うまく言えない
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#100 [サな]
ってことは七瀬の連れではないんだ。

七瀬の連れじゃないけど、七瀬とは繋がりがあるんだ…。


「おーい、どした?眠い?」

「んーん、眠くないよ」

「ボケっとしよるやん〜」

「ほんまなんもないし大丈夫」

⏰:08/12/10 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#101 [サな]
M Iちゃん
ありがとうございます★!
頑張って更新します:)

⏰:08/12/10 01:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#102 [サな]
「紗奈って彼氏いつからおらんの?」

「んー?知らん」

「何やしっ!教えろや」

「曜は?」

「俺は去年の夏に1年ちょっと付き合っとったやつに振られた」

「何で?」

「高校で好きな男できたんやってよ」

⏰:08/12/10 01:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#103 [サな]
「そーなんや」

「俺なんか仕事しよるし出会い無いんやって。やし、元カノだけやったのに…。元カノ羨ましすぎやん」

「まあそんなうまくいくもんやないよ」

「まあな。別にもうええけどな。で、紗奈は?」

「いつやろ。忘れたわ」

「絶対嘘やろ」

「1年の最初らへんからおらんよ」

⏰:08/12/10 01:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#104 [サな]
「嘘やん!絶対モテるやろ」

「普通にモテんから。」

「今まで何人と付き合ってたん?」

「2人」

「…絶っっっ対に嘘や」

「ほんまやって。嘘ついてもしゃーないやん」

「どんくらい続いたん?」

「………もうええやん。過去の話とかしてもしゃーないやん」

⏰:08/12/10 01:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#105 [サな]
「じゃあ俺のこと3人目の彼氏にしてや」


…はあ!?


「何言うてんの!?頭おかしいんやない?」


「何でや?本気やし」

「…無理。軽い男とか絶対無理やし。あんたみたいなん絶対嫌や。初めて会ったようなやつによく告れるよな。」

⏰:08/12/10 01:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#106 [サな]
「電話とかめっちゃしよったやん。やし、気になっとったんやって。ずっと会いたかったし、会ったら告ろう思ってた。会ってみて好きやと思った。」

「顔もみたことなかったのにか。名前も知らんかったのにか。」

「顔とか関係ないやん!?俺は紗奈の性格が好きなんやん。しかも名前教えてくれんかったのは紗奈やろ!?」

「うちのこと何にも知らんやん。うちのアドレスだって誕生日だって血液型だって知らんやん。うちがどんな奴かだって知らんやん。今までどんな奴だったかもわからんのに、何が好きよ?」

⏰:08/12/10 01:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#107 [サな]
「今から知っていったらいいやん。俺のことどんだけ信用してくれてないん?そんなん言うなら全部隠さずに教えてや。俺は紗奈が好きやし、紗奈のこと知りたい思っとる。紗奈の過去にもしなんかあっても、俺は何も思わんし、過去は過去やし気にせんよ。でも、知らんのにとか言われるんは嫌やから、知りたいと思うでな」


うちは泣いてた。

何でかわからないけど、曜がそう言ってくれたことで、今までたまっていたものが溢れたんかな。

曜にうちがここまで言ったのは、曜のことを信用したいって思ったからなんよ?

⏰:08/12/10 01:43 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#108 [サな]
「泣かんとって。今すぐ付き合ってとか言わんから。これからいっぱい話しようや。紗奈のこといっぱい教えてや。」


今までに無かった感覚があった。

きゅーって胸が温かくなるって言うか…



これが安心感?


今まで誰といたときにも感じたことがない、心が温かい感じ。


こんなの初めてだった。

⏰:08/12/10 02:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#109 [サな]
その日は帰ることにした。

また今度遊ぼうって言って、アドレスもちゃんと交換してからバイバイした。

バイバイしてからうちは志乃の家に戻った。

志乃は普通に寝てたから、起こさないように、携帯をマナーモードにしていつも使っている布団をとってソファーに寝転んだ。

ふと思った。

このまま連絡がこなくなったらどうしよう?

