うまく言えない
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#2 [サな]
曜<よう>と出会うまで

適当なことばっかりしてきた。

曜に沢山教えられたよ。

うまく言えないけど‥

愛してる。

⏰:08/12/04 09:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#3 [サな]
曜と出会う何年も前の話。


うちは市内で一番

悪くて有名な中学に入学した。

それがきっかけで

すべてが変わったんだと思う。

⏰:08/12/04 09:58 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#4 [サな]
どうせみんなこんなもんだろ。

って思って化粧して

髪を染めてピアスを開けた。

スカートも切って短くして

それで入学式に臨んだ。

⏰:08/12/04 10:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#5 [サな]
なのに皆案外真面目だった。

髪は黒いしスカート長いし。

うちが一番目立ってたみたいで

すごい目で見られたし

先生に呼ばれて職員室で

黒スプレーをかけられた。

⏰:08/12/04 13:05 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#6 [サな]
入学式が終わって教室へ行くと

女の子が1人近づいてきた。

「髪染めとった子やろー!?
スプレーされとるしまじうける!
うち夢<ゆめ>っていうんよー。
よろしくなあー!名前なんて言うん?」

黒髪だけど顔立ちがギャルっぽくて

テンション高いしおもしろそうだし

気が合うなって思った。

⏰:08/12/04 13:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#7 [サな]
「うちは紗奈ってゆーよ!
夢は染めてないん?」

「染めとるけどスプレーよ。
普通に入学式くらいは
真面目にしてくるってー!
さなのこと絶対ばかやろ
って思ったもん」

「超失礼じゃんー!」


そんなこんなで

夢とは一番仲良くなった。

毎日バカして遊んだ。

⏰:08/12/04 13:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#8 [サな]
徐々に髪染めてる人も増えてきた。

入学して1ヵ月もすぎると、

うちと夢は先輩たちも含め

沢山の友達ができて

連むようになった。

同じクラスの七瀬(男)は

学年全体の頭みたいな感じで

うちはその七瀬とかなり仲良かった。

⏰:08/12/04 13:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#9 [サな]
七瀬は格好いい。

喧嘩強いしキレたら怖い。

中学生のうちには

それがすごいことだった。

毎日毎日喧嘩して

「また喧嘩したーん?」

っていうのがしょっちゅうだった。

⏰:08/12/04 13:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#10 [サな]
夏休みに入ってから

ある日の夜中携帯が鳴った。

着信は七瀬。

「どしたん?」

「今からキリン公園来て」

「なんでー」

「いいから来い」

「わかったわかった」

⏰:08/12/04 13:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#11 [サな]
キリン公園は学校近くの公園で

みんな溜まってるんだろー

と思いながら行った。

でも誰もいなかった。

呼び出したはずの七瀬もいない。

ブランコに座ってぷらぷらしてると

七瀬が来た。

⏰:08/12/04 13:57 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#12 [サな]
「七瀬遅ーっ」

「ごめんごめん」

「何の用?」

「特に用はない」

「なにそれー眠いのに来たのに」

「ごめんごめん嘘」

「嘘かよ」

⏰:08/12/04 14:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#13 [サな]
「俺紗奈が好き。
付き合って?」


いきなりすぎてびっくりした。

は?七瀬がうちを好きって?


「うち七瀬のこと
そーゆー目で見てない。」

「今から見て。別に今
好きじゃなくても良いし
付き合っとるうちに
好きになってくれたらいい」

⏰:08/12/04 14:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#14 [サな]
「いいよ。うん」

OKしてしまった。

「‥まじで?ありがとう!!」

七瀬は抱きついてきた。

「落ちる落ちる!」←ブランコから

「じゃああっち行こ」

引っ張られてすべり台の

真ん中に開いてる穴に入った。

⏰:08/12/04 14:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#15 [サな]
七瀬は抱きつきながら言った。

「俺、入学式んときに紗奈みて
一目惚れしたんよ。
まじ今嬉しいし大事にする。」




中1の夏


初めての彼氏ができた。

⏰:08/12/04 14:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#16 [サな]
七瀬はうちを大事にしてくれた。

まあ最初だけだったけど。


うちは、七瀬の彼女ってだけで

一目置かれた存在になった。


喧嘩しながらもずるずる続いて

中2になるころ、初めてHした。

⏰:08/12/04 22:05 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#17 [サな]
それから七瀬は変わった。

いっつもHしたがった。

断ると殴ってくる。

浮気もするようになったし

七瀬のことを信用できなくなった。

⏰:08/12/04 22:08 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#18 [サな]
「七瀬、別れようや?」

付き合って1年たとうとする頃、

我慢しきれなくてうちは言った。

「は?無理」

「じゃあ何で浮気するん?
何で会ったら毎回
ヤらんといけんのん?
うちは七瀬の何なん?」

「じゃあお前も浮気すれば?
俺の一番は紗奈に変わりないし
別れる気無いけど
何だかんだで遊びたいじゃん?」

馬鹿だと思った。

⏰:08/12/04 22:12 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#19 [サな]
「いやいや、七瀬にとって彼女ってなんなんよ?馬鹿じゃないん?そんなら別れればいいじゃん」

「だーかーら、俺の一番は紗奈なわけ。浮気しても一番は紗奈」

「じゃあなんでうちだけじゃだめなん」

「ダメなわけじゃないけど寄ってくるし断る理由とかなくない?」

「彼女おるならそれが断る理由じゃん」

「そーか?」


話にならない。
ほっとこうと思った。

⏰:08/12/04 22:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#20 [サな]
それを夢に言うと

「七瀬はそーゆーやつだって。ま、紗奈が浮気すれば平等なんじゃん?」


…そういう問題か?

「ま、男紹介したるし今日ついておいで」


夢は結構顔が広い。
まあいいか。と思ってついて行くことにした。

⏰:08/12/04 22:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#21 [サな]
放課後夢に付いていくと

ヤンキーチックな男が何人かいた。
隣の学校の奴ら。

「この子紗奈ね。よろしくしたって」

「紗奈ってもしかして前岡紗奈?」

「うん。前岡紗奈よ」

「お前七瀬の女やろ?」

「七瀬?別れたし」


浮気の第一歩。

⏰:08/12/04 22:24 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#22 [サな]
「は?まじでー?」

「まじまじ。付き合っとられんもん」

「じゃあアド交換しよー」

「えーよえーよ」


そのアドを交換した男は悠真<ゆうま>。


金に近い髪に整った顔立ち。

少し七瀬に似てたかな。

⏰:08/12/04 22:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#23 [サな]
悠真にアドを教えた日から

悠真から紹介がよく来るようになった。

その悠真からの友達からも紹介がきて

男のアドは七瀬だけだったのが

あっと言う間に30人を超した。

その中の何人とも遊んだ。

世で言うヤリマンかな。

でも別に何も思わなかった。

だって自分の体だし

他の人にどーとか言われてもねw

⏰:08/12/04 22:34 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#24 [サな]
そのときは何も思ってなかったけど

後悔する日が来ることになる。


まだまだ先の話ではあるけど。

⏰:08/12/04 22:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#25 [サな]
そんな感じでずるずる続いて

あっという間に3年の後半。

七瀬と付き合って2年過ぎた。


七瀬は高校受験すらせず

現場職に就くと言った。

うちは隣の市の高校に行くことになった。

⏰:08/12/05 00:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#26 [サな]
バカで誰でも入れるような高校。

でも高校は出ておきたいし

そこに通うことになった。

七瀬とは、けじめつけよう

ってことで、卒業式の日に別れた。

七瀬がいなくなったらいなくなったで

寂しいと思う自分がいた。

なんだかんだで好きだったんだよね。

⏰:08/12/05 00:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#27 [サな]
高校に入ってから

イメチェンしようと思って

髪を黒くしてストレートにして

メイクも変えた。

ギャルって雰囲気だったけど

清楚っぽくしてみた。

隣の市だから中学一緒の人が

少ししかいなかったんだけど

その人たちはびっくりしてた。

⏰:08/12/05 00:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#28 [サな]
でも、世の中うまくいかないもんで

同じクラスに悠真がいた。

「紗奈!?」

「うわ、悠真じゃん」

「何その格好」

「ん?イメチェン笑」

「似合わねー!笑」

⏰:08/12/05 00:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#29 [サな]
ほっといてくれって思いながら

自分の席に着いた。

「ねえ、あの人と知り合い?」

隣にいた金髪のねーちゃんに

話しかけられた。

「うん。まあ」

「中学一緒とか?何中?」

「うちは2中で悠真は3中」

「まじかあ!M市よね?」

⏰:08/12/05 00:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#30 [サな]
「うん。M市。てか名前は?」

