バツイチ子持ちの君へ
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#1 [けん]
「バツイチ子持ち」ー
一度離婚歴があり子供がいる人。
つまり、面倒くさい事が嫌いで安定感を求める俺には縁の無い話だ。


そう思っていた・・・
はずなんだけど・・・


この話は一年前に別れた彼女と、その子供と付き合ってきた一年半という短い期間の物語です。
今でも忘れられない彼女達に、伝えたくても伝えられなかった俺の想いを込めて書きます。

⏰:09/06/21 21:19 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#2 [けん]
なぁ、絵美。
俺達が出会ったあの日、あの時、あの瞬間から・・・最初から、こうなるって決まってたのかな?

だとしたら、一本筋の俺には重すぎる一年半だった。

別れて一年が経つ今でも、まだ現実を受け止めれていないんだ。

⏰:09/06/21 21:27 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#3 [我輩は匿名である]
気になる

⏰:09/06/21 21:27 📱:N906imyu 🆔:tInaHhlw


#4 [けん]
俺の名前はケン。
今年の1月に28歳になった。

元カノの絵美とは2つ違いで、2007年の1月。俺の誕生日の前日に知り合った。
会社の上司からの紹介がキッカケだった。

紹介をされる前から、絵美がバツイチ子持ちである事は聞かされていた。
だから、この紹介話は自分にとって何のメリットも無い・・・と、正直に言うと思っていた。

⏰:09/06/21 21:35 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#5 [けん]
気になって頂けると嬉しいです!ありがとうございます。

⏰:09/06/21 21:37 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#6 [けん]
当時の俺はめちゃくちゃ落ち込んでいた。
初めて付き合った彼女と6年半の交際を経て、別れてしまったから。
マンネリが原因でフラれてしまったけど、別れてからその彼女の有り難みに気付かされていた。

もう一度やり直せると思っていた。


でも、別れて1ヶ月後に彼女にはもう新しい彼氏がいると聞かされて落ち込んでいたんだ。

⏰:09/06/21 21:42 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#7 [けん]
そんな時に今回の紹介ネタ。しかもバツイチ子持ち。乗り気になれない俺の気持ちをわかってもらえるかな?


そんなこんなでご対面!
第一印象は、バツイチ子持ちって本当に?!
って感じに思うくらい意外だった。

上司が盛り上げてくれて二時間程の飲み会も楽しい時間になっていた。
俺以外は・・・

イマイチ盛り上がれなかった理由に、上司のKY発言があった笑

「こいつ元カノの事を引きずってるねん。」

そこから始まり、出てくる言葉は俺のテンションを下げる一方だった。

元カノを忘れる為に来たはずなのに、逆に思い出させてどうすんだ!と心の中で思っていた。

⏰:09/06/21 21:54 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#8 [けん]
飲み会が終わりカラオケでオールする事になった。

子供は連れてきていなかった絵美。オールして大丈夫なのか?と思ったけど、上司からバツイチ子持ちというのは知らないフリをするように、と念を押されていたから敢えて心に留めた。


このカラオケで、俺の絵美に対する意識の異変が起きた。


ある曲を俺が歌い終えた後、絵美を見ると泣いていた。

こんな女性の姿に弱い俺笑

昔から「単純明快な男」と言われているだけの事はある。

⏰:09/06/21 22:04 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#9 [けん]
話しは飛んで、次の日。俺の誕生日に絵美と会う事になった。
この時点では、絵美がバツイチ子持ちである事を打ち明けてくれていた。

子供は当時3歳。
会うのは子供を寝かせてから、絵美の家の前で。と、なっていたから夜11時位だった。

絵美と二回目の対面。
化粧を落とし、女の顔から母親の顔になっていた絵美はしきりに恥ずかしがっていた。

そんな彼女は両手を後ろに隠しながらモゾモゾしていた。

そして

「はい!」

と、1つの箱を俺に差し出してきた。

⏰:09/06/21 22:14 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#10 [けん]
誕生日ケーキだった。

そのケーキにロウソクを立て始めた絵美は、突然ハッピーバースデーを歌ってくれた。

めっちゃ嬉しかった。

この時に、バツイチ子持ちである事なんて関係ないと思うようになった。

感謝の気持ちを伝えて、お礼に何かしようか?と聞くと、絵美はこう言った。

「じゃあ、しるし歌って」
しるしとは、先日のカラオケで絵美が涙したある男性グループの名曲だ。

⏰:09/06/21 22:23 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#11 [けん]
「今ここで?」

「うん。アカペラで!笑」
恥ずかしかったけど俺は感謝の気持ちを込めて歌った。


歌い終えると、またしても涙を流した絵美。

単純明快のレッテルを貼られてる俺には、もはや高ぶる気持ちを抑えれなかった。


出会って二週間位が経ったある日。

初めて子供と会った。

⏰:09/06/21 22:29 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#12 [けん]
子供の名前は蒼汰。
元気で活発な男の子だ。

バツイチ子持ちである事なんて関係ない!
そう思っていたけど、実際は子供と会う日が来る事を恐れていた。


子供と会ってしまうと、もう取り返しのつかない気がしていたんだ。

まだ付き合っていない状態だったけど、既に肉体関係を持ってしまっていた俺と絵美。


子供の為にも、そろそろハッキリさせようと意志を固めていた。

⏰:09/06/21 22:38 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#13 [けん]
蒼汰は、すぐに懐いてくれた。

俺も蒼汰を可愛く思えた。

これなら上手くやっていける!

