うまく言えない
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#210 [サな]
「うち、曜とは本当に付き合ってなかった。でももういいから。曜と関係切ってきた。アドレスも番号も消したから」
「俺とよりもどしてくれるわけ?」
「…うん。いいよ」
何でかな。
…何でなんだろ。
もう七瀬しかいないんだろうな…。
:08/12/13 15:42 :D905i :☆☆☆
#211 [サな]
七瀬はうちをベンチに押し倒してきた。
深い深いキスをして、服の上から胸を触ってきた。
「七瀬…やだっ無理…」
「俺の方が無理。どんだけ待たせたと思っとるんな?」
七瀬は更にエスカレートしてくる。
もうすでに辺りは暗くなっていた。
それをいいことに七瀬はどんどん服を脱がせていく。
うちはされるがままだった。
:08/12/13 15:52 :D905i :☆☆☆
#212 [サな]
嫌だった。
気持ち悪くて仕方なかった。
曜がいい。
曜やないと嫌だ。
七瀬なんか大っ嫌い…
:08/12/14 01:57 :D905i :☆☆☆
#213 [サな]
家に帰って泣き崩れた。
ただ幸せになりたいだけなのに。
その"ただ幸せになる"っていうことは、簡単じゃないって思い知らされた。
うちはその日から学校に行かなくなった。
家にずっといて、七瀬から呼び出されれば行く。
そんな生活をしていた。
:08/12/14 02:02 :D905i :☆☆☆
#214 [サな]
志乃から電話が掛かってきても出なかった。
志乃には何も話してない。
あの後何があったかも、曜とどうなったかも。
いっつも一緒にいてくれたのは志乃なのに。
:08/12/14 02:06 :D905i :☆☆☆
#215 [サな]
10月に入ってから、知らない番号から電話があった。
…曜だ。
うちは何回も掛かってくるその番号には、一切出ないようにした。
担任からもしょっちゅう電話がかかってきた。
学校に来いって、それだけだけど。
:08/12/14 02:11 :D905i :☆☆☆
#216 [サな]
このままだと単位が危ない。
そう言われて、うちは行くしかなかった。
10月も終わりかけた頃、うちは久しぶりに学校に行った。
教室に入ると志乃の姿。
志乃は驚いた顔でこっちを見た。
:08/12/14 02:29 :D905i :☆☆☆
#217 [サな]
「志乃…ごめん」
うちがそう言うと志乃は近づいてきた。
「ちょっと外出よっか」
うちは志乃に連れられて外へ出た。
授業中は絶対に人が通らないテニスコート。
うちらはそこに置いてあるベンチに座った。
:08/12/14 18:31 :D905i :☆☆☆
#218 [サな]
「紗奈の口からちゃんと聞きたい。噂でだいたいのことは聞いとるけど、何が真実かなんかわからんから。ちゃんと紗奈から事実を聞きたい。」
「うん…」
うちは志乃に話した。
あの後曜に会って、七瀬と居ると決めたこと
もう誰も巻き込みたくないということ。
学校に来てなかった1ヵ月間、何をしてどう過ごしていたか…。
:08/12/14 18:44 :D905i :☆☆☆
#219 [サな]
「あんた不器用すぎるよ。自分の気持ち殺して幸せになんかなれるわけないやん。馬鹿やない?いい加減素直になりや。曜くんが紗奈を好きで、紗奈が曜くんを好きで…それでいいやん!?七瀬くんなんかにビビってどーするん!?周りが守ってくれる、曜くんが守ってくれるって言いよるんやろ!?頼ればいいやん!」
:08/12/14 22:42 :D905i :☆☆☆
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