⏰:08/12/10 02:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#110 [サな]
全部嘘で、このまま連絡こなくなって…




なぜか苦しくなった。


電話したい。

曜の声が聞きたい。





曜…

⏰:08/12/10 02:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#111 [サな]
うちは携帯を持って外に出た。

もう外は薄明るくなっていた。



携帯の電話帳を開いて、"水野くん"を探す。

"水野くん"を"曜"に変えて、登録し直した。

"曜"を開いて発信ボタンを押そうとしたとき、画面がいきなり変わった。

━着信━

090********

⏰:08/12/10 02:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#112 [サな]
「もっ…もしもし!?」

「出るの早いね〜笑」

「…今うちも曜に電話しようとした」

「まじで?」

「うん。びっくりした」

「そか。何かあった?」

「んーん、何もないよ」

⏰:08/12/10 02:41 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#113 [サな]
「紗奈が何もないのにかけてくるとか珍しくやん」

「そう?」

「そう」


「…ちょっと不安で寂しくなった」

「え?」

「このまま曜から連絡来んなったらどうしようって思ったら、怖くなった」

⏰:08/12/10 02:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#114 [サな]
「…そんなん言われたら期待してしまうやん。俺、本気やし、紗奈が不安になるなら毎日電話する。紗奈が会いたいって言うてくれたらいつでも会いに行くし、俺が会いたいと思ったら会いに行く 笑」

「なんやそれっ 笑」

「ま、仕事中は無理やけどな!」

「わかっとるわ!」

「…なぁ、紗奈、俺ほんまに紗奈んこと好きや。…やし、色々話してくれる気になったら話してな。真剣に聞くから」

「うん。ありがとう」

⏰:08/12/10 02:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#115 [サな]
曜…

うちも多分曜のこと好きやった。

でもな、無理やん。

曜に好きって言う資格なんかなかった。

⏰:08/12/10 02:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#116 [サな]
それからうちは家に入って寝た。

11時くらいに志乃に叩き起こされた。


「紗奈!どーやったん!?」

「…うん。」

「うん。やないよ!どーやったん!?」


うちはあったこと全てを志乃に話した。

⏰:08/12/10 03:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#117 [サな]
「そっか…」


って志乃は言った。

七瀬のことを察して…。



「とりあえず全部曜くんに話してみ?紗奈の久しぶりの恋やん!うちは応援するでっ」

「うん…ありがとう」

⏰:08/12/10 03:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#118 [サな]
少し気持ちが落ち着いた2日後の夜、うちは1人で電車に乗ってH市に向かった。

H駅に着いてから曜に電話を掛ける。


「もしもしどしたあ?」

「今H駅おるんやけど来れる?」

「は?1人?」

「うん。」

「絶対そっから動くなよ。絶対1人で駅の外出るなよ!すぐ行く」

⏰:08/12/10 13:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#119 [サな]
何か凄い必死だった。

何で出たらだめなんやろ?って思った。

H市に来るのは実は初めてで、どんなところかすら知らなかった。

田舎なわけでもないけど、特別有名なところがあるわけでもないし、今まで行く必要性がなかったから。

出るなっていわれたらよけい気になるのが心理なわけで、興味本位でちょっと覗いてみようと思って少し進んだ。

⏰:08/12/10 21:02 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#120 [サな]
外が見えるところまで行くと、10数人が駅前に溜まっていた。

これだから出るなって言ったんかな?そんなんM駅のほうがもっと大人数で溜まっとるやん。

そう思って突っ立っていたら、そのうちの1人がうちに気付いた。

「こんな時間に何しよんや?」

「別にあんたに関係無いやん」

「強気やね〜。ちょお、俺らと遊ぼうや」

「無理やし。何が楽しくてあんたらと遊ぶん」

⏰:08/12/10 21:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#121 [サな]
「調子こいとんやないど。お前H市の人間やないやろ」

「うちM市やし」

「俺らM市の人間が一番嫌いなんよな」

「そーなんやあ」

「まあお前1人がどーかなったからゆーて何もならんやろ?」


そう言って男はうちを引っ張って集団の中に連れ込んだ。

⏰:08/12/10 21:12 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#122 [サな]
「離せや!嫌や!」

「こいつM市の奴やってさ。うざいし何してもえーよ」

「ふざけんな!!何お前が勝手に決めとんや!!」

そんなやり取りしよったら、一台のバイクが止まった。

「紗奈!お前出るな言うたやろ」

「うちが出たんやなくてひっぱられたんやしっ」

バイクの主は曜だった。

⏰:08/12/10 21:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#123 [サな]
「うわ、曜さんやん」

「お前ら何しとんや?」

「曜さんの女?」

「お前らに関係無いやろ。ガキがしゃしゃっとんやないぞ」


‥ガキ?ってことはこいつら高1、もしくはそれより下!?


「‥てかもしかしてM市の紗奈ってM市の七瀬の元カノやない?」


1人の男が言った。

⏰:08/12/10 21:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#124 [サな]
は‥ありえん。何で今言うん‥?

曜に聞かれたやん。今日自分で話そう思っとったのに。


その言葉にみんなシーンとなった。

涙が出てきた。

人づたいに曜に知られた…

うち、どうしたらええ?