「うちは志乃!K中よー。名前は?」

「紗奈。よろしくね」


そんなことを話ながらHRが終わった。


「ねぇ紗奈、思い出したけど、紗奈って七瀬君の彼女?」


うわ…最悪

⏰:08/12/05 00:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#31 [サな]
「まあもう別れたけどね」

「別れたん!?てかやっぱ七瀬君と付き合っとったんよなあ!?うち紗奈のことみたことあるよ!よくM駅におらんかった?てかイメージ変わったよなあ?」

「うん。M駅溜まり場みたいなもんだったし。七瀬と別れたしせっかくやしイメチェンしてみた笑」

「まじかー!ま、仲良くしてなあ」

この志乃との出会いで、うちは曜が出会うことになる。でもまだまだ先。

⏰:08/12/05 00:57 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#32 [サな]
学校の校舎は2階建てが5つある。

123 45
┃┃┃ ┃┃
┃┃┃ ┃┃

配置はこんな感じで

第1校舎が学年ごとで頭良い人が集まったクラスの校舎。

第2校舎が3年
第3校舎が2年
第4校舎が1年
第5校舎が特別校舎。

1年だけ離れた位置に校舎があった。

⏰:08/12/05 09:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#33 [(゚3゚)]
ゆず好きなんですか?(´∀`)

⏰:08/12/05 12:14 📱:D903i 🆔:anePv8KE


#34 [サな]
ゆず好きですよ(^^)/

⏰:08/12/05 12:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#35 [サな]
第3校舎と第4校舎の間には中庭があって、昼休みに先輩達は中庭に1年を見に来た。

うちと志乃は中庭で昼ご飯を食べていたから、よく先輩に声をかけられた。

「彼氏おるん?」

「アド教えてやー」

「ちょっと話そーっ」

そんな下手なナンパ師みたいな先輩達。

まあ別に悪い気はしないし

適当に話したりしてた。

⏰:08/12/05 12:39 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#36 [(゚3゚)]
私も大好きです(^O^)
更新頑張ってください♪

⏰:08/12/05 12:45 📱:D903i 🆔:anePv8KE


#37 [サな]
その中の龍<りゅう>先輩は3年で、

うちのタイプでもあった。

その龍先輩の周りには必ず

サッカー部の春樹<はるき>先輩と

野球部の政弘<まさひろ>先輩がいた。

志乃は春樹先輩を気に入ったらしい。

うちと志乃は毎日昼休みになるまで

龍先輩と春樹先輩の話ばっかりだった。

⏰:08/12/05 12:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#38 [サな]
ゆずいいですよね♪
頑張ります☆

⏰:08/12/05 12:47 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#39 [サな]
なんか久しぶりに恋をした気分だった。

中学はずっと七瀬か遊びの男だったし。


ちょっと自惚れだとは思うけど、龍先輩はうちのこと気に入ってくれてるみたいだし、何もかもが順調だった。

⏰:08/12/05 12:52 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#40 [サな]
「今度の休み遊び行こうや?」

龍先輩が行ってきた。

「行く!行きたい!」


その週の土曜日、初めて学校の外で会うことになった。

⏰:08/12/05 16:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#41 [サな]
行ってきた×
言ってきた○

⏰:08/12/05 16:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#42 [サな]
次の日、早起きして化粧や服に気合いを入れた。

《準備できたよ!》

うちがメールを送ると

《M駅まで来とるから出てきて》


もうM駅おるんか!

ってことで急いで駅に向かった。

⏰:08/12/05 16:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#43 [サな]
私服の龍先輩は大人びて見えた。

「雰囲気違うねえ」

「こっちの台詞ー」

なんて話しながらその辺を歩き始めた。

でも嫌だったことがある。

うちの地元だから

しょっちゅう声をかけられること。

⏰:08/12/06 00:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#44 [サな]
七瀬のせいで顔が広くなってしまったおかげで

大してはなしたこと無い人にまで呼ばれる。

「紗奈イメチェン!?まじ違う!」

とか言われるし、高校デビューした子みたいに思われてるんじゃないかとか不安にもなった。

龍先輩はヤンキーってよりも、爽やかイケメンみたいな感じ。

うちの周りとは少し違うタイプだった。

⏰:08/12/06 00:43 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#45 [サな]
「紗奈友達多いねー」

「大した友達じゃないよ」

「でも有名人みたいじゃん」

「うちが有名人なんじゃなくて元彼が顔広いだけだって」

「紗奈の元彼ヤンキー?」

「ヤンキー…かなぁ?どーかな」

「てか紗奈中学んときってどんな感じだったん?みんな変わったって言いよるけど」

「いや、まあいいじゃん」

⏰:08/12/06 00:47 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#46 [サな]
何か過去を知られたくなかった。

七瀬のことは好きだったけど、七瀬と付き合ってた事実を知られたくなかった。


日が暮れてきた頃、龍先輩が言った。

「紗奈、俺と付き合ってくれん?」

「えっ何いきなり」

「紗奈のこと好きなんよ」


びっくりしたけどうちはOKした。
高校生活初めての彼氏が龍。

⏰:08/12/06 00:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#47 [サな]
志乃に報告すると、凄い喜んでくれた。

「幸せになりーよ!」

って、自分のことのように喜んでくれた。


その1週間後くらいに、志乃と春樹先輩が付き合うことになった。

⏰:08/12/06 00:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#48 [サな]
龍との付き合いは順調だった。

順調だったのに。







うちのせい?


七瀬のせい?

⏰:08/12/06 00:58 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#49 [サな]
龍と付き合って2ヵ月くらいのとき悠真が話しかけてきた。

「紗奈が龍先輩と付き合っとんの七瀬知ってしもーたど?」


え、で?だから何?

七瀬とは別れたのに関係ないじゃん。


「七瀬が知ったところで関係なくね?」

「いや、キレとった」


…はあ?

⏰:08/12/06 01:04 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#50 [サな]
「今、龍先輩のこと探しよるみたいで。龍先輩に言うたほうがええで。あいつ何するかわからん。」


うちはすぐに龍に電話をかけた。

「龍、今どこおる!?」

「普通に教室」

「中庭来て!」


うちの過去のせいで龍に迷惑がかかる…。
苦しくて仕方なかった。

⏰:08/12/06 01:08 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#51 [サな]
すぐに龍は来た。
何て言って良いかわからなくて、しばらく沈黙が続いた。

「どした?なんかあったんやろ?」

心配そうに覗き込む龍。
龍を傷つけたくないと思った。

「龍…うちとおったらいけん。うちと離れた方がいい。ごめん、別れよう」

涙をこらえながら言った。

涙を流せば龍に心配かけてしまうと思ったから。

⏰:08/12/06 01:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#52 [サな]
「何で?何かあったんやろ?俺、何かした?」

「違うよ、龍が悪いんじゃない。うちが全部悪い…。ごめん龍。」

「理由話せん?俺納得せんよ?」

「うちとおったら龍が傷付く。それだけ」

「傷つくかなんかわからんやん。」

「わかるよ。心が傷付くとかだけじゃない。龍、絶対怪我するよ。軽い怪我じゃ済まん。入院せんといけんくなるかもしれん。そんな龍見たくない…。」

⏰:08/12/06 01:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#53 [サな]
「そんなことだけ言われて納得するわけないやん。ちゃんと説明しろや!?」

話して納得してもらえるなら話した方がいいと思った。

そして過去を話した。
3年近く七瀬と付き合っていたこと。
七瀬という人間のこと。

このまま龍と付き合っていれば必ず七瀬が殴り込みに来るということ。

自分が過去どんな人だったかも。

⏰:08/12/06 01:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#54 [サな]
「やから龍とは付き合えん」

「俺と別れて解決するならそれでいいよ」



多分龍はうちに幻滅したんだろう。

話した後はやけにあっさり別れを承諾してくれた。

⏰:08/12/06 01:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#55 [サな]
七瀬は何がしたいんだろう?

