俺と幼なじみ２

『俺も…好きですよ。』

『…絶対嘘やん。』

『嘘じゃねえわ。』

『絶対嘘。』

『嘘じゃねえて。１人の女性として好きですよ。』

『…アホー…』

そこからくだらん会話やったかもしれん(笑)
俺がりんちゃんを好きって事信じてくれへんくて本当は好きじゃないとかまで言い出した。
全然信じてくれへんかったな…(笑)
あたしも遊びの中の１人やろって言われた時は何故かカチンときた(笑)

やけど最終的には好きって分かってくれて、付き合いたいですって言われた。
俺は悩んだんやんな…
付き合うのは別にいい。
むしろ俺はりんちゃんが好きやから付き合いたいかも(笑)
けど俺はりんちゃんに隠しとる事がある。
それを言わなあかん…

言わなあかんって分かっとる。

けど…

“言えん”

って気持ちのが強かった───

付き合っても俺らはそんな関係変わらんかったな。
りんちゃんは学校夏休みやし俺は仕事がある。
時間を見付けてはちゃんと会ってデートしとった(笑)

りんちゃんは俺を友達に紹介してくれる事が多かったんやけど、それは俺は怖かった。

だって俺が結婚しとって子供がおるって事を知っとる奴がもしいたらどうする？

気が気じゃなかった…

隠しとる俺が悪いんやけどな…

付き合って１ヶ月経とうとしとる頃未知はまた俺の前に現れた。

『何で付き合っとんの？』

やとさ。
関係ないから俺の感情を全てぶつけた。

『遼ちゃんが幸せになるとかありえん。あたしの事好きなんじゃなかったの？すぐ気持ち変わるなんて、結局誰でも良かったの？』

あのさ…
お前自分の胸に手を当ててよく聞いてみろ？
悪いのは誰や？
俺にも悪いとこあったかもしれんよ？
けど大半以上はお前やろ。

なのになんやてその言い方。
考えおかしくないか？

『女子高生とか…若い子のエキス吸いたいの？』
『…』

エキスって言われて笑いそうになったけど堪えた(笑)

まあどうでもいいけど、未知さんあなたもう俺とは関係ないでしょう。
別れてから何でそんなに執着すんの？
意味分からんわ(笑)
俺はもう本当に未知に感情は一切ない。
ただの幼なじみ。
ただそれだけの関係────