うまく言えない
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#107 [サな]
「今から知っていったらいいやん。俺のことどんだけ信用してくれてないん?そんなん言うなら全部隠さずに教えてや。俺は紗奈が好きやし、紗奈のこと知りたい思っとる。紗奈の過去にもしなんかあっても、俺は何も思わんし、過去は過去やし気にせんよ。でも、知らんのにとか言われるんは嫌やから、知りたいと思うでな」


うちは泣いてた。

何でかわからないけど、曜がそう言ってくれたことで、今までたまっていたものが溢れたんかな。

曜にうちがここまで言ったのは、曜のことを信用したいって思ったからなんよ?

⏰:08/12/10 01:43 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#108 [サな]
「泣かんとって。今すぐ付き合ってとか言わんから。これからいっぱい話しようや。紗奈のこといっぱい教えてや。」


今までに無かった感覚があった。

きゅーって胸が温かくなるって言うか…



これが安心感?


今まで誰といたときにも感じたことがない、心が温かい感じ。


こんなの初めてだった。

⏰:08/12/10 02:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#109 [サな]
その日は帰ることにした。

また今度遊ぼうって言って、アドレスもちゃんと交換してからバイバイした。

バイバイしてからうちは志乃の家に戻った。

志乃は普通に寝てたから、起こさないように、携帯をマナーモードにしていつも使っている布団をとってソファーに寝転んだ。

ふと思った。

このまま連絡がこなくなったらどうしよう?

⏰:08/12/10 02:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#110 [サな]
全部嘘で、このまま連絡こなくなって…




なぜか苦しくなった。


電話したい。

曜の声が聞きたい。





曜…

⏰:08/12/10 02:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#111 [サな]
うちは携帯を持って外に出た。

もう外は薄明るくなっていた。



携帯の電話帳を開いて、"水野くん"を探す。

"水野くん"を"曜"に変えて、登録し直した。

"曜"を開いて発信ボタンを押そうとしたとき、画面がいきなり変わった。

━着信━

090********

⏰:08/12/10 02:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#112 [サな]
「もっ…もしもし!?」

「出るの早いね〜笑」

「…今うちも曜に電話しようとした」

「まじで?」

「うん。びっくりした」

「そか。何かあった?」

「んーん、何もないよ」

⏰:08/12/10 02:41 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#113 [サな]
「紗奈が何もないのにかけてくるとか珍しくやん」

「そう?」

「そう」


「…ちょっと不安で寂しくなった」

「え?」

「このまま曜から連絡来んなったらどうしようって思ったら、怖くなった」

⏰:08/12/10 02:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#114 [サな]
「…そんなん言われたら期待してしまうやん。俺、本気やし、紗奈が不安になるなら毎日電話する。紗奈が会いたいって言うてくれたらいつでも会いに行くし、俺が会いたいと思ったら会いに行く 笑」

「なんやそれっ 笑」

「ま、仕事中は無理やけどな!」

「わかっとるわ!」

「…なぁ、紗奈、俺ほんまに紗奈んこと好きや。…やし、色々話してくれる気になったら話してな。真剣に聞くから」

「うん。ありがとう」

⏰:08/12/10 02:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#115 [サな]
曜…

うちも多分曜のこと好きやった。

でもな、無理やん。

曜に好きって言う資格なんかなかった。

⏰:08/12/10 02:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#116 [サな]
それからうちは家に入って寝た。

11時くらいに志乃に叩き起こされた。


「紗奈!どーやったん!?」

「…うん。」

「うん。やないよ!どーやったん!?」


うちはあったこと全てを志乃に話した。

⏰:08/12/10 03:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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