うまく言えない
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#351 [紗奈]
すると真人が近付いてきた。

「ちょい待て待て!!」

そのまま壁に張り付け状態にされてその瞬間後頭部を思いっきりガンッって打った。
「痛ーっ!!」

「あ、ごめん。」

「絶対もうせんからな」

「していい?」

「嫌や!!つか嫌やってゆーてもこの体制になったってことはする気満々やん!!」

⏰:09/02/08 01:48 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#352 [紗奈]
「当たり前やん」

真人はそう言って意地悪そうに笑ってキスをしてきた。

「あーあ。うちのファーストキスが…」

「うそぉっ!!!!!?????」

「嘘に決まっとるやん。アホか」

「…つまらん奴」

「どーせつまりませんよっ!ならうち帰りますんで」

⏰:09/02/08 01:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#353 [紗奈]
「やーだ」

「やーだじゃなーいっ」

「もっかーい」

真人は甘えた声で催促してくる。

「やだ」

「やーだー」

きりがない。

⏰:09/02/13 04:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#354 [紗奈]
「じゃあ次ちゅーしたら帰る」

「えーっ」

「どっちや!!」

「する」


今度はさっきとは違って舌が入ってきた。

深い深いキス。

どさくさに紛れて胸触ってきたけどそこは許してあげた。

⏰:09/02/13 04:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#355 [ひとみ]
おもしろいです
続き気になります★

⏰:09/02/14 01:46 📱:SO705i 🆔:KS.1QO/o


#356 [名無し]
更新せぇヘんの

⏰:09/02/21 21:40 📱:SH904i 🆔:Bp0Srx8U


#357 [サな]
すみません事情があってしばらく書けんと思います追々小説にも出てくると思いますがしばらく更新できません。
ほんまに申し訳ないです

⏰:09/02/23 17:51 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#358 [サな]
ちょい更新します

⏰:09/02/27 00:54 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#359 [サな]
「じゃあうち帰るからな?」

「帰ったら連絡して」

「わかった」

「ちゃんと連絡してな!?俺、ほんまに紗奈のこと好きやから!絶対薬やめるから!俺のこと嫌いにならんとってな…?」

真人は泣きそうな顔で必死に訴えてきた。

「大丈夫やから」

うちはそう言って家を出た。

⏰:09/02/27 01:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#360 [サな]
外にでると美弥子がいた。

うちは全部美弥子に話した。

「あんたこれから大変やと思うで?大丈夫なん?」

「わからん。でも頑張る。うち真人の良いところたくさん知っとる。悪いとこたくさんあるけど良いところもたくさんあるんやって。やから頑張れると思う」

「そか。応援するし何かあったら言いや?」

⏰:09/02/27 01:04 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#361 [サな]
家に帰ってからうちは真人にメールを入れた。

それから毎日何時間も電話したり、電話してないときはメールしたりした。

それから何週間か経って、久しぶりに真人と会うことになった。

⏰:09/02/27 01:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#362 [サな]
もうすでに7月が終わろうとしていた。

うちは夏休みに入ってから、志乃んちか稜斗んちに居座る生活を続けていた。

「俺んち来るか?」

電話で真人が言った。

「いや、いいわ。行かん」

「そか。なら俺が行くし遊ぼ!」



…ということで真人が来ることになった。

⏰:09/02/27 01:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#363 [サな]
うちは基本夜行性。
11時くらいかな。うちは駅に向かった。

その頃駅に監視カメラが付いた。

駅にたまり、悪さをするのを防ぐためだ。

そのため駅には人の気配がほとんどなかった。
少し前はすごく賑やかだったのに。



少しすると車がうちの前に止まった。

中を見ると真人。

前と車が違う。

⏰:09/02/27 20:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#364 [サな]

「車違うやん」

「色んな車乗りたいやん?今日はマジェ♪」

「あっそ。無免とか格好悪いけどな」

「そのうち取るて。乗らん?」

「えーわ。うちやっぱその辺真面目に行くし!!」

⏰:09/02/27 20:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#365 [サな]
タグつけてしまった笑
気にせんでなw

⏰:09/02/27 20:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#366 [サな]
「家出娘がよう言うわ!」

「黙れや〜関係ないし!つぅか駐車場でもどこでも置いてきーや。いつまで窓越しで話す気なん」

「置いて来ますよ。なら待っといてな」

「あいよ」

真人はどっかに車を置きに行った。

⏰:09/02/27 20:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#367 [サな]
少ししてから真人が歩いて来た。

「どこ行くんやしー」

「まあとりあえず歩くみたいな」


うちらはとりあえず海岸沿いを歩いた。


「会うの久々やなあ」

「やね〜。」

⏰:09/03/02 02:16 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#368 [紗奈]
「なぁ紗奈〜、俺じゃだめ?」