お互い納得して別れたはずなのに。



その日の放課後電車で駅まで帰ると、七瀬とその連れが溜まっていた。

「おう!紗奈、彼氏はどーしたぁ?」

七瀬が馬鹿にしてくるように言った。

「あんたの望み通り別れてやったわ」

⏰:08/12/06 15:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#56 [サな]
「まじでー!?手間が省けたわぁ」

「何なんあんた?何がしたいん?」

「紗奈ぁ、寄りもどそー?」

「は?無理」

「まあ無理っつーならやることは1つやけどなぁ」

「そーやってうちに彼氏ができたら潰していく気やろ?アホか。幼稚くさい」

⏰:08/12/06 15:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#57 [サな]
「好きな女手に入れるのに手段は選びませーん」

「まじで付き合う気ないよ?」

「別に俺以外の人と付き合っても手回すだけやしいいけどなー」

「お前ほんまうざいな。」

⏰:08/12/06 15:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#58 [サな]
家に帰って冷静に考えてみた。

あぁもお恋できんなって思った。

七瀬と付き合った時点で、もうだめだったんだろうなって思った。

自分にはどーすることもできないし、これから先もし誰かを好きになっても付き合えない。

悔しかった。

七瀬となんか付き合わなかったらよかった…って本当に後悔した。

約3年付き合ってきたけど、後悔しかなかった。

⏰:08/12/06 16:08 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#59 [サな]
それからしばらくの月日がたった。

隣のクラスの絵美<えみ>がいきなり教室に入ってきた。

絵美は小柄でギャルっぽい感じ。
七瀬の親友の達也<たつや>と付き合ってる。

達也と七瀬は中学は違うけど元々仲が良かった。

絵美は絶対に七瀬のことで来たんだと直感で思った。

⏰:08/12/06 21:24 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#60 [サな]
「紗奈…!ちょっといい?」

うちは頷いて絵美についていった。

中庭のベンチに座ると、絵美は深刻な顔をして言った。







「達也と七瀬、捕まったよ」

⏰:08/12/07 01:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#61 [サな]
別に驚かなかった。

だって、七瀬と達也だし、何しでかしてもおかしくないじゃん?

「何で捕まったん?」

「暴力事件の現行犯…」


絵美が泣きそうな顔をして言った。

あぁ、人を見た目で判断しちゃだめだな。
絵美はそういうのにまだ慣れてないんだ。

⏰:08/12/07 01:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#62 [サな]
「まだ初犯だしすぐ出てくるっしょ。」

「そうかな?うち達也が近くにおらんと寂しくて死にそうやし…」

「好きでおってもいいけど、あんま依存せんほうがいいよ。どーせ今回出てきてもまたやらかすやろーし。慣れんと」

「紗奈は七瀬と付き合っとったとき寂しくなかった?七瀬は他の女と遊んだりもしてたんよな?」

「別にな。他の女と遊ばれるのも慣れとったし。正直、純粋な気持ちで七瀬や達也と付き合おうとか、無理だと思うよ。」

⏰:08/12/07 01:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#63 [サな]
「…紗奈冷めとるよな。何で?」

「愛とか恋とか、もううちの中からそんなもの消えた。やから興味無いんよ。まあ頑張りや。絵美が達也の本命なら、達也を支えるのは絵美しかおらんのやよ。達也の家庭環境や過去を知っとんなら、絵美がちゃんと支えてやって。留置から出るんも待ってやれるやろ?で、年少行かんようにちゃんと達也を変えてやるくらいの気持ちでおりいや」

「ありがと。…また相談していい?」

うちは返事をせずに教室に戻った。

何が楽しくて絵美の相談にのらんといけんのんかわからんかった。

⏰:08/12/07 01:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#64 [サな]
嫌でもどこかで繋がってる七瀬。

縁を切りたかったし、繋がりたくなかった。

ちゃんとした恋愛がしたかったのに、それさえも元彼である七瀬のせいでさせてもらえない。

ここにいる限り、恋愛しても意味がない。

そんなことを考えてるうちに、人に冷たくなっていく自分がいたんだと思う。

⏰:08/12/07 01:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#65 [サな]
そんなうちは高2になった。
志乃と同じクラス。

志乃は春樹先輩と別れてフリーだった。


まあ別に2年になったところで、何も変わらないだろうと思っていた。

どうせ七瀬に監視されるし、恋なんかしないって思ってた。

⏰:08/12/07 01:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#66 [サな]
夏休みのことだった。

家にいても楽しくないし、ほとんどを志乃んちで過ごしてた。
完全に自分ちみたいな感じ。

志乃の部屋でゴロゴロしてると、夜の12時過ぎた頃に志乃の携帯が鳴った。

「なぁー、知らん番号から電話なんすけどー」

「んー?出てみればいいじゃん」

そう言うと志乃は通話ボタンを押した。

⏰:08/12/07 01:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#67 [サな]
受話器ごしに話を聞けば、ちょっと前に志乃が誰かから紹介してもらったブサイク男(出●哲朗似)らしい。

「ちょい横に友達おるから友達と話して」

って言われて電話を渡された。

「もしもしー?」

「もしもしー、じゃあ俺も横におる友達に代わるね」


とか言われて電話を代わられた。

⏰:08/12/07 01:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#68 [サな]
「もしーっ」

なんかちょっと酔った感じの声だった。

「もしー?つか誰か知らんけど酔っとるやろ?」

「やー、今飲みよったんやんかー」

「ほーなんかー」

「名前なんてゆーん?」

「名前ー?内緒」

⏰:08/12/07 01:57 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#69 [サな]
「教えてーや!」

「前岡ちゃんですー」

「名字かよ!笑」

「自分名前なんてゆーん?」

「俺ぇ?水野くんです」

「名字かよ!笑」

⏰:08/12/07 02:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#70 [サな]
「前岡ちゃん何歳?」

「前岡ちゃんは今年17歳」

「んなら俺とタメやんー」

「まじかー、何高?」

「高校とか普通に行ってないし。つかこの携帯の持ち主はブサイクやけど俺そんなブサイクやないからな!格好いいお兄さんやから!笑」

「自分で言う時点でありえんわー笑」

⏰:08/12/07 02:04 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#71 [サな]
そんなこんなで気付けば1時半。
水野くんのわかったことと言えば、


中卒で現場職。
住みはH市、
今年17歳で自称きもくない 笑
出●哲朗似(19歳)はパシリ。
その日職場の人に怒られた。

そんな感じだった。


まあ眠たいし寝るってことで、お互い電話番号を交換して電話を切った。

⏰:08/12/07 02:14 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#72 [サな]
H市の水野…

聞いたことある。

七瀬の連れだったっけな?

とか思ったけど、考えるのが面倒になってやめた。

まあどうせその辺の奴は七瀬の連れだろうって。

⏰:08/12/07 02:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#73 [サな]
そんな電話したことなんか忘れて2週間がたった。

久しぶりに家に帰ってゆっくりしていたときだった。


〜♪〜♪
着信"水野くん"


水野…水野…あぁ、水野!

って感じで思い出して電話に出た。

⏰:08/12/07 20:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#74 [サな]
「お前電話してこいやー」

水野くんが言った。

「いやいや、自分がしてこい」

「待っとったのにしてこんし」

「待つくらいならしてこい」

「てか今から遊ぼー」

「はい無理ー」

「うわ。即答かい!ちょっとは悩め」

「すっぴんとスエットとかキモイやん」

⏰:08/12/08 01:45 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#75 [サな]
「大丈夫可愛い可愛い」

「見たこと無いくせに」

「俺の妄想やし」

「妄想すんなきもちわるい笑」

「絶対前岡ちゃんSやろ」

「よく言われるー」

「で、遊ぼー!」

「いや、無理やって」

⏰:08/12/08 01:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#76 [サな]
そんなやりとりをしつつ、世間話も交えつつ、なんだかんだで3時間も話してた。

切るタイミングも無いし話がつきるわけでもないし。

どんなタイミングで切ったか忘れたけど、電話切って即行寝た。

⏰:08/12/08 21:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#77 [サな]
それから毎日電話が来るようになった。

毎日毎日、遊ぼーって言われた。

毎日毎日、うちは断った。

顔も知らんのに、こいつ誰でもいいんやろうなって思った。


あれだけ電話しても、メールしようなんて話にはならなかった。

⏰:08/12/09 00:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#78 [サな]
「いい加減遊べば良いやん」

志乃が呆れるように言った。

「あいつ絶対チャラいし。」

「あんたが言えることやないやん笑」

「失礼な」

「遊んでみるくらいええんやない?前向きにとらえれば顔を気にせん人やってことやろ?」

「もし七瀬の連れやったらどーすん!?」

「大丈夫やって」

⏰:08/12/09 00:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#79 [サな]
そんな話をしていると着信。

水野くんだった。

「今回誘われたら絶対遊びーよ。じゃないと家おいだすよ」

志乃に若干脅されつつ電話に出た。

⏰:08/12/09 00:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#80 [サな]
「前岡ちゃんおはよう!」