自信がついた俺は、後日絵美にこう言った。


「正直言って、今の俺は自分自身の事で目一杯。そんな俺が、絵美と蒼汰の事に責任を持てるとは思えない。でも、2人の事は絶対に守るから!
幸せにするから。」

素直な気持ちを伝えて、俺達の交際が始まった。

⏰:09/06/21 22:49 📱:F905i 🆔:HHavnHzY


#14 [けん]
付き合い始めて1ヶ月が経つ頃。この日いつものように、自宅から車で20分の絵美宅へ車を走らせていた。


その道中、懐かしい姿を見つけた。


元カノのトモだ。


バス停でベンチに座っていた。


偶然にもトモと絵美は家が近い。
密かに鉢合わせにならないかヒヤヒヤしていた。

少し迷ったが、トモに久しぶりにメールをした。

⏰:09/06/22 07:59 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#15 [けん]
「久しぶり!今トモを見かけたで。バス停におったやろ?元気そうやって安心したわ」


何の変哲もないメールだった。

トモからすぐ返事が来た。

そして、また俺もメールを返した。


そんなやり取りが続き、自分に彼女が出来た事を告げた。

次の返事に胸が痛んだ。

⏰:09/06/22 08:03 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#16 [けん]
「彼女できたって嘘やろ?トモの事を諦めへんって言ってたやん!
結局、口だけなん!?」


自分から俺を振ったくせに、むちゃくちゃ言うな・・・と思った。


でも確かに、諦めへん!って格好良い事を言ってたな。


とりあえず「ゴメン」とメールを返した。

⏰:09/06/22 08:26 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#17 [けん]
その後、絵美と会っても心の中でトモが言ってた言葉が引っかかっていた。

「どうしたんけんちゃん?元気ないやん。」


そんな俺を心配してくれる優しい絵美。


でも、元カノの事で悩んでるなんて言えるわけなかった。


そして、何日か経ったある夜のこと・・・

⏰:09/06/22 11:01 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#18 [けん]
この日は絵美の家に泊まる事になり、静かに眠っていた。横には絵美、その向こうには蒼汰。
何か幸せを感じていた。

そんな時だった。


ブーッブーッブーッー

夜中に突然携帯が鳴りだした。
こんな時間に誰だろうと思い、画面を見ると・・

トモだ。


横には絵美が寝ている。
俺はそっと携帯を閉じた。

⏰:09/06/22 11:17 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#19 [けん]
「出ないん?」

絵美が起きてそう言った。


「うん。大丈夫!」


俺は動揺をバレないように平静を装った。


でも女の勘ってするどいね。


「元カノ?」


絵美が真剣な顔で尋ねてきた。

⏰:09/06/22 11:21 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#20 [けん]
必死に隠した。
「違う違う!友達。こんな時間に迷惑やな〜。」


でも絵美は


「絵美の事は気にしなくていいからね。6年半も付き合ってきたんやもん。そう簡単には清算できへんよね。」



絵美ってスゲーって感心していた俺。笑


この前、元カノを偶然見かけた時から今日までのやり取りを全て話した。

⏰:09/06/22 11:25 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#21 [けん]
絵美は、自分なんかより元カノとやり直した方が幸せになれるよ!とか
バツイチ子持ちやから親も認めてくれへんと思うし・・・と、元カノを選ぶ方向へと俺を誘っていった。




なぁ絵美。
この時、もし本当に元カノを選んでいたら俺は幸せになれたんだろうか?
この時、もし本当に元カノを選んでいたら俺は、・・・俺は今こんなに辛い思いをしなくても良かったんだろうか?


俺はそんな後悔はしたくない。少なくとも今でも絵美を選んで良かったと思っている。

⏰:09/06/22 12:26 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#22 [けん]
いつしか、俺達は同棲をしていた。
俺の両親にもちゃんと伝えた。

バツイチ子持ちの彼女と付き合っている事。

その彼女と同棲をする事。

そして、ゆくゆくは結婚をしたいと思っている事。

全て話した。


時間はかかったが納得してくれた両親。

いつしか、子供を連れて遊びに来なさいと言ってくれるようになった。

⏰:09/06/22 12:31 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#23 [けん]
同棲を始めて半年位経ったある夏の日ーー

事件は起きた。



絵美が妊娠した。
その事実を聞かされた時、頭の中が真っ白になった。

妊娠?
なんで?


どうする?


俺はとにかく焦った。

そんな俺を見て絵美は

「堕ろそうか?今やったらお金も高くないし、カラダにも影響は出ないと思うよ。」

自分が情けなかった。
女の子にそんな事言わせるなんて、恥ずかしい。

何より、そう言ってくれた絵美にホッとした自分が一番情けなかった。

⏰:09/06/22 12:40 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#24 [けん]
産むのか堕ろすのかー

その結論が出せないまま3ヶ月近く経ってしまっていた。

堕ろすにはギリギリのリミットだ。



蒼汰を寝かせてから、俺は絵美をリビングへと呼んだ。


その10分後には、絵美は笑顔だった。

⏰:09/06/22 13:52 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#25 [けん]
俺が出した結論は


堕ろす。
だった。


なのに、絵美は無理して笑顔で応えてくれる。


本当に俺ってダメな奴だ。


そして手術の前日ーー

夜、絵美は明らかに表情が暗かった。

⏰:09/06/22 16:04 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#26 [けん]
明日が手術の日だ。
不安なのも痛いほどわかる。
今の俺にできる事は、絵美を勇気づけて明るくさせてやる事だ。

