俺と幼なじみ２

『何で夜？働きたいんやったら昼働けばいいやん。探せば色々あるやろ。』

『夜のが給料いいやん？自分のお金になるし自由に使いたい。』

何を言っとるんやろ。
俺が働いて稼いできたお金自由に使っとるやん。
今でも自由やんて思った。

結局俺が何言っても未知は言う事を聞かず、勝手にラウンジで働き始めた。

夜出てかんように縛り付けとくわけにもいかんし、俺は何も出来んかった。

俺の親も未知の親も夜働く事に反対しとるし未知に説得試みたけどダメやった。

未知に夜一緒に働くように話持ちかけた奴になんか言おうと思ったけど、そんな事俺には言えんかった。

ラウンジで働く事も接客やし商売やから仕方ないけど、未知が俺以外の男にニコニコ笑っとるんやなあと考えると腹が立った。

だから暫くの間は未知にぶつくさ文句言ってまっとったな。

それに対して未知は逆ギレ。

そんな事いちいち聞いてくんなとかうるさいとか言ってばっかりやった。

帰ってくるのは夜中やし、夜中に帰ってきてそれから寝る。

朝の保育園の送りは親に任せとった。

ちびが保育園から帰ってきてからはちゃんと遊んどったけど、それもしれとる時間だけやわな。

俺との時間も子供との時間も未知は･･････

面倒臭いって言った。

ありえんくない？
家族の時間を面倒臭いって…

じゃあ俺ら家族は何なの？
おってもいなくても一緒なんか？

俺はまあいいよ。
けど子供はさ、大切にしたらなあかんやろ。

未知は本当になんか変わった。
何がそうさせたんか分からん。
幸せやった頃に戻りたいわ。
若い時俺を一途に愛してくれとった時に戻りたいわ。
何が未知を変えてまったんやろう。

俺が悪いんかな────

未知のダラダラした生活に俺も親もいい加減頭にきとった。

『いい加減にしろ。夜働くなら家の事ちゃんとしてからにしろ。』

ちゃんと真面目に家事して子供と遊んで愛情注いであげとるなら俺も何も言わん。
けど未知は違うやん。
なんもせーへんやん。
だから皆怒るんやわ。

それで未知と毎日喧嘩するようになった。

『ちゃんと家事も育児もしとるやん。』

『いや、しとらんわ。嘘つくなて。』

『あたしがしとるって言っとるんやからしとるんだわ！』