「おはようやないよ笑 もう11時やん(夜の)」

「俺ドラキュラやもん」

「あほ?笑」

「やから遊ぼー」

「何でそっから遊ぼーに繋がるんよ」


志乃に目をやると遊びに行けって合図してた。

⏰:08/12/09 00:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#81 [サな]
「遊ぼーってばー」

甘え口調で言ってくる。

「んー、いいよ」

「……まじで!?」

「は、誘っといて何それ!笑」

「やって、いっつも断るやん!まじびっくりしたわ」

「冗談なん?冗談なんやったら遊ばん」

「冗談やないし!今からM駅行く」

⏰:08/12/09 00:39 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#82 [サな]
「ちょー、待て待て!M駅はまずい」

七瀬がおる。絶対におる。

「ならどこ行けばいいよ?」

「M駅から真っ直ぐ歩いていったら防波堤みたいなんあってそのへんにベンチが何個かあるんやけどそこの一番右んとこに来てや」

「おん。わかったー。着きそうになったらまた電話するわあ」

⏰:08/12/09 00:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#83 [サな]
H市からM市までは電車で20分。
でももう電車はないはず。
どうやって来る気なんやろ?
チャリとか?笑

って志乃と話しながらうちは準備した。

顔見られたくないからキャップ被ってサングラスかけていざ出発。

志乃の家を出て少ししてから電話が鳴った。

⏰:08/12/09 00:52 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#84 [サな]
「もー着くよ」

「はやっ!まだうち着かんで」

「今どこらおるん?」

「ローソンらへん」

「んならそこおってや、ローソンらへんに今俺もおるし」

「まじ?んならローソンで待っとくわ」

⏰:08/12/09 00:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#85 [サな]
うちはローソンに入ってジュース2本買って外に出て座って待った。

しばらくすると…


「おー、家出少女ッ」


髪が短めで金に近い色に髪を染めた男が声をかけてきた。


「誰がや 笑」


すぐに水野くんだってわかった。

⏰:08/12/09 00:58 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#86 [サな]
「初めまして水野くんです!」

ニッコーっと笑った顔が可愛かった。
格好いいってより可愛いって感じ。

「初めまして前岡ちゃんです」


そんな挨拶をしてからうちは水野くんにジュースを渡した。


「うわ、俺こんなことしてもらったの初めて」

「まじ?良い女おらんかったんやね〜」

⏰:08/12/09 01:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#87 [サな]
「で?どこ行く」

「別に行くとこないし 笑」

「いっつもどこにおるん?」

「友達んち」

「家出少女やもんなー」

「普通に家帰れますから。てか駅の方向かって歩くのやめてくれるかな?」

「何で?まあ嫌なら反対行くか。」

⏰:08/12/09 01:04 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#88 [サな]
「てかどーやってきたん?」

「先輩の車」

「先輩足に使うなよ!チャリで来るんか思ったし」

「来れるわけないやん!バイクぶっ壊れたし」

「あー、バイクってゆー手があったか」

「どんだけやし笑」

⏰:08/12/09 01:08 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#89 [サな]
それからふらふら歩いてから、本気で行くところがなかった。

「どこ行くよ?」

「ラブホ行く?」

「あーそれ目当て?」

「違う違う!絶対に違う!絶対何もせん自信あるし、俺見た目これやけどめっちゃ一途やし!」

「ほんまかいや」

「ほんまだって!まあ嫌なら他行こう」

「普通に嫌じゃないって言う人のが少ないだろ笑」

⏰:08/12/09 01:12 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#90 [サな]
結局着いたのはマン喫。

ラブホと変わらん気がするけど。

部屋のソファーに座ったら、横に水野くんが座ってきた。

「つかいい加減帽子とサングラスとったら?」

「顔見られたくない」

「いやいや普通にその辺の奴より可愛いやろ」

「妄想やろ?笑」

⏰:08/12/09 01:17 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#91 [サな]
結局無理やり取られた。

「うん。全然OK。可愛いやん」

「はいはいありがとありがと」

「どんだけ適当なん笑」



何か普通に話してるうちに、格好いいなー。いいやつだなーって凄い思った。

水野くんの笑顔にキュンキュンきた。

⏰:08/12/09 01:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#92 [サな]
こんな感情久しぶりだった。

ドキドキとか、そういうの。


「てかいい加減名前教えろや」

「えぇ〜…紗奈やけど」

「紗奈か!俺は曜なッ!」




水野 曜…

名前を聞いたとき、ふと過去の記憶が蘇った。

⏰:08/12/09 01:24 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#93 [サな]
誰か読んでくれてますかね?

⏰:08/12/10 00:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#94 [サな]
━━━━━中3 夏

「うわ、七瀬どしたあ!?また喧嘩?」

珍しく喧嘩後に怪我をしていた七瀬。
顔が血だらけでぶすっとふてくされてた。

「誰と喧嘩したん?」

「H中の奴。でも頭の奴は手ぇ出して来んかった」

「あんた下っ端にやられたん!?笑」

「普通に相手10人とかおったし俺1人やったしまじ卑怯やん」

⏰:08/12/10 00:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#95 [サな]
「そこに喧嘩売っていくあんたのが馬鹿やんね」

「ほんまあいつウザい。いつか絶対ヤったる」

「名前とかわかるん?」







「水野 曜」


━━━━━━━━━━━

⏰:08/12/10 00:58 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#96 [ゆん]
読んでますよ(´ω`)
更新頑張って下さい☆

⏰:08/12/10 00:59 📱:SH905i 🆔:☆☆☆


#97 [サな]
「水野 曜…」

「へ?何?」

「いや、なんでもない」



あの時弱虫だとか言ってた水野曜?

H中の水野曜?

⏰:08/12/10 01:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#98 [サな]
ゆんちゃん
ありがとうございます★!

⏰:08/12/10 01:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#99 [M I]
見てるよ☆
毎日更新楽しみにしてるし頑張ッて

⏰:08/12/10 01:07 📱:SH906i 🆔:MO4dVSL.


#100 [サな]
ってことは七瀬の連れではないんだ。

七瀬の連れじゃないけど、七瀬とは繋がりがあるんだ…。


「おーい、どした?眠い?」

「んーん、眠くないよ」

「ボケっとしよるやん〜」

「ほんまなんもないし大丈夫」

⏰:08/12/10 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#101 [サな]
M Iちゃん
ありがとうございます★!
頑張って更新します:)

⏰:08/12/10 01:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#102 [サな]
「紗奈って彼氏いつからおらんの?」

「んー?知らん」

「何やしっ!教えろや」

「曜は?」

「俺は去年の夏に1年ちょっと付き合っとったやつに振られた」

「何で?」

「高校で好きな男できたんやってよ」

⏰:08/12/10 01:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#103 [サな]
「そーなんや」

「俺なんか仕事しよるし出会い無いんやって。やし、元カノだけやったのに…。元カノ羨ましすぎやん」

「まあそんなうまくいくもんやないよ」

「まあな。別にもうええけどな。で、紗奈は?」

「いつやろ。忘れたわ」

「絶対嘘やろ」

「1年の最初らへんからおらんよ」

⏰:08/12/10 01:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#104 [サな]
「嘘やん!絶対モテるやろ」

「普通にモテんから。」

「今まで何人と付き合ってたん?」

「2人」

「…絶っっっ対に嘘や」

「ほんまやって。嘘ついてもしゃーないやん」

「どんくらい続いたん?」

「………もうええやん。過去の話とかしてもしゃーないやん」

⏰:08/12/10 01:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#105 [サな]
「じゃあ俺のこと3人目の彼氏にしてや」


…はあ!?


「何言うてんの!?頭おかしいんやない?」


「何でや?本気やし」

「…無理。軽い男とか絶対無理やし。あんたみたいなん絶対嫌や。初めて会ったようなやつによく告れるよな。」

⏰:08/12/10 01:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#106 [サな]
「電話とかめっちゃしよったやん。やし、気になっとったんやって。ずっと会いたかったし、会ったら告ろう思ってた。会ってみて好きやと思った。」

「顔もみたことなかったのにか。名前も知らんかったのにか。」

「顔とか関係ないやん!?俺は紗奈の性格が好きなんやん。しかも名前教えてくれんかったのは紗奈やろ!?」

「うちのこと何にも知らんやん。うちのアドレスだって誕生日だって血液型だって知らんやん。うちがどんな奴かだって知らんやん。今までどんな奴だったかもわからんのに、何が好きよ?」

⏰:08/12/10 01:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#107 [サな]
「今から知っていったらいいやん。俺のことどんだけ信用してくれてないん?そんなん言うなら全部隠さずに教えてや。俺は紗奈が好きやし、紗奈のこと知りたい思っとる。紗奈の過去にもしなんかあっても、俺は何も思わんし、過去は過去やし気にせんよ。でも、知らんのにとか言われるんは嫌やから、知りたいと思うでな」


うちは泣いてた。

何でかわからないけど、曜がそう言ってくれたことで、今までたまっていたものが溢れたんかな。

曜にうちがここまで言ったのは、曜のことを信用したいって思ったからなんよ?