砂浜に座ってしばらくしてから真人が言った。

「…」

うちは何も言えなかった。


自分の気持ちを人に伝えるのは難しい。
自分では考えて言ったようでも、相手に伝わらないことだってある。

うちの気持ちは今、言葉にできない。

⏰:09/03/03 01:30 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#369 [紗奈]
「ごめん。まだやっぱ無理やよな…」

真人はうちの髪をクシャッとした。

「真人…うち真人のこと嫌いやないから」

「…ありがと。でも今そんなん言われても辛いだけやわ」

そう言って煙草に火をつけた。





やっぱり言葉って難しいね…。

⏰:09/03/03 02:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#370 [紗奈]
うちは煙草を吸う真人をずっと見てた。

辺りは真っ暗で、真人の煙草の火と沢山の星だけが見えた。


「もう薬やってないよ」

「ほんま?…よかった」

「心配かけてごめんな」

「うん。もうやったらいかんよ?」

「多分大丈夫」

⏰:09/03/03 02:20 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#371 [紗奈]
真人はうちを抱きしめた。

ごめんなって、何回も言ってきた。



うちは涙があふれた。

何でかはわからないけど…。



「愛しとるよ…紗奈」



真人はもっと強く、潰れてしまいそうなくらい抱きしめてきた。

⏰:09/03/03 02:25 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#372 [紗奈]
「もお俺ヤバい」

とかなんか言って真人は立ち上がった。

「え、何?」

「ヤバい。お前とおったら調子狂う。自分がキモい。」

「なんやそれッ!」

⏰:09/03/04 01:59 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#373 [紗奈]
「いい。帰る」

「は?何で?もお帰るん?」


真人はニヤっとした。


「そんなに帰ってほしくないん?」



…うわ、こいつウザい。笑

⏰:09/03/04 22:19 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#374 [ゆリ]
おもしろいです
曜さんと、また
戻らないかな

いつも楽しみに
してますっ★だから
更新頑張って下さい

⏰:09/03/05 01:26 📱:SH706i 🆔:☆☆☆


#375 [紗奈]
ゆりちゃん

ありがとうございます
更新ちょっとずつですが
完結させるんでみてください

⏰:09/03/05 02:09 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#376 [紗奈]
「別に帰ればいいやん」

「いやいや、そこはちょっと可愛らしく帰らんといて?とか言おうや!笑」

「うちにそれ求めちゃだめだってw」

「やな、求める人間違えたわ。他の女に求めます」

「そーしなさい」

「…ってそこも引きとめようや」

「面倒くさい奴やなw」

⏰:09/03/05 02:13 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#377 [紗奈]
「もおええ!まじで帰る!」

真人は元来た道を歩き始めた。

「真人待ってやッ」



数メートル先を歩く真人。
うちはそれを追った。



「真人!帰らんといてや…」


思わず出た言葉だった。
うちそんなキャラじゃない。

⏰:09/03/05 02:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#378 [紗奈]
「うわ〜、紗奈でもそんなこと言うんや」

意地悪そうに笑いながら真人はうちのほうに向かって歩いてきた。


「あんたとおったら調子狂う」

「それは俺も一緒。」


真人はうちの手を引いて歩き出した。


人と手を繋いだのっていつぶりだろう?

⏰:09/03/05 02:23 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#379 [紗奈]
曜と手、繋いだことあるっけ?



あるとは思う。



でも、こんな感覚初めてというか、懐かしいというか…。




真人といたらドキドキする。
多分、…好きって感覚。

⏰:09/03/05 02:26 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#380 [紗奈]
「車動かさんし乗れば?」

真人は車に乗り込んだ。

うちも続いて助手席に乗る。


「動かすなよ〜」

「大丈夫やって。でもやっぱ車ん中わいちゃつきにくいな」

「いちゃつかんくてええから」

⏰:09/03/05 17:53 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#381 [紗奈]
「素直になりなさい」

「ならんよ〜」

「てことは紗奈が言うたことは全部逆ってことやなあ?」

「あー?なんやそりゃ」

「いちゃつきたくない=いちゃつきたい!みたいなね」

「勝手に言うとけよ!笑」

⏰:09/03/05 20:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#382 [紗奈]
すでに時間は2時くらい。

眠たかったからそのまま座席を倒した。

すると真人も座席を倒してこっちを向いてきた。

「何や恥ずかしいやん。こっち見んなし」

「やだ。見たい」

「キモッ」

うちが反対を向くと後ろから思いっきし服を捲り上げてきた。

⏰:09/03/06 17:46 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#383 [紗奈]
「はッ!?調子乗んなボケ!!」

うちは真人の頭をひっぱたいた。

「冗談やん〜ごめん〜」

「あほやん。」

「紗奈の近く行きたい」

「普通に考えて無理やろ」

「じゃあ外出よ〜?」


そう言って真人は外に出た。
うちも仕方なく外へ。

⏰:09/03/06 17:52 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#384 [紗奈]
真人が普通に差し出す手。


うちなんでこんなことでこんなにドキドキしとんやろ。


「ここ何もなさすぎ」

「Y市も言えんやろ」


とか話しながら結局海岸へ。

⏰:09/03/06 18:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#385 [紗奈]
「…なんで俺紗奈なんか好きになったんやろー」

