【愛.金.水商売4】
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#93 [主]
だけど‥








まだあの引き出しに手を伸ばすのは怖いんだ‥――



ただただ、前を見て現実を走りつづける私は、
ただただ、心はタンスに過去を閉まったままだった。

⏰:08/11/10 04:05 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#94 [主]
進んでいるように思えたこの足は


ずっと止まっていたのかもしれない。



目の前の現実と
過去のリアル。


私の中で
まだ一つにならないこの想い‥







――‥私の弱虫。

⏰:08/11/10 04:10 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#95 [主]
過去の引き出し。


たかチャンとの関係。


Gマスとの関係。



サキへの想い。


そしてGclub。


このいくつものものを、一つに出来れば、どれほど楽だろう。

⏰:08/11/10 04:13 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#96 [主]
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ̄ ̄ ̄



「ココナサンココナサン♪見て〜♪」



私の目の前にはいつものカルピス。


そして本物の四つ葉のクローバー。


この前もらった、詩織みたいな枯れた四つ葉はどこへやったか失礼ながら思い出せない。

⏰:08/11/10 04:15 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#97 [主]
「俺探してきました!!
本物のほうがいいと思って探してきました!!」


四つ葉のホストの手には、小さな薄いプラスチックで四つ葉を挟んでいるもの。



「あんたは何で四つ葉が好きなの?」


普段めったに話をふらない私に驚きを隠せずにいながら、それでもニコニコと話し出す。

⏰:08/11/10 04:19 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#98 [主]
「えっとですね♪
四つ葉ってなかなかないでしょ?
三つ葉がたくさんある中一生懸命探さないとないプレミアモン。
ココナサンと似ています。
四つ葉は幸運を運ぶって言われてるんですよ♪」


一生懸命探してきたこの子の姿が目に浮かぶ。


「ねぇ‥ならもし、その四つ葉は三つ葉になれなかっただけで、本当はみんなと同じ三つ葉になりたかったのに、何かの間違いで仲間外れになっちゃったとしたら?
みんなと違う事に淋しさを感じていたら?」

⏰:08/11/10 04:25 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#99 [主]
小さな葉っぱ一枚に何を意味不明な事言っているんだろうと自分でも不思議だ。



それ以上にこんな話を聞かされている方が、もっと意味が分からないに決まってる。




「ん〜‥」

私の言葉に一人悩むホストは、数分経つと、分かった!!と言ってどこかへ行ってしまった。

⏰:08/11/10 04:29 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#100 [主]
そう言えば前にもらった四つ葉の詩織は、いらないと言って差し出す手を振り払ったんだ。


もし貰っていてなくしたのだったら、失礼だなと思ったけど、一度いらないと言った四つ葉を二度も持ってくるあの子を、やっぱり不思議に思う。


今日は出だしが特に暇で、お客さんが来店するまで一時間近くは外にいるだろう。

大半は遅くから忙しくなるから慌てたりはしない。

何をする訳でもなく、ただ何も考えず煙草をふかしながらボーっとしていた。

⏰:08/11/10 04:48 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#101 [主]
「ココナサ〜ん!!」

遠くからこちらに走ってくるのは四つ葉のホスト。



「ハァ‥ハァ‥まだいてよかったです‥」


今ちょうどお客さんから、行くと連絡があったところだ。


「こ‥これっ‥!」

前かがみになる息の荒いホストは両手を真っ直ぐ私にむける。

⏰:08/11/10 04:51 📱:W62H 🆔:☆☆☆


#102 [主]
その手のひらを見て私は何のことか分からなかった。



葉っぱが二枚手のひらにある。




「こっ‥これね!!
さっきの四つ葉と今積んで来た三つ葉!


この街のどこに三つ葉の咲く場所があるのかが、一番の疑問だ。


「これで!!これで四つ葉もさみしくないでしょ!!」

⏰:08/11/10 04:55 📱:W62H 🆔:☆☆☆


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