⏰:08/12/10 01:43 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#108 [サな]
「泣かんとって。今すぐ付き合ってとか言わんから。これからいっぱい話しようや。紗奈のこといっぱい教えてや。」


今までに無かった感覚があった。

きゅーって胸が温かくなるって言うか…



これが安心感?


今まで誰といたときにも感じたことがない、心が温かい感じ。


こんなの初めてだった。

⏰:08/12/10 02:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#109 [サな]
その日は帰ることにした。

また今度遊ぼうって言って、アドレスもちゃんと交換してからバイバイした。

バイバイしてからうちは志乃の家に戻った。

志乃は普通に寝てたから、起こさないように、携帯をマナーモードにしていつも使っている布団をとってソファーに寝転んだ。

ふと思った。

このまま連絡がこなくなったらどうしよう?

⏰:08/12/10 02:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#110 [サな]
全部嘘で、このまま連絡こなくなって…




なぜか苦しくなった。


電話したい。

曜の声が聞きたい。





曜…

⏰:08/12/10 02:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#111 [サな]
うちは携帯を持って外に出た。

もう外は薄明るくなっていた。



携帯の電話帳を開いて、"水野くん"を探す。

"水野くん"を"曜"に変えて、登録し直した。

"曜"を開いて発信ボタンを押そうとしたとき、画面がいきなり変わった。

━着信━

090********

⏰:08/12/10 02:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#112 [サな]
「もっ…もしもし!?」

「出るの早いね〜笑」

「…今うちも曜に電話しようとした」

「まじで?」

「うん。びっくりした」

「そか。何かあった?」

「んーん、何もないよ」

⏰:08/12/10 02:41 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#113 [サな]
「紗奈が何もないのにかけてくるとか珍しくやん」

「そう?」

「そう」


「…ちょっと不安で寂しくなった」

「え?」

「このまま曜から連絡来んなったらどうしようって思ったら、怖くなった」

⏰:08/12/10 02:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#114 [サな]
「…そんなん言われたら期待してしまうやん。俺、本気やし、紗奈が不安になるなら毎日電話する。紗奈が会いたいって言うてくれたらいつでも会いに行くし、俺が会いたいと思ったら会いに行く 笑」

「なんやそれっ 笑」

「ま、仕事中は無理やけどな!」

「わかっとるわ!」

「…なぁ、紗奈、俺ほんまに紗奈んこと好きや。…やし、色々話してくれる気になったら話してな。真剣に聞くから」

「うん。ありがとう」

⏰:08/12/10 02:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#115 [サな]
曜…

うちも多分曜のこと好きやった。

でもな、無理やん。

曜に好きって言う資格なんかなかった。

⏰:08/12/10 02:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#116 [サな]
それからうちは家に入って寝た。

11時くらいに志乃に叩き起こされた。


「紗奈!どーやったん!?」

「…うん。」

「うん。やないよ!どーやったん!?」


うちはあったこと全てを志乃に話した。

⏰:08/12/10 03:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#117 [サな]
「そっか…」


って志乃は言った。

七瀬のことを察して…。



「とりあえず全部曜くんに話してみ?紗奈の久しぶりの恋やん!うちは応援するでっ」

「うん…ありがとう」

⏰:08/12/10 03:03 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#118 [サな]
少し気持ちが落ち着いた2日後の夜、うちは1人で電車に乗ってH市に向かった。

H駅に着いてから曜に電話を掛ける。


「もしもしどしたあ?」

「今H駅おるんやけど来れる?」

「は?1人?」

「うん。」

「絶対そっから動くなよ。絶対1人で駅の外出るなよ!すぐ行く」

⏰:08/12/10 13:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#119 [サな]
何か凄い必死だった。

何で出たらだめなんやろ?って思った。

H市に来るのは実は初めてで、どんなところかすら知らなかった。

田舎なわけでもないけど、特別有名なところがあるわけでもないし、今まで行く必要性がなかったから。

出るなっていわれたらよけい気になるのが心理なわけで、興味本位でちょっと覗いてみようと思って少し進んだ。

⏰:08/12/10 21:02 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#120 [サな]
外が見えるところまで行くと、10数人が駅前に溜まっていた。

これだから出るなって言ったんかな?そんなんM駅のほうがもっと大人数で溜まっとるやん。

そう思って突っ立っていたら、そのうちの1人がうちに気付いた。

「こんな時間に何しよんや?」

「別にあんたに関係無いやん」

「強気やね〜。ちょお、俺らと遊ぼうや」

「無理やし。何が楽しくてあんたらと遊ぶん」

⏰:08/12/10 21:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#121 [サな]
「調子こいとんやないど。お前H市の人間やないやろ」

「うちM市やし」

「俺らM市の人間が一番嫌いなんよな」

「そーなんやあ」

「まあお前1人がどーかなったからゆーて何もならんやろ?」


そう言って男はうちを引っ張って集団の中に連れ込んだ。

⏰:08/12/10 21:12 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#122 [サな]
「離せや!嫌や!」

「こいつM市の奴やってさ。うざいし何してもえーよ」

「ふざけんな!!何お前が勝手に決めとんや!!」

そんなやり取りしよったら、一台のバイクが止まった。

「紗奈!お前出るな言うたやろ」

「うちが出たんやなくてひっぱられたんやしっ」

バイクの主は曜だった。

⏰:08/12/10 21:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#123 [サな]
「うわ、曜さんやん」

「お前ら何しとんや?」

「曜さんの女?」

「お前らに関係無いやろ。ガキがしゃしゃっとんやないぞ」


‥ガキ?ってことはこいつら高1、もしくはそれより下!?


「‥てかもしかしてM市の紗奈ってM市の七瀬の元カノやない?」


1人の男が言った。

⏰:08/12/10 21:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#124 [サな]
は‥ありえん。何で今言うん‥?

曜に聞かれたやん。今日自分で話そう思っとったのに。


その言葉にみんなシーンとなった。

涙が出てきた。

人づたいに曜に知られた…

うち、どうしたらええ?


気がついたときにはうちは走って逃げていた。

もう無理やと思った。

⏰:08/12/10 21:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#125 [サな]
ちょっとだけ、ドラマみたいな展開を期待してる自分がいた。

すぐ追いかけてきてくれるって、どこかで期待してた。

でも、1人になりたい自分がいて、携帯の電源を落として、知らない土地をひとりで歩いた。

⏰:08/12/10 21:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#126 [サな]
公園にある時計を見ると11時過ぎだった。

どうしよう…終電も無くなった。

てか、終電11時ってはやくないか?
田舎じゃないって思ってたけどやっぱり田舎?

そんなことを考えながら、公園を出て再び歩き始めた。

…ここどこだよ。帰り道もわからん。

完全に迷子状態。

でも、歩き続けるしかなかった。

⏰:08/12/10 21:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#127 [サな]
1時間くらい歩いたかな。

ふと、遠くからバイクの音が聞こえた。

…曜?ってか曜バイク壊れたって言ってなかったっけ。

そんなことを考えていたら、バイクの音はだんだん近づいてくる。

そしてうちの横で止まった。

⏰:08/12/10 21:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#128 [サな]
「おった!」

それは曜ではなくて、さっきうちの手を引っ張った奴だった。

「曜さん心配しとるで!曜さんとか、あそこにおったみんな紗奈さんのこと捜しとる!」

「うち、曜に合わす顔ないし」

「曜さんはほんまに紗奈さんのことが好きなんやって。さっき七瀬のこと言うた奴、曜さんが殴りやった。曜さん普段絶対に手出さんのに殴りやった。」

⏰:08/12/10 21:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#129 [サな]
「…今日な、七瀬のことも全部曜に話そう思ってたんよ。曜に嫌われたくなくて、言えんかった。やけど今日先に言われてしまったし。自分の口から言いたかったのに。」

「…とりあえず曜さんに連絡とるわ。ちょ、待っといて」

そいつは曜さんに電話を掛け始めた。
少しして戻ってくると

「バイク乗って。」

と言ってヘルメットを渡してきた。

「彼女専用やったんやけどな」

⏰:08/12/10 21:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#130 [サな]
「彼女おるのにナンパなんかしてんなよ」

「いーじゃないの♪」


そう言ってバイクを走らせた。

ついたところは一軒の家。

"水野"と書いてあった。


「入り」

「勝手に!?」

「曜さんちそーゆー家やから大丈夫」

⏰:08/12/10 22:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#131 []
あげ
更新待ってます

⏰:08/12/11 00:03 📱:SH906i 🆔:V3ubFW0w


#132 [サな]
ちゃん
ありがとう

⏰:08/12/11 00:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#133 [サな]
うちは一緒に家に部屋に入った。

階段を上がって右に曲がると部屋があった。

「俺は帰るからあとは行きや」

「ありがとう」

ドアに手をかけて迷った。

入ってどうする?

