俺と幼なじみ２

なんやそんな事かって思った。
ってそんな事でもないんやけどさ･･･

『何で夜働いとるんやて？』
『日払いやし、私だって小遣いほしくて･･･』
『やけど夜仕事していいって誰が言ったよ？しかも俺に黙って･･･』

『ごめん･･･けどもうしてないよ！もうラウンジはやめたから･･･』
『･･･』

言いたい事はそれだけか？
もう１つ言わなアカン事があるやろ･･･？

『それだけが言いたかったん？』
『･･･違う。』

『じゃあ･･･何？』
『･･･』

未知は中々言えずにいた。
だから未知から口を開くまで俺はずっと黙っていた。
黙りながら、裕樹の事じゃない事を願った。

けど･･･

『私･･･

裕樹と浮気しとるよ･･･』

申し訳なさそうに、ちゃんと未知の言葉ではっきりと聞いた。

『ごめんね遼ちゃん･･･本当ごめん･･･』

未知は顔を下に向けて謝ってきた。
今すぐにでも殴りたい感情を抑えて俺はこう言った。

『俺･･･

知っとったよ。』

『･･･知っとったんや･･･』

『お前も俺が知っとるかもって気付いとったやろ？』

『うん･･･みなみが変な事言っとったし･･･それに裕樹から連絡ないし･･･』

『･･･』

『いつから･･･知ってたん？』
『結構前から。』
『じゃあ･･･何で私に何も言わんかったの？』
『嘘やって信じたかったから。』

嘘だと思いたくても、疑ってばっかりやったけどな。

しかもみなみにも裕樹にも直接聞かされたやつやから、疑うってかそれが本当って思うしかなかったんやけどな。

『怒ってないの･･･？』
『は？そんなん怒っとるに決まっとるやん！不倫やぞ不倫。俺がお前の知っとる奴と浮気したらお前どう思うんやて！』

『･･･ショックどころじゃないかな･･･』

『それと同じだわ！今すぐにでもお前の事殴りてぇわ！』

『･･･』

『これからお前と裕樹とどんな付き合いしてけばいいんやて･･･！俺どんだけ我慢したと思っとるんやて！』

『･･･』