そう思った俺はとにかく明るく振る舞った。


でも絵美は暗いまま。

「元気出せって!明日は俺がずっとそばにいてやるから!絶対不安にはさせへんよ!」


次の瞬間、絵美が声を荒げた。

⏰:09/06/22 17:02 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#27 [けん]
「けんちゃんのバカ!鈍感!!そんなんじゃないの!!」

そして、続けてこう言った。


「けんちゃんがそばにいてくれるのは嬉しい。でも、それだけじゃ満たされないの。だって、大好きな大好きな人との赤ちゃんなんだよ?産みたくないわけないやん!できる事なら、本当は・・・本当は赤ちゃんを産みたいの!!」



決断を下したあの日。
絵美は、本当は「産め」と言って欲しかったんだ。

なのに俺は・・・


俺はただ、ただ・・・ゴメンと言って謝った。

⏰:09/06/22 17:12 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#28 [けん]
そして手術は無事終わった。麻酔で眠っている絵美の手をずっと握りしめていた。


手術が終わり三時間位経って絵美が目を覚ました。


良かった・・・



このまま絵美が目を覚まさないのでは・・・

このまま絵美が遠くに行ってしまうのでは・・・

そう思っていた俺は、何も言わず絵美を抱き締めた。


ゴメンな。まだ名前も無い、この世に産まれてくるはずだった赤ちゃんに俺は心から謝った。

この日は俺にとって、一生消える事のない「罪なる1日」だった。

⏰:09/06/22 17:23 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#29 [けん]
秋ーーー
人恋しくなる季節。

今年は絵美と蒼汰に囲まれて、つくづく幸せを感じていた。


蒼汰とも問題なく仲良く暮らしていた。

運動会には父親代わりに参加した。


保育園へのお迎えにも行っていた。


先生からは
「蒼汰君、本当にけんちゃんが好きなんですね。毎日けんちゃんけんちゃんってうるさいんですよ笑。こんな楽しそうな蒼汰君は初めてみました。これからもよろしくお願いしますね!」


泣かせる話しだ。

⏰:09/06/22 18:00 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#30 [けん]
そんな蒼汰を心から愛していた。
血は繋がってない。
でも、心は繋がっている。

俺は産みの親でもない。
でも蒼汰の育ての親だ。

付き合ってきた一年半で、蒼汰は3歳から5歳にまで成長した。


オムツを卒業した日。
いつものスプーンからお箸を使えるようになった日。
転んでも泣かなくなった日。
ひらがなが読めるようになった日。



いつも横で見守っててきた。
ーーーーーーーーーーー
いつまでも横で見守っていたかった。

⏰:09/06/22 22:13 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#31 [我輩は匿名である]
バツイチ子持ちとあたしも今付き合ってるから気になる〜
色々大変だよね

更新頑張ってね(^ω^)

⏰:09/06/22 22:31 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#32 [けん]
バツイチ子持ちって大変と思うかもしれへんけど、案外最初だけだったりしますよ!
応援ありがとうございます!

⏰:09/06/22 23:28 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#33 [けん]
絵美が、土曜も昼まで仕事という事もあって、俺は毎週土曜は蒼汰のお守りをしていた。


天気が良い日には外でキャッチボールをした。

元気で活発な子だったから、運動神経も抜群に良かった。

俺自身高校まで野球をやっていて、甲子園出場・プロ野球選手・・・なんて夢を持っていたから、密かに蒼汰をプロ野球選手に育てようと企んでいた笑

気が早いのはわかってたんだけど。


そしてある日・・・蒼汰と2人で夜の高速をドライブしていた時だった。

⏰:09/06/22 23:37 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#34 [けん]
本当なら後部座席でチャイルドシートに乗せるけど、この日は特別に助手席に乗せてあげた。


ジッーと窓の外を見入る蒼汰。
いつもなら携帯のゲームに夢中になっているけど、この日は窓から顔を離さなかった。


ドライブが好きな蒼汰。

俺はそう勘違いしていた。

本当はドライブではなく、窓から見える景色が好きだったんだ。


「蒼汰は景色が好きやねんなぁ・・・じゃあこれからもいっぱい綺麗な景色を見せたるからな!」

「うん!」
と言って蒼汰と指切りゲンマンをした。

⏰:09/06/22 23:45 📱:F905i 🆔:gzc.ziZ.


