ーA&R-
最新 最初 🆕
#101 [なお(・∀・)]


僕はそれから
バイトをし始めた。

スーパーでのバイト。

時給は
決して高くは
なかったけど
バイト代は
コツコツ貯めた。

⏰:08/10/18 22:19 📱:D705imyu 🆔:uHAdzj6I


#102 [なお(・∀・)]


ちょうど同じ時期。

僕は
沙千(さち)という子と
仲良くなった。


⏰:08/10/18 22:20 📱:D705imyu 🆔:uHAdzj6I


#103 [なお(・∀・)]

本日の更新は
この辺にしておきます。

読んでくれている方
いらっしゃるのでしょうか。

よかったら
ご感想やご意見
お待ちしております
m(_ _)m

明日はお昼頃
更新したいと
考えています。

⏰:08/10/18 22:23 📱:D705imyu 🆔:uHAdzj6I


#104 [我輩は匿名である]
主さんは…女ですよね?
僕って言ってるのは後から何かあるんでしょうか

⏰:08/10/19 03:32 📱:SH903i 🆔:YVQwm12g


#105 [渚]

>>104さん

冒頭に書いてありますよ。

なおさん
とても読みやすくて
大好きです!
無理なさらずに
頑張ってくださいね´・ω・`

無駄なスペース
すみませんでした。

⏰:08/10/19 05:50 📱:D903i 🆔:xI9S1Rxg


#106 [なお(・∀・)]


>>104
匿名さん

コメントありがとうございます
m(_ _)m

主は女です。

口で言う時の一人称は
[うち]
書き込む時の一人称は
[僕]
となっております。

分かりにくくて
すいません。

後の繋がりは
ないので
安心して下さい。

⏰:08/10/19 10:35 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#107 [なお(・∀・)]

>>105 渚さん

大好きだなんて
ありがとうございます
m(_ _)m

これからも
頑張りますので
お暇があれば
ご覧になって下されば
幸いです。

⏰:08/10/19 10:37 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#108 [なお(・∀・)]


時間ができたので
今から更新します。

⏰:08/10/19 10:38 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#109 [なお(・∀・)]

>>102から

沙千は
僕とは正反対の子だった。
[女の子]って感じで
ふわふわしたイメージ。

⏰:08/10/19 10:40 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#110 [なお(・∀・)]


家庭環境が
あまりよくなくて
高校も通っていたけど
たまにしか
通ってなくて
自分と妹のバイト代で
妹と2人暮らしをしていた。

⏰:08/10/19 10:41 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#111 [なお(・∀・)]


沙千とは
中学が一緒だったけど
あまり喋らなかった。

多分見た目が
全然違ったから。

⏰:08/10/19 10:42 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#112 [なお(・∀・)]


沙千は
清楚系。

僕は...
まぁいいよ。

沙千のバイト先に
僕がたまたま
行ったことが
不思議な関係の始まり。

⏰:08/10/19 10:43 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#113 [なお(・∀・)]


僕は週1位で
沙千の家に
行くようになった。

目的は
[食事]...

⏰:08/10/19 10:44 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#114 [なお(・∀・)]


沙千は
家賃だけでバイト代が
ほとんど無くなっていたから
1日1食の生活なんて
当たり前にあった。

だから
僕は自分のバイト代で
週に一度
沙千の家に
食べ物を買っていった。

⏰:08/10/19 10:45 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#115 [なお(・∀・)]


勿論
沙千の妹の分も。

沙千はいつも
申し訳ないって
顔してたけど
僕には全然
苦じゃなかった。

⏰:08/10/19 10:46 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#116 [なお(・∀・)]


でも...
沙千は僕が
通い始めてから
何かと問題を
起こすようになった。

最初は
バイト先の売り上げ金を
盗んだ。

⏰:08/10/19 10:47 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#117 [なお(・∀・)]


たかが
一万円...

両親は勿論
来てくれず
家庭環境を話したら
店長さんが
警察には言わず
首で許してくれたそうだ...

⏰:08/10/19 10:48 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#118 [なお(・∀・)]


−バンッ

僕は沙千の家の
テーブルを叩きつけた。

「欲しかったんだろ?
やるよ。」

⏰:08/10/19 10:49 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#119 [なお(・∀・)]


そう言って
一万を差し出した。

沙千は
泣きながら
俯き,首を振った。

⏰:08/10/19 10:50 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#120 [なお(・∀・)]


「なんだよ。
やるっつってんだよ。
盗みやる程
欲しかったんだもんな。」

「‥…要らない。」

「じゃあなんで
盗んでんだよ。」

⏰:08/10/19 10:51 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#121 [なお(・∀・)]


「‥…覚えてない。」

「は?」

「本当に覚えてないの。」

「何言ってんだ?」

「ごめんなさい。」

⏰:08/10/19 10:53 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#122 [なお(・∀・)]


そう言って
泣きじゃくる沙千を
これ以上怒鳴る気にも
なれず...

