ーA&R-
最新 最初 🆕
#301 [なお(・∀・)]

本日はここまでの
更新とさせて頂きます
m(_ _)m

明日は用事があるため
更新ができないので
多めに更新したつもりですが,主の勝手をお許し下さい。

宜しければ
感想・ご意見お待ちしております。
皆様のお声は本当に力なります。

⏰:08/10/24 23:34 📱:D705imyu 🆔:aaMh1H2s


#302 [咲]

リアルタイムで読んでました(^^)v
いつも心打たれます(;_;)
これからも読み続けます!★
頑張って下さい!!!!!

⏰:08/10/24 23:37 📱:N702iD 🆔:f48r6ljc


#303 [なお(・∀・)]

更新しなくて
すいません。

今から更新したいと
思います。

>>302 咲さま
いつもコメントありがとう
ございます
m(_ _)m

本当に頑張ろうって
思えます。

⏰:08/10/27 13:12 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#304 [なお(・∀・)]
◆X

その日から僕の
リスカ・アムカは激しくなる
一方だった。

目眩・立ち眩みは
日常的になっていた。

⏰:08/10/27 13:19 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#305 [なお(・∀・)]

サウスポーだったので
僕の右腕は
傷跡がない部分が
無くなっていた。

寂しさを失す為に
やっていた行為が
傷跡が僕の寂しさを
物語っていた。

⏰:08/10/27 13:22 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#306 [なお(・∀・)]

ある日
学校帰り
中学の友達に会った。

「りょう!!」

「おぉ〜久しぶり。」

「久しぶり。」

⏰:08/10/27 13:25 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#307 [なお(・∀・)]

そいつは話すのが
大好きらしく
聞き役の方が楽な僕は
ひたすら
「うん。うん。」
とあまり聞きもせず
言っていた。

⏰:08/10/27 13:29 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#308 [なお(・∀・)]

でもある話で
僕の意識は止まった。

「そういえばさ〜。
この前○○○で
沙千見たよ〜。」

僕は相槌を打つのも
忘れ,話に聞き入っていた。

⏰:08/10/27 13:35 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#309 [なお(・∀・)]


「彼氏さんと
いてさ〜。
仲良さそうで
本当に羨ましかった〜。
あたしもさ〜
あんな彼氏できたら
いいな〜。
あたしの理想はさ〜‥……。」

⏰:08/10/27 13:36 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#310 [なお(・∀・)]

ここまでで
僕の意識はすっかり
抜けていた。

「でさ〜
ってりょう聞いてる?」

「ごめん。
帰るわ。」

⏰:08/10/27 13:39 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#311 [なお(・∀・)]

「え?
ちょっとりょうっ!!」

そういう友達の声が
遠く後ろで聞こえていた。

家に帰り,
クローゼットを必死に漁った。

⏰:08/10/27 13:41 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#312 [なお(・∀・)]


なんであんなことを
したのか
今でも分からない。

ただ
辛かった。

⏰:08/10/27 13:42 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#313 [なお(・∀・)]

「あった。」

僕の手にあったのは
ニードル。

ピアスを開ける専用の針。

それからの記憶は
鮮明。

⏰:08/10/27 13:44 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#314 [なお(・∀・)]

けど,意識はまばら。

僕はニードルをかまえ...










舌を出した。

⏰:08/10/27 13:45 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#315 [なお(・∀・)]


舌に向かい
ニードルを落とし
そのまま力をこめた。

痛くはない。

なのに
全身から汗が吹き出た。

⏰:08/10/27 13:48 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#316 [なお(・∀・)]


ーブツッ。

生々しい音をたてて
僕の舌の表面を
ニードルが貫く。

⏰:08/10/27 13:51 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#317 [なお(・∀・)]


自分の舌に
今,ニードルが
通ってると
思うとぞくぞくした。

⏰:08/10/27 13:54 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#318 [なお(・∀・)]


第三者が見たら
頭が完全にイカれてる
と思うだろう。

⏰:08/10/27 13:55 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#319 [なお(・∀・)]


