うまく言えない
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#151 [サな]
「曜さん‥デカいっす」
「お前が小さいだけやって 笑」
曜は176センチ。
うちは149センチ〜151センチを行ったり来たり…。
それを曜に言ったら
「小さいのには変わりないし行ったり来たりはせんやろ」
って言われた。
:08/12/11 19:55 :D905i :☆☆☆
#152 [サな]
それから2人でパズルをした。
1時間くらいやったけど疲れてやめて今度はテレビゲームした。
ぷよぷよやってたんやけど、2人ともムキになって気付いたら12時すぎてた。笑
「ちょっと出かけよか」
曜が言い出した。
「この格好で?」
「大丈夫やって」
それから軽く化粧をして家を出た。
:08/12/11 20:07 :D905i :☆☆☆
#153 [サな]
「どこ行くん?」
「顔だしにやな。」
意味わからんかった。
それうちも行かんとだめなんか?って。
着いたのはうちから言わせてもらえば秘密基地みたいなところ。
そこには何十人とか言う人が溜まってた。
「入るで」
:08/12/11 20:12 :D905i :☆☆☆
#154 [サな]
「は!?嫌やし何で!?」
「えーから入れや」
「嫌や!」
「入れって」
うちは曜に押し込まれた。
みんながこっちを見る。
ほんま嫌や…
:08/12/11 20:17 :D905i :☆☆☆
#155 [サな]
「おう、曜やん。何?その女」
「みんなに聞いてほしいことあるんやけどええかな?」
みんなシーンとなる。視線はこっちに集まった。
多分年上から年下まで年齢層広くおる。
その前に立つ曜は何?
:08/12/11 20:27 :D905i :☆☆☆
#156 [サな]
「お前らM市の七瀬ってわかるよな?こいつは七瀬の元カノや」
周りがざわついた。しかも何でそんなこと言うんや?って思った。
「七瀬の元カノなんやけど、俺の惚れた女や。訳あって付き合えんのやけど、俺はこいつのこと守ってやりたいって思っとる。もしかしたら俺とおるところ見て七瀬が何かしてくるかもしれん。そんときは力貸してください。頼んます」
「曜が言うことには俺らは何も言わんよ。今までの借りがあるんやし、気い使うな。あんた名前は?」
そいつはうちを指差してきた。
:08/12/11 20:59 :D905i :☆☆☆
#157 [サな]
「前岡紗奈です」
「さなちゃんか。ここにおる奴みんな曜のこと慕っとる奴ばっかやし、何かあったら誰にでも言いや。何かあったらここに来い。絶対誰かおるから。」
「あ…ありがとうございます」
「そんな遠慮とかいらんから。まあ俺19やけど 笑」
「何で19なのに曜のこと慕うんです?」
「まあその辺はいろいろやよ!」
:08/12/11 21:13 :D905i :☆☆☆
#158 [サな]
不思議だ。
17歳のガキを19歳が慕う意味が分からない。
それだけ曜が偉いのか…
曜が強いのか?
全く理解できずにその場を後にした。
:08/12/11 21:15 :D905i :☆☆☆
#159 [サな]
「まあこれで大丈夫やと思うから」
「全然流れが読めん。あの人ら何なん?」
「俺の代わりに人を殴ってくれる人」
曜はそういってニコーッと笑った。
「俺、基本平和主義やから人とか殴らんのよ。俺が殴るときは紗奈が何かされたときくらいかな!笑」
:08/12/11 21:21 :D905i :☆☆☆
#160 [サな]
「いやいや、何で19歳とかが曜の代わりに殴るん?あんたまだ17やん」
「俺の家庭事情と今までの行いもあって慕われとんの。俺の父さんも母さんもヤバいから。やけどそれで俺が調子乗らずにうまくやってきたことによってこうなっとる。誰かがボコされて帰ってきても俺が指示せなみんな動かんのよ。それでやり返したら俺が感謝されるってゆーパターンみたい。ま、俺は喧嘩売りにも行かんし基本何もせんのやけどな。連絡入ったら指示するだけ」
「一番タチ悪いやん 笑」
「まあみんな何だかんだで楽しんどるしええんやない?」
:08/12/11 21:29 :D905i :☆☆☆
#161 [サな]
こいつを敵に回したら怖いと思った。
そりゃあ七瀬もやられるわな。
それからうちらは家に戻って寝た。
男と女が1日一緒におって、何もせんって考えられんかった。
でも、本当に何もない。
普通に一緒に寝るだけだった。
:08/12/11 21:34 :D905i :☆☆☆
#162 [サな]
朝、また同じ時間に携帯の目覚ましが鳴る。
「曜〜仕事やろ〜?」