#35 [けん]
俺と蒼汰のこんな約束なんて知るはずもない絵美。


なぁ絵美。

ドライブをしている時、寝ている蒼汰をわざわざ起こしていたのは、意地悪なんかじゃないんだ。

蒼汰と約束していたから少しでも多くの景色を見せたかっただけなんだ。

何も知らない絵美はいつも「蒼汰をイジメて何が楽しいん?!」って、冷めた目で言ってたよな。


今更遅いけど・・・
それは誤解なんだよ。

⏰:09/06/23 11:24 📱:F905i 🆔:8Qssq5mI


#36 [けん]
話しは少し遡るけど
夏休みに三人でキャンプをした。


絵美は虫が嫌いだから、最初は反対していた。


でも、1番はしゃいでいたのは絵美だった。


俺がキャンプをしたかった理由・・・

それは


絵美に「男として格好良い所」を見せるため。


蒼汰に「頼れるパパ」として見てもらうため。


その為に
一生懸命テントを張った。
一生懸命火をおこした。
一生懸命汗をかいた。

⏰:09/06/23 11:32 📱:F905i 🆔:8Qssq5mI


#37 [けん]
夜、眠っている絵美が突然呻きだした。


熱がある・・・


慣れない外での暮らしで体調を崩したんだろう。


俺は一晩中、絵美の横で看病した。



この時思った。



「やっぱこいつには俺しかおらんわ。」


普段は強気な絵美が見せた、弱い部分に俺は愛おしく思えた。

⏰:09/06/23 17:00 📱:F905i 🆔:8Qssq5mI


#38 [けん]
次の日、蒼汰と一緒に近くの川で泳いだ。

もちろん蒼汰は浮き輪。

絵美はそんな仲むつまじい風景を、岸辺でカメラに残していた。


すると


「けんちゃん!!蒼汰が・・・!」


その声につられて、ふと後ろを振り向くと・・・蒼汰の姿がなく、浮き輪だけ浮かんでいた。


「蒼汰っ!!」


俺は慌てて潜った。


間一髪だった。


泣きわめく蒼汰。
ゴメンな。俺が目を離したばっかりに怖い思いをさせてしまって・・・


この時、蒼汰を失う事は自分にとっても悲しい出来事だと実感した。


蒼汰は他人の子ではない。

紛れもなく俺の子だ。

⏰:09/06/23 17:08 📱:F905i 🆔:8Qssq5mI


#39 [けん]
楽しかった思い出ばかりが鮮明に蘇ってくる・・・
こういうのを美化っていうんだろう笑


でも、悪い意味で俺にとって「一生忘れる事はない日」がやって来た。


季節は冬。


仕事中に、突然絵美から電話が掛かってきた。



なんだろう?

⏰:09/06/23 21:38 📱:F905i 🆔:8Qssq5mI


#40 [けん]
絵美の次の言葉に絶句した。




「また妊娠したみたい」



呆れるといった感じに、笑って絵美は話した。



中絶をしてから、まだ3ヶ月しか経っていない。

それなのに、俺は・・・


絵美には返す言葉が見つからなかった。


「帰ってゆっくり話そう」

そう言って電話を切った。

⏰:09/06/24 14:22 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#41 [けん]
家に帰って俺達は話し合った。


絵美の表情は前回と違って何故か明るい。



「私達、ほんまバカやな〜産めるわけないのにまた同じ過ちを繰り返して・・・すぐ手術の予約入れとくね!」



絵美は俺の返事を聞く前に、堕ろす覚悟をしていた。


正直、心の中で(助かった)と思う自分がいた。

⏰:09/06/24 14:27 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#42 [けん]
この時、強がってしまった。


「まだ堕ろすとは言ってないやん。もう少し考えよう。二回目やし、俺も男としての責任があるからさ・・・」


この言葉は絵美に、過大な期待をさせるものになっていた。


そして・・・決断を下せないまま1ヶ月が経とうとしていた。

⏰:09/06/24 15:31 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#43 [けん]
産んでいいの?




絵美がそう言った。




俺は首を横に振った。



落胆する絵美。



当時を思い出して、今ここに書き綴っているが、やっぱりどうしようもない男だと改めて思う。

⏰:09/06/24 22:48 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#44 [けん]
なぁ絵美。


俺は今頃になって、あの時産ませてあげれば良かったと後悔しているんだ。

俺達の愛の結晶が、この世にカタチとして残っていれば、2人は離れる事は無かったんじゃないか・・・
いや、離れられなかったんじゃないか・・・


そんなセコい事を思ってしまうんだ。

⏰:09/06/24 22:54 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#45 [けん]
2度目の手術の前日ー


俺は仕事の付き合いで飲みに行っていた。

いわゆる忘年会だ。


絵美には電話で
「信じられへん」
と言われた。


それでも飲みに行った俺。


もちろん、傍にいてやりたいと思っていたけど、断るに断れなかった。


自分が幹事だったから。

所詮、言い訳にしかならないよな・・・

⏰:09/06/24 23:00 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#46 [けん]
あの時、絵美は


どれだけ寂しかったんだろう。


どれだけ辛かったんだろう。


どれだけ泣きたくなったんだろう。




家に帰ると
「もう終わりやね」
と言われた。

⏰:09/06/24 23:04 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#47 [けん]
初めて絵美の前で涙を流した。


別れる事に対してじゃない。


何もしてやれなかった
自分に情けなくて泣いた。


あの時流した涙は一生忘れる事はない。

⏰:09/06/24 23:07 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#48 [我輩は匿名である]
最低

そうやって自分慰めてるだけじゃん

⏰:09/06/24 23:29 📱:N906imyu 🆔:CPfZoCO6


#49 [けん]
そうですよね。
俺は最低だと思います。こうやって後悔しかできない男やし・・・

⏰:09/06/24 23:49 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#50 [けん]
こんな俺でも絵美は
必要としてくれた。


結局この時は別れる事は無かった。




手術の日。


前回とは違った緊張感があった。

絵美はやっぱり落ち込んでいた。


手術が終わって
絵美が寝ている間
自ら先生の元に行った。

いっぱい叱ってもらった。

⏰:09/06/24 23:55 📱:F905i 🆔:90qVDZ0c


#51 [けん]
絵美が目を覚まして一緒に車で帰っている時、笑いながら絵美は言った。

「手術の直前に赤ちゃんの写真を見せてもらってん。顔もハッキリ映ってたよ!」

そして

「そんな写真見せられたら涙止まらんかって、思わず大泣きしちゃった・・・笑」


笑って話す絵美に
胸が傷んだ。

でも・・・もっと傷ついているのは絵美以外誰でもない。



せめてもの償いに、俺ができる事はないかと考えた。

⏰:09/06/25 00:02 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#52 [けん]
そして1つ思いついた。