気がついたときにはうちは走って逃げていた。

もう無理やと思った。

⏰:08/12/10 21:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#125 [サな]
ちょっとだけ、ドラマみたいな展開を期待してる自分がいた。

すぐ追いかけてきてくれるって、どこかで期待してた。

でも、1人になりたい自分がいて、携帯の電源を落として、知らない土地をひとりで歩いた。

⏰:08/12/10 21:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#126 [サな]
公園にある時計を見ると11時過ぎだった。

どうしよう…終電も無くなった。

てか、終電11時ってはやくないか?
田舎じゃないって思ってたけどやっぱり田舎?

そんなことを考えながら、公園を出て再び歩き始めた。

…ここどこだよ。帰り道もわからん。

完全に迷子状態。

でも、歩き続けるしかなかった。

⏰:08/12/10 21:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#127 [サな]
1時間くらい歩いたかな。

ふと、遠くからバイクの音が聞こえた。

…曜?ってか曜バイク壊れたって言ってなかったっけ。

そんなことを考えていたら、バイクの音はだんだん近づいてくる。

そしてうちの横で止まった。

⏰:08/12/10 21:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#128 [サな]
「おった!」

それは曜ではなくて、さっきうちの手を引っ張った奴だった。

「曜さん心配しとるで!曜さんとか、あそこにおったみんな紗奈さんのこと捜しとる!」

「うち、曜に合わす顔ないし」

「曜さんはほんまに紗奈さんのことが好きなんやって。さっき七瀬のこと言うた奴、曜さんが殴りやった。曜さん普段絶対に手出さんのに殴りやった。」

⏰:08/12/10 21:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#129 [サな]
「…今日な、七瀬のことも全部曜に話そう思ってたんよ。曜に嫌われたくなくて、言えんかった。やけど今日先に言われてしまったし。自分の口から言いたかったのに。」

「…とりあえず曜さんに連絡とるわ。ちょ、待っといて」

そいつは曜さんに電話を掛け始めた。
少しして戻ってくると

「バイク乗って。」

と言ってヘルメットを渡してきた。

「彼女専用やったんやけどな」

⏰:08/12/10 21:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#130 [サな]
「彼女おるのにナンパなんかしてんなよ」

「いーじゃないの♪」


そう言ってバイクを走らせた。

ついたところは一軒の家。

"水野"と書いてあった。


「入り」

「勝手に!?」

「曜さんちそーゆー家やから大丈夫」

⏰:08/12/10 22:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#131 []
あげ
更新待ってます

⏰:08/12/11 00:03 📱:SH906i 🆔:V3ubFW0w


#132 [サな]
ちゃん
ありがとう

⏰:08/12/11 00:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#133 [サな]
うちは一緒に家に部屋に入った。

階段を上がって右に曲がると部屋があった。

「俺は帰るからあとは行きや」

「ありがとう」

ドアに手をかけて迷った。

入ってどうする?

何を話す?

うちはどうしたらいい?

⏰:08/12/11 00:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#134 [サな]
思い切ってドアを開けた。

中には曜がいて、曜はベッドから立ち上がった。


「紗奈っ…」


曜はうちを抱きしめた。
曜がいることの安心感からか、涙があふれた。


「お前…心配するやろうが!知らん土地で歩き回って何かあったらどーすんや!?」

「…ごめん。」

⏰:08/12/11 01:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#135 [サな]
「何で何も言わずに来た?」

「…曜に会いたくなった」

「言ってくれれば俺M市まで行ったのに…」

「曜に全部話したかった。七瀬のこととか、全部理解してもらいたかった。聞いてほしかったんやもん。」

「今話せるか?とりあえず座ろう」

⏰:08/12/11 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#136 [サな]
うちらはベッドに腰掛けた。

「七瀬のこと…知っとるよな?」

「知っとる」

「中学んとき喧嘩になってなかった?」

「あぁ、俺は手出してないけど」

「うん。そんでな、その話記憶にあってさ、曜の名前聞いたときに思い出したんよ。」

「そうなんや」

⏰:08/12/11 01:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#137 [サな]
「うちらは2年半以上付き合っとったんやけど、七瀬はしょっちゅう浮気しよった。そんで別れるゆうたけど浮気しても紗奈が一番や言うて別れれんくて、紗奈も浮気すればいいやん言いよった。その言葉通りうちも浮気しよったけど、けじめつけな、ってことで卒業するんと同時に別れたんよ」


