俺と幼なじみ
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#201 [遼]
『変わったな、お前・・・』


『遼ちゃんに言われたくないから。』
そう言われて何でか知らんけど胸がズキンと傷んだ。


『遼ちゃんだって変わったもん。成長するにつれてあたしだって変わりますー。』

憎たらしく言われた。
外見が変わるだけで性格も変わってまうんかと思った。

⏰:09/04/27 08:42 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#202 [遼]
俺が煙草を吸うと未知も煙草を吸い始めた。
それ見て唖然とした・・・



『お前・・・アホか。親に見付かったら怒られるやろ。』
俺は未知から煙草を取り上げた。



『別にいいやん。遼ちゃんだって吸ってるやん。』

⏰:09/04/27 08:43 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#203 [遼]
・・・たった1ヶ月でこんなにも変わるんやと思った。



高校デビューってやつ?
それにしてもだいぶ変わったと思った。
俺の知っとる未知がいなくなったと思ったら、なんか変な気分やった。


それと同時に、俺が中学入ってから未知は今の俺と同じ気持ちやったんかなって思った────

⏰:09/04/27 08:43 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#204 [遼]
日に日に部屋の明かりがあまり点かない事に気付いた。


きっと夜遊びしに行っとるからやろな。



別に・・・
俺が気にする事ないやん・・・!

気にする事はないけど、翔がみなみと付き合っとるから情報は入ってきた。

⏰:09/04/27 08:44 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#205 [遼]
未知は未知で楽しくやっとるらしい。
俺も俺で今が楽しい。
やから何も気にする必要はなかった。


相変わらず俺と玲子の付き合いは順調やった。
小さな喧嘩をして仲直りしながらも、愛を育んできた(笑)
付き合いが4年も経った頃、玲子は結婚の話を持ち出してくるようになった。

⏰:09/04/27 08:44 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#206 [遼]
『あたし遼と結婚したい!遼の赤ちゃんほしい!』

『赤ちゃんなんていらん。』


俺には結婚だとか赤ちゃんだとかそんな事は一切考えた事がなかった。

だって俺はまだ16のガキ。

玲子はもうすぐ18やけど、まだ成人してないで子供やろ。

⏰:09/04/27 08:45 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#207 [遼]
赤ちゃん欲しいって考えだけで作っても、俺の給料じゃ養えん事くらい分かっとるはずやし?



そりゃ玲子と一緒におりたいけど、結婚とかは全く考えてなかった。

⏰:09/04/27 08:45 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#208 [遼]
『将来あたしと結婚してくれる?』
『俺がハタチになっても玲子と付き合っとったらな。』
『じゃあ結婚出来るね!あたしは遼から離れないもんねー。』
『・・・あっそう、くっつくな。』


言葉では嫌がってたけど、その時の俺は正直嬉しかったと思うよ。
ふとした仕草や行動が可愛いとこあるからな、玲子は。

⏰:09/04/27 08:46 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#209 [遼]
“幸せいっぱいやった”



自分で言うと気持ち悪いけど、本当にそう思っとった。
玲子が・・・
俺の知り合いにヤられるまでは────

⏰:09/04/27 08:47 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#210 [遼]
7月中旬の事やったと思う。
その知り合いの男に会った。


ソイツ等は確か当時19歳で、俺から見れば大人やった。
しかもソイツ等がむかついて1回喧嘩した事があって相当怒らせたまま俺は帰った。



それからは会ってなくて、久々に街で再会した。

⏰:09/04/27 08:47 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#211 [遼]
また明日更新する

⏰:09/04/27 08:48 📱:SO905iCS 🆔:LHdHuRoY


#212 [遼]
『おっ、遼やん。』
馴れ馴れしく話してくるソイツ等が俺はウザいとしか感じてなかった。


『いい事教えたろか?』


ソイツ等は俺を見てニタニタ笑ってきやがった。
『なんやて?』



『あのさ・・・』

⏰:09/04/28 08:16 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#213 [遼]
『俺等・・・









お前の女とヤったよ。』

⏰:09/04/28 08:16 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#214 [遼]
俺は瞬間的にフリーズしてまった。


けどすぐに冗談やと思って笑って誤魔化した。

『ははっ、なわけあるか、バカじゃねぇの?』


そう俺が言う事に対してもまだ笑うソイツ等を見て本気で腹が立ってきた。

⏰:09/04/28 08:17 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#215 [遼]
『てめー等何笑っとるんやてふざけんなよ。』



『ふざけてねぇから。自分の女に聞いてみたらいいやん?そうすりゃはっきりするやろ。』

腹立ったもんですぐにソイツ等とは別れた。

⏰:09/04/28 08:17 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#216 [遼]
玲子がヤった?
アイツ等と?
そんなバカな事があるわけがない。


玲子は俺が好きなんやし、俺を裏切るような女じゃない。

俺の頭の中はパニック状態やった。

⏰:09/04/28 08:18 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#217 [遼]
その日も玲子と会った。

アイツ等から聞いた事がどうしても信用出来んかった。
聞けばいいのに、もし本当やったらどうしようって考えが頭のどこかにあったから聞くに聞けへんかった。


玲子もいつもと変わらず同じ態度やし、マジでアイツ等の間違いなんやないかな・・・

⏰:09/04/28 08:19 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#218 [遼]
だけど日が経つに連れて本当にヤったんやないかってゆう不安が増して、俺はついに玲子に聞いた。


『お前さ・・・他の奴とヤった事あんの?』

『他の奴?今更何言ってるん?遼と付き合う前に彼氏いたしー。』

何を勘違いしたのか俺と付き合う前の男とヤった事を話してきた。

⏰:09/04/28 08:19 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#219 [遼]
『そうじゃねぇわ。俺と付き合ってから他の男とヤったやろ?ソイツ等から直接聞いたんやけど。』


玲子はずっとヤってないって言い張った。

けど俺が怒鳴って追求するから玲子はついに白状した。

⏰:09/04/28 08:20 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#220 [遼]
『・・・ヤってないもん、ヤられたんやもん・・・あたしヤりたくなかったのに・・・無理矢理ヤられたんやもん・・・』

玲子の話を聞くにはこんな理由やった。

ある日ソイツ等に玲子が声を掛けられたらしい。
しかも玲子が俺の女って事はちゃんと知っとって。

⏰:09/04/28 08:21 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#221 [遼]
どんな理由で車に乗せられたか知らんけど、ソイツ等の車に乗ったらしい。
んで、車の中でヤられたんやと。



(アホか。)
って思ったわ。
そんなうまい事車に乗ってヤられるはずがないと思った。

玲子も同意の元でヤったんやと思った。

⏰:09/04/28 08:21 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#222 [遼]
『・・・は?嘘付くなよ。ヤりたいでヤったんやないんか?』
『そんなわけない・・・そんなわけないよ!』

玲子は涙を流していた。

『何ですぐに言ってくれんかったん?』
『知られたくなかったから・・・別れるとか言われそうで怖かった・・・ごめんなさい。』


玲子の涙を見て溜め息しか出てこなかった。

⏰:09/04/28 08:22 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#223 [遼]
ずっと我慢して強がってたん?
何でその時に言ってくれなかったんやろう・・・
これ以上玲子とおると殴ってまいそうな気がした。

『もう帰れ。』
『・・・嫌だ・・・』
『頼むから帰って。』
『嫌だ・・・』


そう言って俺に近寄ろうとしてきた。

⏰:09/04/28 08:23 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#224 [遼]
『帰れっつっとるやろ!!!』



