うまく言えない

それからふらふら歩いてから、本気で行くところがなかった。

「どこ行くよ？」

「ラブホ行く？」

「あーそれ目当て？」

「違う違う！絶対に違う！絶対何もせん自信あるし、俺見た目これやけどめっちゃ一途やし！」

「ほんまかいや」

「ほんまだって！まあ嫌なら他行こう」

「普通に嫌じゃないって言う人のが少ないだろ笑」

結局着いたのはマン喫。

ラブホと変わらん気がするけど。

部屋のソファーに座ったら、横に水野くんが座ってきた。

「つかいい加減帽子とサングラスとったら？」

「顔見られたくない」

「いやいや普通にその辺の奴より可愛いやろ」

「妄想やろ？笑」

結局無理やり取られた。

「うん。全然OK。可愛いやん」

「はいはいありがとありがと」

「どんだけ適当なん笑」

何か普通に話してるうちに、格好いいなー。いいやつだなーって凄い思った。

水野くんの笑顔にｷｭﾝｷｭﾝきた。

こんな感情久しぶりだった。

ドキドキとか、そういうの。

「てかいい加減名前教えろや」

「えぇ～…紗奈やけど」

「紗奈か！俺は曜なッ!」

曜

水野曜…

名前を聞いたとき、ふと過去の記憶が蘇った。

誰か読んでくれてますかね？

━━━━━中３　夏

「うわ、七瀬どしたあ!?また喧嘩?」

珍しく喧嘩後に怪我をしていた七瀬。
顔が血だらけでぶすっとふてくされてた。

「誰と喧嘩したん？」

「Ｈ中の奴。でも頭の奴は手ぇ出して来んかった」

「あんた下っ端にやられたん!?笑」

「普通に相手10人とかおったし俺1人やったしまじ卑怯やん」

「そこに喧嘩売っていくあんたのが馬鹿やんね」

「ほんまあいつウザい。いつか絶対ヤったる」

「名前とかわかるん？」

「水野曜」

━━━━━━━━━━━

読んでますよ(´ω`)
更新頑張って下さい☆

「水野曜…」

「へ？何？」

「いや、なんでもない」

あの時弱虫だとか言ってた水野曜？

Ｈ中の水野曜？