うまく言えない
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#172 [サな]
それからしばらくすると曜が帰ってきた。
「おかえり!」
「おじゃましてまーす」
「ただいま。あといらっしゃい」
「なら帰るね!」
「え!じゃあ駅まで一緒に行く!」
「は?お前馬鹿?帰り1人になるやーろが」
:08/12/12 01:34 :D905i :☆☆☆
#173 [サな]
「だってそんなん志乃1人で駅行くことになるやん」
「なら俺もついていく」
「嫌や!まだ志乃と話したいことある」
「んなら駅におる奴に連絡つけとくからそいつと帰ってこい」
「わかった〜」
過保護やなあ…
:08/12/12 01:37 :D905i :☆☆☆
#174 [サな]
外に出てから志乃と話しながら駅に向かった。
「どうやった?曜」
「束縛ひどそうな奴やな!笑
でもかっこええやん」
「確かにひどそうかもね〜。でもまあ良い奴やしっ」
「なあ紗奈、うちは紗奈が幸せになってくれたらそれでいい。やから、後悔だけはせんとってな?せっかく良い人見つけたんやから、大切にせな」
「うん。ありがとう」
:08/12/12 01:41 :D905i :☆☆☆
#175 [サな]
志乃、ほんまにありがとうな。
志乃がおらんかったら
曜にも出会えてないし、
会ってなかったよ。
志乃がおらんかったら
今の自分もおらんかった。
:08/12/12 01:44 :D905i :☆☆☆
#176 [サな]
志乃を送って駅の外に出ると
「紗奈さんっすか?」
背の低い勘違いギャル男?みたいなのが声かけてきた。
「はい」
「俺、曜さんの後輩っす。送っていけって頼まれました」
「あ、うん。ありがとう。ごめんね」
何かこいつは絡みづらいって真剣に思った。
:08/12/12 03:26 :D905i :☆☆☆
#177 [サな]
帰る途中すごい話しかけられてたけど、喋り方がすごい気に障った。笑
だからあんまり返事してなかった。
「つきましたよぉ〜」
「ありがとー。じゃあねっ」
うちはすぐに部屋に向かった。
:08/12/12 03:29 :D905i :☆☆☆
#178 [サな]
「曜、あの人絶対おかしいよ喋り方」
「あー笑 なんか今日駅にみんな溜まってないらしくて駅から一番近い奴選んだんよな。変な奴やけどな 笑」
「おなかすいた」
「母さんが作ってくれたで。食べ〜」
曜が持ってきてくれてそれを食べた。
「曜の母さんて何しとる人?」
「今はスナックで働いとる。ずっと水商売やよ。今日なんか久しぶりに家におるから作ってもらった」
:08/12/12 03:35 :D905i :☆☆☆
#179 [サな]
「父さんは何しよん?」
「それは内緒〜ッ」
「あ、そう。兄弟は?」
「2つ上に兄ちゃん。もう家おらんけど」
「そーなんやあ」
やっぱりまだたくさんいろんな事を知らない。
もっと知っていかんとなぁって思った。
:08/12/12 03:39 :D905i :☆☆☆
#180 [サな]
そんな日が1週間くらい続き、夏休みも残り1週間。
毎日一緒にいるのに全く手を出してこない曜が不思議で仕方なかった。
「曜って実はホモとか?」
不思議に思って聞いてみた。
「は?何いきなり」
「全く手出して来んからそっち系かなあと…」
「ありえんし!てか付き合ってもないのに手出せんやろ」
:08/12/12 13:01 :D905i :☆☆☆
#181 [サな]
「でもよく我慢できるよね」
「鎖骨噛まれたときは理性飛ぶかと思ったけどね」
「すんません 笑」
「まあ俺はその辺のヤツみたいに女とおったらヤるみたいな考え方しかできんやつとは違うから」
「そか」
曜は偉いと思った。
普通のことなのかもしれないけど、うちは今までそんな人と出会ったこと無かったから。
:08/12/12 13:05 :D905i :☆☆☆
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