口の端から
唾液が垂れ
手が震えた。

⏰:08/10/27 13:57 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#320 [なお(・∀・)]


ーブツリ

生々しい音が
もう一度
僕の部屋に響く。

ニードルは完全に
僕の舌を貫通していた。

⏰:08/10/27 13:58 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#321 [なお(・∀・)]


今日の晩御飯は
しょっぱい物は
避けよう。
なんて呑気なことを
考えていた。

⏰:08/10/27 14:00 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#322 [なお(・∀・)]


ニードルを抜き
ピアスを通し
鏡を見る。

初めて生で見た
舌ピアスは
自分の物だった。

⏰:08/10/27 14:02 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#323 [なお(・∀・)]


鏡を見ながら
人差し指で
銀のボールを触る。

ツンッとした痛みが
舌を駆ける。

⏰:08/10/27 14:05 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#324 [なお(・∀・)]


僕はピアスに
魅せられた。

⏰:08/10/27 14:06 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#325 [なお(・∀・)]


次の日。
驚く程舌が腫れていた。

呂律が回らず
気持ちが悪い。

しかし
嫌ではなかった。

⏰:08/10/27 14:09 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#326 [なお(・∀・)]

それからというもの
僕はピアスに狂った。

眉毛


ヘソ

開けたい所に
本能のまま
開けていった。

⏰:08/10/27 14:11 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#327 [なお(・∀・)]


拡張していた耳のピアスも
8Gだったのが
0Gになり

向こう側が見え,
煙草一本が
入るくらいになった。

⏰:08/10/27 14:13 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#328 [なお(・∀・)]


友達には
気持ち悪いとか
女の子なんだからとか
言われたけど

僕には関係なかった。

ピアスをすることで
「僕」は「僕」で
居られた。

⏰:08/10/27 14:16 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#329 [なお(・∀・)]


そんなことに
溺れていく内に
月日は驚く程
早く流れた。

もう3年生。

⏰:08/10/27 20:53 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#330 [なお(・∀・)]


バイトもなんだかんだで
続けていた。

けど
やっぱり僕の人生
そう上手くはいかないように
なってるんだ。

⏰:08/10/27 20:54 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#331 [なお(・∀・)]


ある日バイトに行き

「おはようございます。」
といつものように
挨拶すると

「りょうちゃん
ちょっと。」

と店長から
呼び出しが掛かった。

⏰:08/10/27 20:56 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#332 [なお(・∀・)]


嫌な予感がした。

店長はいつもふざけてて
明るくて
彼氏ができない僕を
いつも馬鹿にするような人。

この日だけは
違ってた。

⏰:08/10/27 20:57 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#333 [なお(・∀・)]


「これ見て。」

そう言うと
店長は一枚の紙を
僕の前に差し出した。

それは
ーお客様の声ー

いわゆるアンケート。

⏰:08/10/27 20:59 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#334 [なお(・∀・)]


そこには
決して上手いとは
言えない字で

[バイトの若い子で
化粧が濃すぎな子が
いる。不愉快。]
と書かれていた。

⏰:08/10/27 21:00 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#335 [なお(・∀・)]


店長が言いたいことは
すぐに分かった。

「今日はいいから。」

店長はそう言ったけど

「いいです。
おとします。」

僕はそういうと
トイレに駆け込んだ。

⏰:08/10/27 21:02 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#336 [なお(・∀・)]


水道で石鹸で
化粧を洗い流した。

石鹸が目にしみて
悔しかった。

⏰:08/10/27 21:03 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#337 [なお(・∀・)]


でも
ーお客様の声ーは
これだけじゃ
済まなかった。

[声が小さい。]
[髪色が明るすぎる。]
[Gパンがだらしない。]

⏰:08/10/27 21:05 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#338 [なお(・∀・)]


バイトには
僕以外にも
ギャルの先輩がいたけど
その先輩が直しても
ーお客様の声ーは
やまない。

逆に僕が直したら
先輩が直さなくても
その項目はなくなった。

⏰:08/10/27 21:07 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#339 [なお(・∀・)]