「紗奈"なんか"って何よ」

「ん〜…別に特別可愛いわけでもめっちゃ性格良いわけでもないやん?」

「失礼やなw」

「でもなあ〜、何か好きなんよ。何でなんやろな。」

「知らんけど。笑」

⏰:09/03/06 18:37 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#386 [紗奈]
「紗奈の前付き合っとった奴ってどんな人やったん?」




…前付き合っとった奴かぁ。





…曜のことやんね。

⏰:09/03/06 18:56 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#387 [紗奈]
「良い奴やった」




…良い奴やったよ。曜は。


うちのこと必死で守ろうとしてくれてた。

やけどうちは馬鹿でガキやったから、そんな曜を手放した。



別れてからわかるよね。その人の大切さって。

⏰:09/03/06 19:01 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#388 [紗奈]
「ええ奴やった。ええ奴やったけど、ええ奴すぎた。」

「紗奈まだそいつのこと好きなん?」

「は?好きやないよ!」

「そか。そいつってどこの奴?」

「それって言わんといかんの?」






七瀬みたいなことするんやないかって、一瞬でそのことが頭に浮かんだ。

⏰:09/03/06 19:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#389 [紗奈]
「聞いたらいけんやった?」

「いや…別に」

「明らか不機嫌やん。どした?」

「何もないって!!大丈夫」



態度に出てたのは自分でもわかった。

⏰:09/03/06 23:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#390 [紗奈]
うちは人を信じきれてないんだ。



信じれば傷付く。



人を想えば想うほど傷付く。




そんな考えだった。

⏰:09/03/06 23:35 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#391 [紗奈]
だから、一途な恋とか多分無理なんだ。

初めて付き合ったのが七瀬だったからかな?

…何でも七瀬のせいにしちゃだめだよね。

結局は自分の意識の問題だ。


七瀬と達也が捕まったって聞いたとき、絵美には"冷めとる"って言われた。


うん。確かにそう。

なんか…冷めとるって言うか、どーでもいい。

⏰:09/03/07 01:07 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#392 [紗奈]
本当に言葉って難しい。



だからうちは自分の気持ちを言葉に出さない。



好きとか、嫌だとか、辛いとか、寂しいとか、苦しい、嬉しい、楽しい…。





…ただ素直になれないだけ。

⏰:09/03/07 01:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#393 [紗奈]
実はちょっと羨ましい。

自分の気持ちを素直に言って甘えたりする人。



うん。うちはやっぱガキだ。




変なプライドが邪魔ばっかする。

⏰:09/03/07 01:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#394 [紗奈]
でもね、真人とおったらちょっとだけ…素直になれる。

ちょっとだけな。


なんか、言うつもりない感情が口からでる。


何でかな。真人が素直すぎるんかもな。

⏰:09/03/07 01:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#395 [紗奈]
帰り際、うちは真人に聞いた。


「ほんまにうちのこと好き?」


「は!?唐突やな。何やいきなり」


「何でもない。気ぃつけて帰ってな。事故ったら許さんで?」


「大丈夫やって」




そう言って真人はうちにキスをした。

⏰:09/03/07 01:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#396 [紗奈]
「本気で好きやから」


真人は真剣な顔で言った。


「なぁ、何かあったんか?さっきから泣きそうな顔やん。」

「そんなことないで!元気やから。あ、今度はうちがY市行くね!」

「おぉ、ほんまに?待っとくで家出少女」

「任せとき〜」

⏰:09/03/07 01:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#397 [紗奈]
「じゃあ帰るから。…何かあったらいつでも言えな?」

「うん。大丈夫やから」



真人はエンジンをかけて車を走らせた。


うちは1人、明け方の海を眺めた。






うち、また恋してもいいよね?

⏰:09/03/07 01:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#398 [紗奈]
うちはそのまま凌斗の家に行った。

数日前、凌斗がなぜかくれた合い鍵でドアを開ける。


この鍵…貰って良いものか?


うちがどれだけこの家に居座っているのかがわかる。

せっかくの同棲生活を邪魔しているのは紛れもなくこの私。笑

⏰:09/03/07 01:47 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#399 [紗奈]
「紗奈お帰り!」

美弥子が笑顔で迎えてくれるその奥には寝ぼけた凌斗の姿。


「ただいま。凌斗仕事は?」

「ん〜今日休み」

「そーなんや。うちお邪魔やし志乃んとこ行こうか?」

⏰:09/03/07 01:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#400 [紗奈]
「うち紗奈と話したいこといっぱいやからおってええよ!」

美弥子が言った。

「お〜。おればええやん。今更遠慮されてもキモイわ。俺尚君とこ行ってくるから」

※尚君=うちも仲良い先輩(多分当時21歳)


「尚君に今度ご飯連れてってって言うといてな!」

「どこまでも図々しい奴やなw」

⏰:09/03/07 01:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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