曜は黙って頷きながら聞いていた。

⏰:08/12/11 01:17 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#138 [サな]
「お互い納得して別れたつもりやったし、うちは高校入って彼氏もできた。やけど、七瀬はそれが気に入らんくて、その彼氏見つけ出してボコるって言いよった。そんで彼氏殴られたりするん嫌やったし迷惑かけたくなくて別れたんよ。それから、うちは人と付き合ったらいけんのんやって思って、一切彼氏作らんかった」

「やから2人しか付きおうてないんや」

「うん。やからな、これからもうちは誰とも付き合えんのんよ。近くに七瀬がおる限り、絶対に無理なんよ。好きな人が傷つくのなんか見たくないし、うちなんかと付き合ってもええことなんかないやん」

⏰:08/12/11 01:24 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#139 [サな]
「やから俺と付き合えんってこと?」

「うん」

「俺のこと好き?」

「…」

「俺は紗奈が本間に好きや。やから紗奈のこと守ってやりたいって思う。紗奈が俺のことどう思っとんか知らんし、紗奈が付き合えんって言うなら仕方ない。やけど俺は、自分が犠牲になっても紗奈を守りたいと思う。別に殴られたり殴ったりの世界には慣れとるし何ともないけど、紗奈が嫌ならする気無い。」

「…うん」

⏰:08/12/11 01:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#140 [サな]
「俺に会いたくなったって言うてくれたよな?俺にちょっとでも気があるって思ってええんか?自惚れとくで?笑」

「勝手にどーぞっ笑」








この日から、うちと曜の微妙な関係が始まった。

⏰:08/12/11 01:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#141 [サな]
その日、2人でベッドに入った。
曜の腕まくら。

本当に安心できた。



「そーいやあバイク壊れた言うてんのになんでバイクで来とったん?」

「お前が拉致られたらいけん思って先輩の借りたんやって」

「そーだったんですかぁ」

「あんま心配かけんなよ」

「はーい…」

⏰:08/12/11 01:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#142 [サな]
「てか俺明日仕事やから」

「え、まじで?ごめん」

「ま、紗奈に会えるぶんには全然いいんやけどな!」

「はいはいーっ。んなら寝んと!」

「寝るで。緊張して寝れんかも。まあいいや!おやすみ」

「何1人で言うてんの?笑
今日ありがとね。おやすみ。」

⏰:08/12/11 01:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#143 [サな]
あの話をして呆気なく離れていった龍。

あの話をして守ってやると言った曜。









曜、ほんまにありがとう。

うち、曜がおらんかったらどうしとったんやろ?

⏰:08/12/11 01:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#144 [サな]
朝、目が覚めた。

隣には曜がいて、少し心が温かくなった。


少しして曜の携帯の目覚ましが鳴った。

曜はそれを止めて、右手をうちの後ろに回して抱きついてきた。

「ん〜…っ」

そんなん言うてる曜が可愛くてキュンキュンした 笑

⏰:08/12/11 01:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#145 [サな]
「曜、仕事やろ?起きなぁ」

「ん〜…ちゅーしてくれたら起きる」

「無理。起きろ」

「紗奈冷たい」

「うちも帰るからな?」

曜はガバッと起き上がった。

「嫌や。仕事終わるの待っといて」

「なんやそれっ笑」

可愛いなぁ〜と思った。

⏰:08/12/11 01:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#146 [サな]
「うち暇やん」

「ならこれやりよってや」


そう言って曜が袋から出してきたのは大きい未開封のパズル。

絵柄はディズニーだった。


「曜…可愛いやんこれ何キャラ!? 笑」

「うるさいわっ!暇なときやろうとしてたんやけど紗奈おるし暇やないから紗奈がやっといて」

…暇つぶしにしても可愛すぎるチョイス 笑

⏰:08/12/11 02:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#147 [サな]
「どーせ元カノとでもやろーとしよったんやろ?」

「はぁ!?んなわけないやん!そんなんだったら紗奈にやれなんて言わんわ」

「あ、そう。」

「まあ俺行ってくるでな。昼飯ここ金置いとくしそこのファミマで買って食べてな」

「わかった〜。ありがと」

「絶対変な奴について行くなよ!?」

「大丈夫やって。行ってらっしゃい」

⏰:08/12/11 02:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#148 [サな]
曜が出て行ってから存在を忘れてた携帯の電源をつけた。

メール問い合わせたらいっぱい来てて、ほとんどが曜のメールだった。



それからうちは床にパズルを広げて始めた。

めっちゃ集中しとって、気付いたときには1時。

すぐ近くのファミマに行って昼ご飯を食べてまたパズルに励んだ。

さすがに疲れてその後途中でベッドにダイブして寝た。

⏰:08/12/11 02:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#149 [サな]
「紗奈!起きろっ」