師走も近づいてきたある日。
俺も絵美も仕事は休みだった。

俺は絵美に
パチンコに行くと言って家を出た。


当然、せっかくの休みなのに・・・とか文句を言われた。


でも、そんな嘘しか思いつかなかった。

⏰:09/06/25 00:06 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#53 [けん]
嘘をついて向かった先は

水子の供養を行っている神社。

絵美を連れて来なかったのは、また辛い記憶が蘇ってしまうと思ったから。
俺は1人で罪を償った。(こんな事で償えたとは思っていないけど。)


そして、お坊さんに供養の式をしてもらい有り難いお言葉をもらった。


「あの子は今もあなた達の心の中で生き続けています。どうかあの子を忘れないで下さい。そしてあの子の分まであなた達お二人が幸せになる事。それが一番の供養になるんですよ。」

⏰:09/06/25 00:13 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#54 [けん]
ボロボロ涙が流れてきた。
すっかり涙もろくなってしまった俺は祭壇に、赤ちゃん用に買った物を祭った。


帰りにキティちゃんの御守りをを2つ買った。

1つは俺。
もう1つは絵美。


いつか、絵美が落ち着いてきた時に今日の事を打ち明けて、渡そうと思っていた。

⏰:09/06/25 00:18 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#55 [けん]
年が明けた。

初めて過ごす正月。

三人一緒に俺の実家でご飯を食べた。


俺の両親は蒼汰を見て、すっかり目尻の下がったおじいちゃんおばあちゃんになっていた。



色々あったけど
幸せに過ごせていた。


絵美もこんな俺に
付いてきてくれてた。


「けんちゃん大好き」
「早くけんちゃんに逢いたい」
「けんちゃんが仕事から帰ってきた時、未だにドキドキする」


こんなに愛されていると実感するのは生まれて初めてだった。

⏰:09/06/25 00:26 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#56 [けん]
絵美から愛されるのは
もちろん嬉しい。

でも、俺が一番愛されたいのは蒼汰だった。


付き合い始めた頃

最初は蒼汰に嫌われていたから。

「けんちゃんイヤ!」
って言われてた。


それが悔しくて・・・
悔しくて俺は一生懸命
蒼汰に好かれる努力をしてきた。

そんな想いが実った出来事がある。

⏰:09/06/25 00:31 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#57 [けん]
蒼汰と2人でお風呂に入っていた時だった。


いつものように
蒼汰の頭を洗っていた時だ。

「けんちゃん、蒼汰のお父さんになってくれるん?」



思わず聞き直した。


嬉しくて嬉しくて
何度も聞き直した。


しまいに
「何回言わせんの!」
って蒼汰に怒られた。笑


本当に嬉しかった。

⏰:09/06/25 00:35 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#58 [ゆか]
続きが気になる
頑張って下さい

⏰:09/06/25 02:03 📱:SH903i 🆔:☆☆☆


#59 [我輩は匿名である]
大変なのは最初だけ?
そんな軽い考えぢゃこの彼女とも続かなかったんだろうね

⏰:09/06/25 07:53 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#60 [けん]
ゆかさんありがとうございます!

匿名さん
最初は大変に感じたけど、本当に好きな人の為なら何でもできるって、絵美と付き合って気付きました。
だから大変な事も大変に感じなくなれたんです。

⏰:09/06/25 08:02 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#61 [けん]
ずっと
ずっと
ずっと蒼汰に認めてもらいたかった。


最初は嫌われてたから余計に認めてもらいたかった。


いつしか
蒼汰の横には
絵美ではなく
いつも俺がいるようになった。


絵美が言ってた。

「彼氏ができても蒼汰がなつかない。今まで、彼氏と仲良くなる事なんてなかった。」

⏰:09/06/25 08:09 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#62 [sage]
最低…

⏰:09/06/25 08:32 📱:P02A 🆔:☆☆☆


#63 [けん]
そんな蒼汰が
お風呂の時は
「けんちゃんと入る!」


ご飯の時は
「けんちゃんの横で食べたい!」


寝るときも
「けんちゃんに絵本読んでもらって、けんちゃんと一緒に寝たい!」

何をするにも絵美と一緒じゃなきゃイヤだった蒼汰が、俺と共に歩んできた一年半。


絵美は
「こんな事は初めて。」
と喜んでくれた。
むしろあまりのけんちゃんちぷりに、絵美がヤキモチを妬くほどだった。

⏰:09/06/25 08:33 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#64 [我輩は匿名である]
2回もおろさせるなんてひどすぎる。
しかも3ヵ月でとか…
彼女がかわいそすぎる…
なんで他人との子は愛せるのになんで自分との子はおろさせるの?

⏰:09/06/25 08:37 📱:F01A 🆔:vBpiE2ww


#65 [我輩は匿名である]
>>64同感

堕胎させて、またすぐ次の赤ちゃんも堕胎させるなんて無神経すぎる。蒼太くんを可愛がれたのは自分の子供じゃないから、本当の意味での責任を背負わなくて済むからとしか思えない。
懐いてくれた事で優越感に浸ってるだけに思えるし。
後悔してるだの自分は最低だの言ってるけど、結局はただの言い訳だし、そう言う事で自分を正当化して自分を守ってるだけにしか見えない。
一番質が悪い、最低最悪な男だね

⏰:09/06/25 08:56 📱:SH905i 🆔:wWfgIMgA


#66 [ヒロミ]
A回もおろさせた理由って何なんですか??