完全に僕へのクレーム。

字が一緒で
いつも同じ人だった。

けど
氏名を書く欄はないので
男か女か
それすらも分からなかった。

⏰:08/10/27 21:08 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#340 [なお(・∀・)]

僕がバイトに出る度に
一枚また一枚と
ーお客様の声ーは
増える。

アンケート掲示板を
見るのが恐怖だった。

⏰:08/10/27 21:09 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#341 [なお(・∀・)]


誰か分からない。

どこかでずっと
誰かが見ている。

バイトの時
僕はいつも緊張状態だった。

⏰:08/10/27 21:11 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#342 [なお(・∀・)]


そして僕に限界が来た。

「オエ。ゲホッゲホッ。」

バイトに行く前に
必ず吐き気が襲い
嘔吐してから
バイトに向かうように
なった。

⏰:08/10/27 21:12 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#343 [なお(・∀・)]


食べ物も喉を通らず
体重は30キロ代にまで
落ち込んだ。

僕の身長が
160だったから
明らかに痩せすぎだった。

⏰:08/10/27 21:14 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#344 [なお(・∀・)]

もう限界だった。

僕は慣れ親しんだバイトを
逃げるように辞めた。

⏰:08/10/27 21:15 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#345 [なお(・∀・)]

それからまた
新しいバイトを始めた。

居酒屋。

友達が紹介してくれた。

一緒に働こうって
言ってくれた。

⏰:08/10/27 21:16 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#346 [なお(・∀・)]


でもその友達も
数週間後
ばっくれた。

多分ばっくれたくても
ばっくれられないから
僕という新しいバイトを
入れて安心して
ばっくれたんだろう。

⏰:08/10/27 21:18 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#347 [なお(・∀・)]

その友達とは
連絡すらつかず
完全に利用された。

僕は
人を信用することが
できなくなっていた。

⏰:08/10/27 21:19 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#348 [なお(・∀・)]


前のバイトと違い
制服が七分袖だった為
強制的に
僕の右腕にテーピングを
貼られた。

お客さんに
「どうしたの?」
と言われても
「か弱いから
腱鞘炎に
なっちゃったんですー。」
とか言って誤魔化してた。

⏰:08/10/27 21:22 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#349 [なお(・∀・)]


その頃には

[愛想笑い]が
僕の得意技になってた。

絡んでくるお客も
愛想笑いで交わした。

⏰:08/10/27 21:23 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#350 [なお(・∀・)]


へらへら笑ってれば
なんでも交わせる。

へらへら笑ってれば
傷も癒える。

そう思ってた。

そう思おうとした。

⏰:08/10/27 21:25 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#351 [なお(・∀・)]


学校はほとんど
行ってなかった。

その間
免許を取った。

⏰:08/10/27 21:27 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#352 [なお(・∀・)]


多分高校の時の同級生に
僕のことを聞いても

「りょう?
そんな奴いたっけ?」

ってみんなが
口を揃えて言うと思う。

⏰:08/10/27 21:28 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#353 [なお(・∀・)]


今のバイト先は
お酒を扱うこともあって
好き放題だった。

お客に連絡先を
聞かれることも
しばしば。

⏰:08/10/27 21:32 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#354 [なお(・∀・)]


教えては
一回会って
それっきり。

連絡をシカトするだけ。

[恋愛ごっこ]を
楽しんでいた。

⏰:08/10/27 21:33 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#355 [なお(・∀・)]


お客も
気まずいのか
それっきり来ない
お客ばっかりだった。

たまに
しつこくしてくるお客も
いたけど
そういうお客には
バイト仲間に料理の
上げ下げをしてもらった。

⏰:08/10/27 21:35 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#356 [なお(・∀・)]


愛とか
恋とか
嫉妬とか
独占欲とか
泣かせたとか
泣かされたとか
傷付いたとか
傷付けられたとか

面倒くさかった。

どうでもよかった。

⏰:08/10/27 21:37 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#357 [なお(・∀・)]


涙なんて
いつ流したのかさえ
忘れてた。

信じれる人なんて
いなかった。

⏰:08/10/27 21:38 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#358 [なお(・∀・)]


無敵のヒーロー?

