うまく言えない
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#392 [紗奈]
本当に言葉って難しい。



だからうちは自分の気持ちを言葉に出さない。



好きとか、嫌だとか、辛いとか、寂しいとか、苦しい、嬉しい、楽しい…。





…ただ素直になれないだけ。

⏰:09/03/07 01:15 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#393 [紗奈]
実はちょっと羨ましい。

自分の気持ちを素直に言って甘えたりする人。



うん。うちはやっぱガキだ。




変なプライドが邪魔ばっかする。

⏰:09/03/07 01:18 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#394 [紗奈]
でもね、真人とおったらちょっとだけ…素直になれる。

ちょっとだけな。


なんか、言うつもりない感情が口からでる。


何でかな。真人が素直すぎるんかもな。

⏰:09/03/07 01:22 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#395 [紗奈]
帰り際、うちは真人に聞いた。


「ほんまにうちのこと好き?」


「は!?唐突やな。何やいきなり」


「何でもない。気ぃつけて帰ってな。事故ったら許さんで?」


「大丈夫やって」




そう言って真人はうちにキスをした。

⏰:09/03/07 01:27 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#396 [紗奈]
「本気で好きやから」


真人は真剣な顔で言った。


「なぁ、何かあったんか?さっきから泣きそうな顔やん。」

「そんなことないで!元気やから。あ、今度はうちがY市行くね!」

「おぉ、ほんまに?待っとくで家出少女」

「任せとき〜」

⏰:09/03/07 01:33 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#397 [紗奈]
「じゃあ帰るから。…何かあったらいつでも言えな?」

「うん。大丈夫やから」



真人はエンジンをかけて車を走らせた。


うちは1人、明け方の海を眺めた。






うち、また恋してもいいよね?

⏰:09/03/07 01:36 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#398 [紗奈]
うちはそのまま凌斗の家に行った。

数日前、凌斗がなぜかくれた合い鍵でドアを開ける。


この鍵…貰って良いものか?


うちがどれだけこの家に居座っているのかがわかる。

せっかくの同棲生活を邪魔しているのは紛れもなくこの私。笑

⏰:09/03/07 01:47 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#399 [紗奈]
「紗奈お帰り!」

美弥子が笑顔で迎えてくれるその奥には寝ぼけた凌斗の姿。


「ただいま。凌斗仕事は?」

「ん〜今日休み」

「そーなんや。うちお邪魔やし志乃んとこ行こうか?」

⏰:09/03/07 01:50 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#400 [紗奈]
「うち紗奈と話したいこといっぱいやからおってええよ!」

美弥子が言った。

「お〜。おればええやん。今更遠慮されてもキモイわ。俺尚君とこ行ってくるから」

※尚君=うちも仲良い先輩(多分当時21歳)


「尚君に今度ご飯連れてってって言うといてな!」

「どこまでも図々しい奴やなw」

⏰:09/03/07 01:55 📱:D905i 🆔:☆☆☆


#401 [紗奈]
そんなことを話しながら凌斗は準備して尚君とこに行った。


「まあ座りいや」

美弥子が聞きたいことはわかる。

真人のこと。


うちは座ってから全部話した。


「次うちが会いに行ってそんな感じになったら付き合おうと思うんやけどどー思う?」

⏰:09/03/07 02:00 📱:D905i 🆔:☆☆☆


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