何を話す?

うちはどうしたらいい?

⏰:08/12/11 00:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#134 [サな]
思い切ってドアを開けた。

中には曜がいて、曜はベッドから立ち上がった。


「紗奈っ…」


曜はうちを抱きしめた。
曜がいることの安心感からか、涙があふれた。


「お前…心配するやろうが!知らん土地で歩き回って何かあったらどーすんや!?」

「…ごめん。」

⏰:08/12/11 01:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#135 [サな]
「何で何も言わずに来た?」

「…曜に会いたくなった」

「言ってくれれば俺M市まで行ったのに…」

「曜に全部話したかった。七瀬のこととか、全部理解してもらいたかった。聞いてほしかったんやもん。」

「今話せるか?とりあえず座ろう」

⏰:08/12/11 01:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#136 [サな]
うちらはベッドに腰掛けた。

「七瀬のこと…知っとるよな?」

「知っとる」

「中学んとき喧嘩になってなかった?」

「あぁ、俺は手出してないけど」

「うん。そんでな、その話記憶にあってさ、曜の名前聞いたときに思い出したんよ。」

「そうなんや」

⏰:08/12/11 01:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#137 [サな]
「うちらは2年半以上付き合っとったんやけど、七瀬はしょっちゅう浮気しよった。そんで別れるゆうたけど浮気しても紗奈が一番や言うて別れれんくて、紗奈も浮気すればいいやん言いよった。その言葉通りうちも浮気しよったけど、けじめつけな、ってことで卒業するんと同時に別れたんよ」


曜は黙って頷きながら聞いていた。

⏰:08/12/11 01:17 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#138 [サな]
「お互い納得して別れたつもりやったし、うちは高校入って彼氏もできた。やけど、七瀬はそれが気に入らんくて、その彼氏見つけ出してボコるって言いよった。そんで彼氏殴られたりするん嫌やったし迷惑かけたくなくて別れたんよ。それから、うちは人と付き合ったらいけんのんやって思って、一切彼氏作らんかった」

「やから2人しか付きおうてないんや」

「うん。やからな、これからもうちは誰とも付き合えんのんよ。近くに七瀬がおる限り、絶対に無理なんよ。好きな人が傷つくのなんか見たくないし、うちなんかと付き合ってもええことなんかないやん」

⏰:08/12/11 01:24 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#139 [サな]
「やから俺と付き合えんってこと?」

「うん」

「俺のこと好き?」

「…」

「俺は紗奈が本間に好きや。やから紗奈のこと守ってやりたいって思う。紗奈が俺のことどう思っとんか知らんし、紗奈が付き合えんって言うなら仕方ない。やけど俺は、自分が犠牲になっても紗奈を守りたいと思う。別に殴られたり殴ったりの世界には慣れとるし何ともないけど、紗奈が嫌ならする気無い。」

「…うん」

⏰:08/12/11 01:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#140 [サな]
「俺に会いたくなったって言うてくれたよな?俺にちょっとでも気があるって思ってええんか?自惚れとくで?笑」

「勝手にどーぞっ笑」








この日から、うちと曜の微妙な関係が始まった。

⏰:08/12/11 01:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#141 [サな]
その日、2人でベッドに入った。
曜の腕まくら。

本当に安心できた。



「そーいやあバイク壊れた言うてんのになんでバイクで来とったん?」

「お前が拉致られたらいけん思って先輩の借りたんやって」

「そーだったんですかぁ」

「あんま心配かけんなよ」

「はーい…」

⏰:08/12/11 01:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#142 [サな]
「てか俺明日仕事やから」

「え、まじで?ごめん」

「ま、紗奈に会えるぶんには全然いいんやけどな!」

「はいはいーっ。んなら寝んと!」

「寝るで。緊張して寝れんかも。まあいいや!おやすみ」

「何1人で言うてんの?笑
今日ありがとね。おやすみ。」

⏰:08/12/11 01:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#143 [サな]
あの話をして呆気なく離れていった龍。

あの話をして守ってやると言った曜。









曜、ほんまにありがとう。

うち、曜がおらんかったらどうしとったんやろ?

⏰:08/12/11 01:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#144 [サな]
朝、目が覚めた。

隣には曜がいて、少し心が温かくなった。


少しして曜の携帯の目覚ましが鳴った。

曜はそれを止めて、右手をうちの後ろに回して抱きついてきた。

「ん〜…っ」

そんなん言うてる曜が可愛くてキュンキュンした 笑

⏰:08/12/11 01:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#145 [サな]
「曜、仕事やろ?起きなぁ」

「ん〜…ちゅーしてくれたら起きる」

「無理。起きろ」

「紗奈冷たい」

「うちも帰るからな?」

曜はガバッと起き上がった。

「嫌や。仕事終わるの待っといて」

「なんやそれっ笑」

可愛いなぁ〜と思った。

⏰:08/12/11 01:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#146 [サな]
「うち暇やん」

「ならこれやりよってや」


そう言って曜が袋から出してきたのは大きい未開封のパズル。

絵柄はディズニーだった。


「曜…可愛いやんこれ何キャラ!? 笑」

「うるさいわっ!暇なときやろうとしてたんやけど紗奈おるし暇やないから紗奈がやっといて」

…暇つぶしにしても可愛すぎるチョイス 笑

⏰:08/12/11 02:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#147 [サな]
「どーせ元カノとでもやろーとしよったんやろ?」

「はぁ!?んなわけないやん!そんなんだったら紗奈にやれなんて言わんわ」

「あ、そう。」

「まあ俺行ってくるでな。昼飯ここ金置いとくしそこのファミマで買って食べてな」

「わかった〜。ありがと」

「絶対変な奴について行くなよ!?」

「大丈夫やって。行ってらっしゃい」

⏰:08/12/11 02:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#148 [サな]
曜が出て行ってから存在を忘れてた携帯の電源をつけた。

メール問い合わせたらいっぱい来てて、ほとんどが曜のメールだった。



それからうちは床にパズルを広げて始めた。

めっちゃ集中しとって、気付いたときには1時。

すぐ近くのファミマに行って昼ご飯を食べてまたパズルに励んだ。

さすがに疲れてその後途中でベッドにダイブして寝た。

⏰:08/12/11 02:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#149 [サな]
「紗奈!起きろっ」

曜が帰ってきたらしく起こされたときにはもう6時ちょっと前だった。

「おはよ」

「パズル結構進んどるやん」

「やろ?頑張った」

「まあ食えや」

そういって曜がくれたのはハンバーガー。

適当に座って、曜の仕事の愚痴を聞きながらハンバーガーを食べた。

⏰:08/12/11 02:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#150 [サな]
「つか俺風呂入ってくる」

「はいよ」

「一緒に入る?」

「激しく遠慮」

「あらそうですか」

つまらなそうな顔をして曜は風呂場に向かった。

その間うちはパズルして、曜が上がったあとうちが風呂に入った。

曜の服を貸してもらったけどデカすぎてやばかった。

⏰:08/12/11 02:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#151 [サな]
「曜さん‥デカいっす」

「お前が小さいだけやって 笑」

曜は176センチ。

うちは149センチ〜151センチを行ったり来たり…。

それを曜に言ったら

「小さいのには変わりないし行ったり来たりはせんやろ」

って言われた。

⏰:08/12/11 19:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#152 [サな]
それから2人でパズルをした。

1時間くらいやったけど疲れてやめて今度はテレビゲームした。

ぷよぷよやってたんやけど、2人ともムキになって気付いたら12時すぎてた。笑

「ちょっと出かけよか」

曜が言い出した。

「この格好で?」

「大丈夫やって」


それから軽く化粧をして家を出た。

⏰:08/12/11 20:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#153 [サな]
「どこ行くん?」

「顔だしにやな。」


意味わからんかった。

それうちも行かんとだめなんか?って。

着いたのはうちから言わせてもらえば秘密基地みたいなところ。

そこには何十人とか言う人が溜まってた。

「入るで」

⏰:08/12/11 20:12 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#154 [サな]
「は!?嫌やし何で!?」

「えーから入れや」

「嫌や!」

「入れって」


うちは曜に押し込まれた。

みんながこっちを見る。

ほんま嫌や…

⏰:08/12/11 20:17 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#155 [サな]
「おう、曜やん。何?その女」

「みんなに聞いてほしいことあるんやけどええかな?」

みんなシーンとなる。視線はこっちに集まった。

多分年上から年下まで年齢層広くおる。

その前に立つ曜は何?