そんなの無理。

それをできるのは
[あいつ]しかいない。

あいつ?

⏰:08/10/27 21:40 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#359 [なお(・∀・)]


あさ。

今なにしてる?

高校ちゃんと行ってる?

なんで連絡くれないの?

会いたいよ。

⏰:08/10/27 21:41 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#360 [なお(・∀・)]


また僕の為に
絵を描いて?

僕まだ
中学の時
あさが描いてくれた絵
持ってるよ。

ねぇ
あさ。

⏰:08/10/27 21:43 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#361 [なお(・∀・)]


でも
どんな顔して
会えばいい?

こんなボロボロに
なった僕を
あさは笑顔で
受け入れてくれる?

⏰:08/10/27 21:44 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#362 [なお(・∀・)]


あさに
あわす顔がないよ。

ーパタッ

携帯のメール送信画面を
開いてまた閉じた。

⏰:08/10/27 21:45 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#363 [なお(・∀・)]


そんな葛藤を
繰り返していたら
世間は
[受験シーズン]とやらに
入ったみたい。

⏰:08/10/27 21:47 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#364 [なお(・∀・)]


僕には関係ないけど...

高校を卒業したら
家を出て
一人暮らしをするって
決めていた。

バイト代も免許も
その日の為。

⏰:08/10/27 21:48 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#365 [なお(・∀・)]


バイトをしていれば
一人暮らし位できる。

それ位の貯金はあった。

⏰:08/10/27 21:50 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#366 [なお(・∀・)]


あさは
進学するんだろうか。

バイト場で知り合った
男とお酒を飲みながら
そんなことを
ぼんやり考えていた。

⏰:08/10/27 21:52 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#367 [なお(・∀・)]


そんな日を
繰り返していた僕。

今日もまた
酒を飲んで
ベットにダイブして
堕ちていた。

⏰:08/10/27 21:53 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#368 [なお(・∀・)]


〜♪

深夜。

携帯が鳴った。

眠気とアルコールで
くらくらする頭を
必死に持ち上げて
画面を見た。

⏰:08/10/27 21:55 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#369 [なお(・∀・)]


[新着メール 1件]

メールか。

誰だよ
こんな時間に。

少し苛つきながら
クリックした。

⏰:08/10/27 21:56 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#370 [なお(・∀・)]


そこには
驚くべき名前。











あさ

⏰:08/10/27 21:57 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#371 [なお(・∀・)]


すぐにメールを
見たい気持ちと

どうしようという
気持ちが

交錯する。

⏰:08/10/27 21:58 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#372 [なお(・∀・)]


5分位
迷って,
ようやく開く決心をした。

⏰:08/10/27 22:00 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#373 [なお(・∀・)]


僕は数日前に
ブログを作り
みんなに一斉送信していた。

⏰:08/10/27 22:05 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#374 [なお(・∀・)]


連絡を取れないから
友達が少ない。

死にたい。

そんなようなことばっかり
書いてある
下らない日記。

⏰:08/10/27 22:06 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#375 [なお(・∀・)]


読んでくれている
はずもないと思った。

でも
読んでくれた。

そして

返事まで書いてくれた。

⏰:08/10/27 22:07 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#376 [なお(・∀・)]


−-−-−-−-
to りょう

日記を読んだので

気になってメールを

しました。

実は初めて

見たんだけどね

なんだかんだ

元気でやっていて

何よりです(笑)

⏰:08/10/27 22:09 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#377 [なお(・∀・)]


本当は改行なんか
してないけど
それ位
僕は一行一行
ゆっくり
丁寧に読んだ。

⏰:08/10/27 22:11 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#378 [なお(・∀・)]


連絡をこまめに

とれないから

友達が少ないというところに

すごく共感した(笑)

⏰:08/10/27 22:12 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#379 [なお(・∀・)]