曜が帰ってきたらしく起こされたときにはもう6時ちょっと前だった。

「おはよ」

「パズル結構進んどるやん」

「やろ?頑張った」

「まあ食えや」

そういって曜がくれたのはハンバーガー。

適当に座って、曜の仕事の愚痴を聞きながらハンバーガーを食べた。

⏰:08/12/11 02:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#150 [サな]
「つか俺風呂入ってくる」

「はいよ」

「一緒に入る?」

「激しく遠慮」

「あらそうですか」

つまらなそうな顔をして曜は風呂場に向かった。

その間うちはパズルして、曜が上がったあとうちが風呂に入った。

曜の服を貸してもらったけどデカすぎてやばかった。

⏰:08/12/11 02:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#151 [サな]
「曜さん‥デカいっす」

「お前が小さいだけやって 笑」

曜は176センチ。

うちは149センチ〜151センチを行ったり来たり…。

それを曜に言ったら

「小さいのには変わりないし行ったり来たりはせんやろ」

って言われた。

⏰:08/12/11 19:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#152 [サな]
それから2人でパズルをした。

1時間くらいやったけど疲れてやめて今度はテレビゲームした。

ぷよぷよやってたんやけど、2人ともムキになって気付いたら12時すぎてた。笑

「ちょっと出かけよか」

曜が言い出した。

「この格好で?」

「大丈夫やって」


それから軽く化粧をして家を出た。

⏰:08/12/11 20:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#153 [サな]
「どこ行くん?」

「顔だしにやな。」


意味わからんかった。

それうちも行かんとだめなんか?って。

着いたのはうちから言わせてもらえば秘密基地みたいなところ。

そこには何十人とか言う人が溜まってた。

「入るで」

⏰:08/12/11 20:12 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#154 [サな]
「は!?嫌やし何で!?」

「えーから入れや」

「嫌や!」

「入れって」


うちは曜に押し込まれた。

みんながこっちを見る。

ほんま嫌や…

⏰:08/12/11 20:17 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#155 [サな]
「おう、曜やん。何?その女」

「みんなに聞いてほしいことあるんやけどええかな?」

みんなシーンとなる。視線はこっちに集まった。

多分年上から年下まで年齢層広くおる。

その前に立つ曜は何?

⏰:08/12/11 20:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#156 [サな]
「お前らM市の七瀬ってわかるよな?こいつは七瀬の元カノや」

周りがざわついた。しかも何でそんなこと言うんや?って思った。

「七瀬の元カノなんやけど、俺の惚れた女や。訳あって付き合えんのやけど、俺はこいつのこと守ってやりたいって思っとる。もしかしたら俺とおるところ見て七瀬が何かしてくるかもしれん。そんときは力貸してください。頼んます」

「曜が言うことには俺らは何も言わんよ。今までの借りがあるんやし、気い使うな。あんた名前は?」

そいつはうちを指差してきた。

⏰:08/12/11 20:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#157 [サな]
「前岡紗奈です」

「さなちゃんか。ここにおる奴みんな曜のこと慕っとる奴ばっかやし、何かあったら誰にでも言いや。何かあったらここに来い。絶対誰かおるから。」

「あ…ありがとうございます」

「そんな遠慮とかいらんから。まあ俺19やけど 笑」

「何で19なのに曜のこと慕うんです?」

「まあその辺はいろいろやよ!」

⏰:08/12/11 21:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#158 [サな]
不思議だ。

17歳のガキを19歳が慕う意味が分からない。

それだけ曜が偉いのか…

曜が強いのか?

全く理解できずにその場を後にした。

⏰:08/12/11 21:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#159 [サな]
「まあこれで大丈夫やと思うから」

「全然流れが読めん。あの人ら何なん?」

「俺の代わりに人を殴ってくれる人」


曜はそういってニコーッと笑った。


「俺、基本平和主義やから人とか殴らんのよ。俺が殴るときは紗奈が何かされたときくらいかな!笑」

⏰:08/12/11 21:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#160 [サな]
「いやいや、何で19歳とかが曜の代わりに殴るん?あんたまだ17やん」

「俺の家庭事情と今までの行いもあって慕われとんの。俺の父さんも母さんもヤバいから。やけどそれで俺が調子乗らずにうまくやってきたことによってこうなっとる。誰かがボコされて帰ってきても俺が指示せなみんな動かんのよ。それでやり返したら俺が感謝されるってゆーパターンみたい。ま、俺は喧嘩売りにも行かんし基本何もせんのやけどな。連絡入ったら指示するだけ」

「一番タチ悪いやん 笑」

「まあみんな何だかんだで楽しんどるしええんやない?」

⏰:08/12/11 21:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#161 [サな]
こいつを敵に回したら怖いと思った。