「んー。」
「起きや」
「嫌や〜」
また曜は抱きついてきた。
ほんまに可愛いと思ってしまう。
:08/12/11 22:36 :D905i :☆☆☆
#163 [サな]
「嫌や〜じゃないわ!」
「ん〜」
うちはムカついて曜の鎖骨をおもいっきし噛んだ。
「いッ…何しよんや!?」
「起きた?」
「…起きた」
「てか志乃からメール来て心配しよるってゆーか寂しいみたいやからうち今日は帰るからな」
:08/12/11 22:40 :D905i :☆☆☆
#164 [サな]
「嫌や…」
「何で?」
「紗奈があっち帰って七瀬に会って何されるかわからんって考えたら嫌や」
「…でもそんなん言うてもうちの家はM市やもん。」
「わかっとるけど…。せめて夏休みの間はおってほしいんやんか」
「んなら志乃ここに呼んでもいい?」
「うん。いいで」
そんな話をして曜は仕事に出た。
:08/12/11 22:44 :D905i :☆☆☆
#165 [サな]
うちは志乃に電話をかけた。
「もしもし?あんた何しよん?」
「今、曜んちおる〜」
「は?まじで?」
「後でいろいろ説明する。曜がM市帰ったらだめって言うから今からH市来れん!?」
「うん。ええで。なら行くわあ」
電話を切ってうちは準備してから駅に向かった。
:08/12/11 22:48 :D905i :☆☆☆
#166 [サな]
「お、紗奈ちゃんやん」
家を出てすぐのところに昨日の19歳の人がいた。
「…えーっと名前…」
「佳基<よしき>」
「佳基さんか。」
「おう。どこ行くん?」
「駅に友だち迎えに」
「送るよ」
:08/12/11 23:18 :D905i :☆☆☆
#167 [サな]
「いや、いいですよ!」
「紗奈ちゃんに何かあったら俺が曜におこられるやん」
「あ〜じゃあお言葉に甘えて」
佳基さんは曜の家の近所に住んでいるらしい。
「曜があそこに女連れてきたの初めてだったで」
「そうなんですか?」
「そんだけ紗奈が大切なんやん」
…ちょっと嬉しかった。
:08/12/11 23:23 :D905i :☆☆☆
#168 [サな]
駅に着くと志乃がいた。
「佳基さんありがとう!」
「送って帰らんで大丈夫か?」
「はい。大丈夫です」
そういうと佳基さんは手を振って帰って行った。
:08/12/11 23:25 :D905i :☆☆☆
#169 [サな]
「あんた曜くんちに居候?」
志乃が言った。
「居候っていうか…」
うちはここ何日かであったことを全部志乃に話した。
「いいんやない?それで。まあ一緒におって手出してこんのも男としてどーかと思うけどな!笑」
「え〜」
「ま、そんだけ大事にされとるゆーことやろーて」
:08/12/11 23:28 :D905i :☆☆☆
#170 [サな]
「まあちゃんとしとるなら安心やな」
「志乃親みたいやしっ」
「あんたほっといたら何するかわからんやん」
「そんなことないし!」
そんなことを話しながら4時を回った。
:08/12/12 01:10 :D905i :☆☆☆
#171 [サな]
「んならそろそろ帰るわあ!」
「へ?何で!?」
「そろそろ曜くん帰って来るやろ?」
「曜に会ってから帰ってや!」
「えー、邪魔やん」
「それで曜が邪魔ってゆーならうちが曜のこと殴ったる!」
「そう 笑 じゃあ待つよ」
:08/12/12 01:28 :D905i :☆☆☆
#172 [サな]
それからしばらくすると曜が帰ってきた。
「おかえり!」
「おじゃましてまーす」
「ただいま。あといらっしゃい」
「なら帰るね!」
「え!じゃあ駅まで一緒に行く!」
「は?お前馬鹿?帰り1人になるやーろが」
:08/12/12 01:34 :D905i :☆☆☆
#173 [サな]
「だってそんなん志乃1人で駅行くことになるやん」
「なら俺もついていく」
「嫌や!まだ志乃と話したいことある」
「んなら駅におる奴に連絡つけとくからそいつと帰ってこい」
「わかった〜」
過保護やなあ…
:08/12/12 01:37 :D905i :☆☆☆
#174 [サな]
外に出てから志乃と話しながら駅に向かった。
「どうやった?曜」
「束縛ひどそうな奴やな!笑
でもかっこええやん」
「確かにひどそうかもね〜。でもまあ良い奴やしっ」
「なあ紗奈、うちは紗奈が幸せになってくれたらそれでいい。やから、後悔だけはせんとってな?せっかく良い人見つけたんやから、大切にせな」
「うん。ありがとう」
:08/12/12 01:41 :D905i :☆☆☆
#175 [サな]
志乃、ほんまにありがとうな。
志乃がおらんかったら
曜にも出会えてないし、
