【愛.金.水商売4】
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#100 [主]
そう言えば前にもらった四つ葉の詩織は、いらないと言って差し出す手を振り払ったんだ。
もし貰っていてなくしたのだったら、失礼だなと思ったけど、一度いらないと言った四つ葉を二度も持ってくるあの子を、やっぱり不思議に思う。
今日は出だしが特に暇で、お客さんが来店するまで一時間近くは外にいるだろう。
大半は遅くから忙しくなるから慌てたりはしない。
何をする訳でもなく、ただ何も考えず煙草をふかしながらボーっとしていた。
:08/11/10 04:48
:W62H
:☆☆☆
#101 [主]
「ココナサ〜ん!!」
遠くからこちらに走ってくるのは四つ葉のホスト。
「ハァ‥ハァ‥まだいてよかったです‥」
今ちょうどお客さんから、行くと連絡があったところだ。
「こ‥これっ‥!」
前かがみになる息の荒いホストは両手を真っ直ぐ私にむける。
:08/11/10 04:51
:W62H
:☆☆☆
#102 [主]
その手のひらを見て私は何のことか分からなかった。
葉っぱが二枚手のひらにある。
「こっ‥これね!!
さっきの四つ葉と今積んで来た三つ葉!
」
この街のどこに三つ葉の咲く場所があるのかが、一番の疑問だ。
「これで!!これで四つ葉もさみしくないでしょ!!」
:08/11/10 04:55
:W62H
:☆☆☆
#103 [主]
「寂しがり屋な奇跡の四つ葉と、仲間がいっぱいいる三つ葉!!
この二つが合体したら寂しくないでしょ!!
たくさんある三つ葉ももしかしたら四つ葉になりたいかもしれない!!
四つ葉も三つ葉になりたいかもしれない!!
なら二つが合体して仲良くなったら一番でしょ!!」
こんな子が世の中にいるんだなと、現実を面白く思う。
この二つの葉っぱには名前があるんだよ、と。
:08/11/10 05:00
:W62H
:☆☆☆
#104 [主]
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「七つのクローバー」
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:08/11/10 05:02
:W62H
:☆☆☆
#105 [主]
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「ははっ‥アハハハハハ!!」
つい笑ってしまった。
スーツを着たホストが、四つ葉や三つ葉を探しに行き、二つ合わせると“七つのクローバー”になるんだよと名前まで付け、笑顔を見せる。
あまりにも現実離れした光景に、自然と笑いがこみ上げる。
:08/11/10 05:06
:W62H
:☆☆☆
#106 [主]
「ねぇ、それは君がどこかに飾ってさ」
ココナサンにあげる為に考えて積んできたんです!!
と言うホストに
「私には七つのクローバーの絵書いてよ?それは君が初めて生み出したクローバーでしょ。
私がもらっても無くしたら嫌だし‥
ヘタでもいいからそれ見て絵書いて」
おかしなホストに
おかしな私。
:08/11/10 05:41
:W62H
:☆☆☆
#107 [主]
絵は昔から書くのも書いてもらうのも好き。
なんとなく‥七つのクローバーの絵がほしいと思った。
私が書くんじゃなくて、このクローバーを生み出したホストに書いてほしいと思った。
「わっかりましたぁ!!ココナサンの頼みごとは初めてなんで頑張ってみます!!
明日またここで!」
そう交わし、二人とも店へと戻る。
:08/11/10 05:44
:W62H
:☆☆☆
#108 [主]
次の日カルピスと一緒に手に持っていたのは、小さな紙切れ。
「これ七つ葉っぱある?」
どう見ても七つもあるように見えない絵。
「葉っぱが重なるんですって!!
くっつけて見たまんまに書いたらこうなったんですよぉ‥」
その絵は、緑色の細いペンで小さく書かれていた。
七つのクローバー‥
jpg 28KB
:08/11/10 05:50
:W62H
:☆☆☆
#109 [主]
ホストがクローバーの絵を書いている姿を想像すると笑えてくる。
この子の事だから何度も書き直したんだろうなあ、とか
一生懸命真剣に書いたんだろうなと思う。
「ありがとう」
この頃から、たんに目障でうざいホストではなくなった。
:08/11/10 05:54
:W62H
:☆☆☆
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