怒鳴り声に体がビクッとして、玲子は泣きながら俺の部屋を出て行った。
・・・イライラする。
マジで────

⏰:09/04/28 08:23 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#225 [遼]
煙草を吸う本数だけが増え、このイライラをどこにぶつければいいか分からへんかった。


取り合えずアイツ等見付けてボコボコにしようか・・・
とかも考えたけど、アイツ等殴ってなんの意味があるんやろうとも思った。

⏰:09/04/28 08:24 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#226 [遼]
俺のストレス発散の為にソイツ等殴るわけ?
ソイツ等よりも、怒りの矛先は玲子にあった。


何でもっと早く言ってくれんかったんやろう・・・
絶対同意してヤったんやとしか思えへんかった。

⏰:09/04/28 08:25 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#227 [遼]
それから暫くの間は玲子と連絡取らんかった。
玲子からも俺に連絡来る事はなかった。


だけどやっぱりイライラしてまって、男同士の喧嘩を何回もした。
全く関係ない翔にまで俺は殴りかかった(笑)

⏰:09/04/28 08:26 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#228 [遼]
『意味分からん!いきなり殴んなよ!!』

そうゆう言葉さえウザく感じ、翔とは本当に殴り合いしてた。
俺が殴るで翔も殴ってくる。

本気のようで遊びの喧嘩。
なんかそれを楽しくさえ感じとった。

⏰:09/04/28 08:26 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#229 [遼]
玲子と連絡取らんと心配する事があった。
またヤってまわへんとか、何しとるんやろうって不安になった。


もとはと言えば俺のせいで玲子はヤられたのに、俺がまた更に傷付かせてどうするんやてな。

俺が守らんとあかんのにさ・・・

けど連絡する勇気はなかった。

⏰:09/04/28 08:27 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#230 [遼]
部屋の窓で煙草を吸っていたら未知が顔を覗かせた。
相変わらず髪は明るいし化粧もばっちりやった。



『なぁ、今から少し離さん?下来て。』

俺はいつの間にか未知を誘っていた。

⏰:09/04/28 08:27 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#231 [遼]
そして近くの公園に行って話をした。

話すって言っても特に話す事はなかったんやけど・・・(笑)

玲子の事を話した。


未知は黙って俺の話を聞いててくれて、しまいには俺の頭を撫でてきた。
意味不明とか思ったけど、そうゆう事する未知が可愛く思えた。

⏰:09/04/28 08:28 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#232 [遼]
だから俺は・・・





未知を前から抱き締めた。

⏰:09/04/28 08:28 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#233 [遼]
抱き締めた瞬間、未知が付けてる香水の臭いが更に強みを増した。

『・・・遼ちゃん!?』



未知はびっくりしとった。
俺も自分でびっくりや。
何で未知を抱き締めとるんやろう。
そう思ったから。

⏰:09/04/28 08:29 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#234 [遼]
だけど未知は抵抗しんかった。

嫌がろうともしんかった。


不思議な事に、俺は未知を抱き締めた時すっげー落ち着いた気分になれた。


・・・これも幼なじみやからだろうか・・・?
幼なじみやから、落ち着けるんやろうか・・・?

⏰:09/04/28 08:30 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#235 [遼]
未知を離した後未知と目が合った。
未知は首を上げて俺の顔を見ていた。
俺は見下ろしながら未知の顔を見ていた。

そのまま見つめ合っていた。



(なんか変な雰囲気。)

やと感じた。

⏰:09/04/28 08:31 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#236 [遼]
明日、明後日と更新出来んからまた金曜日にする

⏰:09/04/28 08:33 📱:SO905iCS 🆔:cMlV.AQI


#237 [ひとみ]
更新楽しみにしてます

⏰:09/04/29 07:14 📱:SO705i 🆔:nxW0UGBc


#238 [かんた]
更新待ってます

⏰:09/04/29 10:43 📱:W61S 🆔:kl1ybelo


#239 [遼]
ひとみさん
かんたさん

ありがとう
頑張るわ
時間出来たで今から更新する

⏰:09/04/29 13:22 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#240 [遼]
『お前・・・ちびやな。』


『・・・へ?』


『小せぇんやな。』


『・・・うるさい!』
そう言って俺から離れて家に帰っていった。

⏰:09/04/29 13:23 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#241 [遼]
何で未知に抱き付いたんか自分でも分からへん。



けどきっと、本能的にそうさせたんやないかなと思う。

⏰:09/04/29 13:24 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#242 [遼]
それから数日後玲子と会う約束をした。
久しぶりに会うからなんか少し照れ臭かった(笑)


『ごめん・・・』
まずは俺から謝った。

『あたしこそごめん・・・』
玲子も謝ってきた。


本当は謝ってなんかほしくなかった。
なんか惨めになった気がしたから。

⏰:09/04/29 13:24 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#243 [遼]
それからは玲子とは普通になった。
お互いにそんな話しに触れもせんかった。

けど俺は玲子とヤらんかった。
ヤりたくなかった。
俺と付き合っとるくせに他の奴にヤられたと思うと・・・
気持ち悪くて仕方がなかった。


俺が抱かんから玲子も不安になったみたいやった。

⏰:09/04/29 13:25 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#244 [遼]
『やっぱり他の奴とヤった女は嫌だよね・・・だけどそれでもあたしは遼にいつも通り抱かれたいよ・・・』

そんな事言われてもどうしたらいいか分からんかった。
他の奴に触られて舐められておまけに入れられて最後までヤって・・・


もうどうする事も出来んけど俺だってどうしたらいいか分からへんかった。

⏰:09/04/29 13:25 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#245 [遼]
『もし俺が、他の女とヤったらどうする?玲子とヤるように他の女抱いとったらどうする?』

『・・・』
無言になってまた泣き出した。


『そんな事考えたくない・・・』
その考えたくない事を俺は現実にされた。

玲子も傷付いとると思うけど、俺だって傷付いとるんやわ・・・

⏰:09/04/29 13:26 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#246 [遼]
けどやっぱ欲には負けてついにヤってまった(笑)

ヤりながら正直、他の男に抱かれる玲子の事を考えた。
今こうやってヤっとる奴が俺じゃなくてアイツ等とだったらどうしようって・・・


だけどもう仕方ない事やな。
考えんようにせなな。

⏰:09/04/29 13:27 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#247 [遼]
それからは俺はソイツ等見付け出してボコボコに殴ったった(笑)

コイツ等殴って何になるんやろうとか思ったけど、殴ったら殴ったですっきりした!(笑)

⏰:09/04/29 13:27 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#248 [遼]
季節はもう夏。

玲子も学校が夏休みに入ったし連れと皆で海に行く事になった。
先輩の運転で海に出掛けた。


海やから水着着とる人達はいっぱいおった。
水着の女を見るだけで玲子は怒った。

⏰:09/04/29 13:28 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#249 [遼]
『何ジロジロ見てるん?』

『ジロジロ見てないやろ。こんなに人おるんやから目に入ってくるのは当たり前やわ。』

『・・・うざっ!』
うざっとか言われても、俺にどうしろと?(笑)

⏰:09/04/29 13:28 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#250 [遼]
玲子の水着姿を初めて見たけど、中々イケとると思った(笑)



多分初めて見るからそう思ったんやろうな。


水着姿にはなんか興奮した(笑)