そりゃあ七瀬もやられるわな。



それからうちらは家に戻って寝た。



男と女が1日一緒におって、何もせんって考えられんかった。

でも、本当に何もない。

普通に一緒に寝るだけだった。

⏰:08/12/11 21:34 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#162 [サな]
朝、また同じ時間に携帯の目覚ましが鳴る。

「曜〜仕事やろ〜?」

「んー。」

「起きや」

「嫌や〜」


また曜は抱きついてきた。

ほんまに可愛いと思ってしまう。

⏰:08/12/11 22:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#163 [サな]
「嫌や〜じゃないわ!」

「ん〜」

うちはムカついて曜の鎖骨をおもいっきし噛んだ。

「いッ…何しよんや!?」

「起きた?」

「…起きた」

「てか志乃からメール来て心配しよるってゆーか寂しいみたいやからうち今日は帰るからな」

⏰:08/12/11 22:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#164 [サな]
「嫌や…」

「何で?」

「紗奈があっち帰って七瀬に会って何されるかわからんって考えたら嫌や」

「…でもそんなん言うてもうちの家はM市やもん。」

「わかっとるけど…。せめて夏休みの間はおってほしいんやんか」

「んなら志乃ここに呼んでもいい?」

「うん。いいで」


そんな話をして曜は仕事に出た。

⏰:08/12/11 22:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#165 [サな]
うちは志乃に電話をかけた。

「もしもし?あんた何しよん?」

「今、曜んちおる〜」

「は?まじで?」

「後でいろいろ説明する。曜がM市帰ったらだめって言うから今からH市来れん!?」

「うん。ええで。なら行くわあ」

電話を切ってうちは準備してから駅に向かった。

⏰:08/12/11 22:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#166 [サな]
「お、紗奈ちゃんやん」

家を出てすぐのところに昨日の19歳の人がいた。

「…えーっと名前…」

「佳基<よしき>」

「佳基さんか。」

「おう。どこ行くん?」

「駅に友だち迎えに」

「送るよ」

⏰:08/12/11 23:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#167 [サな]
「いや、いいですよ!」

「紗奈ちゃんに何かあったら俺が曜におこられるやん」

「あ〜じゃあお言葉に甘えて」

佳基さんは曜の家の近所に住んでいるらしい。

「曜があそこに女連れてきたの初めてだったで」

「そうなんですか?」

「そんだけ紗奈が大切なんやん」


…ちょっと嬉しかった。

⏰:08/12/11 23:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#168 [サな]
駅に着くと志乃がいた。

「佳基さんありがとう!」

「送って帰らんで大丈夫か?」

「はい。大丈夫です」


そういうと佳基さんは手を振って帰って行った。

⏰:08/12/11 23:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#169 [サな]
「あんた曜くんちに居候?」

志乃が言った。

「居候っていうか…」


うちはここ何日かであったことを全部志乃に話した。


「いいんやない?それで。まあ一緒におって手出してこんのも男としてどーかと思うけどな!笑」

「え〜」

「ま、そんだけ大事にされとるゆーことやろーて」

⏰:08/12/11 23:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#170 [サな]
「まあちゃんとしとるなら安心やな」

「志乃親みたいやしっ」

「あんたほっといたら何するかわからんやん」

「そんなことないし!」

そんなことを話しながら4時を回った。

⏰:08/12/12 01:10 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#171 [サな]
「んならそろそろ帰るわあ!」

「へ?何で!?」

「そろそろ曜くん帰って来るやろ?」

「曜に会ってから帰ってや!」

「えー、邪魔やん」

「それで曜が邪魔ってゆーならうちが曜のこと殴ったる!」

「そう 笑 じゃあ待つよ」

⏰:08/12/12 01:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#172 [サな]
それからしばらくすると曜が帰ってきた。

「おかえり!」

「おじゃましてまーす」

「ただいま。あといらっしゃい」

「なら帰るね!」

「え!じゃあ駅まで一緒に行く!」

「は?お前馬鹿?帰り1人になるやーろが」

⏰:08/12/12 01:34 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#173 [サな]
「だってそんなん志乃1人で駅行くことになるやん」

「なら俺もついていく」

「嫌や!まだ志乃と話したいことある」

「んなら駅におる奴に連絡つけとくからそいつと帰ってこい」

「わかった〜」


過保護やなあ…

⏰:08/12/12 01:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#174 [サな]
外に出てから志乃と話しながら駅に向かった。

