【愛.金.水商売4】
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#43 [主]
「逃げたいだけですよ」

「あれ演技ですよ」



この前のコサカの言葉が頭をよぎる。

ユミチャンを疑う訳じゃないけれど、
お客さんから二十万借り、Gマスから同じ理由で二十万借り、かず君にはお金を返していないユミチャンに同情しろと言うのが無茶な話だ。

私には関係ない。

そう言いたいけど、かず君は私に話を持ちかけた。

関係ないじゃすまされない。

⏰:08/11/08 12:44 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#44 [主]
「Gマス‥早めに店閉めていいですか?」

Gマスに電話し交渉する。


「また?お客さんいるでしょまだ」


「ユミチャンがまた過呼吸になりました」

「帰らせなよ」

「お客さんからお金を二十万借りていたらしく、期間が過ぎても返さないって、そのお客さんが店に来てるんです」

「は?でも他のお客さんには関係ないでしょ」

⏰:08/11/08 12:48 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#45 [主]
確かにGマスの言うとおりだ。


かず君達以外のお客さんには関係ない。



「お客さんの様子見て適当に店閉めます」


君の判断に任せるよと電話は切れた。

お金を払っているお客さんを店側の都合で帰らす事は出来ないと改めて思い、ある程度の時間まで営業しようと決める。

⏰:08/11/08 12:52 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#46 [主]
外の看板と電気だけ消し、仕事に戻った。


だけどお客さんも何かあったとユミチャンの様子と私の怒鳴り声を聞き、逆に気を使ってくれる。



「なんかあったんやろ?」

「大丈夫ですよ」

リィユンやチハルサンは仕事に集中出来ない様子で落ち着きがない。

⏰:08/11/08 12:55 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#47 [主]
「ココナの負担にはなりたくないから俺には気を使うなよ。
お前はいつも楽しませてくれるやん。
何かあった時はお互い様」


お客さんのあまりにも優しい言葉に涙が出そうになった。


私を分かってくれているお客さん。

私を見てくれているお客さん。

私と飲んでいて楽しいよと言われ、何よりもそれが心に響いた。

⏰:08/11/08 12:59 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#48 [主]
「お前は笑ってるほうが気持ち悪いし可愛いで」



冗談混じりな言葉に私は笑う。



自分を見失ってしまった今、それでも“ココナ”の笑顔が好きだと言ってくれるお客さんに、私は救われる。



「チェックして」

一人のお客さんが言うと、残り数人のお客さんまで、俺も!と言い出す。

⏰:08/11/08 13:04 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#49 [主]
かず君達以外は私担当のお客さんで、みんな私を怒る訳でもなく、何も聞かず私を一番に考えてくれる。



私担当でもそうゆうお客さんばかりではない。

だけど今日ここにいたお客さんは少なくとも私を想ってくれている。

私はお客さんに恵まれている。

この日、少しだけ“ココナ”を好きにった。

⏰:08/11/08 13:07 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#50 [主]
「ボトルはサービスするね。
本当にありがとう」


三組のお客さん一組ずつに、新しい焼酎のボトルをサービスする。

もちろん私の自腹。

だけど店の中で私に出来る事はこれくらい。


「おっ太っ腹やなぁ〜なら甘えるわ」

そう言ってお客さんは笑顔で帰っていった。

⏰:08/11/08 13:10 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#51 [主]
「リィユン今回は帰っ『分かってるよ、ココナサンのあんな姿はあまりにもおかしいから、落ち着いたらまた聞かせてな』


今日もリィユンは残ってしまうんじゃないかと声をかけると、言葉を上乗せし、分かってると言う。



リィユンの言う“あんな姿”は多分、お客さんがいるのに怒鳴った事、ユミチャンの心配をしなかった事。

この前とは違うとリィユンも分かっていた。

⏰:08/11/09 10:03 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#52 [主]
リィユンよりもコサカのほうが、興味あり気に見えた。


かず君とユミチャンが何かあったのは気付いている。

かず君が自分のお客さんである以上、気にはなるだろう。



「コサカチャン」


「うち‥関係ないんですよね?」

コサカチャンには関係ないから安心して帰ってねと伝え、残ったのは、かず君達三人、ユミチャン、そして私。

⏰:08/11/09 10:07 📱:W62H 🆔:☆☆☆


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