⏰:09/06/25 09:42 📱:PC 🆔:awOo/Fdw


#67 [けん]
皆さんの言葉は真摯に受け止めています。言われて当然ですよね。

二回も堕ろさせた理由は、ここには書いてませんが経済的な問題が大きかったんです。
絵美も、蒼汰がいるし
今は生活面でも精神面でも余裕がないと言って、納得してたんです。

でも最後には、やっぱり女性として産みたい!と気持ちが変わったんだと思います。

⏰:09/06/25 09:54 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#68 []
女の気持ち考えなよ。男なんかよりずっと辛いのは女なんだよ。そう簡単におろさせて2回とも産む気ないならちゃんと避妊でもしろよ。もぅお腹の中にいなくても女はおろしたことで一生その負い目をせおって生きていかないけんのにそうやって簡単に考えるなんて神経疑う。男はなんとも思わんかもしれんけど女は身体も心も傷つくんだよ。それが大好きな人との子なら尚更。おろさせて後悔するんならもっとちゃんと考えて対処すべき。主にどんな理由があったかは分からないが少なくともこの小説を見てる人はいいふうには思わない

⏰:09/06/25 10:17 📱:N08A3 🆔:TX4M4.bg


#69 [我輩は匿名である]
好きな人の為ぢゃなくて子供の為ぢゃないの?
それって子供の為にって考えてとはまた違うよね

それに好きな人を大事にできない人に他人の子供を大事にできるわけないぢゃん

⏰:09/06/25 10:32 📱:N01A 🆔:☆☆☆


#70 [けん]
読んでもらって悪く思われるのは承知のうえで、こうやって大衆の前で
打ち明けています。


ただ、その後の僕と絵美の人生も含めて、この話しの続きを読んでもらいたいです。

続きを書きます。

⏰:09/06/25 10:37 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#71 [けん]
二度目の中絶から
3ヶ月が経った。


すっかり春の陽気に包まれて、花見の季節。


去年も三人で花見をした。


今年も張り切ってお弁当を作ってくれた絵美。


蒼汰もよほど楽しみだったのか、一足先に玄関を出て「早く〜!」と
俺達を急かしていた。


さぁ、いざ出発!

⏰:09/06/25 10:45 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#72 [けん]
すると
ブシューッ!!
と大きな音が
外から聞こえてきた。


と、同時にピンク色の
煙が辺り一面を覆った。


何これ?


一瞬、俺も絵美も
目が点になった。



しばらくして状況がつかめた。

⏰:09/06/25 11:00 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#73 [けん]
消火器が噴出したようだ。


消火器の粉ってピンク色なんだ・・・と初めて知った。


って、思ってる場合じゃない!


気付けば、家の中はもちろんお向かいさんの玄関まで粉だらけになっていた。


どうやら蒼汰が消火器の栓を抜いてしまったみたいだ。


絶叫にも近い叫び声で
蒼汰を怒鳴り散らす絵美。

⏰:09/06/25 11:04 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#74 [我輩は匿名である]
彼女が産みたがってたのに自分でおろさせといて、傷付いてます…、後悔してます…、って言ったって、こっちからしたら嘘にしか聞こえないよ。
経済的にって言ったって、産みたがってたのにおろさせたのは自分でしょ。
経済的にキツいのに妊娠させたのも自分。
たった3ヵ月でまた妊娠させるとか1人目おろさせた時、何も感じなかったの?
反省しなかったの?
そんなんで神社で供養したとか、ただの気休めじゃないの?
命ってそんな軽いもんじゃないよ。
子供、女を馬鹿にしてるとしか思えない。

⏰:09/06/25 11:05 📱:F01A 🆔:vBpiE2ww


#75 [けん]
匿名さん
ありがとうございます。
確かに産みたがってたと書きましたが、絵美がお母さんと話しをして「やっぱり無理だ」と感じたようなんです。

絵美自身バツイチで
お母さんもバツイチ。

お母さんは再婚をしたけど、絵美はその新しい父親と上手くやれずに早くから別居をしてました。

だから、どんな時も
お母さんしか頼れず
困った時はお母さんの
意見に助けられてきたようです。

今回もお母さんと話し合って
今の状況で2人目を産んでも、子供が辛い思いをする・・・と結論を出したんです。
もちろん僕はお母さんに直接会って謝罪をしました。一回目も二回目も。
お母さんにとって大事な大事な1人娘である絵美。その可愛い我が子の、心も身体も傷つけてしまった事を謝罪しました。

⏰:09/06/25 11:26 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#76 [けん]
叩かれた蒼汰は泣きわめいていた。


それに対して絵美は
「こっちが泣きたい!」
と言って、涙を流していた。


絵美が朝早くから作ったお弁当も、中身が粉だらけになってしまい、楽しみにしていた年に一度のお花見も台無し。


それが悔しくて絵美は涙を流していた。


丸1日かかって掃除をした。お昼ご飯には、絵美がせっかく作ったお弁当。
もったいないと思って
食べれる部分だけ食べた。

⏰:09/06/25 11:32 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#77 [けん]
絵美は言った。
「せっかくのお弁当も家で食べるんじゃ、味がないよね?ゴメンね。」

それに対して俺は
「何言ってんの?絵美が作ったお弁当は、どこで食べても美味しいよ!
ほら、こんな粉がかかってても絵美の味付けがあれば、ちょうどいいスパイスやん!笑」