⏰:09/04/29 13:29 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#251 [遼]
今年は花火大会に玲子と一緒に行こうと思っとったのに・・・


また違う連れと行きやがった。
ちょうどその時裕樹に花火に誘われたから一緒に行った。

⏰:09/04/29 13:30 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#252 [遼]
『遼さんナンパして下さいよー。』

『ナンパして引っ掛かる奴がおったら玲子に怒られるわ。』

『そんなの黙ってれば分かんないっすよ。』

『いやー、無理だな。』

『遼さん玲子さんの事本当に好きなんすね。意外と一途って翔さんから聞きましたよ。』

⏰:09/04/29 13:30 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#253 [遼]
まぁどっちかと言えば、一途やな(笑)
やから何年も玲子と付き合っとるんやしな。

『やけどナンパして下さいよー。』

裕樹は女好きやと思う。
取っ替え引っ替えするタイプではないと思うんやけど、なんか女好きやと思う(笑)
彼女がおっても平気で他の女と遊んだりする奴やからな。
やけど当時まだ中学生やからまだまだ可愛いもんやったわ(笑)

⏰:09/04/29 13:31 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#254 [遼]
歩いとったら裕樹が連れを発見したみたいやったからそっちの方へ駆け寄った。
なんとうまい具合に、その相手は未知やった。


『裕樹!それに遼ちゃん。何しとるん?』

クレープを食べながら連れと一緒に未知はいた。

⏰:09/04/29 13:32 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#255 [遼]
『遼さんと花火。そっちも2人なら俺等と一緒に見よか?』

つーか、何でコイツ等知り合いなわけ?
どんな感じで知り合ったわけ?
などと疑問が頭に浮かんだ。

『幼なじみなんすよね?』
裕樹に聞かれた。


『お、おう。』
だから、何で知り合いなわけ?
すげー不思議やった。

⏰:09/04/29 13:33 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#256 [遼]
裕樹からも未知からもそんなの一言も聞いた事がなかった。
だから知り合いって事に相当びっくりした。


取り合えず俺は裕樹が座る横に座った。
俺は座りながら花火を見てて、裕樹と未知と連れの女と3人で何か話しとるみたいやった。

⏰:09/04/29 13:33 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#257 [遼]
つーかやべぇんじゃねーの?
玲子も花火見とるし、こんなとこ見られたら勘違いさせてまうやん!
やべーよな・・・


『ごめん裕樹、俺帰るわ。』
『え!?』

マジで俺はそのまま帰った。

⏰:09/04/29 13:34 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#258 [遼]
けど家に帰っても暇やった俺は部屋でずっとボーッとしとった。
そしたら未知からメールがきた。

“屋上来て”


屋上って、未知の家のやんな?
俺は未知の家に行った。
そしたらおばさんがおって未知が屋上におる事教えてくれたもんで屋上に上がった。

⏰:09/04/29 13:34 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#259 [遼]
『よっ!』
なんかやけにテンション高くそう言われた。

『よ・・・』
未知はテンション高いかもしれんけど、俺は別にそうじゃない(笑)

『裕樹と連れなん?』
『うん、この前友達になったよ。あの子うち等と同じ中学やったんやね。知らんかったー、遼ちゃんと仲いい事もね。』

⏰:09/04/29 13:35 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#260 [遼]
『そっか・・・』

『いい子やおね、裕樹。』


“いい子”の範囲が俺にはどんくらいの範囲なんか分からへんかった(笑)

⏰:09/04/29 13:36 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#261 [遼]
それから俺達は話をした。
少し前まで俺に対しての態度が不自然やった未知なのに、今はもう全然違う。


笑って話してくれるし態度が前と全然違うからな。
本当に変わってまったんやと思ったわ。

⏰:09/04/29 13:37 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#262 [遼]
そして話す途中玲子から電話が掛かってきた。

『・・・玲子からや。』
『・・・静かにしといた方がいいよね?』
『・・・うん。』


俺は電話に出て玲子と話をした。
お腹が空いたとの事やったから出掛ける事になった。

⏰:09/04/29 13:37 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#263 [遼]
『じゃあ・・・』
『うん・・・』



未知を屋上に残して玲子に会いに行った。
それで一緒に飯を食って送ってまた俺は家に戻った。

⏰:09/04/29 13:38 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#264 [遼]
それから何事もないまま時は過ぎ冬になった。

俺と玲子と翔とみなみと遊んどる時にみなみからある事を聞いた。
『未知、裕樹と付き合う事になったんやってさ。』


そうみなみから聞いた。

⏰:09/04/29 13:38 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#265 [遼]
未知が?
あの裕樹と?
ふーん。
って思うだけやった。
最初はな・・・

『へー・・・』
言葉に出てきたのも最初はその言葉やった。
やけどいつからやろう・・・


未知を気にかけるようになったのは────

⏰:09/04/29 13:39 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#266 [遼]
多分、裕樹が未知の話を沢山するようになってきたからやと思う。

『未知がさぁー・・・』
『未知って可愛いよな!』
『この前未知とさぁー・・・』


会うたびに未知の話ばかりしてきた。
幼なじみの俺が未知の事を1番分かっとると思ったか知らんけど、やけに色々と聞いてきた。

⏰:09/04/29 13:39 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#267 [遼]
俺の家に来ては未知の家に行くし、未知の家に遊びに行った後、俺の家に遊びに来る事もしょっちゅうあった。



そのたびに未知の話ばっかりで・・・
正直うざかったんやてな(笑)

⏰:09/04/29 13:40 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#268 [遼]
『いつヤらしてくれるんやろう。』

そう笑いながら言われた時は・・・
なんかが頭の中でプチっとキレた気がした(笑)
けど俺は怒る立場の人間じゃない。
彼氏じゃないし、俺には玲子がおる。


俺はただの、未知の“幼なじみ”やから。

⏰:09/04/29 13:40 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#269 [遼]
『キスもさせてくれへん。未知ってまだ、処女なんかな?俺が初めて奪ったる。』



これには本当苛ついた。
一緒におりたくなくてすぐに理由付けて帰ってもらった(笑)



裕樹と未知をこのまま付き合わせたくねぇなって思った。

⏰:09/04/29 13:41 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#270 [遼]
また金曜日に更新する

⏰:09/04/29 13:41 📱:SO905iCS 🆔:/IRjZnOM


#271 [つばさ]
>>1-100
>>100-200
>>200-300

⏰:09/04/29 19:16 📱:911SH 🆔:8.KLVjVQ


#272 [遼]
つばささん

ありがとう

⏰:09/05/01 07:18 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#273 [遼]
それからの俺はよく未知の事を考えるようになった。
それで意味もなくメールをするようになってまった。



例えば“あいうえ”とか送ってみたり。
そしたら未知は“おかきく”って送ってきたり。
だから俺はまた“けこさし”って送り返す。

⏰:09/05/01 07:19 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#274 [遼]
そんなくだらんメールが楽しく感じた。



けど玲子を裏切っとる事になるんやないかと思った。
だって俺は、未知とやり取りしたメールを玲子に見付からんように削除しとったからな・・・

⏰:09/05/01 07:19 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#275 [遼]
『何でこの前メールいっぱいやったのに消えとるの?』
って言われた時は焦った。



そんなとこまで細かくチェックするんやと思ったでな。

だから玲子と会う前の日は玲子や他の連れと無理矢理沢山メールをして無理矢理メールのとこをいっぱいにした(笑)

