うまく言えない
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#132 [サな]
ちゃん
ありがとう

⏰:08/12/11 00:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#133 [サな]
うちは一緒に家に部屋に入った。

階段を上がって右に曲がると部屋があった。

「俺は帰るからあとは行きや」

「ありがとう」

ドアに手をかけて迷った。

入ってどうする?

何を話す?

うちはどうしたらいい?

⏰:08/12/11 00:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#134 [サな]
思い切ってドアを開けた。

中には曜がいて、曜はベッドから立ち上がった。


「紗奈っ…」


曜はうちを抱きしめた。
曜がいることの安心感からか、涙があふれた。


「お前…心配するやろうが!知らん土地で歩き回って何かあったらどーすんや!?」

「…ごめん。」

⏰:08/12/11 01:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#135 [サな]
「何で何も言わずに来た?」

「…曜に会いたくなった」

「言ってくれれば俺M市まで行ったのに…」

「曜に全部話したかった。七瀬のこととか、全部理解してもらいたかった。聞いてほしかったんやもん。」

「今話せるか?とりあえず座ろう」

⏰:08/12/11 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#136 [サな]
うちらはベッドに腰掛けた。

「七瀬のこと…知っとるよな?」

「知っとる」

「中学んとき喧嘩になってなかった?」

「あぁ、俺は手出してないけど」

「うん。そんでな、その話記憶にあってさ、曜の名前聞いたときに思い出したんよ。」

「そうなんや」

⏰:08/12/11 01:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#137 [サな]
「うちらは2年半以上付き合っとったんやけど、七瀬はしょっちゅう浮気しよった。そんで別れるゆうたけど浮気しても紗奈が一番や言うて別れれんくて、紗奈も浮気すればいいやん言いよった。その言葉通りうちも浮気しよったけど、けじめつけな、ってことで卒業するんと同時に別れたんよ」


曜は黙って頷きながら聞いていた。

⏰:08/12/11 01:17 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#138 [サな]
「お互い納得して別れたつもりやったし、うちは高校入って彼氏もできた。やけど、七瀬はそれが気に入らんくて、その彼氏見つけ出してボコるって言いよった。そんで彼氏殴られたりするん嫌やったし迷惑かけたくなくて別れたんよ。それから、うちは人と付き合ったらいけんのんやって思って、一切彼氏作らんかった」

「やから2人しか付きおうてないんや」

「うん。やからな、これからもうちは誰とも付き合えんのんよ。近くに七瀬がおる限り、絶対に無理なんよ。好きな人が傷つくのなんか見たくないし、うちなんかと付き合ってもええことなんかないやん」

⏰:08/12/11 01:24 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#139 [サな]
「やから俺と付き合えんってこと?」

「うん」

「俺のこと好き?」

「…」

「俺は紗奈が本間に好きや。やから紗奈のこと守ってやりたいって思う。紗奈が俺のことどう思っとんか知らんし、紗奈が付き合えんって言うなら仕方ない。やけど俺は、自分が犠牲になっても紗奈を守りたいと思う。別に殴られたり殴ったりの世界には慣れとるし何ともないけど、紗奈が嫌ならする気無い。」

「…うん」

⏰:08/12/11 01:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#140 [サな]
「俺に会いたくなったって言うてくれたよな?俺にちょっとでも気があるって思ってええんか?自惚れとくで?笑」

「勝手にどーぞっ笑」








この日から、うちと曜の微妙な関係が始まった。

⏰:08/12/11 01:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#141 [サな]
その日、2人でベッドに入った。
曜の腕まくら。

本当に安心できた。



「そーいやあバイク壊れた言うてんのになんでバイクで来とったん?」

「お前が拉致られたらいけん思って先輩の借りたんやって」

「そーだったんですかぁ」

「あんま心配かけんなよ」

「はーい…」

⏰:08/12/11 01:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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