そして次の言葉に
絵美はまた涙を流した。

「てか、お弁当ってドコで食べるんかが重要じゃなくて、誰と食べるのか・・・やと思うよ。俺は!」


この時、格好つけたのではなくて本当にそう思っていた。

⏰:09/06/25 11:40 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#78 [けん]
掃除が終わって夜。
花見をするなら今日しか無かった。

それもあって
「やっぱり花見行きたかったなぁ。年に一度やし・・・あんたのせいやで蒼汰!」
と、しつこく蒼汰を責めていた絵美。


蒼汰も子供ながら反省した態度で元気が無かった。



「ちょっと外行こうか!」

⏰:09/06/25 11:44 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#79 [けん]
俺は絵美と蒼汰を連れて車を走らせた。

時刻は夜の8時。


「どこ行くん?」

「まぁ、見てのお楽しみ」
そう流した。



しばらく走った。

そして

「はい、着いたよ。」

⏰:09/06/25 11:47 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#80 [けん]
外の風景を見た絵美と蒼汰は大喜び!

「めっちゃキレイ!!」


連れて来たのは
ネオンを浴びて妖しく
光る「夜桜」だった。


「よく知ってたね!」

「いや、知らんかったけど絵美と蒼汰が仲直りして欲しかったから、慌てて調べてん。」


「ありがとう!
けんちゃん大好き!!」
と言って抱きついてくる絵美。


それをマネして、反対側からは蒼汰も抱きついてきた。笑


素直に幸せと感じた。

⏰:09/06/25 11:54 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#81 [けん]
絵美も蒼汰も気付けば
手を繋いで仲直りをしていた。


よかった・・・



それからは毎日、普通の幸せな日々が続いていた。



夏が来るまでは・・・

⏰:09/06/25 13:34 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#82 [我輩は匿名である]
謝罪したら済む事なんですね。
謝罪して3ヶ月後にはまたって…
あなたは本当に最低だと思います。
本当にばかにしてる様にしか思えない

あなたにとって、命とは何ですか?

⏰:09/06/25 14:07 📱:P02A 🆔:☆☆☆


#83 [我輩は匿名である]
それと彼女と彼女の母が〜とか、彼女達に擦り付けている様にしか思えないですよ。
だから自分は悪くないと言いたいのかなと思いました。


何度もすみません

⏰:09/06/25 14:15 📱:P02A 🆔:☆☆☆


#84 [我輩は匿名である]
あたしも、彼女はかわいそうやと思うし、逃げとるだけやん!って思うけど、ここに書けるだけましやん?
子供を殺した事を忘れよる人なんか、本間たくさんおると思う。実際、うちが前つき合っとった奴も、前の女との子供、殺しとっても、なんも思ってないらしいしな。

うちは、最後までみたいわ。頑張ってな!

⏰:09/06/25 14:32 📱:F02A 🆔:.qJiujpk


#85 [けん]
匿名さん

ここに書いてある事は全て過去の事です。
その過去をどれだけ皆さんに言われても当たり前だと思っています。
でも、過去は変える事ができないので今苦しんでます。


僕にとっての命とは
何物にも変えられない
生きる事でしかカタチが存在しない証明できない、大切なものだと思っています。


だったら何で?って感じですよね・・・すいません。

⏰:09/06/25 14:33 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#86 [けん]
子供を殺しても何も思わない・・・僕はさすがにそれは無いですね。

絵美と別れて一年経ちますが、部屋には今も赤ちゃんの位牌を立てています。


それに、女性を抱く資格は自分にはないと思っているので、別れて以来女性とは関わりを持っていません。1人でせめてもの償いをしているつもりです。


こんな最低な小説ですが、最後まで読んでいただけると嬉しいです。

⏰:09/06/25 14:41 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#87 [我輩は匿名である]
なぜ別れる事になったんか、気になります

⏰:09/06/25 14:45 📱:N906imyu 🆔:W/AV6dRQ


#88 [我輩は匿名である]
それでいいんちゃう?
あなたが忘れない事が、せめてもの償いやん?それ以外の償い方なんか、あらへんし。
でも、あなたも幸せになる権利わあるんやで!
過去の過ちを二度と繰り返しさへんかったらいーねんよ!

めっちゃ上から目線でごめんなさい
頑張ってな☆

⏰:09/06/25 14:55 📱:F02A 🆔:.qJiujpk


#89 [けん]
皆さんありがとうございます。

続きを少し書きます。

⏰:09/06/25 15:01 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#90 [けん]
季節は夏。
この時季は色んなイベントがある。


父の日

花火大会

お祭り


どれも、
絵美・蒼汰・俺・・・の三人で去年も過ごしてきたイベントだ。



まず、父の日に蒼汰が
手紙つきでポーチをプレゼントしてくれた。

ポーチの表面には俺の似顔絵が書いてあった。
そして、
「けんちゃん、いつもありがとう」の言葉も。

⏰:09/06/25 15:06 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#91 [けん]
このポーチ。
今も大事に残してある。
いつも蒼汰が乗っていた俺の車のギアにひっかけてある。
もちろん手紙もだ。

五歳の子供が書いた手紙だから、暗号に近いけど。笑

でも俺にはちゃんと読めるよ。


ありがとう蒼汰!