⏰:09/05/01 07:20 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#276 [遼]
俺はきっと未知とそんなくだらんやり取りをして、新鮮さを感じとったんやと思う。


玲子との付き合いはない“新鮮さ”が未知にはあったから。

⏰:09/05/01 07:21 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#277 [遼]
メールをするたび、裕樹から話を聞くたび、俺は未知が気になるようになった。
そして裕樹から話を聞くたびに、嫉妬してしまう俺がおった。
嫉妬するって事は・・・
俺は未知が好きなんか?
って思ったけど、そんな事はねぇと自分の中で言い聞かせた。
だって俺等・・・




幼なじみやん────

⏰:09/05/01 07:21 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#278 [遼]
未知に会うと今度は俺が変な気持ちになった。
どうしたらいいか分からへんかった。
けど普通に接しなダメやし普通な態度でおったんやけどな。



『裕樹とどう・・・?』
そんな事を聞いてまったりしとった。

⏰:09/05/01 07:22 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#279 [遼]
『どうって?別に普通だよ?』
『ふーん。』



本当はそれ以上聞いてみたい。
どんな付き合い方しとるか知りたいと思うけど、そんなん聞く権利なかった。
けど俺と玲子みたいに普通にキスしたり抱き合ったりしとると思うとなんか悔しかった。

⏰:09/05/01 07:23 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#280 [遼]
果たして俺は本当に未知が好きなんやろうか?
ただ玲子との間にない新鮮さを味わいたいだけなんやないか?
だけどはっきりと好きって確信したのは、未知と裕樹が幸せそうに2人で話して笑っとるとこを見たからやった。


俺の前で2人で笑いながら話とる。
まるで俺の存在を忘れたかのようにして・・・

⏰:09/05/01 07:23 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#281 [遼]
それ見とると腹が立ってきた。



(あぁ、ちくしょー。俺未知が好きだわ。)



そう思ってはっきり自分の気持ちに気付いた。
こんなに近くにおった奴をこんな単純に好きになるなんてな。
世の中不思議なもんやわ。

何で今頃好きになったんやろう────

⏰:09/05/01 07:24 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#282 [遼]
告白された時ありえんと思ったのに・・・
何で俺が未知を好きにならなあかんのや?
自分の気持ちが自分の中でありえへんかった。



こんな気持ち誰にも言えるわけがない。

⏰:09/05/01 07:24 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#283 [遼]
未知に伝えるなんてとんでもない。
アイツは裕樹と付き合っとる。
裕樹に言ったら殴られるやろうか?
殴りはされんやろけど嫌われるやろうか?
玲子に言ったらどうなるやろうか・・・
玲子は間違いなく、怒るやろうか?

⏰:09/05/01 07:25 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#284 [遼]
『俺、未知の事好きになってまった・・・』
『・・・は?』


翔は“何言っとんの”的な顔でびっくりして俺を見た。


『好きになったんやわ。』
『は?誰が誰を?』
『だから・・・俺が未知を?』
『・・・ぶっ!』


いきなり翔は笑い出しやがった。

⏰:09/05/01 07:26 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#285 [遼]
『お前がみっちょを!?ありえねぇー!』


そんな事俺が1番分かってるよ。
と、突っ込みを入れたかったけど何も言えなかった。


『遼には玲子さんがおるやん。』
『分かっとる・・・』
それは十分分かってる。

⏰:09/05/01 07:26 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#286 [遼]
玲子がどれだけ俺を想ってくれているかも、大切に想ってくれている事も・・・
俺は玲子が好きやしこのまま付き合ってたい。
って、それは都合のいい話なんやけどな・・・

⏰:09/05/01 07:27 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#287 [遼]
俺は玲子を裏切っとる事になっとるよな?
体の浮気じゃなくて、心の浮気ってやつなんやろか、俺は・・・


自分に対してイライラする。
未知を好きなってしまった自分にイライラする────

⏰:09/05/01 07:28 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#288 [遼]
それからも俺は玲子に気持ちを隠しながら付き合いを続けた。
そして未知に会うたび、裕樹から話を聞くたびに未知への想いは膨らんだ。


玲子との付き合いで変わった事が1つだけある。
それはヤらなくなった事。

⏰:09/05/01 07:28 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#289 [遼]
どうしようもなくなった時はヤっとったけど、自分から誘って玲子を抱く時はなかった。
いつも玲子から誘ってくるし、断る時もあった。


今までそんな事なかったのに玲子は変に思ったんやろうな・・・

⏰:09/05/01 07:29 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#290 [遼]
『なんか最近変やね・・・浮気してるの?』
『・・・しとらん。』
玲子の目を見ずにそう言った。
『じゃあ何で・・・Hしんの?』
『Hしんくたって・・・別にいいやん。』
『別にいいやんって・・・』


なんか追求されそうで怖かった。
ボロが出そうで嫌やった。
それに玲子には嘘付きたくなかった。

⏰:09/05/01 07:30 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#291 [遼]
だから付き合って4年目に入る春・・・
自分の気持ちが抑えきれんくなった俺はついに玲子に言ってしまった────

⏰:09/05/01 07:30 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#292 [遼]
『俺さ・・・未知が好きやわ。』




そう言っても玲子は笑って信じてなかった。
『あはは!なんの冗談?』
ずっと笑ってた。


『冗談やないけど・・・マジやけど・・・』
『・・・は?』
『未知が好きやから・・・別れよ。』

⏰:09/05/01 07:31 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#293 [遼]
初めて“別れ”の言葉を口に出した気がする。


『は・・・?』
『未知が好き。だから別れて。』


深刻な話のはずなのに、煙草を吸わずにはいられなかった。
玲子と2人でいる空気が重くて、なんとかして気を紛らわせていたかった。

⏰:09/05/01 07:32 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#294 [遼]
『・・・今日、エイプリルフールじゃないんやけど・・・』


そう言って俯いて黙ってしまった。
『玲子・・・』
肩をさわると思いっきり振り払われた。


『私は・・・別れないから!』
そう言う玲子の目からは涙がボロボロ出ていた。

⏰:09/05/01 07:33 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#295 [遼]
『けど俺はさ・・・』
『あたしの事好きじゃないの・・・?』

そう言われて胸が傷んだ。

『・・・好き・・・やけど・・・』
『じゃあ絶対別れない!きっとなんかの間違いやろ!遼はあたしだけしか好きやないんやから!』


『ごめん・・・未知も好きや。』
『・・・2人も好きなんて恋愛うまくいくわけないやん・・・』

⏰:09/05/01 07:33 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#296 [遼]
分かっとる。
分かっとるけど俺は・・・




『未知が好きや・・・』




『・・・っむかつく・・・!』
俺は最低やな・・・
本気でそう思う。

⏰:09/05/01 07:34 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#297 [遼]
自分の気持ちだけで行動して、玲子の気持ち考えてないでな。



こんなに近くに俺の事大切に想ってくれとる奴がおんのに、何でソイツを大切に出来んのやろうな・・・

⏰:09/05/01 07:36 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#298 [遼]
玲子は俺に別れないと言った通り、いつも何も変わらない態度で俺に接してきていた。
いつもみたいにメールきて、いつもみたいに電話が掛かってきて、いつもみたいに俺の家に来る。
いつものように笑って話して、本当いつもみたいやった。
けど俺等2人共どこか笑顔がぎこちなかった。
玲子からくっついてくる事もなくなったしな。