煙草を吸いながら
沙千が泣き止むのを
待った。

⏰:08/10/19 10:54 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#123 [なお(・∀・)]


「お前さ。
本当に感謝しろよ。」

沙千が
落ち着いたのを
確認して
僕は一言ぽつりと
呟いた。

⏰:08/10/19 10:55 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#124 [なお(・∀・)]


「店長さんに。
盗みなんかで
警察に呼ばれたら
罰金とか払ったかも
しんねぇんだからよ。」

「うん。」

⏰:08/10/19 10:57 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#125 [なお(・∀・)]


「それと,
人の物は盗むな。
これは友達の間でもそうだ。
友達だから...って
考えじゃ駄目だかんな。
あと,楽して金稼ごう
なんて甘ったれた
考えすんな。
お前もバイトやってんだから
わかんだろ?」

⏰:08/10/19 10:58 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#126 [なお(・∀・)]


「うん。うん。」

そう言って
涙目になる
沙千はまるで
目が朱い兎の様だった。

⏰:08/10/19 10:59 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#127 [なお(・∀・)]


「まぁうるさい説教は
この辺にして
ご飯食べるか。」

「‥…うんっ!」

「うんって言うな。
本当にうちの説教が
うるさかったみてぇ
じゃん。」

「「あははは。」」

⏰:08/10/19 11:01 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#128 [なお(・∀・)]


けど
沙千が起こす問題は
こんなもんじゃ
済まなかった。

次は
定期の期限切れを
使って捕まった。

⏰:08/10/19 11:02 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#129 [なお(・∀・)]


今回も警察は
呼ばれなかったが
切れた日から
今までの
往復の料金を
払うことになり
その額は
結構なものだった。

⏰:08/10/19 11:03 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#130 [なお(・∀・)]


一括払いが
条件だったが
到底払える訳もなく
頼みに頼みこんで
分割にしてもらったそうだ。

「‥…どうしよう。」

⏰:08/10/19 11:04 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#131 [なお(・∀・)]


「お前どうしよう
って言うならさ
こんなことやんなよ。」

「‥…仕方なかった。」

「は?」

⏰:08/10/19 11:06 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#132 [なお(・∀・)]


「今までの定期代は
お母さんに払って
もらってたの。
でも今回は
払ってくれなくて
でもお金がないから
仕方なく。
捕まったのだって
あたしが
ドジ踏んだからだって。
そんなのってひどい。」

⏰:08/10/19 11:07 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#133 [なお(・∀・)]


‥…正直呆れた。

それが親のすることかって。

人の親だけど
ぶん殴りそうになった。

大人ってやっぱり汚い。

⏰:08/10/19 11:08 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#134 [なお(・∀・)]


そして次。

沙千が事故った。

病院に駆けつけたら
包帯が何重にも
巻かれた沙千が
ベッドに横たわってた。

⏰:08/10/19 11:09 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#135 [なお(・∀・)]


「!!
やっちゃった〜。」

こっちの思いは
つゆ知らずか
沙千は笑顔で
そう言った。

⏰:08/10/19 11:10 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#136 [なお(・∀・)]


「やっちゃった
じゃねぇよ。
何があった?」

沙千が口を開く。

⏰:08/10/19 11:11 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#137 [なお(・∀・)]


自分は無免で
原付を運転してたこと。
信号無視の
ダンプカーに衝突されたこと。
警察を呼ばれて
無免がバレたこと。
治療費は
あっちが出してくれること。

⏰:08/10/19 11:12 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#138 [なお(・∀・)]


一通り話を聞いて
僕が言った。

「お前も無免なんだから
タダじゃ済まされねぇだろ。」

「‥…うん。
これから裁判だって。
ただ未成年だから
そんな罪には
ならないってさ。」

⏰:08/10/19 11:14 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#139 [なお(・∀・)]


「だよな。」

かける言葉が
見つからなくて
ただそれだけ言った。

⏰:08/10/19 11:15 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#140 [なお(・∀・)]


「‥…フルフェイスのね
ヘルメットが飛んだの。
ぶつかった瞬間
スローモーションみたいだった。
あぁ死ぬんだって
漠然と思った。
あたしね
警察の人に奇跡だ
って言われた。
死んでてもおかしくない
事故だったって。」

