うまく言えない
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#632 [紗奈]
基本酒は強いんだけど、それよりみんなさらに強い。
もおいいだろってくらい飲んで酔いまくってふらふらなうちに対してまだ飲みまくるみんな。
いや〜真剣に焦った。
「そろそろおひらきにしよっか」
:09/05/22 03:00 :D905i :☆☆☆
#633 [紗奈]
「紗奈ちゃん、送ってくで」
宏樹はふらふらなうちを支えて立ち上がった。
「柏〜お持ち帰りとかなしやで!」
‥とめぐさん。
「大丈夫やて。まかしとき」
そうしてうちと宏樹は歩き出した。
:09/05/22 03:03 :D905i :☆☆☆
#634 [紗奈]
「‥宏樹、気分悪い‥」
酔ったまま動いて更に酔いが回ったかなんかで吐き気におそわれた。
「大丈夫か?ちょっと公園行こか」
うちらは近所の公園のベンチに腰を下ろした。
:09/05/22 03:07 :D905i :☆☆☆
#635 [紗奈]
「吐きそう?トイレ行くか?」
「公園のトイレとか怖いし嫌や。」
「ガキか!笑」
結局そのままトイレに行かずに宏樹に膝枕してもらってベンチに寝転がった。
:09/05/22 03:09 :D905i :☆☆☆
#636 [紗奈]
「なぁ、聞いてええか?」
珍しく真剣な口調の宏樹。
「ん?」
「‥何で泣いてたん?」
宏樹は少し気まずそうに言った。
酔ってたせいもあってか、涙があふれてきた。
:09/05/22 03:11 :D905i :☆☆☆
#637 [紗奈]
「ごめん。言えんならええんやけど‥!!ごめんな。泣かんといて?」
「‥‥ぃたい‥」
「ん?」
「逢いたいよっ‥‥」
うちは声をあげて泣いた。
なんかもう、自分じゃないみたいに‥。
:09/05/22 03:15 :D905i :☆☆☆
#638 [紗奈]
宏樹はうちが泣き止むまでずっと頭を撫でてくれてた。
「‥よくわからんけど、その人が運命の相手なら、またどこかで会えるはずやで?」
「‥何も知らんのにそんなこと言わんといてよ‥‥。逢いたくてももう‥逢えんのんやからっ‥!!」
何も知らない宏樹に曜を否定されたようで‥曜は運命の人やないんやって言われたみたいで‥悔しくて‥悔しくて‥宏樹を突き飛ばした。
宏樹なりの、精一杯の励ましだったんやろうけどね。うちには辛かった。
:09/05/22 03:26 :D905i :☆☆☆
#639 [紗奈]
うちはそのまま1人で家に帰った。
曜に逢いたいと‥願いながら‥。
宏樹、あのときはごめん。
知るわけ無いやんな。うちの事情なんか。
八つ当たりってゆーんかな?
とにかく‥ごめんな?
:09/05/22 03:29 :D905i :☆☆☆
#640 [紗奈]
次の日、学校に行った。
遠くに宏樹の姿が見えて、うちは急いで隠れた。
いつもみたいに笑顔じゃない宏樹。
うちのせいや‥って思った。
笑顔やない宏樹は宏樹やない。
やけど、宏樹に声をかけに行く勇気はなかった。
今、宏樹に声をかければ、多分‥また泣いてしまうから‥。
また宏樹を‥傷つけてしまうから。
:09/05/22 03:33 :D905i :☆☆☆
#641 [紗奈]
その一週間後、たまたま道でゆりみさんに会った。
「紗奈ちゃんやん!久しぶりやね」
「あ‥はい」
「なあ、紗奈ちゃんてバイトしてる?」
「してないですけど」
「うちでバイトしやん?人足りてなくてさあ」
「‥えっ」
「お願い!ほんま困ってんやあ‥」
:09/05/22 03:38 :D905i :☆☆☆
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