⏰:09/05/01 07:36 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#299 [遼]
俺はどうしたらいいんやろうか・・・
このままの関係なんて無理に決まっとる。
どうしたらいいんやろう・・・
玲子にはちゃんと伝えた。
次は未知に伝えるべきやおな・・・
けど未知には裕樹がおる。



・・・言うなんて無理やわ。

⏰:09/05/01 07:37 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#300 [遼]
一週間くらい更新出来ん
また出来る時にします

⏰:09/05/01 07:39 📱:SO905iCS 🆔:FtOS2XBA


#301 [ジュ]
更新まってまぁす★

⏰:09/05/01 08:33 📱:SH906i 🆔:8eE.oaqw


#302 []
楽しみにしてます

⏰:09/05/01 18:50 📱:SH906iTV 🆔:HOAbOXLs


#303 [ひょう]
待てない〜

⏰:09/05/01 21:20 📱:SO903i 🆔:OKc1ZlUY


#304 [つばさ]
>>1-100
>>100-200
>>200-300
>>300-400
頑張って下さい(^ω^)

⏰:09/05/01 22:40 📱:911SH 🆔:7yjzzjAE


#305 [遼]
ジュさん

ありがとう
頑張るわ

⏰:09/05/04 20:19 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#306 [遼]
さん

ありがとう

ひょうさん
待てよ(笑)
今から更新する

⏰:09/05/04 20:20 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#307 [遼]
つばささん

いつもありがとう

⏰:09/05/04 20:20 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#308 [遼]
毎日悩んどったら・・・
裕樹に遊ぼうと誘われた。
遊んどる時は全然普通やったのに帰る間際・・・


『未知の事好きって本当っすか?』


言われた瞬間心臓がドキドキした。
『・・・は?んなわけねぇやろ。』
未知の彼氏の裕樹にそんなん言われたら、もちろんそう言うしかなかった。

⏰:09/05/04 20:22 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#309 [遼]
『けど玲子さんから聞きましたよ?遼さんは未知が好きやから別れてって言われたって。』


『あー・・・』
世間は狭い。
もう逃げれない・・・



『マジなんすか?』
『・・・』

⏰:09/05/04 20:22 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#310 [遼]
睨み付けるようで真剣な裕樹の目を見て、俺も逃げないでちゃんと伝えようと決めた。



『マジや・・・未知が好きや・・・』
『・・・』



裕樹は大きな溜め息を付いた。


『煙草1本貰っていいっすか?』

俺は裕樹に煙草を渡し火を点けた。

⏰:09/05/04 20:23 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#311 [遼]
『多分未知、遼さんの事好きっすよ。』

『・・・それはねぇよ、お前と付き合ってんだから。』

『けど未知・・・遼さんの話ばかりしますよ?』




そう言われても俺にはなんて言ったらいいか分からなかった。

⏰:09/05/04 20:23 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#312 [遼]
『俺、遼さんがむかつきますわ。殴っていいっすか?』


『・・・あぁ。』

裕樹は煙草を吸い終えた後俺の正面に立った。
すげー勢いで殴られるもんやと思ったから力を入れた。
けど

『むかつくけど・・・俺は遼さん好きやからやっぱ殴らないっす!』


裕樹はそう言った。

⏰:09/05/04 20:24 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#313 [遼]
『遼さんが本当に未知を好きでも、俺は未知と別れる気はないっすよ。俺も本気で未知が好きっすから。』

『そっか・・・』

『だから未知に言わんといてくれますか?遼さんが未知を好きって事は・・・』

『・・・』


俺は黙って頷いた。

⏰:09/05/04 20:25 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#314 [遼]
それからも毎日わけわからんばっかりの毎日やった。



俺は皆にどう接していいか分からへんかった。


事情を知らんのは未知だけやし・・・
未知だけが何も知らんと俺はそう思っとった。


やけど違ったみたいやった────

⏰:09/05/04 20:25 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#315 [遼]
ある日・・・
未知に呼ばれたから未知と会った。




『玲子さんから聞いたんやけど・・・何?どうゆう意味?』



そう言われた瞬間ピンときた。
玲子があの事を未知に言ったんやろうなって・・・
俺が未知を好きな事を・・・

⏰:09/05/04 20:26 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#316 [遼]
『どうゆう事?意味分からへん・・・』

『別に・・・気にしんくていいよ。』

『そんなん言われても・・・気になるから・・・』



さぁ、俺はどうしたらいい?
未知に気持ちを伝えればいいわけ?
でも裕樹に言うなって言われたし・・・
マジ悩むんやけど。

⏰:09/05/04 20:27 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#317 [遼]
『マジでどうゆう意味?好きって何・・・?本当にあたしの事・・・』

『だから誤解やって。全部忘れろ。』

『無理。ちゃんと話して?あたし玲子さんからちゃんと全部聞いたんやから・・・』


聞いたのなら分かる事やろ。
もう分かっとる事なのに、未知が俺に何を求めとるかが分からへんかった。
俺に何を言ってほしいんや?

⏰:09/05/04 20:27 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#318 [遼]
『遼ちゃん・・・』

『・・・』

俺が未知に好きと言ったら裕樹を裏切る事になる。
約束したのに、裏切る事になるよな?
けどごめん裕樹・・・







『俺はお前が好きや。』

⏰:09/05/04 20:30 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#319 [遼]
『・・・ありがとう。』

『いえいえ・・・』



俺が気持ちを伝えたところで、未知とどうかなるなんて事は考えてない。
未知には裕樹がおるし、玲子も俺と別れる気はないやろう・・・
それに1番肝心な未知の気持ちを聞いてない。
けど聞く勇気はないし、聞いても何も意味がないと思った。

⏰:09/05/04 20:31 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#320 [遼]
俺はこれから未知の事を忘れればいいんか?
なんなのこの三角関係ならぬ四角関係みたいな感じ・・・


俺から始まった事やのに、きっと誰よりもイライラしとったんやないかな(笑)

⏰:09/05/04 20:32 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#321 [遼]
どんなに時間が過ぎてもどんなに日にちが経っても、俺が未知に対する想いは強まった。
こんなに人を簡単に好きになるなんて思ってもなかった。



幼なじみに彼氏が出来て、その彼氏が俺の連れで、その彼氏の連れに玲子がおって、その玲子の彼氏が俺。
あー・・・


分かりにくいよな(笑)

⏰:09/05/04 20:32 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#322 [遼]
だけどやっぱり玲子には本当申し訳なかった。
俺を嫌いにさせるのが1番いいと思った。



だからわざと冷たくしとった。
メールも電話も会っとる時も・・・
冷たくしとった。

だから玲子はいつも悲しんどった。
悲しんどった事に気付いとったけど、あえて触れんかった。

⏰:09/05/04 20:33 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#323 [遼]
俺が未知を好きな以上、玲子には何もしてやる事は出来んかったから・・・
玲子よりも未知が好きなんやから。
俺最低な男やけどな。
けど、気持ちが止められへんかった。
当時俺は玲子の連れからすげー冷たい目で見られとった。
最低やとか信じられんとか悲しませるなとかすげー言われた。
色々言われて腹立つ時もあったけど、俺は反論する立場じゃなかったでな・・・

⏰:09/05/04 20:34 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#324 [遼]
そしていつものように玲子と会っていたら・・・