「‥…………。」

⏰:08/10/19 11:16 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#141 [なお(・∀・)]


「死ねばよかった〜。
もう生きてんの辛いよ。
りょう。」

泣きながら
そう言う沙千に
かける言葉も
見つからなかった。

⏰:08/10/19 11:17 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#142 [なお(・∀・)]


それから
しばらく病院に
通って見舞いに行くと
沙千は元気に
なっていった。

退院の日。

沙千は初めて僕に言った。

⏰:08/10/19 11:18 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#143 [なお(・∀・)]


「あたしね
彼氏ができたの。」

「ふ〜ん。」

「そんな関心ない
なんてひどい。
住んでる場所は遠いけど
頑張るね。」

「おぅ。
っつかなんで
今まで隠してたんだよ。」

⏰:08/10/19 11:20 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#144 [なお(・∀・)]


「だって
あたしばっか幸せになって
悪いかなって。
りょういつまで経っても
可愛い彼女できないんだもん。」

「なんで彼女なんだよ。」

⏰:08/10/19 11:23 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#145 [なお(・∀・)]


「あはは。
りょうは彼氏より
彼女って感じ。
かっこいいのにね〜。」

「うっせ。」

⏰:08/10/19 11:24 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#146 [なお(・∀・)]


僕はその頃
付き合った人は
何人かいたけど
自分から
連絡を取らないせいか
1・2ヶ月で終わる
という付き合いを
繰り返していた。

「「あはは。」」

⏰:08/10/19 11:25 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#147 [なお(・∀・)]


それから
無事退院して
裁判所に行くことになった。
沙千に下された処分は
一定期間
免許を取得できない
というものだった。

⏰:08/10/19 11:26 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#148 [なお(・∀・)]


「まぁしょうがないよね。」

「そうだな。」

「裁判所でね
ビデオ見せられた。
無免許の人が
起こした事故。
怖かった。
血とかすごい
飛び散ってて。」

⏰:08/10/19 11:27 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#149 [なお(・∀・)]


「‥…うん。
でもなお前は
ラッキーだったってだけで
そうなる確率は
充分にあったんだかんな。」

「分かってる。
もう二度としない。」

⏰:08/10/19 11:28 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#150 [なお(・∀・)]


「よし。」

そう誓った日。

もう息も白くなってて
高校に行って
初めての冬が来ていた。

◆U end...

⏰:08/10/19 11:29 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#151 [なお(・∀・)]



ねぇ
あさ。

高校に入って
連絡を取り合う
ってことが
苦手な僕等は
ぱったり連絡を
取らなくなったけど

⏰:08/10/19 11:30 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#152 [なお(・∀・)]

あさを忘れた日なんて
一度もなかった。

でも
いつの間にか
兎みたいにか弱い少女を
ほっておけなくて
あさより
存在が大きくなってたの。

⏰:08/10/19 11:32 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#153 [なお(・∀・)]

こんな僕を
しょうがないな
って
笑って許してくれた?

⏰:08/10/19 11:33 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#154 [なお(・∀・)]


Uは以上で終わりです。

読んで下さる方
ありがとうございます
m(_ _)m

次は今夜にでも
更新したいと
思います。

⏰:08/10/19 11:35 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#155 [なお(・∀・)]
◆V

「ねぇ
これかっこいいね。
あたしも空けようかな?」

僕の耳を見ながら
沙千は言った。

「やめとけ。
彼氏にフラれんぞ。」

⏰:08/10/19 22:18 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#156 [なお(・∀・)]


「えー。」

僕の耳は
いつの間にか
ピアスが
7つも空いていた。

「それにお前
痛いの嫌いじゃん。」

⏰:08/10/19 22:19 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#157 [なお(・∀・)]


「りょうは
痛くないって
言ってたじゃん。」

「うそうそ。
いってぇぞ〜。
涙が出るくらい。」

「え〜。」

⏰:08/10/19 22:20 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#158 [なお(・∀・)]


なんて
いつもみたいに
馬鹿みたいな話を
してた冬のある日。

「やっべ。
もうこんな時間か。
じゃあ帰るね。」

煙草を灰皿に
押し付けて
豹柄のマフラーを
巻きながら言った。

⏰:08/10/19 22:22 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#159 [なお(・∀・)]


「うん。
気をつけてね。
いつもありがと。」

「おぅ。じゃな。」

「ばいばい。」

⏰:08/10/19 22:24 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#160 [なお(・∀・)]


外はすっかり
日が暮れて
星が綺麗に
瞬いてた。

「さっみ〜。」

沙千の家を出て
すぐに体温が
下がった。

⏰:08/10/19 22:25 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#161 [なお(・∀・)]