嬉しい父の日だったけどこの辺りから絵美の様子がおかしく感じていた。

⏰:09/06/25 15:16 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#92 [けん]
付き合い始めて一年半の7月。


絵美が突然
「けんちゃん、実家に帰ってくれへん?」
と言ってきた。
当然俺は
「何で」
って聞いた。


すると
「けんちゃん毎日仕事の帰りが遅くて、洗濯とかご飯とか子育てしながらじゃ体力持たへんから。」

仕事の帰りは確かに遅い。だから俺は、洗い物とか洗濯とか自分でできる事は自分でしていた。
絵美に負担をかけないようにしていた。


納得はできなかったが
絵美が望むなら・・・と思って、翌週家を出た。

⏰:09/06/25 15:23 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#93 [けん]
こうなる少し前から
絵美の異変には気付いていた。


絵美は設備会社で事務をしている。正社員で。
子持ちの女性を正社員で採用してくれたこの会社は、とても良心的だった。
普通なら小さい子供がいると、熱が出るとすぐ休むとか色々問題があるので採用を嫌がる。


この会社に入る前は
派遣会社で事務をしていた絵美。
色々わけあって辞めた。

すぐに次の仕事が見つかると思って安易に辞めたが、現実はやはり厳しかった。

⏰:09/06/25 16:42 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#94 [けん]
辞めてから毎日就職活動に励む絵美。
でも、子供が理由で不採用ばかりだった。


ただでさえ、難易度が高いのに絵美は、正社員で働ける事務の仕事で、土日祝が休み!という理想を抱いていた。


そんなのあるわけないと思っていた。


仕事がない間、俺の収入のみで暮らしていて、絵美はそんな俺に負担をかけたくない・・・と焦っていた。


俺は
「焦らなくていい。絵美が望むようにしたらいいやん。」
と言っていたが、絵美は毎日焦っていた。


そんな日々が続き
イライラから蒼汰にあたるようになった。
情緒不安定だった。

⏰:09/06/25 16:49 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#95 [けん]
そんな姿を見てられなくて、俺は内緒でハローワークに相談に行っていた。仕事をサボって・・・笑


絵美が望む仕事が無いか相談していたが、やはり難しかった。



そんな時、ある会社の求人広告を見つけて絵美は応募した。

結果的に採用になったものの、この会社が最悪だった。


セクハラがひどい。
全部絵美から聞いた話しだが、あまりにもひどくて、入社して間もなく絵美は仕事に行くのが辛いと毎朝泣いていた。


俺は絵美に辞めろとだけ告げた。


そして俺は、絵美の働いていない時間にこの会社に行って、セクハラ男をぶちのめしてやろうと思った。


でも会えなかった。

⏰:09/06/25 16:57 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#96 [けん]
そして
今の会社を見つけ
見事に採用された。


採用通知が出た時
2人して一緒に喜んだ。

この時は本当に良かったと思っていた。


でも
今、俺が思う事は


もし絵美が
この会社に入らなければこの会社の求人を見つけなければ・・・


今でも
俺の横にいたのかも


そう思うと
やっぱり悔しい。

⏰:09/06/25 21:52 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#97 [けん]
話しが飛んでしまったけど、絵美の様子がおかしくなったのは、この会社に入社して一年が経つ頃。

家でしきりに
取引先の営業マンの話しをしてくるようになった。

でも、その時は
別に気にしなかった。


家を出て三週間が過ぎた頃。
車で遠方までドライブに出かけた。
夜からドライブを始めたので元々、この日は車で寝ようと話していた。


窮屈な車内で、ぐっすり眠れているのは蒼汰だけ・・・

そんな状況だからか
絵美がラブホに行こう
と言ってきた。

⏰:09/06/25 22:28 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#98 [けん]
確かに、このままではろくに寝れない。
かといって、今から宿を探すなんて無理だ。


でも蒼汰に悪影響だろ?と思ったが、絵美は
「寝てるから大丈夫!」
そう言って乗り気だった。

後日談では
この日の事を蒼汰は
保育園の先生にこう話していたようだ。

「昨日、お城に泊まった」

わかりやすい表現やな。笑



行き当たりばったりの
ドライブだったが、
これが最後のデートになった。

⏰:09/06/25 22:33 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#99 [けん]
この一週間後。
絵美のおばあちゃんと一緒に買い物に出掛けた。

おばあちゃんは腰が悪く、歩くのが辛いみたいで車で近くの商業施設に連れて行ってあげた。


そんなおばあちゃんに
絵美が、腰に優しい
リクライニングチェアをプレゼントしていた。


こんな優しい絵美が
俺は好きだった。


おばあちゃんと別れて
家に帰ると
「疲れた」と言って、絵美は横になってしまった。

ヒマを持て余す蒼汰と一緒に、近所の公園でキャッチボールをした。

⏰:09/06/25 22:41 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#100 [けん]
「けんちゃん!今度は
もっと大きい所で野球をしよう!」
目を輝かせて話す蒼汰。

「そうやな。じゃあ今度はお母さんにお弁当を作ってもらって、もっと大きい公園に行こう!」

何度目かわからない指切りゲンマンをした。



この何時間後かに
俺は突然、絵美から
別れを告げられた・・・

蒼汰との約束は
守れない物になった。


蒼汰・・・けんちゃんは針千本飲まなアカンな。

⏰:09/06/25 22:46 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


#101 [けん]
「けんちゃん・・・
色々疲れたから絵美を1人にさせてほしい。
・・・別れよう」


あまりに突然で
予想などできない事だった。



納得できるわけない。
今さっき蒼汰とも
指切りゲンマンをした。

でも
この時、俺は
「駆け引き」をしようと
企んでしまった。

⏰:09/06/25 23:24 📱:F905i 🆔:XW0cAZVU


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