「どうやった?曜」

「束縛ひどそうな奴やな!笑
でもかっこええやん」

「確かにひどそうかもね〜。でもまあ良い奴やしっ」

「なあ紗奈、うちは紗奈が幸せになってくれたらそれでいい。やから、後悔だけはせんとってな?せっかく良い人見つけたんやから、大切にせな」

「うん。ありがとう」

⏰:08/12/12 01:41 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#175 [サな]
志乃、ほんまにありがとうな。

志乃がおらんかったら

曜にも出会えてないし、

会ってなかったよ。

志乃がおらんかったら

今の自分もおらんかった。

⏰:08/12/12 01:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#176 [サな]
志乃を送って駅の外に出ると

「紗奈さんっすか?」

背の低い勘違いギャル男?みたいなのが声かけてきた。

「はい」

「俺、曜さんの後輩っす。送っていけって頼まれました」

「あ、うん。ありがとう。ごめんね」

何かこいつは絡みづらいって真剣に思った。

⏰:08/12/12 03:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#177 [サな]
帰る途中すごい話しかけられてたけど、喋り方がすごい気に障った。笑

だからあんまり返事してなかった。

「つきましたよぉ〜」

「ありがとー。じゃあねっ」


うちはすぐに部屋に向かった。

⏰:08/12/12 03:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#178 [サな]
「曜、あの人絶対おかしいよ喋り方」

「あー笑 なんか今日駅にみんな溜まってないらしくて駅から一番近い奴選んだんよな。変な奴やけどな 笑」

「おなかすいた」

「母さんが作ってくれたで。食べ〜」

曜が持ってきてくれてそれを食べた。

「曜の母さんて何しとる人?」

「今はスナックで働いとる。ずっと水商売やよ。今日なんか久しぶりに家におるから作ってもらった」

⏰:08/12/12 03:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#179 [サな]
「父さんは何しよん?」

「それは内緒〜ッ」

「あ、そう。兄弟は?」

「2つ上に兄ちゃん。もう家おらんけど」

「そーなんやあ」


やっぱりまだたくさんいろんな事を知らない。

もっと知っていかんとなぁって思った。

⏰:08/12/12 03:39 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#180 [サな]
そんな日が1週間くらい続き、夏休みも残り1週間。

毎日一緒にいるのに全く手を出してこない曜が不思議で仕方なかった。

「曜って実はホモとか?」

不思議に思って聞いてみた。

「は?何いきなり」

「全く手出して来んからそっち系かなあと…」

「ありえんし!てか付き合ってもないのに手出せんやろ」

⏰:08/12/12 13:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#181 [サな]
「でもよく我慢できるよね」

「鎖骨噛まれたときは理性飛ぶかと思ったけどね」

「すんません 笑」

「まあ俺はその辺のヤツみたいに女とおったらヤるみたいな考え方しかできんやつとは違うから」

「そか」

曜は偉いと思った。

普通のことなのかもしれないけど、うちは今までそんな人と出会ったこと無かったから。

⏰:08/12/12 13:05 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#182 [サな]
夏休みも終わりに近づく。

日が経つごとに曜の態度が変化していくのがわかる。

物にやつあたりしたり、イライラして煙草の量が増えたり…。

そんなの見てもうちはどうすることもできない。

曜も何もできない自分にイライラしてたんだと思う。

⏰:08/12/12 23:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#183 [サな]
「なあ曜、うちはどうしたらいいん?」

曜がうちにどうしてほしいのかわからなかった。

「俺は…出て行ってほしくない。H市におれば何もされんし、何も知られん。でも、そんなに紗奈を縛っても仕方ない。自分でもどうしたらいいんかわからんし、どうしてほしいんかもわからん…」

「うちは学校に行かないかん。家にも帰らないかんよ。やから結局はM市に戻らんといかんやん。これからは毎日一緒におれるわけやないし、うちはM市で過ごすしかないよ。」

⏰:08/12/12 23:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#184 [サな]
「うん。…またH市まで来てな?」

「来るよっ」

「もしなんかあったら絶対言えな?」

「うん」


うちはちゃんと学校に行く。
土日はちゃんとH市に行く。

それが条件になった。

⏰:08/12/12 23:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#185 [サな]
夏休みも終わり、うちはM市に帰った。

普通にいつも通りの学校生活。

土日はちゃんとH市に行った。

駅をなるべく通らないようにするために、駅から離れたところに佳基さんが迎えに来てくれる。

そんな日が何日も続いた。

…でも、そんな毎日がずっと続くわけがない。

狭いM市の中では、情報がおもしろいように回った。

⏰:08/12/12 23:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#186 [サな]
紗奈に男がいる。と。