自転車にまたがり
急いで家路に着く。

「ただいま〜。」

なんて言っても
おかえりと
返してくれる人は
いない。

⏰:08/10/19 22:26 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#162 [なお(・∀・)]


僕が
高校に落ちてから
家族の仲は
冷えきっていた。

冷蔵庫の中から
適当な食材を取り
料理をし始めた。

⏰:08/10/19 22:27 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#163 [なお(・∀・)]


簡単な料理。

すぐにできる。

それを食べ

部屋で一服。

お風呂に入って

寝る。

⏰:08/10/19 22:29 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#164 [なお(・∀・)]


それが僕の
普段の生活リズム。

テレビなんて
あんまり見ないから
最近の曲やニュースには
疎かった。

⏰:08/10/19 22:30 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#165 [なお(・∀・)]


いつも通り
ベッドに横になり
うとうとと
眠りにつき始めた頃。


〜♪


携帯が鳴った。

しかも電話。

⏰:08/10/19 22:33 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#166 [なお(・∀・)]


誰だよ
こんな時間に。
なんて思いながら
寝ぼけ眼で
電話に出る。

「もしもし〜?」

「‥……………。」

イタ電か?

⏰:08/10/19 22:34 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#167 [なお(・∀・)]


受話器を耳から外し
画面表示を見てみると


[沙千]


「!!」

僕はびっくりして
一気に目が覚めた。

⏰:08/10/19 22:36 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#168 [なお(・∀・)]


「もしもし?
沙千か。
どうした?」

「‥……ウッ。ヒック。」

「おい。
泣いてんのか?
どーした?
何があった?」

⏰:08/10/19 22:39 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#169 [なお(・∀・)]


「りょ...お。
たすけて...」

「待ってろ。
今行くから。」

僕は寒い中
自転車をとばして
沙千の家に向かった。

⏰:08/10/19 22:41 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#170 [なお(・∀・)]


沙千の家に着き
ドアの前まで
走ると

―ガチャ

という音がした。

鍵が開いた。


⏰:08/10/19 22:43 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#171 [なお(・∀・)]


僕は急いで
ドアを開けると
沙千が袖を顔にあて
下を向いていた。

「大丈夫か?
なんかあったんか?」

「りょう〜。
もうやだ。」

⏰:08/10/19 22:45 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#172 [なお(・∀・)]


そう言って
また泣きじゃくる沙千。

らちがあかないので
沙千が泣きやむのを
待つ。

「んで?
どうした?」

⏰:08/10/19 23:15 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#173 [なお(・∀・)]


「彼氏にね...
浮気されたの。」

そう言うと
また
思い出したのか
目が潤む。

「なんで
浮気してるって
分かったの?」

⏰:08/10/19 23:16 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#174 [なお(・∀・)]


「ん...
彼氏がね
電話に出ないの。」

「‥…………………は?
寝てんのかも
しんねぇじゃん。」

「違うの!!
あたしのじゃないよ。
あたしと会ってる時。」

⏰:08/10/19 23:17 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#175 [なお(・∀・)]


「ん〜
お前との時間を
大切にしたいんじゃね?」

「だって
友達のは普通に
出るよ?」

「ん"〜。
着信音違うの?」

⏰:08/10/19 23:19 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#176 [なお(・∀・)]


「同じ。
でもランプの色が違う。
いつも出ないのは
ピンクのランプ。」

「うわっ
ピンクとかあからさま〜。」

「ねぇ〜。
そういうこと言う?」

⏰:08/10/19 23:20 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#177 [なお(・∀・)]


「だってピンクて。
明らか女じゃん。
で?
彼氏には言ったの?」

「言ってない。
ってか言えないよ。」

「は〜?
じゃあこのままの状況しかないんじゃない?」

⏰:08/10/19 23:21 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#178 [なお(・∀・)]


「やだっ
それは嫌っ!!」

「んなこと言ったって
お前がなんか
先手打たなけりゃ
なんも状況は
変わんないじゃん。
彼氏は気づいてないと

思ってんだからさ。」

⏰:08/10/19 23:22 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#179 [なお(・∀・)]


「‥……確かに。」

「だろ?
メールでも
なんでもいいから
お前の気持ち
ちゃんと伝えてみな?」

「分かった。」

⏰:08/10/19 23:23 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#180 [なお(・∀・)]


ひとまず
解決した所で
一服...

