俺と幼なじみ２

『お前なあ･･･そんなんじゃあかんやろ。ちゃんと会って･･･』

俺が話の途中なのに電話を切られた。
未知は何を考えとるんやろう？
完璧浮気と思うしかないやん。

取り合えず話さん事には何もならんし、家に帰ってこいだけメールを送った。

次の日未知は帰ってきた。

夜８時くらいやったかな？

帰ってきたら子供に抱き付いてただいまーやと。

ふざけんなよて感じやわ。

『ママどこ行ってたのー？』

そんな風に言う子供の寂しい気持ち考えろ。
帰ってきたらでかい態度取って、母ちゃん達も苦笑いしとるしかなかったわ。

『話したいんやろ？さっさとしよ。』

俺にはツンケンした態度やったな。

２階に上がって２人で話をした。
今までどこにおって何をしとったか聞いてもシカト。
自分の都合の悪い事言われたら全部シカトやった。
んでまずは俺は謝った。

『この前の喧嘩が原因ならごめん。』

って。
そしたら未知は

『喧嘩の事じゃないよ。』

つった。

『じゃあ何？』

『別にー？』

『お前男おんの？』

『･･･は？』

『あ･･･』

聞いてはいけない事をつい口にしてしまった。

もちろん未知は否定する。
けど否定の仕方が怪しかった。
長年未知と一緒におるんやから、嘘を付いとるか付いてないかくらいは分かっとるつもりやった。

『おらんに決まってるやん。』

『･･･』

これは嘘やなと思った。

『そんな事聞くなんて信じれん。遼ちゃん最低やね。浮気しとったらなんになんの？浮気なんてしないよ。』

『･･･ふーん。』

男おるか聞いただけなのに浮気って･･･
まあそんなん聞いたら普通に浮気しとる？って聞かれとる事と同じになるか･･･

『まあいいわ･･･お前さ、子供が可哀想やと思わんの？』

『何が？』

俺が何か言っても未知は

『そんな話するんやったらもう行くわ。』

って言って出てこうとした。

もちろん俺は引き止める。
やけど未知は本当にまた出てこうとしとる。
結局何言っても無駄やった…
未知はまた出てった。

親に心配されてまったわ。

『あんたら大丈夫なん？てかあの子は一体何？何で出てく？あんたらうまくいってないやろ？けど出てくなんて…明らかに変やん。』

そりゃそうやな。
未知は変や。
色々突き止めたいけど、そんな事出来ん俺は弱いんや。