会ってなかったよ。
志乃がおらんかったら
今の自分もおらんかった。
:08/12/12 01:44 :D905i :☆☆☆
#176 [サな]
志乃を送って駅の外に出ると
「紗奈さんっすか?」
背の低い勘違いギャル男?みたいなのが声かけてきた。
「はい」
「俺、曜さんの後輩っす。送っていけって頼まれました」
「あ、うん。ありがとう。ごめんね」
何かこいつは絡みづらいって真剣に思った。
:08/12/12 03:26 :D905i :☆☆☆
#177 [サな]
帰る途中すごい話しかけられてたけど、喋り方がすごい気に障った。笑
だからあんまり返事してなかった。
「つきましたよぉ〜」
「ありがとー。じゃあねっ」
うちはすぐに部屋に向かった。
:08/12/12 03:29 :D905i :☆☆☆
#178 [サな]
「曜、あの人絶対おかしいよ喋り方」
「あー笑 なんか今日駅にみんな溜まってないらしくて駅から一番近い奴選んだんよな。変な奴やけどな 笑」
「おなかすいた」
「母さんが作ってくれたで。食べ〜」
曜が持ってきてくれてそれを食べた。
「曜の母さんて何しとる人?」
「今はスナックで働いとる。ずっと水商売やよ。今日なんか久しぶりに家におるから作ってもらった」
:08/12/12 03:35 :D905i :☆☆☆
#179 [サな]
「父さんは何しよん?」
「それは内緒〜ッ」
「あ、そう。兄弟は?」
「2つ上に兄ちゃん。もう家おらんけど」
「そーなんやあ」
やっぱりまだたくさんいろんな事を知らない。
もっと知っていかんとなぁって思った。
:08/12/12 03:39 :D905i :☆☆☆
#180 [サな]
そんな日が1週間くらい続き、夏休みも残り1週間。
毎日一緒にいるのに全く手を出してこない曜が不思議で仕方なかった。
「曜って実はホモとか?」
不思議に思って聞いてみた。
「は?何いきなり」
「全く手出して来んからそっち系かなあと…」
「ありえんし!てか付き合ってもないのに手出せんやろ」
:08/12/12 13:01 :D905i :☆☆☆
#181 [サな]
「でもよく我慢できるよね」
「鎖骨噛まれたときは理性飛ぶかと思ったけどね」
「すんません 笑」
「まあ俺はその辺のヤツみたいに女とおったらヤるみたいな考え方しかできんやつとは違うから」
「そか」
曜は偉いと思った。
普通のことなのかもしれないけど、うちは今までそんな人と出会ったこと無かったから。
:08/12/12 13:05 :D905i :☆☆☆
#182 [サな]
夏休みも終わりに近づく。
日が経つごとに曜の態度が変化していくのがわかる。
物にやつあたりしたり、イライラして煙草の量が増えたり…。
そんなの見てもうちはどうすることもできない。
曜も何もできない自分にイライラしてたんだと思う。
:08/12/12 23:16 :D905i :☆☆☆
#183 [サな]
「なあ曜、うちはどうしたらいいん?」
曜がうちにどうしてほしいのかわからなかった。
「俺は…出て行ってほしくない。H市におれば何もされんし、何も知られん。でも、そんなに紗奈を縛っても仕方ない。自分でもどうしたらいいんかわからんし、どうしてほしいんかもわからん…」
「うちは学校に行かないかん。家にも帰らないかんよ。やから結局はM市に戻らんといかんやん。これからは毎日一緒におれるわけやないし、うちはM市で過ごすしかないよ。」
:08/12/12 23:22 :D905i :☆☆☆
#184 [サな]
「うん。…またH市まで来てな?」
「来るよっ」
「もしなんかあったら絶対言えな?」
「うん」
うちはちゃんと学校に行く。
土日はちゃんとH市に行く。
それが条件になった。
:08/12/12 23:27 :D905i :☆☆☆
#185 [サな]
夏休みも終わり、うちはM市に帰った。
普通にいつも通りの学校生活。
土日はちゃんとH市に行った。
駅をなるべく通らないようにするために、駅から離れたところに佳基さんが迎えに来てくれる。
そんな日が何日も続いた。
…でも、そんな毎日がずっと続くわけがない。
狭いM市の中では、情報がおもしろいように回った。
:08/12/12 23:50 :D905i :☆☆☆
#186 [サな]
紗奈に男がいる。と。
それが誰なのかは知られてなかった。
ただ、佳基さんの車に乗り、H市に向かう姿が目撃されて、七瀬のもとに情報が届いた。
学校で、志乃にも他の人にも恋バナなんかしなかった。
うちの学校にはM市の人もH市の人も少なくて、基本O市の集まり。
