うまく言えない

「笑うなや!!で？どーする？」

「行こか♪」

うちは佑太の単車の後ろに乗った。

うるさいし速いし運転荒いし怖かった。

目的地について単車を降りるとふらふらした。

「お前馬鹿やなぁ。」

「単車とか乗り慣れんもん」

「ダサっ」

「普通やし！ボケ」

そんなやりとりをしながらうちらは店に入っていった。

特になにも買う予定なんかなかったけど、服見たりピアス見たり‥

めっちゃぐるぐる回った。

こういうデートってうちにとってはすごい新鮮だった。

本当に楽しかった。

今日最初から全部読みました

面白いです

完結まで頑張って下さい…応援してます

ありがとうございます!!

めっちゃ駄文ですが
頑張るんでよろしくです

夜の帰り道

単車には乗らずに歩いて帰った。
単車は佑太が押して歩いた。

うちんちに着いて

「上がってく？」

うちがそう声をかけると、佑太は家に上がってきた。

うちはいつものように佑太の話を聞いた。

「‥てかさ、紗奈も自分のこと話してや」

驚いた。

佑太は人の話聞くような人じゃなかったから。

うちは自分の話だって大してしたこと無かった。

「俺、紗奈のこともっと知りたいんやんか。やけど紗奈は何も話してくれんから‥」

過去を話すのは好きじゃない。

自分の過去は大嫌いだから。

思い出したくない思い出が沢山あるから。

でも、結局話すことになった。

うまく話せなかったけど‥ゆっくり、全部‥。

七瀬のこと

龍のこと

曜のこと

そして‥真人のこと。

話しながらうちは泣いた。

話し終わると、佑太は「しんどかったね」って、抱きしめてきた。

うちはめっちゃ泣いた。

佑太に惹かれつつあるのと同時に、やっぱりまだ真人を探している自分がいた。