『もう別れよっか・・・』


目を潤ませながらそう言ってきた。



『遼・・・あたしよりあの子の方が好きなんでしょ?そんなの私耐えられへん・・・私に気持ちがないなら別れよ・・・』

⏰:09/05/04 20:34 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#325 [遼]
俺は玲子と別れた方がいいと思っとった。

悲しませたくないから別れた方がいいと思った。

やけどいざこんな風に玲子から別れを切り出されると、俺の心は傷んだ。
それはきっと付き合いが長いから。


長年付き合っとって情もあるし、何より嫌いになって別れるんやないからな。

⏰:09/05/04 20:35 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#326 [遼]
そうゆう気持ちがあるで、そう言われると辛かった・・・
俺は優柔不断か?
優柔不断って言うか・・・



なんて言ったらいいんやろうな・・・

⏰:09/05/04 20:35 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#327 [遼]
『別れよか・・・なんか・・・ごめん・・・』

『遼はあたしの事好きでいてくれてた?』

『好きでいてくれてたってより・・・今でも好きやわ。』


けど、玲子より未知の方が好きだ。

『好き同士なのに別れるって意味分からへん・・・何で好きなのに別れんとあかんのやろう・・・』

⏰:09/05/04 20:36 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#328 [遼]
泣いてる玲子を見てどうしたらいいかが分からなかった。
けど俺は何も言えない。



いっそ嫌いだと言った方が良かったのだろうか?
そうすれば玲子は、俺を嫌いになってくれただろうか・・・?

⏰:09/05/04 20:37 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#329 [遼]
『別れるんやったら・・・ビンタしてもいい?あたしの気が収まらへん・・・彼女はあたしなのに勝手に他に好きな女見付けてさ・・・一発殴らせて?』


俺は頷いた。
玲子は俺の目の前に座り直し、本当に殴りやがった。



パチーンじゃなくて、ペチーンって音がした。

⏰:09/05/04 20:37 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#330 [遼]
『遼の事忘れるまで時間掛かりそうやわ・・・本当に好きなんやからね・・・好き通り越して愛してるわ・・・ずっと一緒にいたかったよ・・・あたしは遼の幸せ願えへんからね・・・遼なんて不幸せになってまえばいいよ。』




そんな事を言いながら、悲しそうに笑っていた。

⏰:09/05/04 20:38 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#331 [遼]
玲子は・・・


本当にいい女やった。



何もかもが俺にとっては初めての女やった。
玲子が俺に対する想いと同じのように、俺も玲子を“愛していた”のかもしれない。



かもしれないんじゃなくて、愛していたんだろうと思う。

⏰:09/05/04 20:39 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#332 [遼]
『別れても連絡取りたい・・・取らないのなんて絶対に嫌だ・・・』

『あぁ・・・』

『ありがとう・・・』

玲子と付き合ってから長い月日が過ぎた。





だけどそれも4年目にして終止符を打った────

⏰:09/05/04 20:40 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#333 [遼]
俺が玲子と別れたからと言って未知と付き和えるわけがない。
好きって気持ちは日に日に増える一方やったけど、付き合うって事は考えてなかった。
だって未知は裕樹と付き合っとるんやからな。

⏰:09/05/04 20:40 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#334 [遼]
未知と裕樹を避けてまう日が多くなった。
会ったら気まずいだけやし、これ以上俺が関わったら2人に悪いでな。



2人の仲を邪魔するわけにもいかんから・・・

⏰:09/05/04 20:41 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#335 [遼]
だけど・・・

『未知と別れました。』


裕樹から急に言われたその言葉。
『な、何でや・・・?』

『未知も遼さんが好きやったみたいっす・・・』



その時俺は裕樹の悲しんだ顔を初めて見た気がした。

『未知が俺を・・・?でもお前と付き合っとるやん・・・』

⏰:09/05/04 20:41 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#336 [遼]
『けど、未知は遼さんが好きみたいです。ずっと好きだったみたいっすよ・・・けど遼さんには玲子さんがいるから、俺と付き合ったみたいっす・・・』


未知が裕樹と別れたら嬉しいはずだと思ってた。
だけどダメやなー。



何でこんなに俺の胸が痛いんやろうな・・・

⏰:09/05/04 20:42 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#337 [我輩は匿名である]
しねよ

⏰:09/05/04 21:08 📱:SH906i 🆔:NgFNeRhg


#338 [コウ]
死ねとかゆうな!
生きろ!

リアルな感情
頑張って最後まで書いて下さい!

⏰:09/05/04 21:12 📱:SH706iw 🆔:SWzkVfso


#339 [我輩は匿名である]
毎回読んでます。
これからも楽しみに待ってます!

⏰:09/05/04 21:25 📱:N905i 🆔:hRMIw4lE


#340 [遼]
>>337
オーダー(笑)
今時しねよはねぇやろ(笑)

⏰:09/05/04 22:35 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#341 [遼]
コウさん
>>339さん

ありがと

⏰:09/05/04 22:37 📱:SO905iCS 🆔:N1OrO4.c


#342 []
続き気になる

⏰:09/05/04 23:32 📱:SH906iTV 🆔:98965NDs


#343 [遼]
さん

今から少し更新するわ

⏰:09/05/06 18:57 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#344 [遼]
『遼さんが未知の事好きって未知が知ったら、絶対遼さんのとこ行くやろうなとは思ってました・・・だから俺絶対未知に伝えたくなかったんすけど、もう限界でした・・・



俺は何も言えなかった。


『未知が離れてくのが怖かったっす・・・』
言葉が出てこなかった。
どうしたらいいんや・・・

⏰:09/05/06 18:58 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#345 [遼]
カップルを別れさせてまで、俺は何をしとるんやろう・・・
裕樹は泣いとった。
そんなに泣くほど・・・
未知が好きやったんやな。
今も好きなんやろうな・・・
裕樹の涙を見て俺も俺も少しウルっときた。
やっぱり俺は最低や。
こんなんなのに、これからちゃんと連れとして付き合ってけるんやろうか────

⏰:09/05/06 19:00 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#346 [遼]
裕樹と別れ家に帰った後、未知に連絡せずに家のチャイムを押した。



そしたらおばさんが出てきて、未知はおらんと言われた。



帰ってきたら連絡してって事を伝え、俺は自分の家に戻った。

⏰:09/05/06 19:00 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#347 [遼]
暫くしてから未知から電話が掛かってきた。


『窓から顔出して。』


って言われたで顔を出すと未知も部屋から覗いとった。

『裕樹から・・・聞いたやろ?』
『聞いたけどお前・・・俺の事好きってマジ?』


『そんな事より・・・玲子さん、いいわけ?』
『・・・あぁ。』

⏰:09/05/06 19:01 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#348 [遼]
そんな会話をずっと携帯を持って話をしていた。
お互いに顔を見合わせ目を合わせているのに、何故か電話越しに喋っとった。




『俺の部屋来いよ。』


そう言うと未知はためらったけど、電話を切って窓を閉めて未知が来てくれるのを待った。

⏰:09/05/06 19:01 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#349 [遼]
自分から誘ったのに俺はすげー緊張しとった。
未知を部屋に入れるのは小学校以来やからな。
やからすげー緊張しとった。
部屋が汚かったでクローゼットやタンスの中に服や物を押し込んだ。



押し込むだけやったから全然綺麗にならんかったんやけどな(笑)

⏰:09/05/06 19:02 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#350 [遼]
少ししてから未知が部屋に来た!
俺は焦った。
とにかく焦った。
何で焦ったかと言うと、多分それは未知やったから。