⏰:08/12/11 20:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#156 [サな]
「お前らM市の七瀬ってわかるよな?こいつは七瀬の元カノや」

周りがざわついた。しかも何でそんなこと言うんや?って思った。

「七瀬の元カノなんやけど、俺の惚れた女や。訳あって付き合えんのやけど、俺はこいつのこと守ってやりたいって思っとる。もしかしたら俺とおるところ見て七瀬が何かしてくるかもしれん。そんときは力貸してください。頼んます」

「曜が言うことには俺らは何も言わんよ。今までの借りがあるんやし、気い使うな。あんた名前は?」

そいつはうちを指差してきた。

⏰:08/12/11 20:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#157 [サな]
「前岡紗奈です」

「さなちゃんか。ここにおる奴みんな曜のこと慕っとる奴ばっかやし、何かあったら誰にでも言いや。何かあったらここに来い。絶対誰かおるから。」

「あ…ありがとうございます」

「そんな遠慮とかいらんから。まあ俺19やけど 笑」

「何で19なのに曜のこと慕うんです?」

「まあその辺はいろいろやよ!」

⏰:08/12/11 21:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#158 [サな]
不思議だ。

17歳のガキを19歳が慕う意味が分からない。

それだけ曜が偉いのか…

曜が強いのか?

全く理解できずにその場を後にした。

⏰:08/12/11 21:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#159 [サな]
「まあこれで大丈夫やと思うから」

「全然流れが読めん。あの人ら何なん?」

「俺の代わりに人を殴ってくれる人」


曜はそういってニコーッと笑った。


「俺、基本平和主義やから人とか殴らんのよ。俺が殴るときは紗奈が何かされたときくらいかな!笑」

⏰:08/12/11 21:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#160 [サな]
「いやいや、何で19歳とかが曜の代わりに殴るん?あんたまだ17やん」

「俺の家庭事情と今までの行いもあって慕われとんの。俺の父さんも母さんもヤバいから。やけどそれで俺が調子乗らずにうまくやってきたことによってこうなっとる。誰かがボコされて帰ってきても俺が指示せなみんな動かんのよ。それでやり返したら俺が感謝されるってゆーパターンみたい。ま、俺は喧嘩売りにも行かんし基本何もせんのやけどな。連絡入ったら指示するだけ」

「一番タチ悪いやん 笑」

「まあみんな何だかんだで楽しんどるしええんやない?」

⏰:08/12/11 21:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#161 [サな]
こいつを敵に回したら怖いと思った。

そりゃあ七瀬もやられるわな。



それからうちらは家に戻って寝た。



男と女が1日一緒におって、何もせんって考えられんかった。

でも、本当に何もない。

普通に一緒に寝るだけだった。

⏰:08/12/11 21:34 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#162 [サな]
朝、また同じ時間に携帯の目覚ましが鳴る。

「曜〜仕事やろ〜?」

「んー。」

「起きや」

「嫌や〜」


また曜は抱きついてきた。

ほんまに可愛いと思ってしまう。

⏰:08/12/11 22:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#163 [サな]
「嫌や〜じゃないわ!」

「ん〜」

うちはムカついて曜の鎖骨をおもいっきし噛んだ。

「いッ…何しよんや!?」

「起きた?」

「…起きた」

「てか志乃からメール来て心配しよるってゆーか寂しいみたいやからうち今日は帰るからな」

⏰:08/12/11 22:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#164 [サな]
「嫌や…」

「何で?」

「紗奈があっち帰って七瀬に会って何されるかわからんって考えたら嫌や」

「…でもそんなん言うてもうちの家はM市やもん。」

「わかっとるけど…。せめて夏休みの間はおってほしいんやんか」

「んなら志乃ここに呼んでもいい?」

「うん。いいで」


そんな話をして曜は仕事に出た。

⏰:08/12/11 22:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#165 [サな]
うちは志乃に電話をかけた。

「もしもし?あんた何しよん?」

「今、曜んちおる〜」

「は?まじで?」

「後でいろいろ説明する。曜がM市帰ったらだめって言うから今からH市来れん!?」

「うん。ええで。なら行くわあ」

電話を切ってうちは準備してから駅に向かった。

⏰:08/12/11 22:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#166 [サな]
「お、紗奈ちゃんやん」

家を出てすぐのところに昨日の19歳の人がいた。

「…えーっと名前…」

「佳基<よしき>」

「佳基さんか。」

「おう。どこ行くん?」

「駅に友だち迎えに」

「送るよ」

⏰:08/12/11 23:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#167 [サな]
「いや、いいですよ!」

「紗奈ちゃんに何かあったら俺が曜におこられるやん」

「あ〜じゃあお言葉に甘えて」

佳基さんは曜の家の近所に住んでいるらしい。

「曜があそこに女連れてきたの初めてだったで」

「そうなんですか?」

「そんだけ紗奈が大切なんやん」


…ちょっと嬉しかった。

⏰:08/12/11 23:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#168 [サな]
駅に着くと志乃がいた。

「佳基さんありがとう!」

「送って帰らんで大丈夫か?」

「はい。大丈夫です」


そういうと佳基さんは手を振って帰って行った。

⏰:08/12/11 23:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#169 [サな]
「あんた曜くんちに居候?」

志乃が言った。

「居候っていうか…」


うちはここ何日かであったことを全部志乃に話した。


「いいんやない?それで。まあ一緒におって手出してこんのも男としてどーかと思うけどな!笑」

「え〜」

「ま、そんだけ大事にされとるゆーことやろーて」

⏰:08/12/11 23:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#170 [サな]
「まあちゃんとしとるなら安心やな」

「志乃親みたいやしっ」

「あんたほっといたら何するかわからんやん」

「そんなことないし!」

そんなことを話しながら4時を回った。

⏰:08/12/12 01:10 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#171 [サな]
「んならそろそろ帰るわあ!」

「へ?何で!?」

「そろそろ曜くん帰って来るやろ?」

「曜に会ってから帰ってや!」

「えー、邪魔やん」

「それで曜が邪魔ってゆーならうちが曜のこと殴ったる!」

「そう 笑 じゃあ待つよ」

⏰:08/12/12 01:28 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#172 [サな]
それからしばらくすると曜が帰ってきた。

「おかえり!」

「おじゃましてまーす」

「ただいま。あといらっしゃい」

「なら帰るね!」

「え!じゃあ駅まで一緒に行く!」

「は?お前馬鹿?帰り1人になるやーろが」

⏰:08/12/12 01:34 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#173 [サな]
「だってそんなん志乃1人で駅行くことになるやん」

「なら俺もついていく」

「嫌や!まだ志乃と話したいことある」

「んなら駅におる奴に連絡つけとくからそいつと帰ってこい」

「わかった〜」


過保護やなあ…

⏰:08/12/12 01:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#174 [サな]
外に出てから志乃と話しながら駅に向かった。

「どうやった?曜」

「束縛ひどそうな奴やな!笑
でもかっこええやん」

「確かにひどそうかもね〜。でもまあ良い奴やしっ」

「なあ紗奈、うちは紗奈が幸せになってくれたらそれでいい。やから、後悔だけはせんとってな?せっかく良い人見つけたんやから、大切にせな」

「うん。ありがとう」

⏰:08/12/12 01:41 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#175 [サな]
志乃、ほんまにありがとうな。

志乃がおらんかったら

曜にも出会えてないし、

会ってなかったよ。

志乃がおらんかったら

今の自分もおらんかった。

⏰:08/12/12 01:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#176 [サな]
志乃を送って駅の外に出ると