それが誰なのかは知られてなかった。

ただ、佳基さんの車に乗り、H市に向かう姿が目撃されて、七瀬のもとに情報が届いた。

学校で、志乃にも他の人にも恋バナなんかしなかった。

うちの学校にはM市の人もH市の人も少なくて、基本O市の集まり。

だけど、どこで誰が何を聞いてどう情報が流れるかわからないから、学校でそういう話は一切しなかった。

⏰:08/12/13 00:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#187 [サな]
それでも、うちの学校の人間に少し手を回せばすぐにわかることだった。

うちの学校のH市の人間は、何かしらのかたちで曜に言われてると思うから。

でももしそれが気が弱い人であれば、少し脅されればすぐ言ってしまうと思う。

その噂を聞いてからは、毎日不安で仕方なかった。

曜を傷つけたくなかった。

⏰:08/12/13 00:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#188 [サな]
「しばらく会うの止めよう」

うちは電話で曜に言った。

「は?何で?」

「うちがH市に男がおるって噂が広がって七瀬の耳にも入っとる。このままだったら曜も、曜の周りの人もみんな巻き込んでしまう。うち、やっぱそんなの耐えれん」

「俺は紗奈に会えんくなるほうが耐えれん。俺ら付き合ってないやん。やましいことなんか何もない」

「そんなの七瀬に通用せんよ。とりあえず2週間は会わんとこう」

⏰:08/12/13 00:14 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#189 [サな]
「わかった」

これで解決するわけがない。

この2日後、七瀬がうちの高校にやってきた。

うちを待ち伏せるように、校門の前に5人くらいで溜まっていた。

⏰:08/12/13 00:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#190 [サな]
「紗奈、七瀬くんや」

志乃が言った。

「…どうせうちのことやろ。もううちが行くしかないやん」

「絶対やめとき!何されるかわからんで!?」

「大丈夫。行くでな。志乃は帰っといて」

⏰:08/12/13 00:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#191 [サな]
うちが七瀬のほうに向かっていくと、七瀬もうちに向かってきた。

「うちに話しでもあるんやろ?こそこそせんと言うてみ」

「わかっとんやん。お前男おるらしいな」

「それただの噂。うち彼氏おらん」

「H市の奴やろ?大体見当ついた」

「嘘やん。誰な?言うてみ?」



「水野 曜やろ」

⏰:08/12/13 00:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#192 [サな]
当てられた。こいつは調べ上げて来たんや。


「…ははっ違うわ」

「嘘つくなや。俺前にも言うたよなぁ?お前が男作っても潰すって」

「まじで彼氏やないし。しかも何でいつまでもあんたに干渉されないかんわけ?」

「お前が好きやからやん」

「そんなん言われても嬉しくない。本間に好きならうちの幸せ願えるくらいの男になれや」

⏰:08/12/13 00:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#193 [サな]
「やから俺と付き合えば幸せになれる」

「絶対なれんわ。あんたなんかと一緒におったら気が狂うわ」

「俺はほかの男とおる紗奈がいやなんやって。」

「あんだけ浮気すれば?とか言うてたくせに」


学校前で言い争いをしていると、グラウンドで部活をしていた先生がこっちに走ってきた。

⏰:08/12/13 00:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#194 [サな]
うちらはそれぞれ逃げた。

すると七瀬が追いかけてきた。

「まだ話終わってないやろが!」



うちは立ち止まった。

そして七瀬と話すために、2人で近くの公園に行った。

⏰:08/12/13 00:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#195 [ゆちゃん]
見てます!
頑張ってください★

⏰:08/12/13 00:44 📱:D903i 🆔:CmoMf8bg


#196 [サな]
ゆちゃん

ありがとうございます(゚∀゚)

⏰:08/12/13 01:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#197 [サな]
「俺はお前とよりもどしたい」

「無理。うちは七瀬のこと好きやない」

「でも俺は好きやから、お前が俺んとこくるまで邪魔するで?」

「あんたのせいでなんもかんもめちゃくちゃなんやん!あんたさえおらんかったら幸せなのに!」

「俺はお前がおってくれれば幸せなんやって」

「あんたの幸せなんか願いたくもないわ!」

⏰:08/12/13 01:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#198 [サな]
「まあ好きにすれば。お前が水野曜のことを好きなのはよーくわかった」

「何でそーなるん」

「水野曜潰せばええんやろ?」

「ふざけんな!」

「じゃ、またな」

「ふざけんなよ!?誰か傷つけたら絶対許さん!」

⏰:08/12/13 01:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#199 [ま]
見てます
頑張ってください

⏰:08/12/13 03:02 📱:P906i 🆔:7.CVkD3c


#200 [サな]
まちゃん
ありがとう

⏰:08/12/13 12:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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