緊張しとったんやろな、多分(笑)

⏰:09/05/06 19:03 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#351 [遼]
取り合えず座って2人で煙草を吸った。



未知は手慣れた手付きで煙草を吸っとるけど、俺から見れば未知に煙草は似合わない。

未知には吸ってほしくない。



中学のままの純粋な未知でおってほしいわ。

⏰:09/05/06 19:03 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#352 [遼]
『なんか・・・色々あり過ぎた。』

話を切り出したのは俺やった。



『そうやね・・・』



未知はどことなく悲しい表情しとった。
裕樹と別れたからやろうな・・・
本当は俺やなくて裕樹が好きなんやと思った。

⏰:09/05/06 19:04 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#353 [遼]
男でも恋をすると不安な気持ちになるんやなって初めて思ったわ。

人を好きになるだけで、何でこんなにも“臆病”になるんやろうな。


『お前、裕樹と別れて後悔しとらんの?』
『してないよ?だから別れたんやん・・・遼ちゃんは後悔してるん?玲子さんと別れた事・・・』

⏰:09/05/06 19:05 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#354 [遼]
『・・・』



なんて言ったらいいか迷った。
玲子と別れて後悔するとかしんとか考えてなかった。



俺は後悔するんやろうか。
これから先、玲子と別れた事を“後悔”する日がくるんやろうか・・・

⏰:09/05/06 19:05 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#355 [遼]
『・・・後悔しとらんよ。だから別れたんやん。』



俺は未知と同じ事を言った。
そう言った後俺と未知は2人で笑い合った。

それからは特に何かを話をするわけでもなく、色んな話をしとった。

⏰:09/05/06 19:06 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#356 [遼]
『遼ちゃん・・・あたしの事好きって本当?』
『・・・好きじゃねぇよ。』
『あたしは好きだよ?』


『・・・』


告白ってやつですか?
未知からの告白はこれで2回目や。
一度はありえんかった告白やったけど、今になっては告白されると嬉しいもんやな。

⏰:09/05/06 19:07 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#357 [遼]
『うち等って両想いなの?』

『・・・だから好きじゃねぇわ。』

『照れんなよー!』

『・・・照れてねぇよ。』



こんな会話さえ楽しく感じた。
こんな会話さえ、未知とだから幸せだと感じた。

⏰:09/05/06 19:07 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#358 [遼]
『遼ちゃんと付き合いたいよ・・・』




いやいや、それはまずいやろ。
俺等お互いに別れたばっかりやぞ?
なのに付き合うって・・・



早くね?(笑)

⏰:09/05/06 19:08 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#359 [遼]
『ダメ?ってか、嫌やおね・・・』
『嫌じゃねぇよ!!』



早くね?
と思っとった俺やけど、未知の顔を見たらすぐにそう言ってまったわ。
俺はヤバいくらい、未知が好きなんやと思うわ。
本当不思議やわー。
こんなにも好きになるなんてな(笑)

⏰:09/05/06 19:08 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#360 [遼]
俺と未知は付き合う事になった。


付き合う事になった事は翔とみなみにしか言わんかった。



いつかどこかで噂は広まると思う。
だけど今はコイツ等2人だけでいいと思った。

⏰:09/05/06 19:09 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#361 [遼]
『あっ、そうや。玲子と連絡取り合ってもいいか?』


普通こんな事平気で聞けん事を俺は平気で聞いた。
ダメって言われたら仕方ないと思ったけど、いいよって言った。


言いよって言われた事にびびった。
だけど、本当は嫌やろうと思うわ。

⏰:09/05/06 19:10 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#362 [遼]
俺が逆の立場になって、未知が裕樹と連絡取り合っとったら、マジで嫌やもんな・・・
本当は連絡取らんのが筋やと思う。
だけど俺の中で玲子は大切な奴や。
“彼女”やなくて“友人”として大切や。
未知は嫌やろうと思うけど、俺は玲子を大切な友人として付き合っていきたいと思う。
元カノを大切な友人と思う俺の考えは、間違っとるんかな。

⏰:09/05/06 19:10 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#363 [遼]
『付き合う事になったんやから、お前じゃなくてちゃんと名前で呼んでね。』



あぁそうか。
俺もうずっと最近“お前”って呼んどったわ・・・


『・・・未知。』
『なーにー?遼ちゃん。』

⏰:09/05/06 19:11 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#364 [遼]
未知が可愛くて仕方ない。
幼なじみやなくて、1人の女として普通に好きや(笑)



俺が思うに未知は顔はそんな可愛くないと思う(笑)
可愛く見える時もあれば不細工に見える時もある。
まぁそんなの人の好みなんやけどな────

⏰:09/05/06 19:11 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#365 [遼]
夏は未知と一緒に花火に行った。
浴衣姿の未知の手を引き、はぐれないようにとしっかり握った。


強く握り返してくる未知の手は小さく、守ってやりたいと思ったわ。

⏰:09/05/06 19:12 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#366 [遼]
花火も終わって家に帰った。
浴衣姿のまま未知は俺の部屋に来た。
明るいとこで見る未知の浴衣姿・・・


ヤバいやろう(笑)
目線反らしたり反らさなかったりキョロキョロしまくった(笑)

⏰:09/05/06 19:13 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#367 [遼]
『遼ちゃんって何も手出してこないね・・・何で?Hしたいとか思わんの?』



その時の俺は心臓バクバク。
まさかコイツからそんな言葉が出てくるなんて思わへんかったから。

⏰:09/05/06 19:13 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#368 [遼]
『それおまっ、お前・・・べ、別にヤらんくたって生きてけるやろ。アホか。』


とかわけ分かるらん事言っとった気がする。
俺はふいにベッドに座ってまった。


『そっち行ってもいい?』
『は!?』
かなり焦った・・・
焦って焦って・・・
灰皿もないのに床に灰を落とした。

⏰:09/05/06 19:14 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#369 [遼]
んで未知が隣に座ってきた。

俺等は2人で無言・・・
どうすればいいんやろう・・・
それを考えてばっかりやった。


『・・・玲子さんにも長く手ー出さんかったの?』
『・・・何でそこで玲子なん?』
『・・・あたしの事好きやないから手ー出してこんのかなって・・・』

⏰:09/05/06 19:14 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#370 [遼]
未知・・・
それは違うぞ?
何で何もしんかって言うのはな・・・


『・・・大切やから・・・大切やから、まだ何もしたくない。』



未知が大切やから手が出せん。
それに少し怖いんやて。
小さい頃から知っとる未知と彼氏彼女の関係になってそうゆう事するのは、なんか怖かった。

⏰:09/05/06 19:15 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#371 [遼]
『大切にしてくれてるんや・・・嬉しいやん。』



俺は未知と付き合える事になって本当に嬉しいよ?
けどなんかな、俺の心の中ではまだ裕樹が引っ掛かっとるんやて。
アイツはまだきっと未知が好きなんやからさ・・・
それも時間が解決してくれると思うけど・・・

