うまく言えない
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#186 [サな]
紗奈に男がいる。と。

それが誰なのかは知られてなかった。

ただ、佳基さんの車に乗り、H市に向かう姿が目撃されて、七瀬のもとに情報が届いた。

学校で、志乃にも他の人にも恋バナなんかしなかった。

うちの学校にはM市の人もH市の人も少なくて、基本O市の集まり。

だけど、どこで誰が何を聞いてどう情報が流れるかわからないから、学校でそういう話は一切しなかった。

⏰:08/12/13 00:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#187 [サな]
それでも、うちの学校の人間に少し手を回せばすぐにわかることだった。

うちの学校のH市の人間は、何かしらのかたちで曜に言われてると思うから。

でももしそれが気が弱い人であれば、少し脅されればすぐ言ってしまうと思う。

その噂を聞いてからは、毎日不安で仕方なかった。

曜を傷つけたくなかった。

⏰:08/12/13 00:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#188 [サな]
「しばらく会うの止めよう」

うちは電話で曜に言った。

「は?何で?」

「うちがH市に男がおるって噂が広がって七瀬の耳にも入っとる。このままだったら曜も、曜の周りの人もみんな巻き込んでしまう。うち、やっぱそんなの耐えれん」

「俺は紗奈に会えんくなるほうが耐えれん。俺ら付き合ってないやん。やましいことなんか何もない」

「そんなの七瀬に通用せんよ。とりあえず2週間は会わんとこう」

⏰:08/12/13 00:14 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#189 [サな]
「わかった」

これで解決するわけがない。

この2日後、七瀬がうちの高校にやってきた。

うちを待ち伏せるように、校門の前に5人くらいで溜まっていた。

⏰:08/12/13 00:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#190 [サな]
「紗奈、七瀬くんや」

志乃が言った。

「…どうせうちのことやろ。もううちが行くしかないやん」

「絶対やめとき!何されるかわからんで!?」

「大丈夫。行くでな。志乃は帰っといて」

⏰:08/12/13 00:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#191 [サな]
うちが七瀬のほうに向かっていくと、七瀬もうちに向かってきた。

「うちに話しでもあるんやろ?こそこそせんと言うてみ」

「わかっとんやん。お前男おるらしいな」

「それただの噂。うち彼氏おらん」

「H市の奴やろ?大体見当ついた」

「嘘やん。誰な?言うてみ?」



「水野 曜やろ」

⏰:08/12/13 00:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#192 [サな]
当てられた。こいつは調べ上げて来たんや。


「…ははっ違うわ」

「嘘つくなや。俺前にも言うたよなぁ?お前が男作っても潰すって」

「まじで彼氏やないし。しかも何でいつまでもあんたに干渉されないかんわけ?」

「お前が好きやからやん」

「そんなん言われても嬉しくない。本間に好きならうちの幸せ願えるくらいの男になれや」

⏰:08/12/13 00:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#193 [サな]
「やから俺と付き合えば幸せになれる」

「絶対なれんわ。あんたなんかと一緒におったら気が狂うわ」

「俺はほかの男とおる紗奈がいやなんやって。」

「あんだけ浮気すれば?とか言うてたくせに」


学校前で言い争いをしていると、グラウンドで部活をしていた先生がこっちに走ってきた。

⏰:08/12/13 00:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#194 [サな]
うちらはそれぞれ逃げた。

すると七瀬が追いかけてきた。

「まだ話終わってないやろが!」



うちは立ち止まった。

そして七瀬と話すために、2人で近くの公園に行った。

⏰:08/12/13 00:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#195 [ゆちゃん]
見てます!
頑張ってください★

⏰:08/12/13 00:44 📱:D903i 🆔:CmoMf8bg


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