うまく言えない
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#727 [紗奈]
居酒屋のバイトは続けてた。

バイトするけど使わんから金は貯まるばっかり。

宏樹たちと食べに行くってなっても宏樹が払ってくれるから金はなくならない。


宏樹には悪いと思ってるから、たまに宏樹んちに行くときは手土産持って行った。

⏰:09/06/11 01:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#728 [紗奈]
宏樹んちに行くって言っても、何をするわけでもない。

ただ言えることは、宏樹んちは広い!!

広いし、程よい散らかり具合がすごい落ち着く。

だからよく入り浸ってた。

家にいるときにいきなり宏樹の友達が来たりして一緒にわいわいすることもあった。

⏰:09/06/11 01:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#729 [紗奈]
ある日いつものように宏樹の家でダラダラしてると、いきなり宏樹が何かを投げてきた。

「何!?」



‥よく見ると合い鍵。



「それやるわ」


それだけ言って宏樹は布団に潜った。

⏰:09/06/11 01:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#730 [紗奈]
「いやいや!これはさすがにもらえんよ」


「なんで?ほぼ毎日のように俺んちおんのにあったほーが便利やん」

「そりゃそうやけどさ‥」

「えーから持っとき!俺は紗奈が好きやから渡してんねん」



うちは何ともいえない複雑な気分で鍵を受け取った。

⏰:09/06/11 01:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#731 [紗奈]
宏樹は、あの日から開き直ったかのように"好き"って言うようになった。

そのたびうちは複雑な気分になる。



宏樹のことは好きだ。

好きだけど、どうしても曜と比較してしまう。

中途半端なら宏樹を傷つけるだけ‥


そう思いながらも、何ともいえない中途半端な関係を続けていた。

⏰:09/06/11 01:43 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#732 [紗奈]
中途半端は一番避けないといけなかったのかもしれない。

だけど、宏樹と離れたくなかった。

宏樹と一緒にいたかった。


宏樹の気持ち知っときながら、最低な女。



宏樹と毎日一緒にいるから大阪弁うつるし、音楽の趣味とか、好きな食べ物とか、なんかすごい似てきてた。

⏰:09/06/11 18:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#733 [紗奈]
全く事情を知らない1年生には付き合ってるって思われてた。

「付き合ってないよ!」

って言っても

「今更そんな隠さんでいーですよー」

って信じてくれんかった。



まあだからって何があるわけでもないんだけどね。

⏰:09/06/11 18:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#734 [紗奈]
4月の終わりの新歓。

うちも誘われたけど行かんことにした。


「どーせ宏樹つぶれるまで飲むんやから紗奈ちゃん宏樹んちおったってな」


って先輩に言われて、うちは宏樹んちで待機することになった。

⏰:09/06/11 18:12 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#735 [紗奈]
12時前くらいやったか、宏樹が連れられて帰ってきた。

春斗先輩は玄関先に宏樹を投げて帰って行こうとした。

「ちょ、ちょい待って!それはないですよ」

「紗奈ちゃんなら大丈夫かな〜思ったんやけど。笑」


そう言いながら春斗先輩は宏樹をベッドまで連れて行ってくれた。

⏰:09/06/11 18:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#736 [紗奈]
「紗奈ちゃんほんま宏樹に愛されとるね〜」

っていきなり言い出した。

なんか新歓のときずっと

この前紗奈ちゃんが〜とか
紗奈ちゃん好きや〜とか
紗奈ちゃんかわええ〜とか


そんなことばっか言ってたらしい。



なんか周りの人たちに申し訳ない。
1年生とかどん引きだったろうに‥笑

⏰:09/06/11 18:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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