⏰:09/05/06 19:16 📱:SO905iCS 🆔:zUvycCq6


#372 [あきら]
面白い


最後まで読みたいから
最後まで頑張ってな

⏰:09/05/06 20:58 📱:P904i 🆔:y/0sJd0A


#373 [遼]
あきらさん

ありがとう

⏰:09/05/07 12:27 📱:SO905iCS 🆔:Xde8/reA


#374 [遼]
『これやるわ。』



そう言って翔にコンドームを渡された。


『いつヤってもいいようにあげるわ。』

『いつヤってもいいようにって・・・まだ考えてないわ。』
『でもいつかはヤるやろ?』
『・・・さぁ?』

⏰:09/05/07 12:29 📱:SO905iCS 🆔:Xde8/reA


#375 [遼]
なんか翔とこんな話をしとるのがかなり不思議やった。
小さい頃から知っとる未知とヤるとかヤらんとか、本気で変な感じやわ。
でもまぁ、いつかはそりゃヤりたい・・・(笑)

⏰:09/05/07 12:29 📱:SO905iCS 🆔:Xde8/reA


#376 [遼]
未知と付き合ってからでも普通に早く日にちは過ぎていった。



『アンタみー坊と付き合っとるん?』

いきなり母ちゃんにそう言われた。
『付き合ってねぇよ?』



咄嗟にそう言ってしまった。

⏰:09/05/07 12:30 📱:SO905iCS 🆔:Xde8/reA


#377 [遼]
『何が付き合ってないやー。バレとるんやからね。』

『・・・あっ、そう。』

『いつの間にー?玲子ちゃんどうしたん?』

『別れたから未知と付き合っとるんやん。』

『乗り換え早っ。』

『うるせーわ。』

⏰:09/05/07 12:31 📱:SO905iCS 🆔:Xde8/reA


#378 [遼]
母ちゃんと玲子は仲良かった。


だから別れた事を知った時相当びびっとった。



まぁ俺には関係ないけど(笑)

⏰:09/05/07 12:31 📱:SO905iCS 🆔:Xde8/reA


#379 [遼]
夏も過ぎて秋になった。


季節は肌寒い11月。
ついに俺等はヤる時がきた(笑)



いつものように未知と2人で部屋におったら・・・
なんかそんな雰囲気になった(笑)
未知が俺に寄り掛かってくるもんで心臓はドキドキやった。

⏰:09/05/07 12:34 📱:SO905iCS 🆔:Xde8/reA


#380 [遼]
目が合って、俺は自然と未知の唇に自分の唇を重ねた。


『私キス初めてなんやけど・・・』
『・・・え!?』


それには本気でびっくりした。
だっててっきり裕樹としとるもんやと思っとったから・・・


『・・・初めてなん?』
『うん・・・』

⏰:09/05/07 12:34 📱:SO905iCS 🆔:Xde8/reA


#381 [麗奈]
続き気になりますっ
早く読みたいんで、
頑張って書いて下さいっ

⏰:09/05/07 18:38 📱:S001 🆔:W3gUb1gs


#382 [ぽにゆ]
ぶち面白いI
頑張って完結して下さい~

⏰:09/05/07 19:12 📱:W61PT 🆔:EsoKvEJc


#383 [遼]
麗奈さん
ぽにゆさん

ありがと

⏰:09/05/08 13:00 📱:SO905iCS 🆔:wX.miav6


#384 [遼]
嬉しいような複雑なようなそんな感情やった。
キスが初めてって事はそれ以上した事ないんやんな?



そう考えると尚更緊張してまった。
俺がまた更にキスをすると未知もそれに応えてくれた。
だけどどこかぎこちなくて、唇が震えとったわ。

⏰:09/05/08 13:01 📱:SO905iCS 🆔:wX.miav6


#385 [遼]
電気を消して2人共裸になった。

ヤり慣れてるはずやのになんか俺の方が緊張しとったかもしれん。
未知はずっと布団で顔を隠して照れとった。



俺が布団を取ってもすぐに顔を隠された。
照れとんのか笑っとんのかよく分からへんかった。

⏰:09/05/08 13:01 📱:SO905iCS 🆔:wX.miav6


#386 [遼]
未知は緊張しとって体にずっと力が入っとった。


『力抜いて。』


って言っても何でか知らんけど力入っとるんやんな(笑)


俺もどうしたらいいか分からへんくて焦らずゆっくりやった。

⏰:09/05/08 13:01 📱:SO905iCS 🆔:wX.miav6


#387 [遼]
体や胸に触れるだけで変な声を出す。


その喘ぎ声が尚更俺を興奮させた。



だけどここで焦ったら嫌われる。
怖いとか言って絶対ヤらせてくれなさそうや。
だから慎重にした。

⏰:09/05/08 13:02 📱:SO905iCS 🆔:wX.miav6


#388 [あかね]
>>1-150
>>151-300

⏰:09/05/08 19:49 📱:N04A 🆔:aMxCnvLg


#389 [我輩は匿名である]
>>301-400

⏰:09/05/08 22:01 📱:D905i 🆔:CF4gfK5I


#390 [あかね]
あたしも幼なじみと付き合ってた

そして結婚

続き気になる
楽しみにしてます

⏰:09/05/08 22:47 📱:N04A 🆔:aMxCnvLg


#391 [遼]
匿名さん

アンカーさんきゅ

⏰:09/05/09 07:33 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#392 [遼]
あかねさん

結婚おめでとうやな
応援ありがとな
頑張るわ

⏰:09/05/09 07:33 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#393 [遼]
胸を触るだけでこんなに感じとんのに、下触ったらどんな風になるんやろうとかすっげー頭の中で考えた。





そしたら未知は俺の思った通りの声を出してくれた。

⏰:09/05/09 07:34 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#394 [遼]
だからその声を聞くだけでヤバかった。
ヤバかったけど、どうにかして感情を抑えた。
下を触るともうOKみたいな感じになっとった(笑)
やからまず指をゆっくり入れた。


指で痛がっとったで、これヤれるんかなぁって不安になった。

⏰:09/05/09 07:35 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#395 [遼]
『やめる?』
『・・・』



俺がそう言うと未知は首を横に振った。
無理しとるんやないかとも思ったけど、未知が首を横に振るならやめる必要ないと思った。

⏰:09/05/09 07:35 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#396 [遼]
未知はずっと布団を掴んどった。
痛いかどうか俺には分からんけど、時々腰をくねらせて



『んーんー。』



とかって唸っとった。
だけど徐々にそれが快感の声に変わってくと、俺はまた興奮してまうんやんな(笑)

⏰:09/05/09 07:36 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#397 [遼]
俺が自分のを当てて入れようとすると未知は怖がっとった。
やけど俺もう我慢出来んよ?
ゆっくり入れたら、やっぱり痛がった。
力入れるで中々入らへんしさ(泣)


『力抜いてよ。』


そう言うと深呼吸しながら力を抜いてくれた。

⏰:09/05/09 07:38 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#398 [遼]
悪いと思いながらも俺は・・・


グッと腰に強く力を入れた。




『っ!・・・痛いー!バカー!!』


泣きながら肩を叩かれた。
やっぱ初めてって、痛いんやと思った────

⏰:09/05/09 07:39 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#399 [遼]
行為が終わった後に未知は俺にこう言った。


『初めてが遼ちゃんで良かった。』


って。
だけど俺は逆に、俺で良かったんかな?って思ってまった。
だけど未知がそう言ってくれとるんやから、まぁいいとするか。
しかし今まで手出さんかった俺すげーな。
よく我慢したわ(笑)

⏰:09/05/09 07:40 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


#400 [遼]
未知を初めて抱いて、俺は正直幸せやとかっては感じんかったんやおな。




“好きやから抱いた”




ただそう思っただけやった────

⏰:09/05/09 07:40 📱:SO905iCS 🆔:ZPqjvdU6


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