うまく言えない
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#236 [サな]
駅から出ると懐かしい光景。

いつものように溜まっている人たち。

うちが向かう先は曜の家…



ではなくて、佳基さんのところ。





あの、曜が連れて行ってくれた溜まり場。

⏰:08/12/17 01:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#237 [サな]
中にはいると佳基さんの声が聞こえた。

更に奥に入る。


「佳基さん…」

「紗奈ちゃん…!?」


周りはかなりざわついていた。


うちは佳基さんのところに行って
佳基さんに抱き付いて声を上げて泣いた。

⏰:08/12/17 01:38 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#238 [サな]







「佳基さんっ…ごめんな…うち、嘘ついた…」

「どしたんや?」

「うち…うち…曜のことまだ大好きや…」





⏰:08/12/17 01:40 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#239 [サな]
「…そうか。言いに来てくれてありがとな」

うちは化粧ボロボロになっていた。





やっと言えた。





これが自分の素直な気持ちやから…。



⏰:08/12/17 01:43 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#240 [サな]
「みんな聞いたか?そーゆーことやからな。また忙しくなるで!笑」



みんなが守ってくれる。

みんな迷惑やなんて思ってない。

今度はみんなを頼りたいから…。







みんなありがとう。

⏰:08/12/17 01:45 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#241 [サな]
うちは佳基さんの車に乗った。

行く場所は1つ。

曜の家だけ…。


うちは崩れた化粧を車で直した。

佳基さんは横で笑ってた。



そして曜の家の前についた。

⏰:08/12/18 00:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#242 [サな]
「あとは紗奈ちゃんひとりで行きや」

「えっ…佳基さんも来てや…」

「俺が行ってどーすんや」

「…よし。うん。行ってくる!!」




うちは曜の家に入った。

⏰:08/12/18 00:11 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#243 [サな]
変わらない家。

だけど懐かしく感じた。


曜の部屋の前に行って、大きく一回深呼吸してからドアを開けた。

⏰:08/12/18 00:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#244 [サな]
入った瞬間曜と目があった。




二人とも無言で時計の音だけが聞こえた。






「…紗奈」

⏰:08/12/18 00:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#245 [サな]
.





その声を聞いた瞬間涙が溢れた。




曜のことで、何回涙を流しただろう。





でもその涙は、曜のことが好きだから流れる涙なんだ。

⏰:08/12/18 00:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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