が言ってることは
自分自身の独断と偏見で
僕が気に入らないという理由だけで
わざわざ親が来た時に
初めて言ったんだ。
:08/10/18 22:17
:D705imyu
:uHAdzj6I
#99 [なお(・∀・)]
僕は
帰りに美智代に
散々怒られた。
もうお前なんか
知らない。
お前の三者面談なんか
二度と行きたくない。
:08/10/18 22:18
:D705imyu
:uHAdzj6I
#100 [なお(・∀・)]
本当に
それからの
三者面談は
親父しかこなかった。
僕はその日
鋏を持ち
襟足を自分で
切り落とした。
汚い大人に
吐き気がした。
:08/10/18 22:19
:D705imyu
:uHAdzj6I
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