うまく言えない
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#112 [サな]
「もっ…もしもし!?」

「出るの早いね〜笑」

「…今うちも曜に電話しようとした」

「まじで?」

「うん。びっくりした」

「そか。何かあった?」

「んーん、何もないよ」

⏰:08/12/10 02:41 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#113 [サな]
「紗奈が何もないのにかけてくるとか珍しくやん」

「そう?」

「そう」


「…ちょっと不安で寂しくなった」

「え?」

「このまま曜から連絡来んなったらどうしようって思ったら、怖くなった」

⏰:08/12/10 02:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#114 [サな]
「…そんなん言われたら期待してしまうやん。俺、本気やし、紗奈が不安になるなら毎日電話する。紗奈が会いたいって言うてくれたらいつでも会いに行くし、俺が会いたいと思ったら会いに行く 笑」

「なんやそれっ 笑」

「ま、仕事中は無理やけどな!」

「わかっとるわ!」

「…なぁ、紗奈、俺ほんまに紗奈んこと好きや。…やし、色々話してくれる気になったら話してな。真剣に聞くから」

「うん。ありがとう」

⏰:08/12/10 02:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#115 [サな]
曜…

うちも多分曜のこと好きやった。

でもな、無理やん。

曜に好きって言う資格なんかなかった。

⏰:08/12/10 02:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#116 [サな]
それからうちは家に入って寝た。

11時くらいに志乃に叩き起こされた。


「紗奈!どーやったん!?」

「…うん。」

「うん。やないよ!どーやったん!?」


うちはあったこと全てを志乃に話した。

⏰:08/12/10 03:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#117 [サな]
「そっか…」


って志乃は言った。

七瀬のことを察して…。



「とりあえず全部曜くんに話してみ?紗奈の久しぶりの恋やん!うちは応援するでっ」

「うん…ありがとう」

⏰:08/12/10 03:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#118 [サな]
少し気持ちが落ち着いた2日後の夜、うちは1人で電車に乗ってH市に向かった。

H駅に着いてから曜に電話を掛ける。


「もしもしどしたあ?」

「今H駅おるんやけど来れる?」

「は?1人?」

「うん。」

「絶対そっから動くなよ。絶対1人で駅の外出るなよ!すぐ行く」

⏰:08/12/10 13:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#119 [サな]
何か凄い必死だった。

何で出たらだめなんやろ?って思った。

H市に来るのは実は初めてで、どんなところかすら知らなかった。

田舎なわけでもないけど、特別有名なところがあるわけでもないし、今まで行く必要性がなかったから。

出るなっていわれたらよけい気になるのが心理なわけで、興味本位でちょっと覗いてみようと思って少し進んだ。

⏰:08/12/10 21:02 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#120 [サな]
外が見えるところまで行くと、10数人が駅前に溜まっていた。

これだから出るなって言ったんかな?そんなんM駅のほうがもっと大人数で溜まっとるやん。

そう思って突っ立っていたら、そのうちの1人がうちに気付いた。

「こんな時間に何しよんや?」

「別にあんたに関係無いやん」

「強気やね〜。ちょお、俺らと遊ぼうや」

「無理やし。何が楽しくてあんたらと遊ぶん」

⏰:08/12/10 21:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#121 [サな]
「調子こいとんやないど。お前H市の人間やないやろ」

「うちM市やし」

「俺らM市の人間が一番嫌いなんよな」

「そーなんやあ」

「まあお前1人がどーかなったからゆーて何もならんやろ?」


そう言って男はうちを引っ張って集団の中に連れ込んだ。

⏰:08/12/10 21:12 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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