「やべっ。」

「どしたの?」

「焦ってきたから
煙草忘れちった。」

⏰:08/10/19 23:24 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#181 [なお(・∀・)]


「ちょっと
待ってて!!」

「ん。」

何やら
クローゼットを弄る沙千。

「これどーぞっ!!」

⏰:08/10/19 23:25 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#182 [なお(・∀・)]


沙千が
差し出してきたのは
煙草。

「お前吸うの?」

「たま〜にね。
でもお金がないから
吸わない。」

⏰:08/10/19 23:26 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#183 [なお(・∀・)]


「ん〜。」

「それねっ
メンソールが好きなりょうに
ぴったりかなって思って
買ったんだよ?
バイトの先輩も
それが一番
メンソールが強いって
言ってたの!!」

⏰:08/10/19 23:27 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#184 [なお(・∀・)]


「お前はうちの彼女か。」

笑いながら
煙草に火を付ける。

息を吸って
肺に入れる。

煙を出す。

「どう?どう?」

⏰:08/10/19 23:28 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#185 [なお(・∀・)]


目を輝かせながら
僕を見る沙千。

「軽いわ。
吸ってる気しない。」

「え〜。
確かにタール
低いけどさ。」

⏰:08/10/19 23:29 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#186 [なお(・∀・)]


なんて言いながら
"あの事"があるまで
僕はずっと
その銘柄だったよ。

お前が
僕の為に選んでくれたから...

もう一生吸わない...

⏰:08/10/19 23:30 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#187 [なお(・∀・)]



―icene―


⏰:08/10/19 23:31 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#188 [なお(・∀・)]

今日の更新は
ここまでです。

読んで下さった方
ありがとうございます
m(_ _)m

明日は用事があるため
更新できないので
ご了承下さい。

宜しければ
感想・ご意見
お待ちしております
m(_ _)m

⏰:08/10/19 23:33 📱:D705imyu 🆔:/cVLZ61o


#189 [咲]


読んでます!★
頑張って下さい\(^O^)/

⏰:08/10/19 23:35 📱:N702iD 🆔:VOz8fJt2


#190 [なお(・∀・)]


更新しなくて
すいませんm(_ _)m

>>189 咲さま
ありがとうございます
(^ω^)

必ず
完結させますので
お暇があれば読んで下さい
(´∀∩)

今から更新します!!

⏰:08/10/21 20:59 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#191 [なお(・∀・)]


その出来事があって
一週間後。

僕はまた沙千の家にいた。

「んで?
どうなった?」

⏰:08/10/21 21:00 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#192 [なお(・∀・)]


「やっぱりって所かな?
予感的中。」

「そっか。」

「うん。」

「別れんの?」

⏰:08/10/21 21:01 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#193 [なお(・∀・)]


「まだ考え中。
もうしないなんて
信用できないけど
信じてみたいって
思ってる自分も
いるの。」

「へ〜。」

沙千はなんだか
いつもの様子と違ってた。

⏰:08/10/21 21:02 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#194 [なお(・∀・)]


携帯をこまめに見たり
僕に今日は何時に
帰るの?
と聞いたり,
遠回しに
僕に帰ってほしい
感じだった。

「この後なんか
予定でも入ってた?」

⏰:08/10/21 21:03 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#195 [なお(・∀・)]


僕がそう聞くと
沙千は言いにくそうに

「う〜ん。
まぁね。」

なんて言った。

「彼氏?
だとしたらごめん。」

⏰:08/10/21 21:05 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#196 [なお(・∀・)]


「だとしたら
どんなにいいか。」

沙千は
乾いたような
ははっと笑いを吐いた。

「どういう意味?」

「‥…………。」

⏰:08/10/21 21:06 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#197 [なお(・∀・)]


「言えよ。」

「‥………あたし
今から浮気する。」

沙千は
決心をしたかのように
言った。

「本気で言ってんの?」

⏰:08/10/21 21:07 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#198 [なお(・∀・)]


「浮気するっていうのに
本気っておかしいけど...
‥…ずっと
連絡を取ってた
男の人がいるの。
彼氏の相談とかも
のってくれてね,
あたしのことね
親身になって
考えてくれるの。」

「‥……沙千はさ
それを下心とは
考えないの?」

⏰:08/10/21 21:09 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#199 [なお(・∀・)]


「分かってるよ。
今日だって
何もなしで
じゃあバイバイってなる
って思う程
子供じゃない。」

「じゃあなんで「あっちが悪いんだよ。」

「‥……。」

⏰:08/10/21 21:10 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


#200 [なお(・∀・)]


「あっちが先に
浮気したんだから
あたしが浮気しても
あっちは何も
言えないじゃない。
浮気された時の気持ちを
あの人に味あわせて
やりたいの。」

「‥………はは。」

⏰:08/10/21 21:11 📱:D705imyu 🆔:UWVgo4yk


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