今日はお知らせがあって

メールをしました。

実は私留学することに

なりました。

⏰:08/10/27 22:13 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#380 [なお(・∀・)]


私が留学したら

遊びに来てね

案内するから

留学先は

たぶんイギリスだよ

⏰:08/10/27 22:14 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#381 [なお(・∀・)]


私も人との関係を

保つのが苦手だから、、

すごく勝手なんだけど、
もしもう○○○(僕らの地元)に

行くことなくても、

⏰:08/10/27 22:16 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#382 [なお(・∀・)]


もし日本に

離れることになっても、
もしもうりょうに

会うことがなくても、

ずっと友達なんだと

思えるよ

⏰:08/10/27 22:18 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#383 [なお(・∀・)]
<Font Size="-1">
だからどんなに

久しぶりに会っても

安心できる、

私も

夢の芸術家めざして(笑)

元気にやってます。

from 麻実
-−-−-−-−

⏰:08/10/27 22:20 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#384 [なお(・∀・)]

僕はこのメールを

読み終えて

泣いた。

わんわん泣いた。

子供みたいに。

⏰:08/10/27 22:21 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#385 [なお(・∀・)]

声をあげて
泣くのは
何年振りだろう。

いつだって
大人ぶっていたくて
涙なんか見せたくなかった。

けど
今はそんなの関係なかった。

⏰:08/10/27 22:22 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#386 [なお(・∀・)]


もう会えなくなってしまうかもしれないこと

留学してしまうこと

色んなことが
悲しかったけど
一番悲しかったのは
あさも僕と同じ傷を
抱えてたということ。

⏰:08/10/27 22:24 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#387 [なお(・∀・)]


あさは
[無敵のヒーロー]
なんかじゃなかった。

[無敵のヒーロー]は
僕が造り上げた
虚像だった。

⏰:08/10/27 22:25 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#388 [なお(・∀・)]


あさは
みんなと同じ。

一喜一憂する
普通の女の子だった。

⏰:08/10/27 22:26 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#389 [なお(・∀・)]


そんな当たり前のこと

今更気付いた自分に
また泣けた。

⏰:08/10/27 22:27 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#390 [なお(・∀・)]


ひたすら
ただ
ずっと
声をあげて

泣き続けた。

⏰:08/10/27 22:28 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#391 [なお(・∀・)]


なんで
信用できる人間なんて
いないなんて
これっぽっちでも
思ったんだろう。

⏰:08/10/27 22:29 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#392 [なお(・∀・)]


なんで
死にたいなんて
これっぽっちでも
思ったんだろう。

⏰:08/10/27 22:30 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#393 [なお(・∀・)]


なんで
独りだなんて
これっぽっちでも
思ったんだろう。

⏰:08/10/27 22:31 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#394 [なお(・∀・)]


僕にはいつだって
あさという
同じ傷を抱えた人が
いたのに...

⏰:08/10/27 22:32 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#395 [なお(・∀・)]


その日はひたすら
泣いて練れなかった。

朝がきて
もう昼も過ぎる頃

僕は準備して
ある場所に向かった。

⏰:08/10/27 22:33 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#396 [なお(・∀・)]


そこは
タトゥースタジオ。

あるタトゥーを彫りに
僕はこの場所にいた。

⏰:08/10/27 22:34 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#397 [なお(・∀・)]


「本当にこれでいいの?」
彫り師さんが
僕に言う。

「はい。」

僕は深く深く
頷いた。

⏰:08/10/27 22:36 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#398 [なお(・∀・)]


数週間後

それはできた。

⏰:08/10/27 22:37 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#399 [なお(・∀・)]


背中に
綺麗な綺麗な










蝶の羽。

しかも片羽だけ。

⏰:08/10/27 22:38 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


#400 [なお(・∀・)]


あさのメールに
返事はしなかった。

と言うか
できなかった。

夢に向かって
頑張っているあさに
適当に生きてる僕が
返事なんか
できなかった。

⏰:08/10/27 22:39 📱:D705imyu 🆔:SzzbHcaA


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