だけど、どこで誰が何を聞いてどう情報が流れるかわからないから、学校でそういう話は一切しなかった。
:08/12/13 00:01 :D905i :☆☆☆
#187 [サな]
それでも、うちの学校の人間に少し手を回せばすぐにわかることだった。
うちの学校のH市の人間は、何かしらのかたちで曜に言われてると思うから。
でももしそれが気が弱い人であれば、少し脅されればすぐ言ってしまうと思う。
その噂を聞いてからは、毎日不安で仕方なかった。
曜を傷つけたくなかった。
:08/12/13 00:06 :D905i :☆☆☆
#188 [サな]
「しばらく会うの止めよう」
うちは電話で曜に言った。
「は?何で?」
「うちがH市に男がおるって噂が広がって七瀬の耳にも入っとる。このままだったら曜も、曜の周りの人もみんな巻き込んでしまう。うち、やっぱそんなの耐えれん」
「俺は紗奈に会えんくなるほうが耐えれん。俺ら付き合ってないやん。やましいことなんか何もない」
「そんなの七瀬に通用せんよ。とりあえず2週間は会わんとこう」
:08/12/13 00:14 :D905i :☆☆☆
#189 [サな]
「わかった」
これで解決するわけがない。
この2日後、七瀬がうちの高校にやってきた。
うちを待ち伏せるように、校門の前に5人くらいで溜まっていた。
:08/12/13 00:19 :D905i :☆☆☆
#190 [サな]
「紗奈、七瀬くんや」
志乃が言った。
「…どうせうちのことやろ。もううちが行くしかないやん」
「絶対やめとき!何されるかわからんで!?」
「大丈夫。行くでな。志乃は帰っといて」
:08/12/13 00:21 :D905i :☆☆☆
#191 [サな]
うちが七瀬のほうに向かっていくと、七瀬もうちに向かってきた。
「うちに話しでもあるんやろ?こそこそせんと言うてみ」
「わかっとんやん。お前男おるらしいな」
「それただの噂。うち彼氏おらん」
「H市の奴やろ?大体見当ついた」
「嘘やん。誰な?言うてみ?」
「水野 曜やろ」
:08/12/13 00:27 :D905i :☆☆☆
#192 [サな]
当てられた。こいつは調べ上げて来たんや。
「…ははっ違うわ」
「嘘つくなや。俺前にも言うたよなぁ?お前が男作っても潰すって」
「まじで彼氏やないし。しかも何でいつまでもあんたに干渉されないかんわけ?」
「お前が好きやからやん」
「そんなん言われても嬉しくない。本間に好きならうちの幸せ願えるくらいの男になれや」
:08/12/13 00:32 :D905i :☆☆☆
#193 [サな]
「やから俺と付き合えば幸せになれる」
「絶対なれんわ。あんたなんかと一緒におったら気が狂うわ」
「俺はほかの男とおる紗奈がいやなんやって。」
「あんだけ浮気すれば?とか言うてたくせに」
学校前で言い争いをしていると、グラウンドで部活をしていた先生がこっちに走ってきた。
:08/12/13 00:35 :D905i :☆☆☆
#194 [サな]
うちらはそれぞれ逃げた。
すると七瀬が追いかけてきた。
「まだ話終わってないやろが!」
うちは立ち止まった。
そして七瀬と話すために、2人で近くの公園に行った。
:08/12/13 00:38 :D905i :☆☆☆
#195 [ゆちゃん]
見てます!
頑張ってください★
:08/12/13 00:44 :D903i :CmoMf8bg
#196 [サな]
ゆちゃん
ありがとうございます(゚∀゚)
:08/12/13 01:15 :D905i :☆☆☆
#197 [サな]
「俺はお前とよりもどしたい」
「無理。うちは七瀬のこと好きやない」
「でも俺は好きやから、お前が俺んとこくるまで邪魔するで?」
「あんたのせいでなんもかんもめちゃくちゃなんやん!あんたさえおらんかったら幸せなのに!」
「俺はお前がおってくれれば幸せなんやって」
「あんたの幸せなんか願いたくもないわ!」
:08/12/13 01:20 :D905i :☆☆☆
#198 [サな]
「まあ好きにすれば。お前が水野曜のことを好きなのはよーくわかった」
「何でそーなるん」
「水野曜潰せばええんやろ?」
「ふざけんな!」
「じゃ、またな」
「ふざけんなよ!?誰か傷つけたら絶対許さん!」
:08/12/13 01:23 :D905i :☆☆☆
#199 [ま]
:08/12/13 03:02 :P906i :7.CVkD3c
#200 [サな]
まちゃん
ありがとう
:08/12/13 12:32 :D905i :☆☆☆
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