うまく言えない

うちは頷き、駿ちゃんに抱きついた。

ありがとう、そしてごめん。

駿ちゃんに出会えてよかった。

宏樹よりも現実味を感じたのは何でだろう？

それはやっぱ‥運命やったからなんやろうね。

うちらは、駿ちゃんちとうちんちに挨拶しに行った。

うちの親は凄い駿ちゃんを気に入ってて、駿ちゃんと結婚することを快く承諾してくれた。

駿ちゃんの親も凄い喜んでくれた。

そして、親の次に行ったのは凌斗と美弥子のところ。

２人に会いに行ったときが４月。

もう赤ちゃんは１歳になっていた。

女の子で、名前は紗弥。

うちの名前の"紗"と、美弥子の"弥"を入れた名前。

うちの名前なんか入れたら最低な子に育ちそうだけど。笑

ほんっっとに可愛くて、連れて帰りたいくらいだった。

さやが寝たから、４人で話してた。

駿ちゃんは最初緊張してたけど、どんどんなれて凄い話せるようになった。

「駿ちゃんなら大丈夫やね」

って２人が親みたいに言うもんだから、なんか笑えた。

でもね、親より誰よりも認めてもらいたかったのは、凌斗と美弥子だったんよ。

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そして、今年の10月に、うちらは入籍する。

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駿ちゃんと２人で、新たなスタートを切る。

まだまだ内面は子供だと思う。

不安もいっぱいある。

だけど、駿ちゃんと２人ならやっていける。

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曜‥

今日も見てくれてますか？

寂しくない？

笑ってる？

うちは今でも、曜が大好き。

好きで好きで仕方ないよ。

だけどね、やっと

曜と同じくらい愛せる人を見つけた。

曜を思い出して涙することも少なくなかった。

曜がいなくなってから

寂しくて、辛くて、苦しかった。

曜はうちの幸せを願ってくれる人だった。

バカみたいに優しくて、お人好しだった。

そんな曜が大好きだった。