「紗奈さんっすか?」

背の低い勘違いギャル男?みたいなのが声かけてきた。

「はい」

「俺、曜さんの後輩っす。送っていけって頼まれました」

「あ、うん。ありがとう。ごめんね」

何かこいつは絡みづらいって真剣に思った。

⏰:08/12/12 03:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#177 [サな]
帰る途中すごい話しかけられてたけど、喋り方がすごい気に障った。笑

だからあんまり返事してなかった。

「つきましたよぉ〜」

「ありがとー。じゃあねっ」


うちはすぐに部屋に向かった。

⏰:08/12/12 03:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#178 [サな]
「曜、あの人絶対おかしいよ喋り方」

「あー笑 なんか今日駅にみんな溜まってないらしくて駅から一番近い奴選んだんよな。変な奴やけどな 笑」

「おなかすいた」

「母さんが作ってくれたで。食べ〜」

曜が持ってきてくれてそれを食べた。

「曜の母さんて何しとる人?」

「今はスナックで働いとる。ずっと水商売やよ。今日なんか久しぶりに家におるから作ってもらった」

⏰:08/12/12 03:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#179 [サな]
「父さんは何しよん?」

「それは内緒〜ッ」

「あ、そう。兄弟は?」

「2つ上に兄ちゃん。もう家おらんけど」

「そーなんやあ」


やっぱりまだたくさんいろんな事を知らない。

もっと知っていかんとなぁって思った。

⏰:08/12/12 03:39 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#180 [サな]
そんな日が1週間くらい続き、夏休みも残り1週間。

毎日一緒にいるのに全く手を出してこない曜が不思議で仕方なかった。

「曜って実はホモとか?」

不思議に思って聞いてみた。

「は?何いきなり」

「全く手出して来んからそっち系かなあと…」

「ありえんし!てか付き合ってもないのに手出せんやろ」

⏰:08/12/12 13:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#181 [サな]
「でもよく我慢できるよね」

「鎖骨噛まれたときは理性飛ぶかと思ったけどね」

「すんません 笑」

「まあ俺はその辺のヤツみたいに女とおったらヤるみたいな考え方しかできんやつとは違うから」

「そか」

曜は偉いと思った。

普通のことなのかもしれないけど、うちは今までそんな人と出会ったこと無かったから。

⏰:08/12/12 13:05 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#182 [サな]
夏休みも終わりに近づく。

日が経つごとに曜の態度が変化していくのがわかる。

物にやつあたりしたり、イライラして煙草の量が増えたり…。

そんなの見てもうちはどうすることもできない。

曜も何もできない自分にイライラしてたんだと思う。

⏰:08/12/12 23:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#183 [サな]
「なあ曜、うちはどうしたらいいん?」

曜がうちにどうしてほしいのかわからなかった。

「俺は…出て行ってほしくない。H市におれば何もされんし、何も知られん。でも、そんなに紗奈を縛っても仕方ない。自分でもどうしたらいいんかわからんし、どうしてほしいんかもわからん…」

「うちは学校に行かないかん。家にも帰らないかんよ。やから結局はM市に戻らんといかんやん。これからは毎日一緒におれるわけやないし、うちはM市で過ごすしかないよ。」

⏰:08/12/12 23:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#184 [サな]
「うん。…またH市まで来てな?」

「来るよっ」

「もしなんかあったら絶対言えな?」

「うん」


うちはちゃんと学校に行く。
土日はちゃんとH市に行く。

それが条件になった。

⏰:08/12/12 23:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#185 [サな]
夏休みも終わり、うちはM市に帰った。

普通にいつも通りの学校生活。

土日はちゃんとH市に行った。

駅をなるべく通らないようにするために、駅から離れたところに佳基さんが迎えに来てくれる。

そんな日が何日も続いた。

…でも、そんな毎日がずっと続くわけがない。

狭いM市の中では、情報がおもしろいように回った。

⏰:08/12/12 23:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#186 [サな]
紗奈に男がいる。と。

それが誰なのかは知られてなかった。

ただ、佳基さんの車に乗り、H市に向かう姿が目撃されて、七瀬のもとに情報が届いた。

学校で、志乃にも他の人にも恋バナなんかしなかった。

うちの学校にはM市の人もH市の人も少なくて、基本O市の集まり。

だけど、どこで誰が何を聞いてどう情報が流れるかわからないから、学校でそういう話は一切しなかった。

⏰:08/12/13 00:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#187 [サな]
それでも、うちの学校の人間に少し手を回せばすぐにわかることだった。

うちの学校のH市の人間は、何かしらのかたちで曜に言われてると思うから。

でももしそれが気が弱い人であれば、少し脅されればすぐ言ってしまうと思う。

その噂を聞いてからは、毎日不安で仕方なかった。

曜を傷つけたくなかった。

⏰:08/12/13 00:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#188 [サな]
「しばらく会うの止めよう」

うちは電話で曜に言った。

「は?何で?」

「うちがH市に男がおるって噂が広がって七瀬の耳にも入っとる。このままだったら曜も、曜の周りの人もみんな巻き込んでしまう。うち、やっぱそんなの耐えれん」

「俺は紗奈に会えんくなるほうが耐えれん。俺ら付き合ってないやん。やましいことなんか何もない」

「そんなの七瀬に通用せんよ。とりあえず2週間は会わんとこう」

⏰:08/12/13 00:14 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#189 [サな]
「わかった」

これで解決するわけがない。

この2日後、七瀬がうちの高校にやってきた。

うちを待ち伏せるように、校門の前に5人くらいで溜まっていた。

⏰:08/12/13 00:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#190 [サな]
「紗奈、七瀬くんや」

志乃が言った。

「…どうせうちのことやろ。もううちが行くしかないやん」

「絶対やめとき!何されるかわからんで!?」

「大丈夫。行くでな。志乃は帰っといて」

⏰:08/12/13 00:21 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#191 [サな]
うちが七瀬のほうに向かっていくと、七瀬もうちに向かってきた。

「うちに話しでもあるんやろ?こそこそせんと言うてみ」

「わかっとんやん。お前男おるらしいな」

「それただの噂。うち彼氏おらん」

「H市の奴やろ?大体見当ついた」

「嘘やん。誰な?言うてみ?」



「水野 曜やろ」

⏰:08/12/13 00:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#192 [サな]
当てられた。こいつは調べ上げて来たんや。


「…ははっ違うわ」

「嘘つくなや。俺前にも言うたよなぁ?お前が男作っても潰すって」

「まじで彼氏やないし。しかも何でいつまでもあんたに干渉されないかんわけ?」

「お前が好きやからやん」

「そんなん言われても嬉しくない。本間に好きならうちの幸せ願えるくらいの男になれや」

⏰:08/12/13 00:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#193 [サな]
「やから俺と付き合えば幸せになれる」

「絶対なれんわ。あんたなんかと一緒におったら気が狂うわ」

「俺はほかの男とおる紗奈がいやなんやって。」

「あんだけ浮気すれば?とか言うてたくせに」


学校前で言い争いをしていると、グラウンドで部活をしていた先生がこっちに走ってきた。

⏰:08/12/13 00:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#194 [サな]
うちらはそれぞれ逃げた。

すると七瀬が追いかけてきた。

「まだ話終わってないやろが!」



うちは立ち止まった。

そして七瀬と話すために、2人で近くの公園に行った。

⏰:08/12/13 00:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#195 [ゆちゃん]
見てます!
頑張ってください★

⏰:08/12/13 00:44 📱:D903i 🆔:CmoMf8bg


#196 [サな]
ゆちゃん

ありがとうございます(゚∀゚)

⏰:08/12/13 01:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#197 [サな]
「俺はお前とよりもどしたい」

「無理。うちは七瀬のこと好きやない」

「でも俺は好きやから、お前が俺んとこくるまで邪魔するで?」

「あんたのせいでなんもかんもめちゃくちゃなんやん!あんたさえおらんかったら幸せなのに!」

「俺はお前がおってくれれば幸せなんやって」

「あんたの幸せなんか願いたくもないわ!」

⏰:08/12/13 01:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#198 [サな]
「まあ好きにすれば。お前が水野曜のことを好きなのはよーくわかった」

「何でそーなるん」

「水野曜潰せばええんやろ?」

「ふざけんな!」

「じゃ、またな」

「ふざけんなよ!?誰か傷つけたら絶対許さん!」

⏰:08/12/13 01:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#199 [ま]
見てます
頑張ってください

⏰:08/12/13 03:02 📱:P906i 🆔:7.CVkD3c


#200 [サな]
まちゃん
ありがとう

⏰:08/12/13 12:32 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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