うまく言えない
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#209 [サな]
うちはM市に帰った。

駅前には七瀬がいて、こっちを睨んできた。


「七瀬、話ある」

うちは七瀬を連れて、駅から少し離れた公園に行った。

⏰:08/12/13 15:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#210 [サな]
「うち、曜とは本当に付き合ってなかった。でももういいから。曜と関係切ってきた。アドレスも番号も消したから」

「俺とよりもどしてくれるわけ?」

「…うん。いいよ」


何でかな。
…何でなんだろ。

もう七瀬しかいないんだろうな…。

⏰:08/12/13 15:42 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#211 [サな]
七瀬はうちをベンチに押し倒してきた。

深い深いキスをして、服の上から胸を触ってきた。

「七瀬…やだっ無理…」

「俺の方が無理。どんだけ待たせたと思っとるんな?」

七瀬は更にエスカレートしてくる。

もうすでに辺りは暗くなっていた。

それをいいことに七瀬はどんどん服を脱がせていく。

うちはされるがままだった。

⏰:08/12/13 15:52 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#212 [サな]
嫌だった。

気持ち悪くて仕方なかった。

曜がいい。

曜やないと嫌だ。





七瀬なんか大っ嫌い…

⏰:08/12/14 01:57 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#213 [サな]
家に帰って泣き崩れた。

ただ幸せになりたいだけなのに。


その"ただ幸せになる"っていうことは、簡単じゃないって思い知らされた。



うちはその日から学校に行かなくなった。

家にずっといて、七瀬から呼び出されれば行く。


そんな生活をしていた。

⏰:08/12/14 02:02 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#214 [サな]
志乃から電話が掛かってきても出なかった。

志乃には何も話してない。

あの後何があったかも、曜とどうなったかも。


いっつも一緒にいてくれたのは志乃なのに。

⏰:08/12/14 02:06 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#215 [サな]
10月に入ってから、知らない番号から電話があった。

…曜だ。

うちは何回も掛かってくるその番号には、一切出ないようにした。

担任からもしょっちゅう電話がかかってきた。

学校に来いって、それだけだけど。

⏰:08/12/14 02:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#216 [サな]
このままだと単位が危ない。

そう言われて、うちは行くしかなかった。

10月も終わりかけた頃、うちは久しぶりに学校に行った。


教室に入ると志乃の姿。

志乃は驚いた顔でこっちを見た。

⏰:08/12/14 02:29 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#217 [サな]
「志乃…ごめん」

うちがそう言うと志乃は近づいてきた。

「ちょっと外出よっか」

うちは志乃に連れられて外へ出た。

授業中は絶対に人が通らないテニスコート。

うちらはそこに置いてあるベンチに座った。

⏰:08/12/14 18:31 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#218 [サな]
「紗奈の口からちゃんと聞きたい。噂でだいたいのことは聞いとるけど、何が真実かなんかわからんから。ちゃんと紗奈から事実を聞きたい。」

「うん…」

うちは志乃に話した。

あの後曜に会って、七瀬と居ると決めたこと

もう誰も巻き込みたくないということ。

学校に来てなかった1ヵ月間、何をしてどう過ごしていたか…。

⏰:08/12/14 18:44 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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